高橋健三 「たそがれの記」(121)
2023.11.1〜12.30

晴れ　明日の雨が予測できないほどの好天気　ただ気温が妙に高くなりつつある

　明日は大晦日、明後日は、2024年の元旦に飛び込む。いつもの年越しでは、もう少し家中を綺麗にするため、大掃除をしていたものだが、歳を取るにつれて、その手間も省きがちで、部屋も片づけが足りなくなった。だから部屋の見苦しさにも鈍感になってしまった。よその家がきれいに感じられて仕方がないが、無理な欲張り掃除はしないようにしている。しかし、あと二日で、歳が変わると思うと、ついつい、欲が出てくる。和子が使っていた補聴器に少し手を加えたというので、使ってみてくれと言われて、今日は朝から、装着して、試聴している。紛失してから、かなり時間が経つが、何時でも音が聞こえている状態が懐かしくなって来た。暫く使わせて貰うことにする。

晴れ　大晦日は一日こちらの地域は雨になるらしい　正月元旦は晴れるのだろうか。

　和子のコーラスの友人Ｍさんのご主人のお香典を出していなかったので、遅ればせながら、今日和子と一緒にお参りをしてきた。ひと月くらい前に、ご主人が88歳で亡くなっていた。奥さんも体の不調が在る方だが、大変明るく、元気よくお話ししていて、耳の悪い僕にも割に聴き取り易かった。10時過ぎから、午前中いっぱい、おしゃべりを楽しんで来た。和子は、今コーラスはお休みしている。大勢の声を合わせるのは、顔を出すだけでも大変なのだろう。でも、カラオケぐらいになると、歌って来た後は、満足した明るい顔つきになる。それがわかるので、文句は言わないことにしている。自分で気を付ける様にと、言い含めてある。

晴れ、昨夜はかなりの寒さ　正月まで良い天気が続きそうだ

　大雪の地方では、山岳地帯に多い崖の崩落で、車ごと土砂に埋め込まれる事故が起きている。救助隊と土中の遭難車の運転手とが、電話交換をしたりしているようだ。無事救出を願っている。
　休戦中だったガザ地方の戦火は、イスラエル軍が、どうしても停戦に応じることはできないと、所信表明をして、戦いが再開しているようだ。双方の人質の殺害も言いがかりのキーになっているようだ。クリスマスが過ぎたばかりなのに、また血を見るのは、残念だ。そしてまた、新年を祝う暇もなく、砲火や爆弾のプレゼントが交換される。また悲しい子供たちが数多く巷をさまようことになる。新年も、血みどろに染めあげられるのだろうか。

晴れ　今夜はクリスマスイーヴ　あと１週間で、新年に手が届く

　迎えられるかどうか疑っていた、新年がやってきそうだ。大掃除などは、とても手に負えないので、目立つとこだけ誤魔化して、「明けまして」のご挨拶に代えるつもりだ。僕も和子も、今あまり無理をしない方が、お正月が楽しくなると感じている。窓ガラスの手の届く範囲くらいは、撫でておこうと思う。家の中全体が、ごたごた、ごみごみしてしまったままだが、来年のスタートもこのまま始まることになる。僕と一人だけ残されている「高橋家」の同志は、妹の多喜子だけになった。ちょっと気が弱くなっているが、できるだけ励まして、生まれつきの気性の明るさを支えてやりたい。「ひばりが丘」との交流も、閉ざさないようにしようと思っている。自分がしっかりしなければ、どうしようもないのに、僕の体と健康に、とても保証はできない。
　Ｎ兄を通じて続いて来た「たそがれ」がどうなるのか、気になっている。彼にも、姉を失うという大きな転換点が来ていて、いろんな変化が起きてくるだろう。僕の方でも、パソコンが古くなって、言う事を聞かなくなっていて、彼にも迷惑をかけっぱなしである。いろいろな点で、僕にも転換点が出て来ていて、図らずも、来年が、勝負所になりそうだ。

晴れ　寒さはやや進んだが、予報のようなアクセントは感じられない　今度は大雪の予報発令

　北海道、東北、北陸などに大雪の予報が出た。明日、明後日どのくらい降るか。あちこちの戦火には、手控え現象が起きている。そろそろ、感情に走っての殺し合いに、反省到来か。単なる疲れのために休むつもりか。大量の人間が、自らの人生を無駄に切り削っているのに気づく必要がある。もっと大切な方向に切り替えよう。指導者の言うままに行動するのをやめて、自分と身近な人たちに目の届く生活があることを考えよう。
　新しい年が、10日後にはやって来る。僕はまだそれを楽しみに生きているが、いつまで生きられるかは、見当もつかない。明日明後日かもしれない。しかし頑張って、平和を夢見ている。大病後、体力は、すっかり失ってしまったが、まだ楽しみはある。女房の買い出しの荷物を担ぐのがやっとでも、共に生きている嬉しさを十分感じている。洗濯物を担いで、女房の手伝いをする晴れた日も、それなりに幸福はある。二人の生活が続くことを、喜びと感じている。みんなが生きているのを喜びに感じる世界を作るべきなのではないのか。

　ガザでの、地下司令部攻めの、ニュースが流れて来たかと思ったら、病院の被害情報は、報道でも伝えられているが、病室に銃弾はじめ、危険な武器がいろいろ蓄えられているというのが事実だ、デマだと言い合っているうちに、水攻め説は消えて行った。
　しかし、危険な話は、いくらでもある。アメリカでは、次年度予算には、外国の支援をする予算はつけられない、という議会の決定が出そうになっている。北朝鮮では、ICBMのデモンストレーションが引き続き行われ、日米韓を相手に、極めて挑発的な態度をとっている。中国は台湾に対して、革命の総仕上げの姿勢を変えようとはせず、ロシアは、中国より危険な北朝鮮と行動を共にしそうだ。
　あちこちで、天気の変動による被害が出たり、地震や火山活動のための被害にも悩んでいる。戦争など起こさなくとも、世界中は、危険で溢れて居る。その対策でも真剣に考えるべきではないのか。ICBMなど何の役にも立たない。

晴れ、相変わらず温かい

　寒くなる、寒くなるといいながら、相変わらず、冬に突き進む実感がない。あまり寒いのは、僕も弱いのだが、これでは何か起こらないかと不安がにじみ出てくる。それも恐ろしい。
　この所、「たそがれ」の記述が、何日か欠けてしまった。僕のパソコンの管理状態によるミスではないかと思う。もう少し研究してみたい。僕は何年経っても貧しい入門者なのだ。ガザがどうなったか気にかかるが、僕の力だけではどうにもならない。紛争に傷ついている国の国民や友人たちが声をあげて、国際的な政治力を動かして行くことが必要だ。90歳になる僕の声は、もう間もなく消えるだろう。しかし、世界には、いくらでも、平和を求める人たちは存在している。声を出すことだ。誰もが、自由に声を出すことだ。方法は、自分の周りにあるあらゆる通信手段が利用できる。あとは、仲間たちの平和への願いを信じることだ。信じて、呼びかけて行こう。

晴れ　しかし、天候は、変わりやすく、気温の変化も気まま勝ち　冬への道のりも、気儘放題の感あり

　ガザの「海水による地下要塞攻め」のことを話題にしたが、「たそがれ」の記事には載らなかったようで、脱落した期日も定かでない。あまり気にせず、書き続けるようにするつもりだ。Ｎ兄には申し訳ないが、気づいたときに載せて頂ければ結構です。大変申し訳なし。一時停戦の作戦は、本格的停戦の準備であって、銃や兵士の休暇でも、戦場の気まぐれな一休みではないはず。誠意ある話し合いを前提にして、本格的な平和を勝ち取る道なのだ。決して欺瞞的な態度は許されない。国連などの仲介など、国際的な正式の組織も動いていることなのだ。「どうなるか、やってみるか」というようないい加減なものではないはずだ。完全な平和への道を、誠実に追求して欲しい。

青空でも、うすら寒い。室内干しに気を遣う。

　ガザの地下のハマス軍要塞攻めは、地下の通路に海水を流し込んで、出てきたら殺すという、漫画のような作戦が使われそうだ。それだけ人間性を無視した戦術だ。それだけ残酷でもある。アメリカと同じ立場でやっている戦争なのだが、国連の側から、人道的には、外れていないのかと、意義も出ている。躊躇が、戦争を止めることが出来れば、結構なことだ。人間に、非道を唱えることができるうちに、戦争を地上から消してしまいたい。
　この所、何日も、記録が途絶えているが、平和に対する僕自身の自信が、薄らいで、ややニヒルに傾いて居るのかも知れない。こんな状態で、尻下がりに後退してゆくのは大嫌いなのだが、現実を前にして、空威張りはできなくなってきた。

快晴の上、生ぬるいほど不気味な温暖性が残る

　また、記録に間が空きましたが、今回は僕自身の気持ちのぐらつきの結果です。パソコンの不具合でもあります。と同時に、なにも変化が起こらない世界の情勢に、むなしさを感じて、無気力にもなっています。戦争が起きている所では、残虐な習性が身についてしまって、武器を使って、人を殺していないと、存在感がなくなってくるのではないか、という気がしてきます。つまりは、人が死ぬこと、人を殺すことがなくなると、存在感が薄れてしまうのではないか。軍隊という所は、そういう発作を保存しておく機関なのだと思う。平和は、軍隊にとって「失業」を意味しているのだ。地獄の秩序とでも云おうか。日本では、第２次世界大戦の「記念日」12月８日が過ぎていった。僕の人生の負の記念日なのだ。真珠湾の不意打ちが、その後の長い戦争のスタートとなった。そして、今、その暗い日々が、広島長崎で、幕を下ろして、外国の別の地域で、戦火が引き継がれている。戦争を作り出しているのは、私たち「人間」なのだ。そして私たちの世代が終わろうとしている。戦死した方々には、「もう止めようね、こんな事！」と訴えながらあの世行きとなるのだ。

快晴　その中で、殺し合いが、限りなく続いている

　一体、一時的休戦を宣言した人たちは、まじめに戦略を考えているのだろうか。人道的な休戦とは何だったのだろうか。ただプロパガンダ的に「一休み」ということだったのか。人の命をそんなに軽く考えていたのか。一時的休戦は、最終的停戦の糸口にするものではないのか。百何十人を単位に死んでいく戦でも、何度も繰り返されれば、すぐ一万、二万になってしまう。べそをかいて泣き叫ぶ子供らの声を聞いていられない。あどけない子供らの顔を見ていられない。肉親を失って、明日から一人になってしまう子供が，何百人と増え続けようとしている。これを犯罪と思わないのだろうか。戦争が、合法的な人殺しだとは、思えない。これが、自分の教え子たちだと思ったら、僕も生きていられなくなる。あなた方は何故銃を手に取るのか。なぜ武器を手に取るのか。何が「人道」なのか。声が出なくなるまで、正義を求めて、叫びたい。

晴れ　予定通り、潤の来訪　和子の薬の服用プランを作成して帰る

　和子の薬を受け取る前にやるべき手続きを、忘れてしまい、僕らでやることになった。和子と二人で、イオンの薬局を訪れて、手続きを済ませる。潤は、いつもより早めに、入間に来るらしい。その前にイオンで、前回の買い出しで忘れていたものがあって、ついでに買い込んでくることにした。「お父さん、リュック頼むね」と和子に言われ、薬局には不似合いなものを担ぎで行くことになる。こちらの仕事が主になりそうだ。
　その後、暫くして潤が現れた。気のせいか、いつもより少し元気がなかったように思う。仕事に疲れているのか、何か心配事があるのか、少しトーンが落ちているように思った。僕の思い過ごしかもしれない。
　いつものように投薬準備を終えて、帰っていった。帰り際に、孫の奏の進路のことが、ちょっと話題になった。演劇の方に進みたい、という希望があるらしい。親としては不安のあるところだ。親にしてみると現実性の問題として不安があるわけだろう。どこの親も迷うにきまっている。よく話を聞いて、結論を出すべきだ。長らく演劇の仕事に関わってきた僕だが、才能が有るか無いかは、重大な問題だから、慎重に相談に乗るべきだろう。
　息子が子供の進路のことで悩む時期になったかと、話に応じていた。和子のことでは、いつも世話になって申し訳ないと思いながら、玄関で手を振って送り出した。

気温の乱高下が起こると、気象情報は警告している

　矢張りかなりの異常現象が、起きていることを示していると思う。お正月の氷の張り方や、思わぬ暖かさは、素人の天候予想でも使われる。しかし、心配なのは、予報の基準の乱れが、余りに度を越しているのを心配している。僕の心配が当たらないことを願っている。土台の揺れと言ってもよい。その時には、土台になっている地球の異変を、追い続ける必要がある。気象台さんにお願いするしかないだろう。しかも先を先を読んでもらう必要がある。頼む、助けてくれ、と言いたい。
　もう一度落ち着いて、多方面の専門家たちにお願いしたい。各方面への指示を公表してほしい。

鼻出血は収まっている　排便は順調になり、快調

　天気予報を聞いていると、ドカンと、陽気が変わってくるような予感がする
　妹の多喜子から、電話が入り、遊びに来ないかと、という誘いがあった。しばらく、ひばりが丘の自宅を訪れていない。久保木さんの体調もどうなっているのか、心配にもなるが、最近では、多喜子の方が寂しがっているようだ。体調を崩してからは、朗読の会と離れてしまったのか、彼女が中心になってやっていたから、僕の観劇会と同様に、活動不能になっているのか。あれだけの動きをしていたのだから、現状では、寂しくなっているのは当然だ。そのうち顔を見せてやろう。
　また和子から、買い物のお手伝いで、「ボッカ要請」が出ている。元気を出して、踏ん張って来るか。

天候は、暑すぎず、寒すぎず、やや立ち止まりを感じて怖い。

　今朝は、体調が、余り思わしくなく、久しぶりに早朝から、鼻出血があり、体の動きが不安定で、眩暈の発作のような気分に襲われることがある。新しく僕の担当医院になった入間の原田病院精神科の初回の診断結果と違って、不安のある体調を感じている。あの時は、快調そのものだった。少し体調を整える生活に切り替えたい。和子の方は、体は痩せたが、元気が出て来ているように感じる。少しづつ体重も回復途上にあるようだ。僕が弱って行く分少しでも健康を取り戻してほしい。

近じか朝方の気温が４、５度まで下がるという　風邪に気を付けよう

　気象の形が変わってくると、気象庁では盛んに警告を発している。それに従って、伝染病なども変わってくるのではないか。人間が適応して行くために、生活習慣を、変えてゆく必要も出てくるかもしれない。気象研究と予想の重要性が問われる。天変地異の現れ方も、代わってくる可能性がある。重要な領域の研究の強化もぬかりなく準備してほしい。いつも言うが、戦争などしている暇などないのだ。学会挙げての協力をお願いしたい。

暑くもなく、寒くもない季節が続く　このバランスがいつ崩れるのか　近く、すぐ寒さがやってくると思う。

　秋という情緒的な季節を、支えているのは、視覚的には、木々の紅葉だろうが、体感としては、寒暖の移り変わりで、寒暖計の上がり下がりが、大きく人間の生活に響いてくる。そう思って、「わびさび」の表現が出て来てしまったのだが、これまた見逃しのストライクで、大失敗。無知を曝け出してしまった。仮名で書けば良かったのでしょうか、形容詞で言えば「侘しい」「寂しい」と書くのでしょうか。大変失礼してしまった。芭蕉の俳句の根源的な心情ですね。ご勘弁を！。
　今気になっていることは、アメリカと中国が、世界のリーダーとして、平和をリードして行けるか、という問題だ。もう少し時間を戴きたい。
　それと、ガザ地区の地下に、反乱部隊の司令部が建設されているのか、それはデマなのか？ イスラエル軍と、ハマス軍のどちらかが、大ウソをついているのだが、これももう少し待って、どちらが嘘つきなのか、真実が解かるまで、待ちたいと思う。

一日良い天気で、快適。洗濯物のよく乾く日は、さっぱりとした気分で、一日が楽しい

　老人夫婦が、ベランダデッキで、足取りも頼りなく、洗濯物を干したり、取り込んだりしている風景は、外から見たらどんな風景に見えるのだろう。いつもそんなことを意識しながら，洗濯物と取り組んでいる。今は団地風景の名物になっているのではないか。家の中では、二人して、漬物を漬け込んだり、みそ汁の具を切り込んだり、コメを研いで、自動炊飯器に仕込んでいたり、歳にも似合わず、大きなリュックで、電気以外の燃料を買い込んで来て、足元も危うく５階に運び上げたり、こんな風景をお互いに見せ合っている。男女の平等化は、団地高齢者の家庭に良く見かける風景になっている。理念ではなく、否応なしにそうせざるを得なくなって来るのだ。これも「侘び錆」の心境かもしれない。死の、寂しさ、悲しさは、この歳で分かってくる心境なのかもしれない。
　今日、自分の買い込みの仕事について行って、「ぼっか」の、肩にくる辛さを痛感した。家まで帰れるかと心配したくらいだ。いつも買い物が多すぎないかと心配する和子が、うっかり買い過ぎたのか、僕の辛さに気づかなかった。僕も強情で、「重過ぎる」という気になれなかったし、彼女に重い負担をかけさせることを恐れていたので、黙って、黙々と歩いた。これも愛情だ、と思えば力にもなる。自宅の門前で、開錠カギを取り出すのに、手間がかかった。「ボッカ頑張れ！」

昨日、僕の体調のことを書いたが、聴力が、70〜80%不能になっていることは、あまり書いてない。いちいちそれに触れるのが涙が出るくらいに悔しい。生きているのがつまらなくなった大きな原因である。テレビを見ても、文字での説明を頼りにしないと、番組の意図が、十分にはくみ取れない。文字説明は、画像に合わせてガンガン飛ばして行くので、読み終わらないうちに、消えてしまう。不明箇所が次々と残って行く。情緒や何かは、どんどん吹き飛ばされてしまう。音が聞こえなくなると、こんな風になるとは想像もしなかった。何とかなると甘く踏んでいたのは、大間違いだった。下駄箱の掃除をするような鑑賞方法は、どうやら通用しなくなった。テレビには、画像が入るので、多少は繋がるのだが、それでも想像力のセメダインを使うことになり、不明な個所を増産してしまう。次第に、知ること、考えることの楽しみが薄らいで来てしまった。聴力減退のスピードは、すさまじいものがある。僕の、生きようとする意欲を削いでいるものの中では、聴力の減退は非常に大きく、視力の次に位置すると思われる。一つ生きる力を失うと、それを補って、新たな感覚バランスを作り直してまた生きようとする。その都度、哲学が変わるほど意識変革が行われ、その度に、姿勢を直して生きようとする。生命の執着も「五感」に関する反応で生き延びるものだと思う。新しい感性の組み立ての意欲なしでは生きられない。知りたい、感じたいという欲求も生命の原動力になっていると思う。

朝から小雨が降り続いていたが、夕方に近づき、止む　青空もチラリ。

　最近になって、鼻炎がひどくなり、鼻をかむ回数が目立ち始めた。和子の洟は、透明だが、僕のは黄色く濁っている。手術を逃げている蓄膿症が進んできたのかもしれない。洟の湧出の量と回数は和子の方が酷いが、見た目の汚さは、僕の方がひどい。濃い膿のような洟だ。鼻の先で重くぶら下がるような気分だ。そのためか、頭が重く、以前よりフラツキを感じるようになった。買物の手助けに出掛ける時も、警戒しながらゆっくりと歩くようになった。歩行中に倒れたら、危険でもあるし、重症化してしまう。だが、血圧計の記録には、余り明瞭な問題は出ていない。
　このところ、掃除の加重を控えている。しかし、病人二人の所帯だから、食べることと、掃除は何とか続ける必要がある。体調を気にしあいながら、何とか生活を維持し続けている。二人とも家に留まっていることが多くなってきた。外出は、主に買い物だけになっている。
　世界の戦争も気になるが、この世での生活が出来るかどうかが問題となっては、そちらにしがみ付いてしまうものだ。この記録も、だんだん読みにくくなってくるかもしれない。　

快晴　大気汚染はさらに進んでいるそうだ　夜は雨の模様

　意外にも、中国とアメリカの軍の話し合いがもたれ、対立調整が行われたようだ。首脳だけでも、話し合いを継続して、やたらなぶつかり合いを調整してほしい。話合いして居る傍から、ごたごたの種が出ているのが実情だ。しかし、無言の対立より、本音を出して、気安く交流がある方が良いのじゃないか。北朝鮮のように、むっつりやくざが、一番怖い。もっと腹を見せ合って、対立は対立、賛成は大胆に、協力して行く方が気持ちが良い。体制が別であっても、同じ世界の中に共存しているのだから、出来れば、皆が、腹を割って関わって行くのが一番気持ちが良い。中国は、台湾をどうして行きたいのか、だれも取って食おうとは言っていない。一番必要なのは、疑惑でなしに、腹を割って、本音で話しあうことではないか。違いのある国が集まっているのだから、議論があるのは決まっている。それをただ探りあっているだけでは、埒が明かない。あくまで実績を見せ合って、これから進む道を決めて行くしかない。とにかく、殺し合いは止めて、知能の交換に徹しようではないか。世界の知恵を持ち寄ることで、全世界が前進できるように協力したいものだ。まず相手を信頼することが必要なのかもしれない。

予報では、雷雨、大雨、竜巻と、恐ろしい天候が揃い、神経を張り詰めていたが、この辺では至極安穏としていて、小雨が何回か降るのと、急に気温が下がり、いよいよ冬到来か、という気持になっただけであった。晴れたり曇ったりの変化が、主な舞台上の変化だった。

　この期間、僕のパソコンの調子が悪く、再び、記事の送稿が不能となった。止む無く、沈黙したが、戦争のことは、黙って居られない。
　この期間、一番気になったのは、ウクライナとロシアとの戦火の状況であった。更に、中東でのガザ地区のイスラエルとハマスとの戦闘は大いに気になっていた。広く病院群を包囲して、戦火を交えるイスラエル軍と、塹壕に潜って抵抗する強力な反対勢力の対立が激化している。ハマスに大打撃を与えるのを目的に組まれたイスラエルの戦略に、反人道的な手段が含まれていないかが、大いに気になった。
　ロシアとウクライナ戦では、核使用も辞さないロシアの態度に対抗して、ウクライナも同じレベルで戦いそうな姿勢を見せているのが気になった。何をしても、周囲の国家が支持する訳ではない。余りに人道を外れれば、支持勢力から、外れることもありうる。武器援助の中止も出るだろう。
　イスラエルの病院包囲網の戦術も、同じ危険性を持っている。大勢の新生児たちが危険に生命を曝されている。死者の数も莫大なものが予測できる。その外側にできる、一般市民の特別避難道路で、避難した人たちは、いったい逃げられたのだろうか。第一、安否に関する報道が、あまりに少なすぎて、世界の人々の目をそらしている。起きてしまった戦争にも、我々は目を向けて、人間として、余りにも非道な戦闘には、世界の人々が、「待った」をかけるべきだろう。

曇りで始まり、好転の兆し見られず

　昨日の潤は、インフルエンザの予防接種のせいか、やや元気なし。でも食欲も落ちては居らず、和子用の投薬準備が済むと、僕のおんぼろパソコンを利用して、娘の奏ちゃんの出演しているシェイクスピア劇と、同じくシェイクスピア劇の演出作品を、満足そうに鑑賞してから帰った。明治大学のホールを使って、上演したものを記録した作品だった。なかなかのご活躍ぶりに感激する。この方面を専攻するのだろうか。大いに期待したい。舞台が実際に観られることを願っている。僕の歳では、無理かな？ 長生きできることを願っている。
　僕は、どうしても、ガザ地区のことが気になっている。地区の大病院が、イスラエルの大軍に囲まれており、人道停戦と称して、わずかにこの地域も４時間だけ戦火が控えられたようだが、人道と言いながら、多数の子供たちが、殺されており、非難する市民が、果たして、無事だったのかどうかも分からない。避難路確保の保証も、国連の顔を立てる偽善的な口実に過ぎなかったのではないか。アメリカと立場を同じくするイスラエルなのに、このような戦術に反対しないという真意がわからない。戦術として、病院を道具に使う神経の冷徹さを不審に思う。
　この地域が、ハマスの拠点になっていて、戦略上、地下組織全体をつぶす必要がある、というのなら、まず立ち退き交渉をするべきだ。言語を持った人間同士が、話し合いもなく、即殺し合いを始めるというのは、冷酷過ぎる。お互い人間らしさを失っては、他国にもみっともないのではないか。

朝のうち小雨、後雲間に青空、その後予報では悪化

　予報では、大雨や雷雨など、晴天に交じって、悪化が予想される。乱れた気象転換の中、和子は歯医者に出かけた。この所、長期にわたって、僕のような総入れ歯ではなく、最近宣伝している新しいタイプの義歯の手術に取り掛かる。今までは準備の段階だった。今日からいよいよ本番にかかる。うまく行くように祈っている。午後には、またあの電気屋さんが来て、配線を交えた、スイッチの修繕に立ち会わなければならない。病人なのにいろいろと忙しい。僕の耳がダメなので、通訳の代役も果たしてもらう。その後は、潤が来て、和子の薬の繋ぎの作業に取り掛かる。
　ガザでは、人道的停戦などと言われながら、相変わらず、多数の子供たち、公務として、停戦の仕事に就く職員が、次々と亡くなっているという。「人道的」とは何を指すのか、危険な避難路への誘導ではないのか。情報も入手が困難なようで、不明瞭かつ遅い。

憂鬱な予報、不安な雨、雷、心配な被害

　気温が低くなった上での気象の悪化。用心が必要になりそう。午前中から、徹が姿を見せる。いろいろ和子がお世話になったが、彼本人も、自分のことでいろいろな不安を抱えているようで、同情している。状況に負けずに頑張ってほしい。決して楽な仕事でないことは、良くわかっている。僕らだって大変な思いをして、ここまでやって来ている。お互い励ましあって、頑張ろう。お宅では、娘二人も、頑張ってやってるではないか。親が負けてはいられない。爺ちゃん婆ちゃんも精いっぱい生きてきた。残った人生、せいぜい頑張るよ。弱音を吐かずに、頑張ろう。助け合って頑張って行こう。
　人道停戦というのが、中東で起きて、４時間の停戦を迎えるようだが、別の個所では、相変わらず猛攻撃が、行われており、これでは、義理停戦にとどまってしまうのは、明らかだ。真剣な平和願望が感じられない。
　現在、使っているメールに何か支障が起きているような知らせがあり、この辺で一時切りたい。取り合えず、ここまでを送っておく。

朝のうち雲が多かったが、午後には、晴れ　気温もあまり上がらず

　戦争をしながらも、月への旅行の研究は進んでいるらしい。資源の先取、月における長期生活の可能性の追求、月における生活に必要な用具や知識の研究など、他国より、早く確立する科学と知識の競争。今のところ、アメリカ、中国、ロシヤ、インドあたりが、先陣を切っているらしい。そんなことより、地球での戦争を無くすことの方が先のような気がするのだが。下手をすれば、月への移住後まで、戦争を持ち運ぶことになる。国連の統治力は、地球でも行き渡ってはいない。他の惑星でも、同じような動きがあったりすれば、戦争は宇宙空間まで拡大されることになる。第一次宇宙大戦争勃発へと突き進んでゆくのだろうか。興味はあるが、あっという間に、人間の存在も消えてしまうだろう。

文句なしの快晴　埼玉でも、昨日は、夏日の日数が、記録を超えたと聞く

　今後の気象変化が、気になって来る。気象変化にもいろいろあるが、風雨が酷くなるというのも心配だ。気象の研究は、もっと盛んになって欲しい。国際的な連携によっても、大いに研究を深めるべきだろう。
　世界的な政治情勢の読みなどにも、変化が起きそうだ。今は、まだ、ウクライナに同情する国も多いが、支援が長くなると、支援国に不安が起こり、手を引き始めるということも起こるのではないか。アメリカですら、議会で、論争が強まる不安がある。ウクライナの指導者たちも、今の状況に甘えすぎてはならないだろう。ヨーロッパに支援を頼りすぎるのは危険だ。戦況の検討をシヴィアに行い、停戦の条件を見つけるべきだと思う。どの国でも、アメリカのような余力がある訳ではない。欧州の支援力に、陰りが見える時には、早めに、停戦の好機を見つけるべきだろう。他の国々の反戦の機運が弱化する前に、停戦の方向を見出すべきだろうと思う。国連の構えを過信するのも危険だと思う。停戦方向を探り始めれば、味方の増強の可能性も見えてくる。

朝方、降雨の跡あり　やがて雲は分裂　隙間から強烈な陽光　気温も上がりそうだ

　予報では、雷雨、強風と強い雨に警戒せよとのことだが、この辺りでは、静かすぎる。ここ埼玉では、温和な陽気が続いている。特に雷や竜巻などには、あまり縁がない。今年は特に静かな状態が続いている。気温高め以外は、あまり気になる状況はない。
　和子の病状は、良化の途上にあり、酷いのは、大量の洟の排出だ。夜の眠りが妨げられるほどの洟が出る。しかし不思議ことに、カラオケを楽しんでいる時は、ぴたりと止まるというのだ。だから本人は、近くの「ポピー」というお店に行きたがる。そこのママとも合うらしい。楽しさにつられてお茶とお菓子を食べながら、昼間の間楽しんでくると、食事の時間に食欲が出ないのだ。まだ半病人だということを忘れて欲しくない。今度潤が来たら、説得してもらおうと思っている。いい年をしているのだから、生き方で喧嘩をするのは好まない。病人になりきるのも、いやな気持ちもわかる。まるで駄々っ子のようだ。しかし看護している人間としては、責任も感じている。なるべく長生きさせたいと思っている。

昨夜は雨だったのか、道路が黒く見えたが、今は陽も射している。気温はぐんぐん上がり始めた　また夏日か？

　また暑くなりそうで、秋のイメージは、テレビの画面だけで、肌寒い紅葉の季節は、身近には来ない。いつもは、もっと紅葉に囲まれて、肌寒かったと思う。名所のテレビ画面を目にして、はっと秋なのに気づく。
　東京の練馬区で、何故か、ミサイル攻撃の避難訓練をやっていると聞く。冗談ではない。ガザやウクライナにつられて変な悪夢に付き合わせないでくれ。想像するのも嫌だ。平和への動きはないかと、新聞やテレビ画面を、蚤を探すように目を配るが、そんな予感すらない。

一応、晴としておくが、秋の出し惜しみのような気弱な「晴れ」が続く

　昨夜は、僕は、組合本部年金部に提出の「扶養親族」の書類を書くのに、時間がかかった。僕はこの手の書類づくりが、極めて不得手なのだ。毎年、書く要領を忘れてしまって、泣く思いをしている。今年は、所得見積欄の計算が合わなくて四苦八苦している。計算能力ゼロだなと思う。今日中に決着をつけて、明日は、投函したいと思っている。苦手というか、嫌いなのだ。やってもやっても忘れてしまう。
　わが子の徹君の方は、自分の私生活の悩みを持っている。いま勤めている会社にいろいろ不満があり、コロナにも遭遇してしまって、だいぶん欠勤してしまった悩みもある。もうすっかり良くなっているが、痛手は大きかったようだ。まだ未婚の娘二人を抱えて、今後の幸せを、呼び込んでやらなければならない。二人とも売り子の仕事に大分慣れて来ているようだが、決して楽な仕事ではない。今後どうなって行くことか、その指導は、徹の大きな役割になってくる。頑張ってほしい。生きている限り、僕も力になってやりたい。

快晴　暖かい

　パソコンの不調は直り、何とか原稿を送れるようになった。しかし行き先のわからぬ舟を漕いでいるようで、いつ転覆するか分からない。Ｎ兄には大変失礼なお願いをしているようで、心苦しく思っている。しかし今の僕には、これ以外の方法は、挫折しかない。毎回、宜しくと書いているのは、そんな気持ちの表れなのだ。
　ガザ地域の殺し合いの根はいかに深いものだろうか。ガザには、地上に普通の居住地が存在していると共に、モグラのトンネルのような精巧な戦闘用塹壕が築造されている。その壊滅抜きには、戦略が進まないのだそうだ。お金がかかっただろうに、勿体無い話だ。しかし、そんなことを無視しても殺し合いをやめる方向に話を進めてほしい。ウクライナでも同じようなことが言える。殺傷ごっこからは何も生まれない。第一、子供らの未来はどうなるのだ。人間たちの毎日の生活はどうなるのだ。戦争ほど罪深いものはない。
　大泉の同僚だった、西山三郎先生の訃報が届いた。奥さんにお悔やみのお返事を書いたのだが、葉書一枚書くのが、こんなに大仕事になってしまったのを知って、生きることが、侘しくなってしまった。手が震えて、字が書けないのだ。２時間ほどかかって、やっと葉書一枚の字を埋めた。サブちゃんが亡くなったのは、72歳だったそうだ。もっともっと生きてもらいたかった。年金の控除の書類を、組合に提出する仕事があったのだが、これは後回しになってしまった。

文化の日　パソコン故障　戦争悪化

　今日は、西山サブちゃんの訃報が舞い込んだ。驚きだが、72歳、旅行中の発病だとのこと。彼は、大泉高校で教員をしていた頃の同僚だ。その頃よりも、僕の退職後の方が、良く分かり合えるようになったようだ。あんなに無口だった人が、雄弁になり、社会を批判的に見るようになった。良く手紙をくれる様になり、いつの間にか友情が深まっていたのだ。もっと長くお付き合いしたかった。奥様からの知らせだが、心からご冥福を祈りたい。

晴天　真夏日の記録ができた年になったようだ

　今日も、Mailの不調で、Ｎ兄に、原稿が送れずにいる。プログラムの送り手と使い手の調整がかみ合っていないようだ。やっと調子よく動いてきたと思うので、一気にやるべきことを進めたい。ということで、文化の日になって、二日分を、書き始めた。
　

月が替わって、中々見事な快晴

　あんなに大きな領土を持つロシアが、言いがかりをつけて、ウクライナの領土を乗っ取ろうと、侵攻を始めて、1年半。ウクライナの方では、それに反抗して、戦いを続けている。ロシアが原爆を使っても、戦争を継続する覚悟で、反抗している。まだ核戦争には発展していないが、その可能性は十分にある。しかし、この判断は、世界の理性と人間性を微塵に砕く未曾有の人格破産の第２のスタートとなる。
　最初のスタートのピストルは、広島長崎で始まった。米国が、広島長崎に核爆弾を投下したのだ。戦争は終了したが、この二つの都市は、地獄と化した。その国の、一少国民であった僕は、この記憶を消せずに90歳を迎えた。もう死期も近い。小学生の頃の悲惨な記憶は、生涯、人間に「絶対に繰り返してはならぬ」と、心に刻み付けてくれた。人間存在の評価を微塵に砕かれて、死ぬのは嫌だ。核兵器使用の禁止を守り続ける人格の存在を信じたい。