高橋健三 「たそがれの記」(94)
2019.5.1〜

雨、湿っぽい梅雨モード
　いよいよ本格的な梅雨らしい陽気になって来た。工事ムードと相まって、ますます陰気になる。
　恒ちゃんや山田さんから、反歌応募について返信が来た。僕も募集要項を読んで、記入項目もいろろと決まっており、作品は1首ずつ葉書に書いて送るとあるので、お金や手間も大変だと知り、自分でも送ると伝えた。早速、応募用紙の葉書を印刷して、5首投函した。メールの場合には、まとめて出しても良いのかなと思ったのだが、条件が違い過ぎると考え、第２弾は自作葉書で５枚出した。計10首出したことになる。山田さんによると、今までの傾向を見ると、明るい雰囲気のものが多く、川柳的なムードになっているという。そうなると僕は不得手だ。深刻世代の代表のようなものだ。余り期待できないかもしれない。でも初めての経験で、楽しむのもまた面白い。恒ちゃんは、あの応募要項をどう読み取ったのだろうか。ここで披露するのは、ちょっと恥ずかしいので遠慮しておく。

大阪でG20　網戸の嵌め込みがOKになるらしい
　早速、山辺さんに葉書を書いた。どうしてかなりの金額を旧通帳に振り込んだのか、現在の会計係沼田さんは、どう了解しているのか。それを知る必要がある。しかし、その前に本人の考えを聞きたかった。その回答を知ってから沼田さんに連絡を取るつもりだ。
　プリンターはしっかり動いている。和子関係の案内状は、すでに出来上がった。山辺さんの葉書も、和子が出かける時に、ポストに投函を頼んだ。万事うまく進んでいる。
　大阪G20では、日本での国際会議が手馴れて来たな、という印象を持った。安倍総理が慣れたと意味ではなく、むしろ外国代表の挙動を見ていて感じただけだ。若い世代に様変わりして来て、余り外国意識を感じていないせいか。皆極くナチュラルで自然に振舞っている。米中関係は、アメリカの譲歩につながるのか、単なるスタイルを見せただけなのか。一応、貿易問題についても留保したという雰囲気で握手していた。どうなるかはまだまだ分からない。

台風はおとなしく去った
　今日も懸命に作業を続けたが、この停滞を自分でも理解できない。CANONの赤いプリンターが、恨めしくなる。気分を高揚させようと、わざわざ色を赤にしたのだが、逆に皮肉な消火栓に出会ってしまった。まだ未練がましく、時々触っている。新しい葉書用のソフトが必要になるのかもしれない。WINDOWS10にしっかり対応するものでないと、使えないのではないか。
　和子から電話を受けて、帰りが８時前後になるとの事。その直後、何故か、新しいプリンターが動き出したではないか。「筆自慢」だけではなく、「はがき作家」の方も反応を示した。どこまで使えるのかが、わかってくるのが楽しみだ。これで、自筆ではなくても、キーボードでなら手紙や葉書も書けそうだ。色々と勇気が湧いて来る。まだちょっと不明な点や、スローな動きで気になる所もある。少しづつ分かって来る所や、不慣れな操作も自分のものに出来るかもしれない。

薄曇り　プリンターが配達される　GH老人会・食事会
　みどり会の面々と会うのが楽しみ。みどり会の催しにあと何年参加できるのだろう。何年か、何ヵ月か、何日か。田村さんが正面に座った。ほとんど会話にはならない。向こうの言うことは聞こえないし、こちらの話したいことは伝わらない。右隣の、森さんとは近いので、簡単なことは通用する。只野さんや、藤岡さんの配慮に感謝。しかし、疲れてきて、少し早めに席を立つ。
　６時前に、プリンターは届いたが、設定はそんなに簡単ではなかった。何度やっても、プリンターは接続していないと警告が出る。僕の手には負えないらしい。本職に来てもらう事になるか。僕のパソコンには筋違いのソフトがひしめき合っているからかも知れない。
　山田さんに送った、例の反歌の中に、山田さんの作品が混じっていて、５首中１首は無効となった。近いうちに作り直すか、４種までにするか、決めたい。

晴れ　南側ベランダに新しい腰板が付いた
　山田さんから「反歌」の歌合せをやらないかとお勧めがあった。僕は初めてだが、連歌の要領で、５，７，７の歌を後ろに繋げるらしい。流石に、山田さんの作例を見たら、中々のものだ。
　ただ僕には、５，７，７の調子が初めてのせいか、どうもドモリになったような気がする。リズムが中々合って来ない。慣れるまでの辛抱かもしれない。散々考えて、うま味のない作品を一応山田さんに見てもらう。とてもいきなり公表に耐える作品ではない。新潮で締切9月30日の公募に出してみよう、というのが、狙いらしいので、僕も一緒に遊ばせてもらうつもり。恒ちゃんも、やる気があれば、僕の所に送って。僕から山田さんに頼んで送信してもらう。お題は、次の5種で、あとに続ける歌も５，７，７と続くらしい。勉強で楽しみませんか？
　１、靴紐をきつく縛って歩き始める
　２、鉛筆が線路を描くどこか遠くへ
　３、椅子一つ誰もいないのにだれかの匂い
　４、AIもスマートフォンもああ届かない
　５、小鳥用ヒマワリの種にも賞味期限
　　　　　　　　　　　　　　　　　以上

薄曇り　和子は、コーラス練習、そしてそのまま歯医者へ
　昼はまた一人ぼっちになった。僕の場合もそうだったが、なかなか時間がかかるものだ。できあがっても、やれ合うの合わぬのと、後々まで付きまとう歯とは厄介なものだ。特に年を取ってからは、融通が利かなくなるものだ。
　元「一味」の会にいた山辺さんから、昔の空になった郵貯の振替に入金が有ったという通知が来た。金額も可成りなので、どうなっているのかを、沼田さんより先に山辺さん自身に問い合わせることにした。まだプリンターが壊れたままなので、木曜日に配達されて来てから、葉書を印刷することになる。山辺さんの気持ちが分からないと、沼田さんへの報告の仕方が分からない。それはそうと、現在、会員は何人になっているのだろう。誰が辞めたという話も聞いてはいない。沼田さんに確かめてみないと分からない。僕自身が耳が聞こえなくなり、引退したのだから。

雨　健三定期健診日（狭山中央病院）プリンターを新調する
　帰りに、「K's電気」でCanonの新品を購入した。今まで使って来た製品の後継機に当たるが、小型になっていて、使い易そうだ。和子の仕事にも、７月号から役立てたい心づもりだ。徹は来ていなかったが、和子と二人で、機種を決め、色は華やかにということで、初めて赤に決めた。使い収めの機械になるだろう。でも、今度こそ和子にも使い方を覚えてもらおう。例の、和子が世話係をしている老人会カラオケ会がやっている月１回の「ポピー大会」の俳句付き招待状を作り続けたい。現役で希望者が居れば、降りようと思っている。僕のパソコンの中には、何時も３か月分位のデザインプランが出番を待っている。俺にやれることをし続けて、ピリオドを打ちたい。
　今日は、係の医者が留守で代理の医者が対応してくれた。血圧の変化は、下はそれほど問題はない、そうだ。書くところがないほど下がっても余り問題にしなくて良いとのこと。薬は現状維持でOKとのこと。ホッとして病院を出た。「体を動かしなさい」の最後の言葉が、大いに力になった。「このままで終わってなるものか」腹の底にそんな響きが聞こえる。

小雨後曇り　沖縄で、25万人近くの戦没者慰霊日
　小学生の詩「本当の幸福」の朗読が胸に沁みる。反面、安倍総理の空々しい大人の言葉。戦争の道具を建設させながら、惚けた挨拶がよく言えるものだ。遠のく戦争の記憶、それが人間を破廉恥にしなければ良いが…。年のせいか、僕は涙が止められない。
　和子が僕の髪が余りに長くなったので短く切り上げてくれた。さっぱりして軽くなった。山姥のような髪がなくなって、元気な気分になった。上機嫌で若返ってくる。
　工事は、来週は、階段室の床面に移るらしい。床面の塗装で、水漏れや、爆裂を防ぐという。工事全体の進行が遅いという声も聞かれるが、業者との契約関係の問題なのではないか。

晴れ　恒ちゃんが一先ず退院 その後、天候悪化の兆し
　恒ちゃんが、がん対策の一次的処置を済ませ、戻って来たようだ。迎える方も大変だったろうが、鼻血が止まらないとか、色々あって、心配したようだ。松ちゃんの腰は治癒２か月の症状。僕らが近くに住んで居れば良かったのだが、こう離れているとどうしようもない。若い人たちの応援も頼んで、無理を最小限にして切り抜けて行くより仕方あるまい。
　今日は、工藤夫人が、詩の朗読会のピアノ伴奏を披露する日であった。僕も参加しようと思っていたが、まるで聞えない場合の事を考え、不参加にした。和子に２人分鑑賞して来てもらう。確か会場は、前に彼の息子さんの演奏会に使われたとこではないかと思う。あるいは記憶違いか。
　外歩きも 最近、やや気分が重くて、あまり元気が出ない。外歩きも、控えめになって来た。
　恒ちゃんから、その後の様子が届いた。長い励ましの便りを書いた。大丈夫届いたらしい。悦の運転技術が、とても役立っているらしい。徹と同じような役割になっているようだ。十分気を付けて運転して欲しい。膝も悪いと聞いている。十分注意してね。皆で頑張ろう。

曇り　工事は階段室を済ませてから、南の周辺隔壁の新設に移る
　落雷を含め、突如襲う大量雨など天候の急変が度々起こっている。その合間に洪水、土砂崩れ、地震などが起こっている。世界規模で火山活動、地震津波などの発生が目立って来ているのだから､食糧問題､地殻変動現象を世界的テーマとして取り組む組織化が必要だと思うのだが、目立った動きは見られない。民族のエゴ的救済ではなく、人類の防衛体制に踏み切る時期が来ていると思う。
　恒ちゃんが入院して、パソコンが使える環境にいたとしても、入院早々は無理だとは思うが、報告があるまでは心配だ。留守宅でそこまで手を回すのは一寸無理だろう。松ちゃんの腰も不調だというし……。金曜には一度、自宅へ返されるかも知れない。兎に角、自分には経験のない事なので、心配が先に立ってしまう。

南のベランダの本張りが終わったらしい。地味なセメントぽい色
　透水性の強弱は不明。それよりも、「健三さんのノート」なる覚書き帳が、またもや消えてしまったのだ。４回目くらいだろうか。また右往左往してしまった。沢山書いてしまった後に突然消えてしまう。狼狽せざるを得ない。60日位どこかに保存してあるらしいのだが、復帰させるのが実に煩わしい。勝手に入れ替えられては、大変迷惑する。どこか明確にした場所にきちんと整理してくれればよいのだが、突然、闇雲に消えてしまっては、狼狽するのみだ。
　次兄の入院が、スムーズに終了したのかどうか気になっている。腰を痛めた松ちゃんも気が気ではなかったろう。若い人たちも大騒ぎで見送ったに違いない。手伝えなくて申し訳ない。
　最近の世界情勢を見ると、不安で仕方ない。見ると、中国とアメリカの鍔迫り合い、アメリカとイランの疑惑のぶつけっこ。北朝鮮の核武装の目まぐるしいポーズ、世界各国の核に対する姿勢の生温さ、反核意識の後退、平和憲法への評価の薄さ、反戦の問題意識の希薄化、武力と近代戦への恐怖の低下、天皇制や軍部に対する嫌悪感の低下などすべてが、僕ら世代を裏切り始めているとしか思えない。その僕らが、もう90歳に迫っているという廻り合わせの不運さが、何とも情けない。

晴れ　和子は医者へ
　色が変わってきているので、工事は進行している、と和子は言う。僕には遅々とした停滞状態にしか見えない。労働力をかなり制限しているように思える。長引けばお金もかかると思うのだが……。
　下に敷く加工シート(?)の太い巻物が2本持ち込まれた。ぺンキを塗ったのがグルリの縁だけだから、紙の部分を剥がして、下の床面に張り付けるのだろう。どんな物かはまだ見ていないので分からないが、防水性の強い敷物の類だろう。敷物のタイルを張り付けたものなら、何のために本物のタイルを剥がさせられたのだろうという疑念が起こる。防水性の特に強いものを用意したのだろうか。まだ張る前なので、聞いてみる訳にも行かない。何であっても、もう言うなりになるしかないのだろうが。
　和子の留守に、全ての部屋に掃除機をかけた。埃で汚れそうなか所には、濡れ雑巾で埃を落とした。可成り気分良くきれいになった。いささか疲れたが、何とか大丈夫だろう。工事中なので、まるで、倉庫の掃除をしているようだ。早く終わりたい。

晴れ　南ベランダの新しいペンキが濡れて光っている
　今日は恒ちゃんが、また入院する。久が原ではテンヤワンヤの忙しさであろう。手伝ってあげられなくて、申し訳ない。夕べの血圧測定で、突然僕の血圧が、上が80台に低下してしまった。上昇ではない、下がってしまったのだ。夜中に一度も目を覚まさず、7時まで眠っていた。病気以来初めての事なので、血圧計の故障かと思った。心配になって、和子は、コーラスの練習を休んでしまった。彼女は、久が原の騒ぎの影響ではないかと言う。何もなければいいが、と心配している。大丈夫だから、練習に行きなさいと言ったのだが、結局休んでしまった。自分の体も疲れていたのかも知れない。お互いに今日は休息日なのかも知れない。
　その後、血圧の数値は徐々に回復している。低くなって心配するのは初めてだ。無性に眠いのが続くのは、日頃の熟睡度が、浅いのではないか。時間だけでは測れないものがあるのだろう。
　昼間のテレビで、久しぶりに藤田菜七子にお目にかかった。なんと徹子の部屋でだ。彼女もとうとうここに出られるようになったか。頑張って欲しい。僕は競馬の世界を遠ざかったが、今でも彼女を尊敬するファンの一人だ。ますますの前進を！

晴れ　段々ベランダは本塗りになって来た　それにしても仕事のペースは遅い
　朝起きると、大泉の同窓会３０期の卒業生から、アルバムの一部が送られてきた。例の安藤さんたちの２年後の卒業生たちだ。余り接触がない学年だったらしく、顔の見覚えがない。でも僕の記憶が衰えてしまったのかもしれない。柔道部の佐藤先生は、見覚えがあった。折り返し、お礼のメールを送付しておいた。彼らに再会出来る時が来るのだろうか。しんみりしてしまった。振り切るようにして、和子と食料の買い出しに出かけた。コメを買う時期なので和子には重すぎる。背負うのは、山で慣れていたから、時間さえかければ運んで来れる。むしろ良いリハビリだと思っている。

果てしない青空　天気はすっかり回復
　恒ちゃんの所に、メールは無事到着していた。やはりメールの復活は嬉しい。メール回復早々に、綺麗なカードが着いたかと聞いてきた。僕の誕生日を祝って、恒夫妻と僕の3人が写った美しい創作誕生日カードが届いている。このカードをまだ見ていないと思っているのかな。他にカードの類は余り見ていないが、恒ちゃんのこのカードは、ちゃんと見ている。その時感想は述べなかったが、なかなか面白い趣向だと思う。僕も今度やってみよう。
　恒ちゃんのブログに、句集専門のモノがあるとは知らなかった。これからはもっと見やすくしておいて、足しげく頻繁に訪れてみよう。
　それより何より、松ちゃんが転んで、腰椎の圧迫骨折を起こしているというのが、すごく心配だ。動けるんだろうか。その様子を知らせて欲しい。その旨、メールでも要請してある。

どんよりした曇り　天候悪化の予報
　二村兄のおかげで、「たそがれ」が息を吹き返す。今朝二時ごろ目を覚まし、点検すると、不足分が補われていたが、管理側の連絡もあり、日本語への転換操作が不調で遅れたとのこと、部分的に空白が残っていた。朝になって調べてみると、「たそがれ」が完全に立ち直っていた。早朝に手直ししてくれたのだろう。二村兄への感謝この上なし。工藤さん、安藤さん等々、筆が止まったことを気遣ってくれた仲間たちにも心から御礼申し上げます。
　恒ちゃんに、あらためてメールを書いた。勿論励ましが目的だが、また入院して、了解済みで、本格的な癌治療に入るようだから、その間、僕も一緒に「俳句つくり」にでも打ち込もうか、と提案してみた。前回の久が原への見舞いの際、彼の自作の句集を貰い、やや寂しいが、可成り良質の作品を見せられた。これから更にこの句集を豊かに太らせて行くのも、楽しみな仕事ではないかと思ったのだ。勿論まだ返事は受け取っていない。

晴れ　変わりやすい天候になるらしい
　この頃、自分のパソコンが、把握できなくて、空々しい毎日が続いている。メールが復旧できない不快さが中心になっているが、WINDOWS10の使い方に馴染めないせいだろう。自分の能力が落ち込んでいるせいかもしれない。更新も含めて、変化に追いつけない。
　恒ちゃんと松ちゃんへ電話する。恒ちゃんは、声にやや元気がない。松ちゃんは声が低くなっていて、初め恒ちゃんと間違える。「何かあれば、【義】と二人で頑張るよ」と、立派な覚悟だ。でも癌でも、恒ちゃん共々、可成りロートルだ。頑張れば打ち勝つことも可能だ。早々と諦めるのは止めよう。「何かあれば僕にも電話して」と言っておいたが、余り力は入らなかった。しかし、近々、励ましに行ってやりたい気持ちで一杯だった。もう、たった一人の兄貴になって仕舞った。

　GHカラオケ会6月ポピー大会（僕は行けない）
　朝、和子が、工藤さんの「ピアノ伴奏と詩の朗読会」に僕が参加するかどうかと、本意を確かめた。聞こえないから躊躇するだろうと思ったに違いない。どこまで聞こえるかは僕にも分からないが、聞いてみたい気持ちは強い。収音器を使っても試してみるかという気持ちらしい。和子も使える収音器を購入する気があるらしい。僕が使っても聞こえないのなら、和子が使うことにすれば良いと思っているらしい。名案かも知れない。
　6月ポピー大会の招待状につけた僕の俳句は、梅雨と虹は季語のダブりだと和子に言われ、調べると、虹は、近世になって季語に取り込まれている。そこで、散々苦労したが、次のような結果となった。
　水玉も七色に揺れ梅雨の花　健三　となった。

昼間は 日差しも覗いたが、概ね 曇り　いつの間にかベランダで作業員がペンキを塗っていた
　今、多喜子から電話を受けたのだが、恒ちゃんの咽喉の腫物は、結局、悪性の腫瘍、つまり癌と見なされたようだ。改めて診断結果が、そうだとなると、我々も覚悟しなければならない。松ちゃんにも覚悟してもらって、看病を続けて貰わなければならない。僕も当面励まし方が分からない。僕の鼻だって、本当に蓄膿症なのかどうか分からない。年が年だから、そう急激には、進まないだろうが、精神的にも大きな負担になって行くだろう。僕もそれなりに負担を担って行かねばならない。恒ちゃん、頑張って、という気持ちが溢れて、涙になりそうだ。多喜子は大丈夫なのだろうか。今まで、何も細かなことは言わないのだが、どこか気になるところを診察してきたに違いないのだ。何ともなかったとは報告があったが。いよいよ高橋家は不安の時代に差し掛かった。今夜和子に電話して貰って、励ましの言葉を掛けておかねばと思っている。

やや気温が下がり、日差しも弱い　和子は火曜コーラス
　料理番組で、きくらげが出て来た。キノコの類は、もう工場で生産されるようになっている。電機工場など、雑菌に強い施設での不要になった建物が、再利用されている。想像も出来なかったが、すごいものだ。なめ茸の話なのだが、急に食欲が湧いてきた。考えてみると、僕はキノコ類はみんな好きだ。巡る因果が、電子産業とキノコ作りを結合させている。ここには何か大切な発想の転換を感じる。
　柴又の初詣後、仲間と激励の手紙をくれた安藤さんから電話があった。「たそがれ」の日付転換が、止まってしまったので、心配してくれたらしい。他にも同じ様な人がいるかもしれないので、気にはしているのだが、どうにもならない。メールの新たな作り直しというのが 、簡単にできないので、どうしようもないのだ。しかもプリンターまでが、おかしくなっているので、二村兄に書面でお願いする訳にも行かない。僕の知識不足が原因で、手が出せずにいるのだから、どうしようもないのだ。

雨、これでは塗装は無理か　作業は中断のまま
　和子は、ポピーで次回の企画打ち合わせ。水曜に別の用事があるので今日どうしても行っておきたい、そうだ。そう言って出かけて行った。僕は二村兄に葉書を書き始めたが、プリンターも故障中なのに気が付き、文章を書いただけで、葉書作成は中止した。使っているソフトは、「筆自慢」だ。葉書の図形が正方形に歪んでいるが、印刷が出来れば結構見られる。もっと酷い故障だと、いよいよプりンターも使えなくなる。そうなると大恐慌だ。

和子は多喜子とカメラの受け渡し
　南ベランダ縁取りの塗装が始まった。何となく不気味な色だ。最終的な色ではないかもしれない。塗装の色が気になっていたが、薄紫と薄緑の混合色といった感じだ。まだ上塗りが有るかも知れないので、何とも言えない。
　和子は多喜子と会った後、化粧品とコヒーの買い足しに新宿まで出向き、友達と出会い、予定よりも遅くなると、電話があり、7時近くに帰って来た。留守の間、久しぶりに長時間テレビを見た。巨人戦だ。感触を思い起こした。こんなのは病後初めてなので、交流戦を見ていて、巨人のピッチャーや、英雄だったキャッチャーの阿部のこともはっきりと思い出した。入れ替わった選手もいるようだ。今回11：3で大勝利。交流戦でどのチームより勝ち数が上回って優勝のようだった。

ベランダの本塗装が始まるらしい
　午前中は長々とテレビを鑑賞していた。朝ドラの続きと正平さんのサイクリング想い出訪問だ。こんなにゆっくり楽しんだのは久しぶりだ。第２の故郷を感じたのも初めてだ。僕には３つの第２の故郷がある。東京で生まれ、小学生で、学童疎開の群馬、結婚して、和子の富山と日本海、そして今住んでいる金婚式の埼玉県だ。いずれも旅行とは違って、体の一部に住みついている。痩せても太っても消えることはない。パソコンの口惜しさを忘れるゆとりが出て来たのだろう。

どんよりした曇り 作業員が黙々と立ち働く
　メールの動きが止まったことは、もうどうにもならない。事態は一向に好転しない。僕の知識では、如何したら良いかの判断も出来ない。
　少しのんびりしたくなっている。記録が残らなくとも、メールが出来なくとも良いではないか。あくせくとこの世を終わるより、のんびりと思い出を追いながら、テレビでも眺めて、時代の変化を見ながら、スマイリングで、幕を引くのもオツなのじゃないか、そんな気もしてくる。
　南側ベランダの内壁が、知らないうちに塗られていた。色について論争も起きた、や陰気なグレイで。いよいよベランダ床面のお手並み拝見と行こうか。もうあのタイルのカケラ達も処分されてしまったろう。

耳鼻科へ、前回の失敗挽回　まだ和子に付き添われる
　今日は、忘れずに保険証をもつ。診療は３７０円で済む。まだ病院で薬が貰える昔の方式が残っていて、看護婦に笑われた。手続きの方式が未だに意識に残っている。和子と待ち合わせる骨折院で落ち合って、指定の薬局へ向かう。すごい暑い日だ。１時５分までバスが無くて、いつものパン屋で食事を済ませる。老人が多数座席を占めて、中々立とうとしない。高齢者夫人のお昼外食が流行っているのだろうか。席を立たざるを得ないような雰囲気になる。和子ともども、出来るだけ早いバスで帰宅した。
　耳鼻科では大して変わった事もない。鼻の奥に棒を挿入し、消毒し、点鼻薬を３本くれて、機械で５分ほど蒸気に当て、ほとんど会話もなく、診療室を出る。希望も持てず接骨院に戻る。帰りの坂道は、これまで何度も通ったが、明るい気持ちで歩いたことはない。危険でも、医者と僕が避けることにした手術を選択した方が良かったかもしれない。

曇り
　僕のメールのアカウントブロックは、がっちりと動かない。少し回り道してみると相談に応じるルートでは、チャージまで要求される。商売だから当然だろう。子供がトウセンボーされているようだ。もう諦めるより仕方なさそうだ。陣地防衛隊みたいなグループが、怪しげなやつを見張っているように見える。まるで僕は悪党のようだ。どう見てもお客ではない。貧乏だから、そうそう物は買えないが、ネットなどを、楽しませて貰っている一人なのだ。病気以後、どんなに慰めと励ましになっていたことだろう。もうこれで終わりのようだ。リハビリの後遺症になってしまう。
　仕方なく、もう一度やり直してサンダーバードに戻ってみたのだが、どこもそれぞれ癖があって難しく、中途挫折の繰り返しだ。頭も大分鈍くなっているので、理解力も落ち、記憶力がなくなって、仕事の段階の把握力がない。次へ進むのがとても難しいことになる。根気も無くなっているので、直ぐに疲れてしまう。余計に躓きの連続になって仕舞う。ほとほと疲れてきた。

　晴れ　８６歳の誕生日が来た　今でも虫歯予防デー？
　和子は例によって忙しい。「お祝いは悪いけど、昼食会にして」と頼まれた。火曜だから、夕方はとても駄目だと分かっていた。誕生日もやっているうちに、だんだん意味が変わって来るのではないか。早く９０回目が来て欲しい、とは思いたくない。早く来いとは、早く年を取りたいということでもある。今の僕は、長持ちする体が欲しいだけだ。妙に生殺しの状態で、やっぱり駄目か、というのが一番堪えられない。
　１時ごろから３時ごろまで、夢庵で、二人で昼食。他の座席にも同じような老夫妻の顔 が見える。しかしながら、どこもあまり活気がない。こちらは、天麩羅料理と、鮮魚丼で、12日の和子の誕生日の分も祝うことにして、上等な日本酒２本を取って、元気に乾杯した。和子は、思い出したように、潤に電話していた。奏は、めでたく地方の国立大に合格して、もう独立して、張り切って下宿生活をしているとのこと。時代は更に一歩進んだようだ。僕の意識の中にも、3人の孫娘たちの貧しくとも、楽しい生活への願望が強い。息子たちには大いに頑張って貰わなければならない。
　家に帰って、ぐったりと伸び切った体をベッドに横たえると、いつの間にか、眠りの大波小波が、僕の意識をどこかへ運んで行った。

　曇り　ここ数日、下書き保存はOK　明日は、僕の誕生日
　今日も例の件で苦労するが、同じことの繰り返しで、改善の余地はなし。虚しさだけが残って得る物は無し。N兄には申し訳ないことをしてしまった。寿命のある限り書き続けようと思っていたが、生身のまま中断しなければならないのか。明日は、僕の８６回の誕生日にあたる。満８６歳になる。8日後には、和子が８１歳を迎える。メール問題も解決しないで、イポックになる前に解決したかった。これでピリオドになって仕舞うかも知れない。

晴れたり曇ったり　今日も送信不能
　和子は今年は、コーラスの方の当番を務めるせいか、大変忙しそうだ。発表会も近づいているので、力を抜けない。負担になり過ぎなければ良いがと、陰ながら心配している。自分が、「たそがれ」やら、メール問題でアタフタしているので、余り援助してやれないのが歯がゆい。メールが完全に止まってしまったことが、最大の心配事だ。アカウントが全く信頼されていない。完全にブロックされてしまった。解除してもらうために指示通りやっているのだが、上手く行かない。
　保存用のノートの設定が上手くできないのか、OneNoteの設定が、上手く固定出来ず、常にふらふらしてしまい、何度も消失してしまった。今も、復活できていない。この2点のミスが解決できず、いまだに実りのない日が続いている。

曇り　薄日射す　今日も送信できず
　ベランダの上塗り作業の説明書が配られた。ベランダは、下地塗りが終わり、現在養生中。それが乾くと、2段階目の塗装が始まり、これが問題の爆裂防止の塗装になるらしい。色彩塗料も使って少しは見場も良くすると、N氏が言っていた塗装方式なのだろう。これが相当に臭い仕事のようだ。この段階が、養生を重視するらしく、子供などの侵入を防止して欲しいと言われている。これが完全に終了するのに、6月一杯位はかかるのではないか。この期間に僕も和子も一つずつ年を取ることになる。和子は、81歳に、僕は、８６歳に進級？する。
　今日も、和子は、弁当持参でコーラス練習。入間市での発表会が近づいている。まだまだ若い団員に負けたくないらしい。

和子再び歯医者へ　帰りは、コーラスの練習に合流　送信不能
　今日もまた送信できないが、記録の保存だけは出来ている。何故か、N兄へのメールが配信して貰えなくなった。僕が何か疑わしい事をしているというのだ。上の二日分は、操作ミスで、消失となった。他に控えが無いし、本番への登録はまだだったので、消えたことになる。これからどうなるのだろう。
　今回、脳梗塞で倒れ、1ヶ月入院してから、その後約一年の自宅リハビリ、その間に、息子の手伝いで、パソコンを変えた。その間に不正な悪戯に遭い、メールを乗っ取られ、脅迫状も突き付けられた。それ以後嫌なことばかりある。メールの交流は上手く行かなくなり、兄弟のメールまで、迷惑メール扱い。被害者が、嫌な思いをして来ています。親友のメールの中にも迷惑メールに分類されてしまう人も出て居ます。今回のケースは全く突然でした。発病以来大変お世話になって来た親友だ。ここ3日ほど、メールが届いていないので心配していると思う。誰も責めるつもりはない。早くメール交流を回復して欲しいだけだ。

送信できず、その間に二日分の記録消失

日差しも時折射すが高曇り、これから天気は崩れそうだ。
　このところ体調がやや不調を見せていたが、血圧曲線がやや乱調を見せている。上だけなら、そう心配はいらないと思うが、久しぶりに高血圧領域へ入り込んでいる。この後下がって落ち着いてくれれば、問題はないだろう。テレビで登山家・田中を見ながら計ったせいかもしれない。あのピッチで登り続けたら、見てるだけで、心臓が爆発してしまう。あの人にはそれだけの力を感じる。深田久弥の百名山に感動して、自分で乗り物なしの超特急登山を実現している人だ。いつも登山も下山も一般のコースの3分の1か半分でこなしている。今実践中なので、そのうちに素晴らしい記録的な著書が出版されると思っている。僕が生きているうちに出るかどうか。彼の計画に僕が何か注文をつける権利はない。
　朝早く、登戸で事件があったようだ。カリタス学園の小学校の通学バスが、暴漢に襲われ、父兄や生徒などに危害を加えたというのだ。被害者は、大人子供など、15人に及ぶという。（後から19人に増えた。）最近、人の命など、無視する狂人が、男女でも、親子でも、他人でも平気で命を奪う事件が増えている。この現象を、平和が続き過ぎたためだという物騒なことを言う人もいる。人間に殺人癖があるようなことを言うのは間違っている。人の命の大切さが分からなくなっている、とは言えるのかもしれない。

晴れ　月曜日なのにベランダには人がいない
　この週末は、天皇と安倍と、トランプの動きを追っていた。勿論テレビの上の話だから、誰に文句をつけるわけでもない。迷惑をかけるわけでもない。彼らが一緒に何をしようが害を残さない事なら知ったことではない。皇室の親戚紹介のような会合や、親密なゴルフや上等な飲み屋さんで一杯やろうが知ったことではない。貿易摩擦にそれがどう跳ね返って行くかになると、多少は影響が出て来る。更に首脳会談として、北朝鮮の事や、世界の平和の事で内緒話をするとなると大いに利害関係が出て来る。でも差し当たっては、朝鮮半島の平和をどうするか、EU問題にぶち当たっている英国や、今後どう動くか不安な中国やロシヤとの外交を、どう読み取って行くか、日本で起きている悪夢のような不祥事である拉致問題の解決に安倍と共にどう動いてくれるのか、ゴルフもいいが、重要案件が濃い霧のように付き纏ってくるのだ。ぐずぐずしていれば、拉致事件の親たちの、人生が終わってしまう。早く解決してあげたい。良心的な所を見せてくれれば、親たちもどんなにか心が解けることだろう。一度は過ちとして認めた事件にそう拘る方が不可解なのだ。

晴れ　日曜だが、ベランダは養生中で使えない
　工事後１週間は、カバーがしてあり、ベランダに出ることも出来ない。昨日の電話は、やはり、家が会員になっている葬儀屋で、息子たちは今どうなってる、と会員拡大の宣伝がしたかったらしい。和子の歯の治療は一日で済まず、日を改めて、また出かけるようだ。歯の材質はまだ使えるというから、固定治療が必要なのだ。一応来週の金曜日が予定されている。
　僕は、例のXPERIAを引っ張り出して、弄り回している。前以上に使い方が分からなくなった。WiFi事情は良くなっているのだから、今こそ弄り回すチャンスではないのか。所が現状は、電源補給のスタートの画面が出たままにっちもさっちも動きようがない。何時まで経っても３％までしか上がらない。超スローなのだ。
　国技館に、トランプ大統領と安倍総理を迎えて、優勝力士の表彰式を終わらせ、首脳会談に入った。厳重警戒があまり表にも出ず、上手く行ったようだ。国民が迷惑するような過剰防衛は、嫌なものだ。今場所の優勝は、富山県出身の朝乃山だ。富山からの優勝は103年ぶりだそうだ。

晴れ　今日も暑くなりそうだ
　和子が歯医者に行く日だ。午前中、東久留米の歯医者に行き、帰って来てからコーラスの練習。文化活動と言ってもなかなか大変だ。見ていても意地が必要だと思えてくる。ここでは、さまざまな活動に高齢者が参加して、頑張っている。６月の誕生日が来ると、和子は81歳、僕は86歳になる。僕は一足お先に活動戦線を離脱している。自治会の活動などにも、もうお手上げだ。僕の場合、極端に聴力が落ちたのが、大きな動機になった。脳梗塞という大本の病気よりも、聞こえないということが、活動から手を引いた原因になった。民主主義に精巧な補聴器は必需品だ。高い貸し補聴器をつけていても、「えっえっ」と何度も聞き返していた。補聴器使用を止めると同時に、全ての活動を降りた。
　和子の留守に電話が２度来たが、どうしても名前が聞き取れない。夕方もう一度電話をすると言って切った。それにしても、東久留米からの帰宅が遅くなり過ぎている。何か予定変更が起きたのだろうか。確か予約は、お昼近くだと聞いていたのだが……。電話をかけてきた人は、葬儀屋さんのような気がしたのだが……？　今どきそんな要件があるのだろうか、聞き違えかも知れない。
　和子は７時過ぎに帰って来た。出掛ける前にそう言って出たよ。彼女にしてみれば、言い置いて言った通りに行動していたようだ。僕の記憶力はガタガタなのだ。今日体がふらふらしていたのは体調のせいなのかもしれない。十分警戒しよう。
　これを書きおえたころ、和子が帰って来た。体調は暑さのせいだろう、と言っていた。電話が葬儀屋さんということもあるよ、心配しないでいいよ、とのこと。

快晴　夏日になるようだ　今週一杯続きそう
　３２度〜３４度というからかなりの暑さになるだろう。来週になるとまた少しお落ち着きそうだ。揺れながら梅雨を迎え、本格的な夏へと向かって行く。和子は、老人会のサークルの当番だとかで、出かけて行った。大内さんが今日お休みだとかで、お茶の世話係が居なくなるので交代すると言っていた。
　6月ポピー会の案内状も配布するらしい。今週の句は、
　　風に揺れ七色の水玉抱く梅雨の花　　健三
に変更した。始めは虹という言葉を使ったので季語ダブりに苦労した。上の様に変えたら、今度は、字余りが気になっている。；
　また、OneDriveの「たそがれ」用ノート控えが、消失してしまった。これで3回目になる。その一部を復元して、利用している。消えた部分には頼らない。
　ベランダの工事はやっと人が入るようになり、南だけだが、塗料塗布を終わらせ、覆いを被せて保護してある。明日はどこまで進むか、早く区切りをつけてくれないと、鬱病になりそうだ。　

晴れ
　セキュリティソフトの勧誘が強力に来ている。その位不安なものなのかと考えさせられる事件にも個人的には遭遇している。ただ自分の寿命が、後どれだけあるかを考えると分からなくなるのだ。余り勿体ない買い物のできる収入は持ったことがない。生き残って苦労を続ける和子にもあまり心配はかけたくない。程好い計算で、この世とはおさらばしたいと思っている。全く無しではやって行けないので、最小の費用で、最も良心的なセキュリティを組みたいと思って悩んでいるのだ。プリンターも、買い替えの必要が有るかも知れない。この際やたらに出費を重ねることは避けておきたい。

薄曇り　間もなく晴れて来るだろう
　予想通り、一日好天だったが、この棟では、工事は行われなかった。午後和子は出かけて行った。水曜だからポピーの会の打ち合わせではないか。家の中が空になるチャンスを狙って、家中の掃除機掃除を始めた。この所、ややサボり気味なので、汚れが目立つ。全部おわるとかなり疲れたが、家の中の空気まで綺麗になった感じで、気持ちが良い。拭き掃除まで入れたので正味3時間はかかっているだろう。
　掃除で気分は良くなったのだが、どうやら今度はプリンターが故障したらしい。指示通りに対応してみたが、どうしても動かなくなった。プリンターに指示を与えているソフトがおかしいのではないかと、いろいろ調べたのだが、やはりプロの出番のようだ。和子の案内状作りは終わっているので、ほっとしている。保険は1年なので、もう効かない。

雨　　屋久島を痛めつけてきた雨だ、それが東へ移動
　朝はもう大分小降りになっていたが、予報では昼過ぎまで続きそうだった。和子が歯医者を予定しているので、なるべく雨は避けさせたい。やはり両方は大変なので、コーラスの方はお休みになるかもしれない。歯に痛みも出ているようだ。迷っているらしい。彼女も80を超えている。無理をしない方が良い。 結局、歯医者の予約も、土曜日に変更して、雨の中の外出を取りやめた。その後、雨はさほど酷くなってはいないが、僕も安心して居られる。

薄曇り　九州で大雨　和子は東久留米の歯医者へ
　　和子の歯が突然ポロリと落ちた。前に加工したものだった。口の中に穴が開いたようで可笑しい。一刻も早く治したい気持ちだろう。予約が上手くとれるか。自分のとこで付けた歯だから、優先的に扱ってくれるだろうが……。電話をしてみて分かったのだが、今日は予約の方が一杯で無理だとのこと、明日に回された。明日も「リラの会」の方があるのでダブルが、何とかして両立させたい、と言っていた。僕の床屋が下手でイラついていたのではないか。毎回の事だから仕方ない。

晴れ　介護保険についての話を聞きに和子が事務所へ
　この一週間、工事の方は大きな動きは見られなかった。ベランダの印が×の日でも何事も起こらなかった日もある。近く塗装作業が始まるはずだが・・・。1週間ぐらいは、シンナー的な臭いと乾燥のためにシャットアウトされる日が続くはずだ。
　屋久島方面で、大雨のため、登山者が300人以上も動けなくなり、警察や自衛隊が救助に動員された。ヘリコプターまで参加しようとしたが、雨のために出動できなかった。登山者の中には、生命の危険まで感じたものもいたほど荒ましい激流や、土砂崩れが起こったらしい。箱根方面では、火山活動が強まり、大涌谷周辺の地域は警戒度2に高められた。日本の自然災害の研究の質を高かめ、世界の模範となるべき体勢を作り上げよう。貿易摩擦でごたごたするのはもう沢山だ。表面的なイデオロギー競争も、人間の幸福に迫りはしない。むしろ醜さを露呈する一方だ。現実的に、迫ってくる不幸を、協力して撃退しよう。食糧不足の原因なども国の体制のいかんを問わず、原因を究明して助け合うべきだろう。そして広島長崎の写真展を世界の至る所で運動化して行こう。

晴れ　工事の有無は〇×と必ずしも一致しないらしい
　大分前に作った句で
　　目鼻耳歯(メハナミミハ）も無（ﾉｳ）なって柚子湯かな
というのを作って見せたら、和子に、「いやだこの俳句嫌い！」と嫌われてしまった。しかし、今は、
　　目鼻耳歯も取り戻し除夜の鐘
が、僕の心境だ。五感が致命的と思っていたが、心で感じ取るということがあるんだと思い始めた。目に眼鏡、耳に補聴器、鼻に脱脂綿詰めて、歯に入歯の状態を、自虐的に歌ったものだが、最近は、心で見たり聞いたり感じたりが出来るという気がしている。だから、良く聞こえなくとも、親しい人とは通じると確信している。良く聞こえない音楽会や演奏会も心を澄まして聞きに行きたい。何かが通じて来るだろう。演奏する人も、何らかの気持ちを人に伝えたくて勉強しているに違いない。金儲けでなければ余計に親しい人には聞いて貰いたいものだ。正規の伝達機関でなくても、100%でなくとも心を伝えたいと思うのが人情だ。糸電話の原理が、人の心を結び付けている事もいくらでもあるのではないか。

昨夜、予定通り6時10分前、工藤さんの奥さんが運転する車で、家の前から、直ぐ近くの「暖らん」へ向かう。座席につくと、もう昔の工藤さんの雰囲気がすっかり甦っていた。僕とは違って、おしゃべりな方ではないが、その表情には考えていることが沢山ありそうだ。あと3年足らずで定年を迎える時期に来ているそうだ。時の経つ速さに唖然としてしまった。沢山の教え子たちもそんな時期を迎えているのだ。考えてみれば、僕の息子たちだって、そんな年頃になっているのだ。いつの間に、と言うのが、僕の偽らざる心情だ。8時頃、食事を終え、僕は飲んだ日本酒で結構よい気持ちになっていた。工藤さんは、快気祝いを含め、今夜は僕がと、どんどん支払いを済ませてしまう。結局散財をさせてしまった。近いので、歩いて帰れると言ったが、階段前まで、奥さんの運転で送ってくれた。8時過ぎだったので、血圧測定まで起きていなければならないのだが、和子がしきりに偶にサボってもというので、いや、駄目だと言いながら、目を開けていたのだが、何のことはない、結局眠ってしまった。
　その時の写真を工藤さんが送って来てくれたのだが、尋常では、プリントが出来ない写真らしく、大変苦労してしまった。夕方になって、やっと出来た。それが何故出来たかが分からないので、今でも気味が悪い。

晴れ　今日も洗濯物は南北オール〇 、 5号棟は工事なしか
　工藤さんとの再会の日だ。和子も髪など染め直していた。僕も無精ひげを剃る。葉書ソフトの手直しは難しいかもしれない。会社の方で、新しいソフトを買い直すように仕向けているのかもしれない。商売としては無理もない。正月前に、新しいソフトを探すことになるかもしれない。勿論新品でなくともよい。これから先そう長く使う訳でもないのだから。もう子供らはとっくに用が足りている筈だ。和子はパソコンはやらないし・・・。僕だけのことを考えればよいのだから。当面、この問題は停滞することになるだろう。そのうちとんでもない理想的な葉書ソフトが出て来るかもしれない。状況を見よう。

晴れ　南北ベランダとも洗濯物は○。工事はないのか？
　和子は眠れるだけ眠って、もう元気になっている。大内さんにでも誘われれば、ポピーあたりに飛び出して行くだろう。80を超えたといっても、まだまだ元気だ。僕はパソコン前に対座して、また新しい発見を探している。昨日にかけて、「筆自慢」と「はがき作家」の不完全版を、少しでも利用価値を高めようと弄り回していた。何とか不揃いながら、実用に耐える程度の改良は進んだ。名簿の整理はほゞ出来かかって来たが、郵便番号の桁数の変更時があったのを忘れていたのだが、その関係が関わりを持っているらしいエラーが出て来て、住所録の使用が上手く行かない。1，2，3と区分けしているのにそれが通じず、とんでもないデザインの絵が飛び出してきてしまう。いまは、その辺の調整に手古摺っている。焦らず処理しようと、無理矢理に気持ちを落ち着けている。昨日可能だったことが出来なくなっているのだ。

雨　また工事は停滞か　昨日は工藤さんから電話が入った
　工藤さんは、教員として、最後にお世話になった若い人だ。その方がもう定年まじかになっている。現場状況も変わり、いろいろとご苦労なさって居られるようだ。木曜日の夜、去年の正月以来の会食をすることになった。奥さんと二人で車で迎えに来てくれるという。とっても楽しみな計画だ。退院後初めての旧友との会食だ。昔話を加え、話に花が咲く事だろう。僕の体調が、乱れないことを願っている。ついでに、途絶えていたメールのコンタクトも回復。
　さすがに疲れているらしく、和子は、コーラス練習を終えるとすぐに帰宅し、人の車を当てにせず歩いて、市役所から一人で帰って来たようだ。しばらくぐっすりと寝床で眠り込んでいた。最近は立て続けに出歩いていたので疲れが溜まったのだろう。眠れるだけ眠った方がよい。健康な眠りが取れるうちにしっかりと休息をとるべきだ。

曇り　そろそろ梅雨に入るとか　工事本格的に再開
　ベランダは南北とも使用不能になる。和子が困っている。大量の洗濯物は、室内ではなかなか乾かない。鬱陶しくて気分も悪い。そのうちに、今度は悪臭がしてきた。塗料が使われ始めたのだ。タイルを無理やり剥がした後のベランダが、どのように生まれ変わるのか。楽しみにしている。
　山田さんから来た葉書には、86歳になる日が近づいている、という励ましの言葉が書かれていた。ペンギンのような歩き方になっても一向に構わない。元気で居ればよい、と励ましてくれた。山歩きしていた頃の動きはもう望むべくもない。6月4日には、思いっきり背伸びして歩いてみよう。

晴れ　母の日
　夕べ飲んだ便秘薬が効いたのか、今朝超太くて長いのが一本になって排出された。僕でも珍しい現象で、かなり力んだが、まるで生まれ変わったような、晴れ晴れとした気分になった。これで今日も張り切れそうだ。
　簡単なノートが、安定して定着してくれれば、詩作用のノートと、「たそがれ」用の下書きノートを作るのだが、このPCでは、いつ使えなくなるか、突然消えてしまうかもしれないので、安心して信用するわけにはいかない。これまでもすべて途中で消えてしまっている。完全な「たそがれ」は、本物だけになっている。不安だが仕方がない。昔は、ワープロソフトのような所にいつまでも置いておけたのだが、現在は、フリーのソフトを導入するのは、不信感があるので手を出せない。病気のどさくさに「ワード」を使えなくしてしまった。葉書ソフトなども、フリーと称しても、完全に使えるようにするには、追加費用が掛かるようなものばかりだ。うっかり手は出せない。初めから「フリー」などと売り込まなければ良いのだ。良い製品が沢山出来ているのに、売り方がセコイので、うんざりしてしまう。こちらもセコイので悪口はやめる。
　今日は和子が買い物以外家に居るので、ゆったりした気分で居られる。

「母の日」に因んで一句（ポピー大会5月用）
　　春の土七草育て香りたる　　健三

　山田さんから、励ましのハガキが届いた、彼のハガキには、いつもほろりとさせられる。

曇り　和子は先生のリサイタル鑑賞
　コーラスのメンバーが、先生のリサイタル応援に都心まで出かけたようだ。夕方からの公演なので、帰りは夜10時半を回っていた。リハビリを午前中に済ませ、弁当を買い込み、我が家に持ち帰って、昼食。お陰で美味しい寿司が食べられた。和子は、３時半頃の待ち合わせに出向いたようだ。晩飯は、一人でレトルトカレー。久しぶりのカレーは、なかなか旨かった。只、便秘がひどく、何度も便所に通ったが空振り。入院したばかりの便秘を思い出し、看護師が取り出したガラスの浣腸器を思い出していた。元気だった母親のことも思い出す。僕は浣腸が嫌いで、母が浣腸しようと言うだけで、恐れをなして催してきたものだ。病院では、最大8日便通の無かったこともあった。よく腸が破れないものだと感心する。今は便秘も頑固になり、母に代わって、女房が、浣腸係になっている。これまた僕の持病のようだ。

晴れ　惜しみない日差し
　蓄膿症が悪化している。4月から5月にかけて、陽気が温まる頃 悪くなる。ついに持病になってしまった。これが血圧にも響くのか、上昇曲線が気になる。蓄膿症は、手術以外は、あまり有効な治療法がないのだろうか。手術が不安となると、余り効かない薬以外手がないのか。時間稼ぎのような治療を続けている。それでも医者に頼るしかない。近々耳鼻科に行ってみるつもりだ。今朝は右足が攣(つ)った。毎度だが強烈な痛みだ。
　今朝8時40分ごろ、九州宮崎方面で、かなり強い地震があった。中部から南部にかけて、震度4乃至3程度の揺れ。気象庁もかなり地震には神経を尖らせているようだ。僕もくだらない戦争よりも天災被害の研究及び対策に最も力を入れるべきだと思っている。国家の見栄よりも、経済戦争よりも、今必要なのは、国連規模での天災対策であり、天災に対する共同研究防衛隊を組織するべきだと考えている。それとも所詮もう助からないから、我先に逃げる気なのか。宇宙開発はそのためなのか。だとすれば、また宇宙規模の植民地争奪戦が始まり、大宇宙戦争になるであろう。我欲だけが、人間の特質なら仕方ないが、万物の霊長を誇るなら、今こそ先を見通し、一致協力の力を発揮するべき時が来ているのではないか。

薄曇り　この号棟には作業なし　ポピー大会開かる
　「筆自慢」の宛名面で、いきなり郵便番号の欄が破壊されたまま修正できず、動かなくなったので、「はがき作家」というフリーのソフトをダウンロードしてみた。このソフトでは、発信元のデータを記入できないまま、「有料版を買いなさい」と進言してくる。余り見え見えなので、こちらは、尚もあまり真剣でなく検討中である。「筆自慢」が何とか扱えると思っていたのに、残念だ。葉書ソフトは、一寸中断という感じ。保存用のノートは、今の所落ち着いている。現在、One noteのクイックノートというのを使っている。記入幅や字体なども好感が持てる。
　明日は、南側ベランダに作業員が入る。洗濯物が干せるのは、北側のみ。熱くなりそうな天候なので、何とか乾くだろう。
　血圧の上の数値がやや高めの兆しなので、要注意。自分の歩き方がだんだんペンギンに似てくるので、思わず笑ってしまう。今夜は早めに休もう。和子の会合の運営は盛況だったようだ。

晴れ　昨日は文字変換で大騒ぎしてしまった
　二村兄には、すっかり迷惑をかけた。僕は、まさにうろたえてしまった。しかし、いろいろと勉強にはなった。現在のような、落ち着いて記録に残せるような、ノートが欲しかったのだ。しかも今まで出来たことが不意に出来なくなるのだから、狼狽してしまう。今の状態が長持ちしますように・・・。現在は大変使いやすい状態にある。いつもこのようだと、安心して使っていられる。本文の文字がやや薄い感じはするが…。
　和子が、近くだが、出掛ける所用があるというので、その間を利用して住所録に、自分の年賀状の資料として、６，70名の交友相手の分を補充しておいた。なんせ名簿はすべて消失状態なのだ。古い「筆自慢」がどの位使えるかわからないのだが、記入さえあれば、住所録は何とか使えると思う。親せきと、僕の再開する予定にしている知り合いの分は、ほぼ出来上がった。あと和子の先生たちと友人たちの分が揃えば、来年のお正月の分は困らないだろう。もっとも僕を含めて、高橋家郎党が喪中の人にならないことが条件になる。あまり用意が良いと、逆目に出るかもしれない。今日やったので、5時間くらいの根詰め仕事は自信がついた。

晴れ　今日から工事が再開される
　体の動きが下降線に入っているような気がする。リハビリをやっていても、家の中でも、動き難さを感じる。ある点までは、良化する一方のように感じていたのだが、この辺が限界なのかもしれない。兎に角、工事が終わるまで、元気で居たい。建物がすっかり防備を解いて、本来の姿を見せるまで、寝込みたくない。どうしても頑張りたい。
　和子は、予定通りコーラス練習に出かけて行った。今朝、洗濯をして、南のベランダに干している最中に、表に出ていた植木鉢に、別の鉢に足をひっかけ、ぶつけてしまい、鉢を割った。植木はすぐ植え替え、壊れ物とこぼれた土は綺麗に掃除したが、老齢になり、そそっかしくなったようだ。場所によっては怪我のもとだ。外では十分に気を付けて欲しい。
　「筆自慢」の字体を決める操作が、まるで狂っているようだ。だとすれば、使い物にはならない。やっぱりケチると碌なことはない。
　今日は、奇妙事ばかり起こる。文字転換を示す「A]と「あ」の記号が出なくなってしまい、辛うじて、N兄にローマ字でSOSを送った。しかし、途中で、黒いバックをクリックすると、あんなに出て来なかった記号が顔を出した。それで考える余裕がやっと出てきた。完全に文字の入力系統が故障を起こしていると思われる。それがどの程度のトラブルなのかがわからないので、使えるだけ使ってみようと思っている。いままで、記録保存として仕えていたページが、入力可能の範囲が物凄く広がってしまい、しょせん全体が見える程度をはるかに超えてしまう。とにかくゆっくり考えたい。

薄曇り　こどもの日の代休・連休最後の日
　Hpビルダー21が、どうも使い勝手が悪い。いまだにN兄に頼っているのも、うまく使えないからだ。装飾的にも、機能的にも、満足できなかったからだ。N兄の作ったものをビルダーを通しても見ることができる。独自のHPを作成していたが、昔から、左程綺麗には仕上がらなかったような気がしている。それでも自分でやって行ければ、そうするつもりなのだが、今は、N兄に頼っている。このソフトと、ffftpとを、自由に使いこなしてみたい。

晴れ　こどもの日
　大空を泳ぐ鯉のぼりが見たい。朝起きて、一瞬空を見て、そう思った。連休も大詰めになって来た。近くに見られる所はあったっけと考えたが、思い付かない。旧家が在ったのは、かなり離れていたという記憶がある。大きな鯉のぼりを今でも守るには、可成りの余裕が必要だろう。公営の鯉のぼりなんて言うのも見たことないし・・・。久しぶりに絵を載せるか？　これで我慢しよう。

　「筆自慢」をどうにか復活させて、歪んで、ハガキが 正方形に見えるようなソフトを使って、はがきのデザインを可能にしようと企んだ。比率だけが歪んでいるのなら、それを計算に入れてdesignすれば良い訳だ。実験によって、どうやら見られる見本が出来上がったので、本格的に整備した。これで一寸した葉書のプリントは可能だ。壊れた箇所が出てきたら、また考えれば良い。

晴れ　車の渋滞がものすごい
　連休の長期化、生活と遊びの乱舞、お金の拡散、貧富の差の進行、若者と高齢者の意識分離、事故の死因の多様化、人間の意識変化の進行の早いこと。社会の構造はますます複雑になって行く。変革は簡単ではない。しかし人間は、あらゆる不幸と辛抱強く闘わなければならない。困難ではあっても、民主主義を捨ててはならない。どんな天才が出現しても独裁に道を譲ってはならない。たとえ愚鈍であっても大衆の前向きな存在と歴史や経験を無視してはならない。鈍くとも遅くとも民主主義を敵にしてはならない。僕らはそのように作られてきた。作ったのは、これまでの歴史と、人間の愚かさだ。
　今日の宮城を訪れた大衆の群れの大きさには、思わず驚嘆の声を上げた。確実に、メーデーやデモの大衆は、こちらに向きを変えつつある。新天皇の意識も眼も言葉も、父上から国民大衆に向かっている。やがて政治意識へと繋がるのではないか。それが、天皇の新たな意識の進展になるか、それとも天皇制への復帰意識となるかは、分からない。それを取り巻く政治家たちも、再び政治への利用に立場を変え始めるかもしれない。良くも悪くも、天皇制の悪夢が再現する前に僕は姿を消すことになる。
　大阪平和委員会のアンケートで、５月3日は何の日と尋ねたところ、青年の8割が誤答だったという。平和憲法の意識がそれほどまでに低下してしまったことにも目を据えるべきだろう。

憲法記念日　高曇り　後に快晴の予兆か
　さすがに、NHKでは、憲法記念日に、国会討論で「平和問題」を扱っていた。メーデーと同様、内容が薄くなりつつある祝日だ。昔はもっと内容のある催し物がわんさと企画されていたものだ。二つほどそれに参加してから、デモにも参加したものだ。次第に平和憲法の意識は薄れ、どう変えるかは別としても改憲に手を付けるのは止むを得ないのではないかという人も増えてきたようだ。もちろん政府が中心になって、自衛隊を妙な立場に置かないためといった現状肯定論を基盤に、自民党支持に陥っているようだ。消費税率引き上げと参院選を控え、この問題は今後熱を上げるであろう。世界で、現代戦争の悲劇性に目が向かず、軍事力の増強を忌避する思想が、予想以上に停滞していることにもよるであろう。北朝鮮とアメリカの関係もロシアや中国との関係が複雑に絡み、中東問題もテロ問題も、武力増強を予測させる状況だ。なかなか戦争の空気を控えさせる雰囲気ではない。自然との戦争も、飢えや病気との戦いも、国を超えた人間の大同団結によって、力を出し合う時代が来ているのではないか。

曇り　連休旅行客去年の6，7倍
　昨日は、夕方になって、リハビリに出かけたが、生憎の雨となった。傘で手が塞がるので、荷物が持ち難く、ザックもかなりの重さになっているので、自分の体にも十分注意しながら、家まで運び込んだ。無事だったが、久しぶりの重量だった。特にコメが重かったのだろう。雨も嫌だ。
　今のパソコンは、その時ごとに使い勝手が変わるので、どうにも馴染めない。設定を変えた訳ではないのに、ひとりでに変わってしまうのだ。妙な気分だ。初めての経験である。特に今の僕は、変化に弱い。画面の縦横の比率が気になっている。画像に歪みがあるように思えるのだが、気のせいか？。
　元号代わりの大嵐が、通り過ぎたが、まだテレビ画面には名残りがチラホラと顔を出す。和子は草臥れたのか、珍しく、ベッドに入って眠っている。
　二村兄の帰宅は、今日は遅くなるのかも知れない。「たそがれ」の更新の動きが見られない。仕上がりを見るのは明日にしよう。

晴れ　昔なら、まさにメーデー日和
　昔のメーデーには夢と活力があった。貧しいが働く人間たちの独自な世界があった。明るくエネルギッシュな、新しいものを生み出す力が感じ取れた。僕は毎年、プラカードを作り、歌を歌って参加していた。あの夢は崩れてしまったのか。最近は、単なる想い出に凋んでしまったのだろうか。世界のリーダーたちにも、魅力が薄れてしまった。あれは何だったのか。
　今日は、新天皇の即位に関するもろもろの儀式が行われる。初めて目にする儀式だ。昨日は、小学校で習った「三種の神器」を、容器ごとではあったが、不思議な気分で見守っていた。天岩戸の前で舞う神の姿を想像しながら、小学生になった気分で見守っていた。「神話伝説」を迷信として捨て去った僕の前に、異様な入れ物が、静々と運ばれて行った。「神国日本」が、悪夢のように蠢いていた。今日もう一度、何が起こるか、この目で確かめたい。11時10分以後のテレビに注目しよう。立派な大人たちが、尤もらしい顔をして一世一代の大芝居をするのだから、世紀の「晴れ姿」と言っていいだろう。
　予想通りに式典は終わった。新天皇は、父君の願いを継いで、国民に寄り添って行動すると約束し、平和を志向し、憲法を尊重すると、誓った。安倍総理は国民を代表して、協力を誓っている。朝ドラのナツの芝居くらいの出来だ。今後我々には何が出来るのだろうか。「神器」の引継ぎ式が女性を排除した形の式典であることを知って、国技館の土俵の事件を思い出した。これって本当に現代なのだろうか。本当に「令和」の時代は始まった。しかし、2019年も確実に進行してゆく。