| ４月２５日(水） 曇り、時々日差しが差す 澤田医院との連絡、大きな変化が現れた時の処置などを打ち合わせる。薬、定期的運動などを決め実行に移す。眩暈や吐き気は無くなり、部屋の中の歩行は楽になり、今日は、団地の外周道路を一回りしてくる。途中で若井さんのご主人に会い、話しかけられ、励まされる。みどり会の同志に励まされるのは、何とも頼もしいものだ。元気と勇気が湧いて来る。付き添っている和子も嬉しそうだ。いろんな方から励ましや忠告が送られてくるが、十分参考にして養生してゆこうと思っている。記録は無理せず，とびとびでもよいから書くことにする。 空白 ４月１８日(水) 朝の内、雨残る 後晴れたり曇ったりに変わる 嫌な日と言わねばならない。 あたまは朝起きて、立とうとし、自分の手足が金縛りになっているのに気付いた。全身だるくなっており、手足には、まったく力が入らない。頭も脳天が痺れていて、バランスが取れない。歩くと、直ぐによろけてしまう。その度によろけて転びそうになる。吐き気が充満している感じがする。どうしたのだろう？前に脳梗塞の疑いで緊急入院して、特に、問題は無かった。その二の舞はしたくない。もう一日様子を見たいと僕は言っている。 結局大きな病院へ行くかどうかは木曜いっぱい様子を見てからにするのだから、もうこの記録が途中で消えるか、また戻ってくるかが決まる。これだけ書くのにも相当時間がかかっている。苦しい。 ４月１５日（日） グリーンヒル自治会総会・みどり会総会 曇り、今にも降りそうだが、降らないで我慢しているような空 風も不安な空気を演出している 午前中に、自治会の総会が開かれた。これには、和子だけが出席し、午後の老人会「みどり会」には２人揃って出席した。しかし、僕の耳には、言葉らしい言葉は聞こえて来ない。耳も悪いからなのだが、発言者が、参加者に言葉が、伝わっているかどうかを意識せずに喋っているからでもある。この会場は、何故か、マイクを使おうとしないのだ。設備にマイクがないのか、この広さには、マイクは不必要だと思い込んでいるのか。老人会の癖に、「聞こえていない」という心配を誰もしていない。どうでもよいと思っているのかもしれない。事実、僕はそうだったから、人のことは言えない。和子にも、Ｏさんにも、殆ど聞こえていないということが、後になって分かった。自治会や、管理組合ほど、剥きになるような、問題が出て来ないせいもあるだろう。しかし、これでは、良い活動には、成長しないだろう。でも、僕は自分がお客さんでいるしかなくなってしまったので、耳が駄目になってからは、参加姿勢が、全く変わってしまった。どんな会に出ても、同じだ。補聴器が非力で、恨めしい。誰か、革命的に優れた性能を持つ補聴器を発明してくれないものか。と言っても、買えないような、高価な物では、意味がないのだが。本当の豊かさというのは、誰もが、その恩恵を享受できるということだ。いつかテレビで、芸能人が、貰ったことのあるギャラの高さを競っていたことがあるが、嫌味ばかりが、溢れかえっていた。豊かさは、金額だけで表現される訳ではない。 ４月１４日（土） 晴れ、明日あたりから、お天気が変わりそうだ 明日は、新年度総会の第１陣が始まる。午前１０時から、自治会、午後２時からみどり会（老人会）の総会が行われる。和子には、自治会に出てもらい、みどり会は、僕が出る予定だ。心配なのは、議事が縺れて成り行きの説明が難しくなったりすると、難聴がひどい僕には理解しにくいかもしれない。議案書通りあまり問題なく進めば、僕でも何とかなるだろう。 今週は、Ｇ１レースの皐月賞と、Ｇ３のアンタレスＳとが行われる。まだ日曜日の分の予想には、全く手を付けていない。資料だけはできているので、予想の結論は、明日早朝に取り組む予定だ。恐らく今週も、馬券は見送りになると思う。 ４月１３日（金） 「観る会」例会・「牡丹灯篭」 晴れたり、曇ったり、風は相変わらず強い 気温は平年並みに戻る 芝居は、、昼間の部に変更して観たのだが、やはりすべて終わって夕方の５時というのは、気分的にも楽だ。それに、有名な怪談話なので、大まかな筋は頭に残っている。台詞が聞き取れなくても、理解はし易い。さる大名の娘が男に恋焦がれて自殺し、乳母が、責任を感じて後を追う。二人は、死後も幽霊となり、男の家を訪ねる。男の家では、不憫ではあるが、呪いのお札を手に入れ、家中にそれを貼り、家には入れなくしてしまう、という状況で始まる筋が、照明効果を工夫した舞台が怪しげな効果を出す中、進んでゆく。多少ユーモラスな余韻も残しながら。僕は、怖い話が好きなので、子供の頃を、思い出しながら、適当に楽しんでいた。もう、難しい舞台は駄目だなと考え始めていた深刻さを忘れて、半ば「歌舞伎調」で進められる役者の動きを懸命に追っていた。かなり楽しんでいたと言って良い。 帰りは、和子の買い物の都合で、僕だけ先に一人で帰ることになっていた。運よく、準急の飯能行きに乗れたので、あっという間に武蔵藤沢に着いた。体力に、多少ゆとりがあると思っていたので、団地まで歩いて帰ることにして、歩き始めた。表通りを過ぎ団地への道を歩き始めた頃、咳が出始め、息苦しくなって来た。発作かなと思い、速度を落として歩いた。一時、涙が出始め、、時々立ち止まって休みながら、家に向かった。やっとの思いで、鍵を開け、ベッドにたどり着いたが、その頃には、大分楽になっていた。ゆっくりした動きで、出ていた洗濯物を取り込み、整理をした。胸は楽になり、咳き込みも治まり始めた。和子から、電話が入り、もう団地前まで来ているという。やはり、バスを使うと、かなり早いようだ。僕の方は、その後、とくに異常はない。 自分でとった写真を、アルバムから別の文書にコピーして利用することが、できなくなった。前には画面を引っ張って移したり、マウスの「コピー」の指示で、移したりしていたのだが、全く通じない。今使っている画像の性質が違って来たのかな、とも考え、宿題にすることにした。 ４月１２日（木） 晴れ、相変わらず風が強い 今日は、みどり会のカラオケ会が、４月のポピー大会をやる日だが、僕は不参加で、家に居ることにした。熱はないのだが、頭が重く、ふらつきがあり、声を出す気分にならない。時々、パソコンを覗いたり本を読もうとしたりしていたが、やはり気が乗らず、うつらうつらと居眠りを断続的に続けていた。 明日は、練馬の「演劇を観る会」の例会があるので、何とか参加したいと思っている。今日の会と、だぶっていたので、和子が、鑑賞日の変更をＮさんに申し出ていたのだ。疲れるのを避けるために、夜の部を、昼の部に変更してあった。僕は、台詞がよく聞こえないという空しさがあるが、まだ会を抜けたいとは思わないので、何とか聞き取ろうと頑張っている。 配属されていくらも経っていない若い新人の巡査が、先輩に激しく叱られたのに腹を立て、４０歳の上役を、ピストルで、射殺するという事件が起きた。学級崩壊や、学園闘争の起きた時代を思い起こして、いろいろ考え込んでしまった。現在も、世相は、決して平穏ではない。 ４月１１日（水） 強風がベランダに吹き込んでくる 雲の動きも激しく、薄曇りの空と、僅かな日差しが垣間見える 大きなポリ袋に２つ、ぎっしり詰まったポリごみを捨てる。去年お世話になったポリ製の湯たんぽの注湯口にひびが入り、危険なので、これも廃棄した。今は金属製のものを使っている。これは、丸ごと再沸騰できるので、便利だが、年寄りの舞台裏なので、蓋を取り忘れて火にかけると、爆発の恐れもあり、危険を裂けて、丸ごと火にかけるのは厳禁にした。必ず、湯は、薬缶で沸かし、湯たんぽの口から湯沸しで注ぎ込むことを堅く申し合わせた。でも、もう間もなく気温も上がり、湯たんぽは不要になるであろう。 大分県で、大きな土砂崩れが起き、６名の住民が生き埋めになったと報じられた。自衛隊まで出動したのだが、もたついて時間が掛かっていたが、先程、男性が一人遺体で発見された。地質学系の学者が現地に入り、レポーターとして放送をしていたが、普通の土砂崩れよりは、その勢いが激しく、岩石の異常な破壊と移動が起きたことを推測する証言を聞いた。どうやら異質の岩石が接近する状況が、ある期間続いていて、耐えていたのが、限界を超えて爆発的に破壊し、一気に雪崩落ちた状況のようだ。事前調査で、兆候を予測することは出来たのではないか。そのような危険箇所は、他にも多数あるのではないか。事前調査を徹底して、避難なり、事前対策なりを考え、予防する可能性はないか、研究の余地がありそうだ。住条件に、再検討の余地がある地域に、現に居住している国民の実態を、大々的に再点検すべき箇所は都会でも、過疎地にも多く見られている。それが、実際に事件にならないと、問題として取り上げられずに放置されている。都会の零細居住地の火災報知機などの設置を怠っている宿泊施設など、明らかになるのは、実際に火災が起きてから、というのが実情だ。中央の施策が、末端まで行き渡っていなかったり、下の実情が、中央まで届いていなかったり、こんなに地震の恐怖が語られながら、いつも災害の起きた当初だけで、後は有耶無耶にされてしまうのが、当然の状態なのではないか。この際、特に注意を喚起しておきたい。 一方、国会のほうに眼を向けると、前に学部新設問題で揉めていた加計学院の件で、新たに朝日新聞が、取り上げた問題に関して質疑応答が激しく続いていた。災害で苦しんでいる地域があると言うのに、政府の絡む利権問題が、続々と取り上げられ、紛糾している。政府が、潔く退陣しないために、見苦しい日本の政治の実態を、国民の目に曝け出しているのだ。余程政府が、野党を舐めているか、国民の無関心を上手く利用しているかであろう。（一部思い違いがあり、訂正しました。） ４月１０日（火） 上ずった暑さは、鳴りを潜め、薄ら寒い高曇りの天気が続いている 昨日は、薬の繋ぎのために、澤田医院へ行った。最後に、窓口で、「病院の決まりでは、３ヶ月に１度位の通院で、良いのですよ。」といわれた意味が、よく分からなくなった。この所、診察を辞退しながら、頻繁に通院しているのを気にしているのかな、とも思ったが、特に不安はなく、ただ、血圧の薬や、筋肉痛の薬だけ続けたいというような場合は、どうしてもそういう形になってしまう。薬は、いつも２週間程度しか貰えないので、切れると、和子の分まで、僕が貰いに行くのが、目立つのだろうか。「あんまり頻繁に来るな」と言われたような気がして、気になっている。毎回、診察と血圧測定だけでも受けた方が良いのかもしれない。 昨夜は、夜中に咳で目を覚まし、起きてきて、咳止めを飲んで、また寝た。２時半頃のことだ。しかし空腹中には、飲むのを避けるほうが良いと、医者に注意されていた薬だったので、朝になって、和子にお目玉を食らった。一度だけ、副作用で、酷い蕁麻疹になったことがあったからだ。幸い、今回は何ともなかった。蕁麻疹は別として、自分の肌が、一頃よりも、薄汚く汚れ、皺だらけになっているのにがっかりする。顔や、首、良くは見えないが、恐らく背中も見られたものではないだろう。黒ずんで硬くなっている所も増えた。カチカチになった「魚の目」や、「座りダコ」、黒子の広がったもの、「癌になるかもよ」と脅されるような皮膚上の変異が頻繁に現れる。生活しながら、皮膚から死んで行くんだな、と実感する。体の感覚器官のうち、聴覚・嗅覚・視覚が、次々と衰え、補佐してきた道具器具の類も重荷になってきている。それでも、まだ人間として生きたいと望んでいる。 一人になるのが心細いのか、最近、身近な所に、家族の写真を並べるようになった。そうなると、朝起きて来て、席に着くと、思わず「お早う！」と声をかけてしまう。その中には、女房の写真もあるのだから、声を掛けておいて、笑い出してしまうこともある。何か困ったことがあって、助けを求めて、愚痴ることさえある始末だ。我ながら、笑ってしまう。でも、霊に近づくと言うことの意味が、何となく友情や愛情に似たものとして、いや、それ以上のものとして、感じ取れる。人間は、今、混沌の最中にあって、人間の精神が、もう一段階高まるまで、個人でも、国家でも、まだまだ苦しまねばならないようだ。苦しまねば、前へは進めぬ、という重い命題を抱えている。苦しみに勝てねば、滅びる以外に道はない。 「自然」に近い「人間」が、見えて来ている、とも言えそうだが、もっと自分に厳しい哲学が必要になっているのかもしれない。 ４月９日（月） 朝から風もあり、雲の移動も忙しいが、一応は晴れている 隣の号棟に陽は射している 昨日の「たそがれ」に、写真も載せずに、「この写真」と書いてしまったら、「どの写真だ？」と、お叱りを受けてしまった。慌てて、菜七子騎手の写真を転送することにした。中央競馬での勝ち鞍２５勝、今年に入ってからの勝ち鞍５勝。まだ、２０歳だから、腕を磨いて、大女性騎手に化けて欲しい。最近の大外一気の差しは、中々のもの。まだまだ伸びそうだ。 妹の多喜子からの提案で、恒兄夫妻の満年齢での米寿の祝いをしに、久が原参りをしようという話が出ているが、例によって、多喜子も、和子も、スケジュール表が満杯で、なかなか日が取れない。５月の連休の後の一日を狙っているが、文化行事などで、忙しいピークになっていて、なかなか日が決まらない。３週目あたりに、運よく決められるかどうか、目下、多喜子に折衝をお願いしている。 一寸気温が戻って、夜は寒くなることがあった。折角、湯たんぽを外して、２夜ほど過ごしたら、この僕が寒くて眠れなくなった。特に、足が冷たくなってしまうのだ。 心臓が弱って来ているのかもしれない。今夜が、湯たんぽ復帰第３夜になるが、聊か、心細くなっている。早く「湯たんぽ卒業式」を迎えたい。 ４月８日（日） お釈迦様の誕生日 風も静まり、静かな晴天 日差しも優しい 徹の仕事の方が、決定した。今までとは異種の仕事だから、早く慣れて、良い仕事をして欲しい。僕としてもほっとしている。仕事先が、近ければ、電車通勤も可能になる。車に拘ることはない。つましい生活に慣れることも大切だ。もう少し仕事に慣れて来てから、お祝いと励ましの会を、やってやろうと思っている。 菜七子騎手が３着に絡んで、８０万馬券（３連単）が出現した。若手の実力上昇中の騎手は、このような機会が多く見られるのかもしれない。ＪＲＡのサイトに掲載された写真は、実に笑み満点で嬉しそうだ。万馬券ではあるが騎手が、自分でそれを買っている訳でもないし、贔屓筋が、買っているとも限らない。でも自分が買った様な気分で喜べるものだ。自分で買っていれば、卒倒してしまうかもしれない。彼女の写真も、満面の笑みを浮かべており、なかなか魅力的だ。実力が有名になって、人気が高くなると、こうは行かなくなるよ。でも、もっともっと力をつけて、有名騎手になって欲しい。本日の福島５Ｒでも、見事な追い込みのパターンで、１枠の５番人気馬マリーンエンブレムを勝利に導いた。これも、大きな万馬券となり、３連単で、５６７７０円のオッズがついた。騎乗停止の後の週に、福の神が待っていたようだ。  藤田菜七子騎手（中央競馬会）部屋の掃除をサボっていたので、埃が目立つようになってしまった。２時間ほど、没頭して全部屋を掃除したが、まだ十分ではない。今後とも、不要なものを捨てることと、部屋の整頓に気を付けよう。 ４月７日（土） 雲の動きが不安定で、薄日が差したり、消えたりし、時には薄ら寒く感じる時もあった 徹の車の問題が残ったが、介護士志向の仕事が決定したようだ。講習も終了し、現場の決定を待つだけだったのが、今日正式に決まったようだ。和子を通じて報告があった。これからは、家族全体が働きながら、一家を維持してゆく形になるので、一層の協力体制が必要となる。介護施設などとの関連の実態が、僕には良く分からないので、一度ゆっくり話を聞いてみたい。しかし、一方で、こちらもどんどん老いて行くので、対応が遅れてしまうのだ。難しい時期を迎えているのを実感する。徹を励まして、仕事に自信を持たせなければいけない。和子も、かなり心配して、精神的に疲れて見える。夜良く眠れないのではないか。和子と、簡単な夕食を「夢庵」で済ませながら、考えた。日本国の行方よりも、我が家の行方が、心配だ。 パソコンは、各ドライブに犇いている沢山のソフトの「遺骸」や、ゴミを除去したり、寿命が尽きそうになっている僕のシステムを整理したりと、幼稚な頭を使っている。セキュリティの介入も、オーバーになると、却って機能を低下させるので、整理している。今の所、メール、インターネット、ホームページ、印刷機能、写真保存、競馬のデータ処理とソフトの働きを中心に整理が進んでいる。恒兄には、申し訳ないが、スカイプ電話までは手が廻らないでいる。今の所、一頃のような、作業中に立ち往生といった状態は、なくなって来た。パソコンの買い替えは、保留して、僕自身と一緒で、「延命策」を目指している。 ４月６日（金） 一日、晴れたり曇ったり 強い風が全国的に吹きまくったらしい 気温の下降も注意が必要 今朝は、一寸した事件が起きた。朝方、宅配で小さな小包が届いたのだ。心当たりがないので、和子が僕を玄関口に呼んだ。言ってみると、丁寧に包装した段ボール箱の包みが郵送され、かなり美しい女性の配達員がニコニコしていた。表書きを見ると、差出人はＪＲＡだ。電気器具の懸賞は、よく応募することがあるが、最近は覚えがない。大分前に、ＳＯＮＹのタブレットＥＸＰＥＲＩＡが、当選したことがあった。まだ役立ててはないが、６万以上もするタブレット機だった。しかし、今回は、包みの形から、そうした類のものではなさそうだった。そこまで考えて、はっと気がついた。そうだ、３月の景品に、手頃な品がなかったので、どうせ中々当たらないのだから、清酒の大吟醸でも出しておこうと、パソコンで応募した事があった。それが、なんと当たっていたのだ。単純な僕は、朝からすっかり気を良くして、ルンルン気分で、荷物を整理した。その気分で、今週の競馬のデータをダウンロードし、整理した。 今まで気付かなかったような気がするのだが、２歳馬や３歳場の、レースへの出走前の空白が、出馬表では、空白で示されていたのか、そこは詰めて遅い出走の成績が並んで出ていたのか、分からなくなってしまった。これからは、空白期のデータの並びに気をつけて、見て行こう。 和子が、みどり会に出ているうちに、徹から電話が来た。まだ宙ぶらりんな状態にいるようだが、本格的な介護士になるために講習を終え、現在バイトと失業保険で、生活を繋いでいるようだ。娘たちが二人とも働き出したので、何とか繋げているようだ。寿命の終わりそうなポンコツだったので、仕事に使うには、かなり経費がかかりそうだ。過去の事情があるので、そう簡単には、金の工面ができない。しかし、事故は絶対に避けさせなければならないので、傍からも十分に気を付けさせる必要がある。 遅ればせながら、「お父さん」の教育の補強が、必要になりそうだ。元気に頑張って欲しい。 ４月５日（木） 朝のうち曇っていたが、やがて日差しが出て、ほっとする 好天気はまだ続きそう 今日は、和子の髪を短くする仕事が入っていたが、もう少し先に延ばすことになった。内心、ほっとする。僕には、一寸難しい仕事なのだ。でも、これまでやって来たのだから、ギヴアップはしない。 図書館の本が、貸し出し期限になって来たので、３冊だけだったが、「貸し出し期限遵守」の強化週間でもあるし、散歩もしたかったので、物ぐさになってきた自分に鞭打って、出かけることにした。 前回借りた本をすべて返却し、小説ばかり５冊を借り出した。樋口有介の「雨の匂い」「風少女」、百田尚樹の「幸福な生活」、夏樹静子の「誰知らぬ殺意」、西村寿行の「鬼の都」の５冊にした。読書自体がかなり重くなってきているので、もう興味本位で選んだ。 和子の髪を切る仕事が、先延ばしになったので、パソコンに向かった。ポピー大会のデザインのことを考え、適当な図柄を探していたら、福島の「紫陽花寺」という味わい深い写真が見つかった。遊び心で弄りだしたら、結構楽しくなり、一応の形に決めてみた。鎌倉の紫陽花寺みたいにこぢんまりとはしていない。むしろ、山寺の感が深いが、核などに犯されたくはない妙なる韻律を秘めていて、胸に迫って来た。まだ早すぎるのだが、いつでも使えるように、作品としてまとめておいた。気に入らなくなればまた変更すればよい。 ４月４日（水） みどり会（映画グループ） 晴れ、梢を小さく揺らす程度の風、気持ちよい初夏の天気だ 朝ドラの中身が、すっかり変わった。再放送はウイスキーの「まっさん」に替わり、新放送は「半分、青い」というドラマ。このドラマの出始めは、主人公・鈴愛（すずめ）が、まだ楡野晴のお腹の中の声から始まる。まだ名前もない嬰児からデビュウするので、面食らう。しかし、２段巻きの臍の緒の危険を物ともせず生まれてくる女の子の将来には、ハラハラするような運命が立ち塞がっているに違いない。さぞ応援が必要となるのだろう、と自らにも言い聞かせる。「頑張れ、鈴愛！」と声に出してしまった。それにしても「スズメ」とは、可愛らしい名前だ。 最近の子供の名前の付け方にも影響を受けているようだ。 今日の「みどり会の集まりは、映画鑑賞「チャップリンの『独裁者』」である。僕は企画からすっかり降りてしまっているが、あとを継いでＳさんが頑張っている。僕の頃には、、チャップリンは大分取り上げたが、「独裁者」はまだやっていない。僕は耳が弱いので、聞こえるかどうか分からないが、頭数だけでも応援したい。参加者が少ないと、担当の方が、気落ちするのは、良く分かっている。 １時半過ぎに、事務所集会所へ、顔を出したら、何と会場を予約し忘れて、今日は出来ない事が分かった。事務所は、総会の支度に目の色を変えている自治会の役員の皆さんで、混雑していた。Ｔさんは、スケジュールをつくり、担当の依頼を済ませ、昨日の「観桜会」にも参列し、立ち働いていたのだから、手続きに手落ちがあっても、無理なしとは思うが、新しく担当となって今日も、誰よりも早く、会場に来ていたＳ氏は、不機嫌な様子で、足早に引き上げていった。６号棟のＦさんも見えていたが、どうやら映画の上映を待っておられた様だ。仕方なく、赤星さんの方の歌声の歌詞集の綴じ込みを作って帰って来た。テレビで、高校野球の決勝戦が、面白い状況になっていたので、座り込んで見入ることになった。非常に面白い試合で、久しぶりの優勝を狙っていた智弁和歌山が、大阪桐蔭に５対２で敗れた。桐蔭は、３校目の春連覇を実現した。 ４月３日（火） みどり会お花見（稲荷山公園） 朝のうち曇り にじり寄るように晴れてくる 今日は、グリーンヒル・みどり会の花見だ。毎年毎年、稲荷山公園で桜を見てから、「新年度」がスタートするという仕組みになっていた。和子の方も、電話で友人たちとの打ち合わせをしていたが、今年はＯさんが参加できないようだ。 ご主人の体調が悪く、病院に付き添って行かなければならないようだ。Ｓさんは、一緒に出かけられるようだ。飲み物、食べ物は、いつも通り、役員の方で、すべて用意をしてくれる。だんだん寂しくなるのかもしれない。体に気をつけて、できる限り参加したいものだ。桜の具合だけは、神様任せだ。いくら花より団子族が集まるにしても、やはり主役は「桜」なのだから。 バスと電車で、稲荷山公園に馳せ参じた。桜は、葉桜の初期の段階で、うっすら緑がかって見え、味のある風情だった。いつもより、奥に場所をとったので、世話人グループが、座席の準備をしながら、集まってくる会員たちに、場所の変わったことを知らせていた。Ｆさん、Ｔさん、など、面倒見のよい人たちが、一生懸命働いていた。 体調がよくないのか、珍しくビールから飲み始めたのが良くなかったのか、その後に飲んだ日本酒もうまいとは思わなかった。飲み物への手が、止まってしまった。 仕方なく、食べ物へ手が伸びたらしい。個人的な話が弾む話し相手も見つからず、シートにべたっと座った足腰が痛くなってしまい、Ｓさん指揮の「歌いましょう」も、声も歌う意欲も膨らんでは来なかった。結局３時半を過ぎた頃、ぼつぼつ帰る人も出始めた。和子が、酒のせいか、少し調子がずさんになって来て、ここで僕が悪酔いしたり、飲みすぎたりすると、帰りが不安になって来たので、電車で引き上げることにした。会の初めに撮った写真の時に、確認した参加者数４２名だったらしいと後から聞いた。 僕はもう早く帰って、横になりたかった。新しい顔の友人を連れてきたＳさんと一緒になったが、盛んに、「ポピー」で飲もうと誘っていたが、「ダメー。あそこは普段は飲めないお店なの！」と和子が強く説得していた。諦めて帰ったかどうか？僕は、どんどん帰って来てしまった。働いてくれた人には申し訳ないが、僕にとっては、あまり良い印象の残らなかった花見となった。 夜７時頃に目を覚ました。和子も帰っていて、転寝をしていたようだ。少し空腹を感じるようになっていたので、一緒に今日の感想を述べ合いながら、夕食を摂った。 ４月２日（月） 晴れ、真夏日の気温（２５〜６度）に近付きそう 天候も落ち着きそう 明日、みどり会の観桜会がある。いつもの稲荷山公園で、大きなシーツを敷き、散る桜の花びらの中、持参したお弁当や、摘みを肴に、お酒を楽しむ。皆で、懐かしい歌を合唱したり、句会の真似事をやったりして、武蔵野の桜に、別れを告げる。参加者多数の場合には、７５人に達したこともある。この位になると、記念撮影をして、会報に載せても、個人の顔は判別不能である。今は、雨にでもなれば、管理事務所が会場となるが、とても全員収容が不可能になってきた。もっと大きな会館が欲しくなっているのだ。明日はお天気は大丈夫そうだ。「桜がどの位残っているか」の方が、気にかかる。 観桜句会でも始まると、また知恵を絞ることになるので、思いついた句作品を書き留めておくと、 散る桜 掌に受け 胸に綴ず （今年になって亡くなった方が３人もいらっしゃる。） 友先に逝きて寂しき花見かな 風に舞う 花びらに孫の笑い初め 透明なせせらぎを切り 鯉の群れ （５月のポピー大会にのお誘い状に使えるか） 韓国と北の接近、北の態度軟化、アメリカとの交渉の設定など、一連の「何でだろう？」が取り沙汰されている。日本には、拉致問題という大きな難問題があるが、これをどのように取り上げて行くか。日米の話し合いも持たれるようだが、北は、アメリカや中国と違って、日本をアメリカ以上に敵視する傾向にあり、ネックになってくるかもしれない。韓国が、依然として、慰安婦問題を強く意識して居り、国内で「親日派」に対する反発を一層強めている傾向が支障を作り出さないかと、心配している。確かに日本の侵略戦争を含めて、重大な責任があるのは分かるが、現在の韓国のこだわり方以外には、歴史の黒いページを是正してゆく手段が作り出せないものだろうか。国家権力同士の対立は、両国の国民同士の了解と和睦という道を切り開くことも大切ではないのか。怨念と賠償の継続だけでは、相互理解は深まらない。 ４月１日（日） ４月馬鹿の日 晴れ、暖かい、３日の観桜会に桜は残っているのだろうか、それだけを心配している 完全に湯たんぽの季節は終わった。名残惜しくて、まだ寝床のそばに置いてあるが、間もなく、空にされて、しばらく乾燥された後、台所の戸棚の最上段に放り込まれることになる。でも、僕にとっては、毎日の仕事、数分で済むことだが、結構、その仕事が無くなってみると、重い荷が一つ下りたという感じがする。でも、自分では、ご苦労さんと、頭の下がる想いが残る。来年またお願いします、という気持ちも残ったが、お世話になるほど、元気で居られるかどうか、自信はない。今月から、自治会の役員の仕事が入る。半分和子に助けて貰うが、気持ちは「ずしり」と来ている。耳の加減で、会議の参加だけは、和子にお願いしてある。 今日は、四月馬鹿の日なので、思い出すのだが、大泉高のＮ君、Ｈ君、それに僕の３人でやった「４月馬鹿」で、ある公立学校の学費滞納者が、ぐっと減ったことは、誰にも理由の分からない珍現象であった。ユーモア「督促状」が、後ろめたい自覚症状がある生徒に、鉄槌を加えたのである。３人は、ニヤニヤと、その成果を楽しんだ。反体制側の人間が、珍しく実行した「体制的協力」であった。未だに犯人は、公文書偽造の罪には問われていない。 和子の髪を染める。僕の一番気に沿わない仕事だ。染色剤の毒のことが、いつも気になっている。歳を取ったら，白くなるで良いではないか。しかし、女性のオシャレだけは、理論では割り切れない。僕も言いなりになっている。同時に、自信を持ってやるつもりだった歌の歌詞を閉じる綴じ込み手帳のデザイン作成が、思うように行かない。イラついて、和子にギヴアップしてしまった。糊のついた布地を、貼継いで、小冊子の歌詞集の綴じ込みを創る仕事だったのだ。本来、こうした作業は、得意としたのだが、今日やってみると昔の器用さは、消え去っていた。手は震え、裁断は思うように行かず、頭に思い描いた作品のイメージは、次々と崩れ去った。材料費を弁償しても、退陣したい思いであった。やっぱり精神的能力の後退なのだろうか。 ３月３１日（土） 晴れ、湯たんぽが要らなくなった 少し遅くまで使い過ぎた感じだが、これも年！ 昨日は、行きつけの「パリミキ」に行き、補聴器の電池を補充してきた。ついでに、視力の検査もしてもらったら、近視や乱視が大分進んでいた。もう、お金をかけて新調する必要はないと思っているが、やはり一応は、自分の体の部品だから、知っておきたいといったら、店の主人が笑っていた。今の眼鏡を誂えた店なのだ。補聴器は、もうほぼ、僕には見はなされている感じだが、このお店は、中々居心地が良い。店の主人が親しめる人だ。ただ、補聴器の性能が、高いとはまだ思えない。、 多喜子から、メールの返事が入った。久が原参りは、どうやら５月に入ってからになるようだ。今日はかなりパソコンに手を加えた。余りに自分から導入したソフトでもない「セキュリティ・ソフト」が、やたらに顔を出して、動き回るので、４種類くらいを、強制退去させた。画面に顔を出して、ぶつかり合うようにして勝手に動き回るので、パソコン自身の動きが、遅くなったり、止まってしまったりする。４つほど、追い出してしまったら、とても動きがスムーズになった。お陰で、本命の競馬ソフトや、「ＨＰビルダー」などの動きが、少しスムーズになって来た。しかし、弾みで、「ターゲット・フロンティア」のヴァージョンを更新する羽目になり、今度はその使用方法が複雑なので、悲鳴を上げることになった。慣れるまで暫くは使い難くなりそうだ。今日も、予想の実験は思わしくない。 明日から、４月になる。すべて新年度に入る。 ３月３０日（金） 妹・多喜子の誕生日 晴れ、風が出て、気温が下がったが、団地周辺は桜だらけ、しかも豪勢な満開だ 久が原参りの素案をかねて、多喜子にメールを出す。気忙しい４月の末を避けて、５月の２週くらいまで延ばしてしまってはと、提案しようかと思っている。 ３月２９日（木） 晴れ、気温がどんどん上がり、真夏日という言葉が、飛び出してきた でも明日は一寸低めになる 寒暖の差の激しい変化を経て、桜から一気に夏並みの暑さに上り詰めてゆくようだ。高齢者は、気温の変化に注意して、風邪など引かないように注意する必要がある。今日は、和子に誘われて、歌声時代の名残のようなお店に顔を出してみることにした。今までは、友達を誘って行っていたようだが、今日は友達の都合が悪く、独りになってしまい、こちらにお座敷が回ってきたようだ。本当に「歌声喫茶」的なお店が今もあるのだろうか。昔、デモが終わって、高まった気持ちを持って行き場がなくて、さっきまでスクラムを組んでいた顔ぶれと共に、ロシヤ民謡や、日本民謡などを歌っていた新宿の「カチューシャ」や「ボルガ」のようなお店がまだ残っているのだろうか。デモが無くなっても、お店だけは存在しているのだろうか。それを、今日は確かめて来たいと思っている。耳も悪くなり、、体は正真正銘の老人と化しているが，雰囲気を確かめるくらいは出来るだろう。小手指までバスと電車で行って、確かめて来ようと思っている。 小手指の公民館は、こじんまりとした集会場で、１３０人前後の高齢者の会員がびっしりと集まっていた。歌唱指導を担当しているのは、例の若手オペラ歌手育成に大活躍（ＦＦ−フォルティッシモ）の赤星さん。僕には、聞き取れないのだけれど、周りの老人方の、大笑いで、結構ユーモアのある方なのだな、と感じる。テキストには、今まで作り貯めてきた小冊子・・・日本のメロディー１〜３、いろいろ１〜４、外国のメロディ＝８冊と、追加のプリントを用いた。新しい曲を覚えるためか、僕などの知らない曲が多いが、過去に使った冊子には、僕の知っている曲が、沢山含まれていた。歌の練習の中頃で、中休みを取り、後半は、参加者の注文曲を募り、赤星さんの指導で、歌った。所沢からやや埼玉県に入った小都市の、駅近く、新興団地群の中で、８０歳前後の人たちが、時間の経つのも忘れて、合唱する老人たちの姿は、自分の団地だけで、グループ毎にお付き合いするのに慣れた僕には、ある種の異様な新しさを感じさせた。中には、体が曲がったまま、殆ど眠っているように見える男性も居られた。高齢化社会が生み出した。新しい文化の一面なのかもしれない。余り見ていない迫力を感じ、うちの団地の未来を想像していた。 帰りは、武蔵藤沢の駅から、和子と団地まで歩いて帰った。往きにはバスを使ったが、帰りには、何故か元気が出ていて、歩くのが気にならなくなっていた。 しかし、家で待っていたのは、次男・徹の連絡で、思わぬ出費の報告であった。彼の所では、また良くないことが起こり、出費が嵩む事になりそうだ。相談されても、こちらもぎりぎりで、力には成り切れないのだが、見捨てる訳にもいかない。自力で頑張らせたい。成長してもらいたい。下の孫も、４月からは働くようになる。 ３月２８日（水） 晴れ、今後、気温は２０度を超える日が続きそうだ 北の金委員長が秘密裏に中国に渡り、習主席と会談を行った模様。北がこれまでも行ってきたように、公表を避けて、お召し列車、特別お召し車で、中国の官邸に入り、会談を行った模様だ。同時に、金主席は、南北の和解交渉を日本の安倍首相が妨害したという声明を発した。また、訪日しているオバマ元アメリカ大統領と、親しく会食をともにしたことに、鉄鋼とアルミの関税を高額に引き上げたトランプ大統領は、不快感を示した。アメリカからも、北朝鮮からも、安倍外交は、疎まれているようだ。中国の海軍の演習の強烈さを増し、ロシアと米欧との外交官追放合戦も、派手に火蓋が切られるようだ。 国際情勢は、一見落ち着いて来ているように見えるが、不気味なシガラミも、残っていて、一気に不穏な流れにアクセルを踏み込む可能性も考えられる。 多喜子から、メールが入った。恒兄が、満で米寿になる４月２５日が近づいた。数えでのお祝いは、去年、僕らも加わり、久が原参りで済んでいるのだが、なるべく会う回数を増やして置きたいという、妹多喜子の密かな思いやりなのだと推測している。磐兄の代わりに、苦労して両親を看取ってくれた恒兄と、嫁さんへの感謝の気持ちを伝えたいという想いもあるのだと思う。僕も遣り繰りがつけば、顔を見せたいと思っている。４月からは、自治会活動や、管理組合の新年度が始まり、新しい顔ぶれで、活動が始まる。スタートの総会も、４月の末に集中している。僕は酷い難聴で、会議などでは使い物にならない耳になってしまったが、会議は和子に出て貰い、連絡や配達などの仕事を、僕が手伝うことにして、ペアで頑張って見る事にしている。各行事でも、いろいろと声がかかってくるだろうと思うが、余り無理はせず、手助けになることには手を貸して行きたい。準備の仕事は、多喜子に任せて、出来る範囲の協力をして行くつもりだ。 ３月２７日（火） この上ない好天を迎える 桜は満面の笑み 満開の記号は、どんどん北へと広がって行く 今日は、「森友学園」の決済文書の偽造事件の証人喚問が行われる。僕は、午前の参院の部を見たら、証人の姿勢が余りにも不誠実なので、呆れてしまった。共産党の小池さんは、こんな証言だったら、やっても仕方ないと、怒っていた。肝心な所は、全部「訴追に引っかかるから」と、逃げてしまう。安倍総理と、夫人の関わりは「絶対に関係はない」と、いやに強く断定する。細々とした点に質問が及ぶと、「裁判との関連で触れられない」と、逃げる。文書で書き換えられた部分と、証人が過去において述べた発言内容と・・のズレや、証人の発言の時間的なずれや、矛盾点などが、指摘されると、これまた「訴追の関係で・・・」と逃げまくる。参加者の心象は、党派の区別なく、限りなく白々しい思いに追いやられる。和子がコーラスの練習に出かける前に「お父さん、私は出かけてしまうので、代わりに良く聞いておいて、後で、話を聞かせてね。」と言いおいて、出かけていった。衆院・参院とも終わらせ、テレビの解説委員が判り易くまとめた解説を見る方が、理解しやすい。テレビ局が事実を歪めてしまう心配は、まずない。夕方帰ってきた和子も、「やっぱり！」大切な証言は、全部逃げてるね！」と、苦笑いをしていた。 ３月２６日（月） 晴れ、グリーンヒルの身近な桜満開 旧社会主義国の今後の構えが非常に気になり始めた。東欧諸国は別として、旧ソ連、中国、ベトナム、朝鮮の一部などの政治姿勢は、社会主義の正しい理念も身につかぬうちに、現実的な体制自身が壊れてしまったのだから、今後どう変わろうと、という無責任な思惑もある。強力な中央政治の驕りだけが、意識として残存している。「何でも認められる」、いや「認めさせられる」という自己過信を中心に政策を組み立てられる。こうなると、革命を支持していた僕すら、非常に危険な状況だと思わざるを得ない。海の支配権、領土の唾の付け合い、現実に膨らみつつある状況は、あの帝国主義時代の奪い合いそのものではないか。僕は、社会主義の大冒険を、もっと滋養を残す歴史的経験だと思っていた。しかし、今では、人間の馬鹿さを揺さぶっただけだったと思わざるを得ない。一つは「平等」というスローガンは嘘だった。皆が教養を高め、その力で、考えを持ち寄り、もっと良き道を選び取れる状況を夢見ていた。しかし、マルクスやリンカーンの本当の道は、消えてしまった。 今また、中国は、社会主義から、権力集中のみを身に着けたようだ。もとソ連、帝政の呼び名に戻ったロシアは、ずるい大国意識ばかりが歴史的所産で、これからの道選びに、やはり「ずるい現代化」を、目指しているように思う。プーチンの肉体のように、ただ、強さだけを叫び上げているだけだ。 アメリカは、黒人政権を実現させた後、それが、民主主義の終息のように、トランプが現れ、奇妙な政策を押し付け始めた。この国も、どっちを向いて進むようになるか、分かった物ではない。むしろ、日本が今後どのような世界地図を想定し、未来に向けての進み方を考えても良いのではないか。何も、いつも大国の選択に追随する必要はない。「ヒロシマ」を経験した「政治」を活かすチャンスが、世界に認められることもあるかも知れない。僕らは、変な野望はない。むしろ、歴史の変転の中で、「みんな仲良く」「皆豊かに」を呼びかけたいだけだ。人間が「優しくて、共存を願っている」ことを、強くアピールし続けているだけだ。 「歴史は巡る」というが、こんな無責任な時代の責任は負いたくない。もう死にたい位だ。 ３月２５日（日） 桜満開宣言 晴れ 小雨と高温に誘われ、いよいよ満開か 観桜会はまだ一週間以上先だ 今日は、安売りの日だというので、イオンに和子と一緒に２回も買い物に出かけた。午前中は、食品と焼酎などの買い物だが、午後になって必要になったのは、印刷用の紙だ。インクは、まだ間に合っているが、更紙が無くなってしまった。店員に「わら半紙」と言ったら、「今置いてありません」と言われたので、「更紙」と言い直したら、「それなら有ります」と来た。今は「わら半紙」という言い方は通じないのだと、感心した。聞いた場所が、ジェットプリンター置き場ではなく、ノート類の所で聞いたのも、拙かったのだろう。一束２４０円くらいの、超安い品にしたので、両面印刷は無理かもしれない。どうせクレジットカードの「請求額確認の書類」か、競馬の予想表作成に使うので、片面で十分だし、綺麗に仕上げる必要もない。製本用だと、もう少し上等なものが良い。安いのを二シメ（２０００枚）購入した。 北朝鮮のミサイルを、盛んに非難していたが、核武装先進国の一つ、ロシアが、凄いミサイルを開発しており、どんな電磁波装備でも、掻い潜って侵入出来るという。先進国が、そんな研究をしているとしたら、北だけでなく、後進国はどこでも、お手上げをするか、貧乏国になるのを覚悟の上で、自分も開発を進めるかどちらかを考えるだろう。全面的な核武力禁止をすべての国が決意をしなければ、戦争の危険は去らない。「不良」は、「大人にも子供にも」いるのだ。こんな競争は、いい加減に終わりにしたいものだ。 競馬予想は、相変わらず、芳しくない。ただ、３頭選びの３連単方式６点買いで、不適格１頭のみというのが、４レースも今日初めて飛び出した。いずれも人気薄の１頭がネックになっている。人気薄の理由は、過去に実力発揮のレースがあるのに、最近パッとせず、不調続きのケース、６，７歳になり、予想が難しくなっているケース、ハンデが付く場合にはよく比較する必要がある。少し見えてきたことは前進だと思うが、ＷＩＮ５には、必ず２レースくらいは、難関レースが含まれている。僕の分析力、創造力では、とても届きそうにない。 ３月２４日（土） 晴れ、暖かく優しい日差し 桜の笑い声が聞こえる 昨夜、夜中にひどく咳き込んで、苦しくて横になって居られず居間に起きて来てしまった。しばらく、じっと堪えていたら、治まってきたので、ベッドに戻った。鼻の炎症に刺激されて、咳になったのだろう。喘息のようになるのは、蓄膿症の副産物なのだと思う。一日に垂れ流す鼻水は、半端な量ではない。タオルがぐっしょりになる程だ。咽喉・鼻の炎症が度を越えているのだと思う。当然、聴力にも影響を及ぼしているだろう。これが、高齢では危険な手術を避けている結果なのだろうか。少なくとも、こうして見ましょうと、前向きの提案をしてくれた耳鼻科医には、入間市では出会っていない。 朝ドラの「ハナ」では、戦争が終わり、放送局も駐留軍に占領され、軍部に代わる米兵による横暴な支配が目立つようになって来た。えばり散らす米兵を上官が諭す前に、ハナが強く抗議する場面も出てくる。一方、「わろてんか」では、戦争末期を迎え、北村笑店も解散することになる。大阪の寄席の建物は、壊滅しつつあった。「笑い」そのものの圧殺の時代を迎えていた。これを見ていて、もやもやしていた心のうちが、すっきりと見えてきた。そうだ、僕の存在は、この時代の日本が産み落としたものだ。その無力な命が、一生かかって向かうべきものは、戦争を無くすこと、貧乏の根を絶つことであった。それに向けての努力はして来たではないか。まだ終わっていないと考えるべきだ。死ぬまでに改善されなければ、生き残った人々に、後を委ねればよい。自棄になっては駄目だ、マルクスだって同じことだ。方法に困難な点が出てくれば、原因を明らかにし、努力を継続するだけだ。駄目だったから、戦争をやっても良い訳ではない。上手く是正が出来ないからといって、貧富の差と、不幸の存在を放置して構わない訳ではないのだ。究極的な原因に辿り着くまで、努力を繋げて行く事が、正道なのだろう。 これを書いている今は、咳き込みも止まり、胸は軽くなっている。 ３月２３日（金） 晴れ 朝から躊躇なく洗濯物をベランダに出せた 昨日プリントしておいた「ポピー大会」のお知らせ葉書を配布できるように、和子に持たせた。結局 「観桜会」をテーマにしたものに決めた。「散る桜 掌に受け 胸に綴ず」という句もそのままにした。 その後は、専ら、競馬のデータ整理と、予想に手をつけた。僕は、毎週、金曜土曜を境に、週が変わるような気分だ。それにしても、最近はヒットが出ない。ＷＩＮ５も、２勝が良い所だ。意気が上がらず、滅多に馬券は買わなくなっている。重賞が増えて来ているのに、気分が乗らないのは、とても残念だ。今週は、Ｇ１が、１レース（高松宮杯）と、Ｇ２が１レース（日経賞）、Ｇ３が２レース（毎日杯とマーチステークス）と揃っている。馬券購入はともかく、予想は頑張ってみるつもりだ。 春の高校野球が始まるが、馬の走る日以外でも十分に楽しめるだろう。七菜子騎手は、今週から騎乗停止処分が解ける。中山に戻っての騎乗となる。頑張って欲しい。 久しぶりに、Ｙ兄とメールのやり取りがあった。「名残雪」の解釈が、きっかけとなった。Ｙさんは、相変わらず国文学の論文作りに全力を絞っておられる。今狙っているテーマの展開手順が見えて来たらしく、執筆に取り掛かるようだ。しばらく、静観している事にしよう。 ３月２２日（木） 雨模様の朝かと思ったら、霙まがいの雪となった 積もりそうにはない この頃は、余り他所の人と、親しく接する機会がない。話し相手は、和子ばかりだ。その会話すらスムーズに進まない。補聴器をかける手間さえ、惜しむ始末だ。今日も、図書館へ出かける際にも、補聴器はネグって、靴を履いてしまった。交通事故さえ起こさなければ、何もつけない耳の方がすっきりしていて気持ちが良い。空耳的幻惑も起きない。しかし、昨日の反省から来た図書館行きでは、僕は素直に本選びが出来なかった。自分の読書の姿勢が分からなくなったのだ。「黒い列車の悲劇」という最後のミステリーを残して、あとはすべて入れ替えることにしたが、新しい本を選ぶ際に、僕の今の読書衝動を疑い始めてしまった。何かに触れるのを恐れて、没頭する読書、それを恐れている自分の姿勢が、見えてくるのだ。僕の一生は、戦争、反戦、マルクシズム、実践的敗北、イデオロギーと実践政治との矛盾、人間の本性への回帰、そして絶望を避け、人間の「修行」への道の見直し、という老残の道筋を進んでいる自分を、寂しい思いで、見詰め直している。きっと僕が何回人生を繰り返してみても、ナポレオン、ヒットラー、東条、などが現れ、理想的な政治体制は完成することなく、殺し合いが続くのだろう、そんな気分で、無意味な人生が消費されて行くのだろう。神の最期の鉄槌を恐れるだけだ。 そんな思いで、本を選んだら、昔、辛い思いで選んだ本を、またもや持ち帰ってしまった。「マルクスの逆襲」という、三田誠広の本である。前に借りた時に、嫌な気持ちで昔を思い返したが、まだ反省が足りなかったらしく、こびり付いた不安が、同じ本を求めさせることになるのだろう。恐らく残った僕の一生はこの線路の行く先の見極めを継続することになるのかも知れない。辛さを避けては、人生にはならないことは分かるが、少しは、選択した事が達成するのを、体験したかった。。 ３月２１日（水） 春分の日 予報通り朝から曇天、雨が降り始めたと思ったら、すぐ雪に変わった うっすら積もった後、止む 芝生には、白く雪が積もったが、道路は、温まっているのか、すぐに解けてしまい、止んでしまうまで黒いままであった。どうやら、この辺りは、雪は積もらないのではないか。気温は、やや下がったものの雪を維持させる条件が持続しない。このまま気温は再び上昇路線を辿り、逆に桜を刺激して、開花をはやめるのではないか。そんな予測が浮かぶ。 ネットを見ていると、政治評論家とか、軍事評論家と称して、朝鮮南北の現実の動きを、逆にかんぐって、アメリカが北を先制爆撃し、核戦争が開始する。 それに気づいた北が、アメリカ本土にミサイルを撃ち込み、これが成功すれば、北が勝利する、などという無責任極まる予測を公表している人間がいる。まるで、そうなることを面白がっている口調だ。それがどういう事態を意味するかを、考えてもいないのだろう。その連中にも、核の認識が全くないといってよい。真剣にそう思ったら、すぐにその事態を避けるべく、働きかけるか、日本を直ぐに脱出する用意に取り掛かるであろう。無責任な予測を、小説のように書き立てられては、迷惑千万な話である。僕は、ピョンチャン・オリンピックの前後に起きた状況の変化により、一時的にしろ、良い方向へ向かいつつあると信じたい。 前回、図書館で借りた本は、特にミステリーに分類される類のものは、すべて最後まで読む気持ちを、消失させられてしまった。中身が余りにも荒唐無稽なのだ。伊集院静は、別のジャンルだと考えているし、まともに取り付ける作品だが、イメージが思い描けないような作品が多く、明日にでも早速本の入れ替えに、図書館に足を運ぶつもりだ。今日、行きたい所だったが、祭日で休館。余り読んだことがない作者のものを、無造作に選んではいけない、と反省させられた。 例によって、桜真っ盛りの時期に開かれる「ＧＨカラオケグループの４月ポピー大会」の案内状を作成したが、どうも出来が良くない。デザインも、恒例の添付俳句も、満足できるものが作れず、気乗りのしない作品となった。体調も良くないせいがあるのかも知れない。余計に気分が乗らない。 ３月２０日（火） 予報は、雨だったが、まだその気配はなく、日差しも十分あった 変化は明日頃か 自民党の失政は、明らかになりつつある。国家を我が物顔に利用するだけでは、驕りの支配でありいずれは国民の支持を失う。権力の堕落は、国民の不勉強と怠慢にも責任がある。「騙されないぞ」という意気込みと、「変革への希望」を堅持することが大切だ。次第に絞られつつある誤魔化しと、民主主義の軽視、国民への欺瞞をうやむやにさせることなく、国会の正常化を野党の手で取り戻さなければならない。 政治が荒れて来ると、世の中の血腥い犯罪や、火災による高齢者の死亡、交通事故の多発などが目立ってくる。周り中で、いい加減な生き方が大手を振って罷り通るようになるのだろう。 我が家も、老々介護的な段階に入りつつある。掃除一つが重くなってくる。部屋の隅々まで常に清潔にしておくことが、なかなか難しい。今日は、目を離しているうちに、埃に占領されている箇所を中心に雑巾がけや掃除機をかけた。半分装飾の意味を持たせたはずの家具までが、見苦しい状態に放置されている。踏み台が必要になる所も多い。２時間ほど懸命に動き回った。多少は見られるようになったかな、と思える頃には、体が滅法疲れている。和子にばかり負担をかけたくないので、頑張ってみるが、すぐ足元がふらついたり、高い所から落ちそうになる。失敗は許されない。怪我をしてしまっては、元も子もない。いくら埃だらけの中でも、死ぬ訳にはいかない。体を長持させながら、なるべく清清しく生きてゆくしかない。庶民は誰でも、そんな風に、老後の毎日を暮らしている。天変地異など起こりませんようにと、念じつつ。 ３月１９日（月）） 曇り、時々晴れ間が出来、陽も差す 雨を予想し洗濯を手控えた我が家に迷いあり 森友問題は、波乱が波乱を呼び、麻生・安倍の間にも、ピリピリした摩擦音が聞こえ出した。土地代を６億円も値引きした根拠の埋蔵ごみの件も、本当に埋蔵されていたのかどうかも怪しくなって来た。安倍夫人の証人喚問の正当性が、ますます強まってきている。迫ってくる自民党の総裁選も、各派閥の動きが微妙に変化しつつあり、これまでの党内の人間関係も変わってくるかもしれない。自民党支持者の比率も急落しているようだ。 ロシアの選挙も、プーチン氏が７割以上の得票を予想していたが、どうやら勢いはそこまで伸びるかどうか危ぶまれている。しかし、態勢としては、勝利が見えて来たようだ。対立する勢力がいないということは、決してよいことだけではない。 指導者の個性が無かったり、平板な発想に留まっているのかも知れない。国民の無批判が、「独裁」の流れを肯定してしまうこともあるだろう。その心配は、ロシアだけでなく中国でも、国家主席の任期の制限解除が実施されたし、日本でも、安定政権を第一に考え、改革を疎かにする流れもあるようだ。今回、南北朝鮮の平和問題が、オリンピックを契機にして、他国の干渉なしに直接和平の交渉の糸口が作れたように、国際問題を紛争だけを契機にするのではなく、経済や貿易、内政の弱点の相互援助など、広く外交関係を活発に展開して、解決の糸口を広めてゆく動きが必要だと思う。国連の活動が、紛争解決だけでなく、様々な分野における協力関係を絶えずテーマに取り上げて、研究を進めることが望ましい。災害・教育・文化の経験交流や生産技術の相互提携なども、もっと頻繁に行われるのが望ましいのではないか。 夜になって分かったのだが、ロシアの選挙結果は、プーチンの得票率は、７０％を大きく超えていたという発表があった。しかし、投票の結果発表に不正があったという情報もあったようだ。 ネットの情報には、大胆な個性も反映されていて、興味深いものがあるが、かなり個人的で、いい加減な、無責任発言もあるようだ。そんなこんなで、うちのかみさん等は、「お父さんの、その話の出どこは、どこ？」と、聞くことがある。彼女の仲間内でも、ネットには慎重になって、なかなか自分たちの話題の中に取り込もうとしない。所謂、有名人のブログなどから、引用されることが多く、妙に警戒するくせに、すべてをなで斬りにしたり、あっちもこっちも立てる意見であったり、結局は、政府に対する野党の激しい批判を、皮肉な笑いでいなしてしまい、国民の不信を宥めてしまうだけの見解も多い。ネットの意見に接する時には、自分の姿勢をしっかり持って、公正な判断に基づいて読み取らなければならない。 真実だと判明した事柄を基にして、世論が了解した範囲はどの辺までなのかを正確に判断し、自分や他の人の、やや特異だが、耳を傾けるべき意見も、注釈的に取り込んでおくことが大切だ。 ３月１８日（日） ピョンチャン・パラリンピック閉会式 晴れ、予報では、明日から天気は下り坂となり、３日ほど雨か 開花ムードにも冷や水かも 今日で、ピョンチャン・パラリンピックも幕が下りる。日本の選手もみんな元気で、一人でメダルを５個も獲得した女性がいる。不運にも、メダルに恵まれなかった人もいるが、僕は、女房共々、観戦していて、何度も目を潤ませる感激を味わいながら、彼らの活躍に十分満足した。片足や片腕で、バランスのとれない疾走を見ていると、その努力の積み重ねに感動する。とりわけ運動の類には不得手であった僕には、驚愕以上のものがある。 今夜、８時からの閉会式で、もう一度この人たちの感激を共有したい。４年の後に、彼らは再び姿を現すのだろうか。今日、父親の感激の瞬間を抱きあって共有していた息子二人と妻の姿が今でも瞼に焼き付いているが、息子たちは、「オリンピック」の方に出場するのではなかろうか。パラに出場する若き跡継ぎは、自分だけの跡継ぎではなく、日本の若者たちになる筈だ。人生の運不運で、その道は分かれるが、どちらにしても共に祝福し合える出来事になるだろう。健常者が、パラリンピックの同志達に、励まされ、力を貰っている場合も極めて多いのだ。生きてゆく励まし合いのヒューマニズムは、新しく作り変えられなければいけないのではないか。同時に健常者の大会でも、メダルの醜い取りっこになってしまうのであれば、崇高なものを、醜い争いの中で貶めてしまうのではなかろうか。 オリンピック、そしてパラリンピックの選手の皆さん、本当にすばらしいエネルギーの表現を鑑賞させて頂き有難うございました。また２０２０年の東京オリンピックまで、自分も元気に生きることをモットーとして、頑張ろうと思っています。 生きる意欲と努力に乾杯！いろいろ本当に有難う。 ３月１７日（土） 東京の桜開花、平年より９日早い 晴れ、気温の変化も、ここまで来ると、そうそう過酷ではなくなってくる 暖房も点けずに、過ごしてしまい、後から、ああ春も進んだな、と思うような季節になって来たのだろう。表通りでは、大好きな「白木蓮」が、蕾を豊かに膨らませて来ている。老人だけになってきたこのグリーンヒルにも、春がやって来る。贔屓目に見るのか、老人たちの肩や首も、足腰もすっと伸びて見える季節がやってきた。老衰も、日常的な障害と考えて、パラリンピックに負けずに頑張ろう、我々にとっては、毎日がパラリンピックだ。形はどんなことでもよい。負けずに頑張ることだ。泣き言でも、元気良く喚いて、掛け声代わりにしよう。 今日、東京で桜が開花した。正式に発表された。ここの老人会「みどり会」の観桜会は、４月３日になっている。埼玉の桜は、例年、東京上野辺りより、多少遅く咲いているようだ。今年は、観桜会の頃には、もう、大分寂しくなってしまうかもしれない。まだ２週間以上も先になるのだから。 女子テニスの女王が、日本人になるかもしれない。日本名の女性が、今日、世界１位の女性に圧倒的強さで勝利した。 今後の試合の進み方にもよるだろうが、今日の試合振りでは、凄い強さを感じる。それに、気になったのは、その女性が、非常に真っ黒に日焼けしていることだ。一寸見では、日本人には見えない。 ３月１６日（金） 晴れたり、曇ったり また寒さが戻ってくるようだ 和子は、みどり会カラオケのグループ会に、公民館に出かけた。僕は、一人でパソコンに向かう。もたもたと時間をかけて動いてはくれるが、セキュリティソフトのお化けが、ひっきりなしに顔を出して、やれ、ああしろ、こうしろと、余計なチョッカイを出して来て、最後には、購入しなさいと来る。３種類ぐらいの不遜な購入要請が、ひっきりなしに手を出してくる。それを容赦なく薙ぎ倒して消していると、段々顔を出さなくなる。馬のデータ収集にでもなると、もう手を出す余地がなくなるのか、やっと静かになる。 冬季オリンピックに幕が下り、パラリンピックに場所を譲った。 身体障害のある方々が、頑張っている。凄まじいエネルギーだと思う。僕のようなヘナチョコでは、とてもあの真似はできないだろう。ハンデを励ましや自分の生き方への基本方針にして、頑張るのだから凄いと思う。首相がいびるＮＨＫは、この人たちを励まして度々声援を送っている。是非、著名人だけを電波に乗せることをやめ、皆の生き様を取材して欲しい。障害のない我々には、彼らから学ばなければならないことが沢山ある。決して、差別だとか、上から目線でとか、そんな偉ぶるつもりは毛頭ない。見て欲しい！ウサギよりも敏捷に、雪の中を走り回る彼らの素晴らしい姿を！ ３月１５日（木） 晴れ、この処、三寒四温を絵に画いたような天候が続いている 昨夜、和子が、「入間市『ユナイテッドシネマ』で、吉永小百合の「北の桜守」をやってるかな。上映時間を知りたい。」と言っていたので、朝、起きると直ぐにパソコンで調べておいた。上映時間の主なものを書き抜いてメモした。本当に行く気があるのか、分からないので、メモごと和子に手渡すと、大いに行く気になって、１２時３０分からのを観ようと言い出した。CMバス（これまでの只バスが、有料になったもの）の時刻などを調べて、和子が計画を立てた。思えば、この処長いこと、映画を見る習慣が途絶えていたのに気付いた。前には、面白そうな作品が来ると、良く出かけて行ったものだ。バス代も只だったのが制度が改定され、１回１００円と有料になった。高齢者に対する福祉予算の締め付けである。国防費など、捻り出すのに、四苦八苦し出した国は、徴税の仕組みをいじり出して、これまでの高齢者優遇の措置を切捨て始めている。その一環である。 大きな画面で久しぶりに見た「北の桜守」は、感動的な作品となっていた。 ただ、補聴器をつけてても、僕の耳では、細かな会話までは聞き取れず、悔しい思いはしたが、雰囲気的には、十分伝わって来た。もう僕の歳に近い小百合も、役柄の上で、息子が二人いて、上の子は戦争で失い、下の子と共に、飢えと戦争の死から、逃れるのに懸命になって、生き抜いていた。既に下の子も成人し、妄想のような過去の記憶を背負って、親子の情愛とのしがらみの中で生き続けていた。戦争のために、一家が離れ離れになる時に、満開の桜の下で再会することを念じて植えた桜の木を忘れることはなかった。舞台の幻想的な再会の場面と、リアルで痛ましい現実の世界が織り成す技法で、演出されている。美しくも、悲しい人生の記録である。小百合の老後の作品にも、やはり美しさは欠かせない。監督と、老練女優と、若手俳優たちの意気がぴたりと結合した記念碑的作品である。 二人とも、久方ぶりの映画鑑賞に興奮して、家路に就いた。とても楽しかった。 読書は、梓林太郎の「八ヶ岳山麓殺人事件」に取り付くことになった。この所、余りぐっと来る作品に出会わなかったのだが、これは面白そうだ。舞台が、僕の大好きな、熟知もしている、八ヶ岳であり、土地勘のある場所も散見できるので、読んでいて、懐かしい匂いがする。気分良く読み進められそうだ。 3月１４日（水） 晴れ、４月下旬の陽気になるとの予報 気温は２０度を越して来るのだろう 和子は、今、韓国のテレビドラマに凝っていて、朝のうちにその日の番組をビデオに録画予約を入れておき、家にいる限りは、それを観ていることが多い。美男美女の役者の登場が多く、王朝ものの衣装なども煌びやかに現れる。彼女向きなのだろう。僕がニュースを見る時間も奪われそうだが、遠慮して、その時間には、番組を譲る。僕の場合、公文書の書き換えなどという、殺風景な情報を怒りながら、見るのだから、彼女にとっては、およそ邪魔な存在なのだろう。僕はパソコン弄りに疲れると、気分転換で、本を読んだりするが、現在手元にある本は、ミステリー系でもソフトな方で、緊張抜きで読み飛ばしている。自分としても、少し食傷気味なのかも知れない。感動が薄れた読書が続いている。今の社会状況では、生ぬるい読書や、競馬予想より、怒ってテレビ画面の安倍に怒りをぶつけている方が精神的には、プラスになっているようだ。 昨日、階段入り口で、この階段の一番の活動家であるＴさんに出会った。彼らしくもなく疲れた感じに見えた。でも、彼に倒れられては、この団地の自治に陰りが来ると思っている僕は、挨拶代わりに、その気持ちを表明した。彼は困った顔をして、「僕も疲れてきてるんだよ」という顔をした。少し若い人たちにも中々の活動家が居て、後を継いで来ているのだが、気風の時代的違いが、不安に感じるのだろう。前向きのエネルギーの引継ぎというものは、いつも「波乱含みに」行われるものだ。順調が最高という訳ではないだろう。途中で投げ出してしまった僕に比べたら、彼は数倍立派な活動をしてきている。でも、体だけは、大事にして欲しい。 ３月１３日（火） 晴れ、気温の上がり下がりは目まぐるしい 物ぐさな桜は慌てているのではないか 和子は、いつも通りコーラスの練習に出かけていった。でも仲間とのお付き合いはやめて、お昼過ぎには帰宅し、家で一緒に昼食を摂った。懐が寂しくなっているのかもしれない。 雪べの森田君から転居のお知らせが来た。新居は、熱海になるらしい。 でも北海道にいる娘さんの所で第４子が出来るので、出産の応援に駆けつけるため、今月の末から３ヶ月ほどは留守になるらしい。森田君も好々爺ぶりを発揮しているのだろう。それにしても、長いこと顔を見ていない。Ｍ君のことで、ショックだった頃が最後になっているのだと思う。僕も、もう先がないので、このままお別れかな、などと思いながら、引越しトラックの絵の入った葉書に見入っていた。 国会は、てんやわんやが続いている。誰が書類を書き換えさせたのか、自殺したといわれているお役人さんの事があるので、かなりショッキングな雰囲気に包まれている。警察も動き出しそうな気配にある。立派な民主主義国家の出来事とは思えない次元の低さだ。 ３月１２日（月） 朝から良く晴れた ４月並の温度になるとの予報があった １６度前後か？ 現在の国会で、議事録内容不当書き換えの問題で、激震が走った。森友学園問題に関してであり、野党に追い込まれて、一時は、脱出に成功したかに見えた、国の土地の不当払い下げに関する問題に再び火がついた。前回の国会で、誤魔化しきれなかった記述が、気になり、後から、さらに記述に手直しを加え、特定の意図が付け加えられたことの証拠を残してしまった。 特に、その頃関わりを持つために来訪した安倍総理の昭恵夫人の動向までが記録され、同様に手直しの痕跡が残っていたため、野党の絶好の餌食と化した感がある。これが、今後どのように処理されて行くのか、自民党の総裁選にも大きく影響しそうな局面になって来ている。 アメリカの指導者の一人である共和党のトランプ大統領が問題視されている。大統領の席に着き、ハラハラさせながら、執務を続けている。国際政治のもう一方の指導者である、中国とロシアの指導者の問題意識にも、現代を読み取りきれないでいる危うさを感じる。特に、中国とロシアは、共産主義の影も引きずっており、現代の指導者として、不安を禁じえない。中国は、最近の党大会で、主席の任期の期限を廃止して、何回でも就任できるように変える意向があるようだ。いわゆる民主主義的規定を廃止し、独裁に限りなく近づけたいらしい。また、ロシアでは、プーチン首相の地位をより強固なものにするために、反対派を抑える力を、権力的に強化するためか、核の危険を過小評価し、北朝鮮のこれまでの路線よりも危険な声明を発表した。ロシアに対決する国があれば、躊躇せず核攻撃を実行する。 「ロシアは、ロシアの存在しない世界の存在を認めない。」という原則を発表し、敵対的国家には、躊躇しない核攻撃の開始を公言した。 世界平和のためには、極めて危険な独裁的独善的な価値観と言わざるを得ない。これでは、北朝鮮路線を批判することは出来ない。この二つの大国が、民主主義的要素を、社会主義や、新しい形の資本主義の中の「もう一つの重要軸」として評価していないことに、強い失望を禁じえない。ということは、自国内に存在している筈の、今後重視せざるを得なくなる「民主主義的要素」としての矛盾を、軽視したまま進もうとすることになる。これで良いのだろうか。平静な分析を進めてみてほしい。 今日は、寝室の大掃除として、夜具の日向干しを行った。疲れたが、すっかり気分が良くなった。新しい掃除機も存分に活用され、気分良い音を立て続けていた。今夜は良く眠れるはずだ。 ３月１１日（日） 晴れ、穏やかな一日 写真家・鈴木博子さんの写真展を観に出かけた。和子の親友だ。入間市民会館の展示室で公開された。僕の主観では、かなりレベルの高いグループのように感じる。前にも見たことはあるのだが、メンバーは減りつつ、会員の力量はアップしている。今日は、有力な会員にお会いして話も聞けたし、女性会員お二人に作品の質問をすることが出来た。光の技巧派もいるようだが、僕はシャッターチャンスのヒューマン派を支持したいので、鈴木さんのシャッター衝動を大いに評価したい。やはり、こうのような発表会を見ると、今自分の気持ちが何を求めているかがはっきりしてくる。ヒューマンな中でのシャープさに乾いているように思う。次の豊満な瑞々しい、豊かさを生み出すシャープさ、ショッキングな位の、鋭いヒューマニズムが、現代には欠けているように思える。このグループにも、その「衝動」は、十分に感じられる。今後も大いに頑張って欲しい。 鑑賞後、和子とＯさんの３人で、バスを待ちながら、軽く飲みながら、雑談。 これが非常に楽しかった。僕は、こんな雰囲気が大好きだ。最近は、自治会の話し合いにも、耳が付いて行けず、参加しなくなり、カラオケでも、多少飲んではいても、人生談義的お喋りは皆無だ。 これが寂しいのかもしれないが、いつも物足りなさを感じながら、帰ってくる。いつも世代と時代の移行を感じながら、一日一日にピリオドや、コンマを打ちながら、人生の締め括りをして行きたい。 今日は、自治会関係の階段当番説明会が７時からある。耳が駄目なので、和子が代わりに出てくれることになっているが、僕としては、実に情けないことだ。しかし、和子にバトンタッチして、住民の利益を守ってゆくしか方法はない。頑張って頼む、という気持ちで一杯だ。 森友学園問題で、大騒ぎしているが、日本の政府の発表も、それを報じる新聞もそんなにインチキなものなのか。相当な大物までが、あっちが偉い、こっちが偉いなどと、発言の重要さをそっちのけにして、書き捲っている。実に情けなくなる。自分の正当性だけを押し出す、ネットのいい加減な主張は、止めたらどうか。ネットにも道義性は求められるべきだ。 ３月１０日（土） 北日本震災記念日（昔は陸軍記念日・東京大空襲） 雨のち曇り 次第に天気回復 あの悪夢のような日から、もう７年経つ。高橋家の本籍地だった福島のある北日本で、津波と原発事故のために美しい山河と、多くの生命、そして人々の結びつきが無残に破壊された。７年も経つこの地域は、未だに復興が遅れて、故郷に帰る人も少ない。産業の回復も遅れている。一時金で繋いできた生活も借金の返済に追われる時期となり、苦しみはまだまだ続く。国挙げての援助の困難さを、まざまざと見せ付けられた。しかも自然災害の再発可能性は、一向に遠のかないどころか、地震や火山爆発などが頻発している。あの日、僕も慌てて倒れそうな書棚を、和子と懸命になって押さえていた。翌日のテレビでは、津波に追われて、水に呑まれて行く同胞の姿が、映し出されていた。恐怖の共有としか言いようがない。 二人分の、血流・血圧の薬を、澤田医院へ貰いに行った。もう今日で切れてしまう。歩くのは、気分的には、体が解れてとても良いのだが、すぐに足が疲れてしまうのを痛感するようになった。帰り道は、躓かないように、十分注意して歩いた。一度は、川べりの舗装道路で躓いてもろに倒れ、肩口をひどく痛めたことがあるので、注意している。 ３月９日（金） 雨が降り続いていて、各地で水の被害が出ている ぐっすり眠れたのは良いとして、飲み過ぎだったのか、ちょっと下痢気味になっていたようだ。朝から 一寸聞こえの悪い不始末を引き起こしてしまった。和子にも、後始末に大分迷惑をかけてしまい、点数を下げた。北朝鮮情報に喜び過ぎて、足元で、大失敗をしてしまった。子供らと一緒に暮らしていた時には、時々思ったことだが、今頃になって、うちにもトイレが二つ位欲しいなと、つくづく、感じた。この程度の説明で、どんな滑稽な事件が起きたかは想像して欲しい。 一日呆けた気分で時間が流れた。そこへ、富士通から、パソコン引越しの勧誘の郵便が入った。新型の機器のラインアップから、保証、セットアップまで、有利な条件付の買い替え案が、ずらりと並んでいた。しかし、調べてみると、結構高価な買い物になる。安い中古の本体を買い込んで、自分で、中身のシステムを移し替えることが出来ないかと、考え込んでしまった。そうする場合には、一切会社の技術者を利用することは出来ない。会社にとっては、すべてが儲けのチャンスなのだ。まだ十分な理解が出来ていないので、もう少し細かな調査をしてみたい。 夕方、雨の止み間を縫って、和子と食料品の買い物に出た。嫌々動いているようなパソコンの状態が、頭から離れず、煌びやかな新機種ラインとの葛藤をどう捌いて行くか、大変な重荷だ。気分転換で馬の予想を始めたが、「なまず」（と僕が呼んでいる気になるツール）が、また使えなくなっているのに気がついた。このプログラムは、どこか欠陥があるのか、これまでも度々同じトラブルを起こした。ＪＲＡにも見放された経緯がある。しかし、僕には何故か魅力を感じさせるものがある。データの更新と共に書き変えられるソフトなので、今後も注意しながら、見守っていたい。 ３月８日（木） ＧＨカラオケ会の３月ポピー大会 朝から、雨 全国的に雨、特に関東では、大降りが予想されている 北朝鮮の、姿勢が大きく変わってきて、核武装路線を変更する動きが見えてきた。具体的に、５月頃に、アメリカとの会談を、了承する方向で、核放棄問題を含め、ミサイル打ち上げ中止もストップする交渉に入りたいという意向を提起してきた。アメリカも、それを受ける構えを見せている。韓国があいだに入っているとは言え、これまでの路線の大きな変化に、世界は唖然としている様子だ。しかし、アメリカ、韓国、日本などはこれを真面目に受け止め、米韓の軍事演習を手控え、好意をもって話し合いを成功させるべきだ。初めから疑わしい目で見ず、この世界平和の絶好のチャンスを活かして、核戦争の危険を出来る限り遠ざけるよう、真剣に会談を設定するべきだろう。特に、アメリカのトランプ大統領には、自制ある態度で、これに臨むよう強く要望したい。世界の各国も、それぞれの気持ちを伝え、戦争を避けて、共に繁栄の道を志向する方向を歩むように協力するよう呼びかけよう。ピョンチャン・オリンピックから学んだものは、大きい筈だ。 昼ごろから、雨の中を「ポピー」へ、和子と一緒に出かけていった。援軍からの特別差し入れなどもあり、歌いながら、調子よく飲んだ。後から考えて、一部記憶に薄い所もあるが、何とかＦさんの、３人で「長崎の鐘」を歌い分ける提案も、実行され、会は気分よく進行した。いつも通り、僕は早めに退出して帰宅した。足元が、ふら付いたのを見て、和子の代わりに、道路横断して向こうに移る所まで、Ｓさんが見送ってくれた。感謝している。 無事帰宅し、ぐっすりと眠り込んだ。 ３月７日（水） うす曇り、朝から天気下り坂の兆候が見える 朝ドラを観る前に、ニュースが、ちらりと目の前を通り過ぎた。朝鮮半島の動きに、何か光が見えたような直感が走る。二つのドラマを見終わった後のニュースで、核廃絶の方向も含め、南北の話し合いが進みそうな気配だ。アメリカの方も、北の裏切りの懸念は捨て切れないものの、誠意ある話し合いの可能性が深まり、その方向を重視してゆく意図を表明した模様だ。僕は、どんな可能性でも、核を廃絶して、戦争への懸念を薄めて行くどのような動きも大歓迎だ。炭酸同化作用（植物生命）が生まれ、何十億年もかけて、地球上（極地海底）に酸素が堆積し、人間の命に繋がって行くという、奇跡的な人類の生命発生の科学が探求されてきている現代に、大量虐殺の兵器を発明し、殺し合うなどという愚挙を止められない人間の存在など、僕には信じられない。 オリンピックで、手を結ぶことになり、パラリンピックの最中に、平和への動きが少しでも前に進んでいくことを、大歓迎したい。眉間に立皺を寄せて、ミサイルを語る金総書記を見るよりも、大きな笑顔で微笑みかける顔を、僕は愛したい。まだ陰りは残っているが、南北が核廃絶をプログラムに載せて、会談を積み上げることに心から賛同したい。これは、近い将来、日本人の拉致問題をも、解決させる糸口にもなろう。それでこそ、政治的指導者の役割ではないか。感情的な蟠りと疑念が、互いの政治をレベルの低い争いの次元から向上させない歴史は、もう御免だ。 今朝、ポリごみを捨てに、置き場に行ったら、同じ棟のＴさんと出会った。うっかり入れ歯を入れずに出たため、異様な口元に違和感を持たれたのではないかと、思ったが、そのまま会話を続けた。来年度の係り分担に組み込まれていることが話題になったので、耳が駄目になったこと、会議の類には、参加できそうもないこと、簡単な連絡とか、配布物の運搬くらいしかやれないことなど、話しておいた。彼も僕より２，３歳若い程度だと思う。 ３月６日（火） 晴れ、紺青の空が、覗いて見えた 気温は高いが、明日はまた寒くなるという 雨も近づく オリンピック後、韓国と北朝鮮が急接近して頂上会談まで実現した。北の発表では、「満足な結果を得た」とされたが、北は、アメリカに対して、核武装の構えを崩してはいない。アメリカは、金正男を化学兵器で暗殺したと公表し、一連の国連規制違反として、制裁を継続する構えだ。核を完全に捨て去るまでは、制裁を解くことはないとの姿勢を継続。とても南北の融和を喜ぶ雰囲気ではない。米韓の、北の攻撃を想定した上での軍事演習を継続する姿勢も崩してはいない。北は、演習中止を要求している。すべてそっぽを向いて、要求を突き付け合っている感が強い。ちぐはぐなこと、この上ない状況である。 恒兄から、「はがき到着」を報告するメールが、着いた。ハナコの死は悲しかったが、世話もとても大変だったようだ。そんな一面もあって、複雑な気持ちだったらしい。自分もだんだん疲れが増してくる歳だから、相当に複雑な気持ちだっただろう。でも、久が原の家の歴史には、ハナコは大変重い存在だったと言える。冥福を祈りたい。 パソコン問題の対策は、時間は余りないのに、考えることが多すぎて、なかなか整理ができない。 やりたい事は、「たそがれの記」を継続することを中心に、競馬予想の体制の維持、メールも続けたい。アルバムの保存は継続したいが、もう大分写真のファイルは、壊れてしまったものも多そうだ。写真は手持ちの、ソニーのＸｐｅｒｉａ Ｚ４（タブレット）の併用を実現して、高画質の画像保存も加えたい。その上で、小冊子が編集・プリント出来る装備も残したい。プリンターは、今のキャノンのプリンターが、継続して使えるだろう。かなりのゆとりを持たせた大容量のドライブを用意して、これからも活かせるソフトと、データ、ファイルだけを残して、新しいシステムを組んでみたい。ＯＳは、WINDOWS １０あたりになるのではないか。出来るかどうかは、やってみなければ分からない。周りに教えを求めながら、進めて行きたい。 ３月５日（月） 曇り、後一時小雨、程なく上がる、気温高め 週末を迎えたかと思うと、あっという間に週明けとなり、新しい一週間が待ち受けている。こうして、死ぬまで生きているということになるんだな、と、自分に言い聞かせる。小声でそう言って、机上の婆ちゃんの写真を見ると、彼女が、にかっと笑う。思い出せば、あの人は良く笑う人だった。どんなに寂しい時にも、笑う時は、大口を開けて大笑いをしていた。そんな所が、僕は大好きだった。だから、僕も極力真似ることにしている。 和子が話しかけて来て、僕の耳には聞こえない時に、僕は大声で返事をして、出来る限り、傍に姿を現すことにしている。聞こえない方も大変だが、話しかけて反応がない生活を続けていると、生活感覚が鈍ってくると思うからだ。もう、いい加減彼女の方も、「意思の疎通への期待感」を失っているのではないか。時々、そのじれったさが、零れ落ちてくる。来年度は、この号棟の自治会連絡係の当番になる。会議の中身は、所詮聞き取れないから、会議は和子が出席してくれると思うが、配布物の配布や、さまざまな連絡には、僕も飛び回らなくてはなるまい。今の時代は、こうした仕事を「二世に引き継ぐ」ということが、なくなってしまったのだ。勝手ながら、こんな時には「家族制度」が懐かしくなる。 妙に、久が原の「ハナコ」のことが、頭を離れず、「あの小屋がなくなった久が原の玄関は、気が抜けたように寂しいだろう。」なんて、考えている。でも、これからは、そんなことより何よりも、恒・松子夫妻が、出来る限り長生きしてもらえるように、応援しなければならない。出来たら「新しいハナコ」でも、飼う事にしたらなんて思うが、もう散歩させるのも大変だろう。デザインを得意とする建築家の恒兄と、華道の師範をやっていた松子夫人は、想像力（創造力）の助け合いで生きて来た。もう、私的な範囲に限られてはいるとしても、今まで築き上げてきたその結びつきが、二人の生命力を支え続けると、僕は信じている。僕もまだまだ生きたいし、お互いにイマジネイションをさらに伸ばしながら、頑張りたいものだ。 ３月４日（日） 朝から晴天となる 気温もぐっと上昇 桜の蕾もどんどん成長するだろう 河津桜は、もう満開。テレビに映る菜の花との競合が見事だ。こんな陽気になってきたら、少しは元気を出して歩かないと、という気持ちになり、久が原への葉書を出しに、出たついでに、図書館まで足を伸ばし、本の入れ替えをやって来た。本は全部入れ替えたので、全冊を記しておく。伊集院静の「機関車先生」と「冬の蜻蛉」。 阿井渉介の「黒い列車の悲劇」、梓林太郎の「八ヶ岳山麓殺人事件」、奥田英朗の「真夜中のマーチ」、佐野洋の「不逞の輩ー退職者たちー」、折原一の「樹海伝説ー騙しの森へー」の七冊である。余り読んでいない作家が多い。 恒ちゃんへの葉書は、間違いなく出した。明日には着くだろう。パソコンの調子も、何とか騙し騙し使っているので、事切れることなく、命は繋いでいる。一度、再起動し直すと、途中でいろいろなソフトがちょっかいを出してくるが、それが静まると、結構順調に動く。機嫌の良いうちに、一仕事終わらせるという調子で、付合っている。 ３月３日（土） 桃の節句 荒れ模様を伝える天気予報は、この地域には無関係のようだ 良い天気が続く 女の子の居ない我が家庭は、お雛様には縁がない。だから、粗末なものでも、置いていないのだ。その桃の節句に、久が原の愛犬「ハナコ」が死んだ。恒兄の話では、もう高齢で、いつ逝ってもおかしくはない歳だと言っていた。それでも、余程残念だったのだろう、恒兄が丁寧に、メールで知らせてきた。思い出の写真まで添えて送って来た。僕も、久が原に行くたびに、「ハナコ、こんにちわ！」と挨拶をしてから、家の中に入ることにしていた。これからは寂しいだろうな、と思う。恒ちゃんと松ちゃんの気持ちは、よく分かるので、今日は、恒兄がメールで送って来たハナコの写真を使って、弔文を作り、葉書にプリントすることにした。ところが、郵送は、明日になってしまった。プリントする段階で、またパソコンの抵抗に出遭い、記念の詩と、弔文も付けた葉書の完成は明日になってしまった。僕は、ハナコの可哀想な姿は見ていないので、幸せな毎日の生活を思い出して、久が原の愛犬と兄貴夫妻に祝福を送りたい気持ちで、胸が一杯になる。 競馬騎手の藤田菜七子が、土曜日に斜行をし、３月１０日から１８日の４開催の騎乗停止処分を申し渡された。やはり、慣れてきて、前への出方も良くなってきたなと思っていた矢先のことだ。特に大胆な先行に移る時に、やりがちなミスだ。しかし、おずおずしていたのでは勝負にならない。これも、上達して行く上で、止むを得ないことなのだろう。最近の写真を見ると、ぐっと大人びた美女振りであった。こうして自信も膨らんでくる。今日は、馬の資料作りに力を注ぎ、慎重に予想案を整理したので、的中率は、ぐっと向上した。ただ、ＷＩＮ５だけは、２勝３敗の惨敗ぶり。 ３月２日（金） 昨夜の「関東地方の荒れ」も意識せず、快晴の朝を迎えた 低気圧は、北海道に向かうらしい 既に大雪が積もっている地方では、大変だろう 「高齢者優遇が、若い層の生活を圧迫してきているので、高齢者層の年金控除を再編し、税収入を上げる」という理論付けで、高齢者の既得権がどんどん低下してきている。「本当にそうか？」と、一度は疑ってみる必要がある。一口に高齢者と言っても、元気な人、年金を受けながらいくらでも稼げる人だけではない。病身の人、経歴が不利な人、いろいろな理由で生活が苦しい人など様々である。この多様化を無視して、一律に税率を増やされたり、新しい課税を課せられたりしたのでは堪らない。高齢者だからと言って、小さくなる必要はない。僅かな年金で、やっと生活している高齢者も沢山いるのだ。政府は、新予算を通すため、税収を上げることに汲々としている。いい加減な数字や、計算基礎に騙されてはならない。野党は、目を光らせて、税制上の変更には目を離さないようにしてほしい。この件で、「税制に警戒！」デモが、組まれると聞いている。テレビの関連番組にも注意し、解説者を選んで、正しい知識を持つようにしよう。高齢者だと言うだけで引け目を感ずることはない。 パソコンの買い替えについて、恒兄からいろいろな角度からの検討に基づいて、買い足すものが出たり、種類を選んだり、容量の規模を決めたりしなければならない、と助言があった。Ｎ兄のアドバイスと合わせて考えて見なければならない。僕には、専門知識が余りないので、判断がどこまで出来るか自身がない。参考書などを読んで、予習をし、その手立てを一つ一つ理解しながら、実現すれば、僕の勉強にもなる事は分かっていても、立ち塞がる高い壁であるようにも感じる。そろそろ、本格的に腰を上げないと間に合わないかもしれない。 ２０１８年３月１日（木） 朝のうち曇り、荒れそうな予報が出ていたが、綺麗な青空が続いたまま夜を迎えた 皆さん、「たそがれの記（８８）」が、始まります。操作もさくさくと軽く作動し、何でも新しいうちは気持ちの良いものです。今後とも宜しく。 読書で、次に手がけたのは、警察小説競作と銘打って、大沢在昌、今野敏、白川道、永瀬隼、乃南アサの五人が加わる短編集だ。「雷鳴」（大沢）、「刑事調査官」（今野）、「誰がために」（白川）の３作を読み終えた。 傑作と言うほどの作品ではないが、それぞれの個性が出ていて、編集上は成功している。白川の取り上げている、警察官の使命感と、実際に、犯罪者を扱う無力感や、憎しみなど、とてもよく描かれていて、涙が出た。 「健三のたそがれの記」（８７）は、２０１８年３月１日より、ここ「健三のたそがれの記（８８）に移ります。 今後とも宜しく。健） |
