高橋健三 「たそがれの記」(107)
2021.7.1〜

可成り雲の多い一応の晴　陽射しはあちこちで盛ん　それだけに急変の恐れあり
　学生の頃、明日から新学期というこの日を僕は忌避していた。やるせない気分を、まだ終了してない宿題にぶつけていた。この日は母も機嫌が悪かった。長期の休みの最終日には、いつもこの気分を味わっていた。自分が悪いと承知の上の八つ当たりであった。今はいない長兄だけが、妙に優しく面倒を見てくれた。先日亡くなった次兄が一番厳しかった。宿題の応援は絶対にしてくれなかった。二人の僕に対する態度を今でも感謝している。今僕は、兄達をすべて亡くした末息子の気分を、思い出に切り替えようと懸命だ。いろんなことがあったが、いい兄貴たちだった。もう学童疎開の戦友である妹しかいない。もう一寸遅いが、大事にしよう。ちょっと疲れてきているようだ。僕と３つ違いだから、85歳になるはずだ。和子は僕より５つ若い83歳だ。周りも寂しくなって行く時代になって来て居るのだ。若い頃いろいろやり過ぎて疲れが出始めているのだろう。大きな手術も経験している。まだまだと思っていたのに、僕らの時代も終わりに近づいている。
　午後になって日射しも消え、雨天へと様変わり。家に籠ってテレビばかり見ているので、体力に増強は期待できない。買い物の手伝いは、ヨークマートか、イオン。荷物運びなどで、多少は運動になる。ヨークマートで開かれているコスモドクターでの無料治療は、機械に座って居るだけだ。内的運動にはなるだろう。前良くやっていた自分で構成したリハビリコースは、最近使用していない。不調の時にはややきつくなって来るせいだろう。総合的体力は、残念ながら、下降曲線だ。
　昨夜のコスモ治療会の帰りに、９月発表の芥川賞２作の載った『文春』を買った。石沢麻依（イシザワマイ）の「貝に続く場所にて」と、李琴峰（リコトミ）の「彼岸花が咲く島」の２作だ。彼岸花の方から読み始めた｡｢これがﾞ･･･?｣と言う気分だ。しっかり読むことにする。

薄曇りから晴天に変わる空　今日も暑くなりそうだ　９月の到来もあと僅か
　今朝、コスモ系乳酸菌の２服目に手を付けた。昨日は、一日休んだ。アレルギーの体質反応を警戒している。一昨日飲んだ後、肌のかゆみを感じたので警戒したが、大丈夫そうだ。しばらく一日おきに服用してみる。怖がっているだけでは、前進しない。前歴はほとんどないので、心配はいらないと思うのだが、念のためだ。酸素を十分に含んだ新鮮な空気、そして高山の清水の様な水。元素のような栄養素。仙人の栄養源を補充しながら、永続的にコスモドクターの友となる。効果を見るには、根気よく続ける必要があるが、効果ばかりに気を使わないこと。
　午後になって自分の爪を切り始めた。手の指はまだしも、足の爪は、親指など生命が感じられない。死んだように赤黒くなった爪は、二重三重に重なって赤黒く固まり、生きた感触すら感じられない。何度も八ヶ岳を歩いてきた爪だ。彫刻でもするような感触で爪を削っている。少し前には健康な人間たちが、テレビ画面で、賞を争っていた。今はどこか尋常でない人たちが、まともでない体を自己主張して、走り回っている。今ここでは、半病人の僕が、テレビで、その競技会を観戦しながら、半ば死にかかった自分の爪を、四苦八苦して削り取っている。爪よりも生きることに懸命にならなければならない。情けない自分を、笑い飛ばしてやりたい。

無風　静かな曇り　気温は上がりそう　換気時間が遅れる

　今日は寝坊の挙句、換気が30分定刻より遅くなった。就寝時間に乱れが起きると、昼寝をしない習慣にも乱れが起こり、時間構わず眠りに襲われる。早く元通りに修正したい。

薄雲が多いが、晴れと判定
　３時頃目が覚めて、眠れなくなった。コスモ派の先生たちが言う「血の汚れ」が原因なのかも知れない。しかし、この歳で汚れていない筈はない。電子チェアが効力を発する対象になって居る症状が５つ位、ぴたりと姿を消した。初めて経験した時、「これは？」と思い、それ以来続けている。僕の嫌いな新興宗教ではないかと訝しがったほどだった。その効果が今乱れ始めている。皮膚の痒い斑点、夜中の嫌な気分の目覚め、便秘、筋肉痛などが、また現れ始めた。効いているのは、筋肉の痙攣くらいだろう。これだけはほぼ完全に消えてしまっている。もう効かない歳になったのだろうか。今後をどうしたものだろうと迷っている。和子は忠実に参加している。僕でも40日位は既に参加している。独りになると心細がるだろう。自分の効果を観るためにももう少し付き合ってみようか。今日がコスモ治療会継続か否かが決まる日になる。会社の幹部は、この人たちの若い情熱に火をつけて、宣伝の力を呷り、若い情熱で商売を伸ばそうとしている。僕らにさほどのお手伝いは出来そうにない。ヨークマート店への参加勧誘も、そう可能性がある訳でもない。いずれ頭打ちになるだろう。
　カブール空港付近の脱出劇は空振り状態のようだが、イスラム過激派の諸分派は複雑な様相を呈しており、自爆テロもあり、過激派各派の攻撃もあるので、態勢予測が困難である。米軍とタリバンの対決だけではないので、状況の理解は大変難解のようだ。今回の自爆テロに対するアメリカの想定する対象には、報復爆撃し、絶滅したと言う。しかし、停戦の動きを壊し、再び戦線の拡大には繋がらないだろうか。暫定的な平和も壊れてしまう。心が痛む。子供らの頭上の戦火は、即座に消すべきだ。

晴、今日も暑くなりそう　９月が待ち遠しい
　一つの国が、大きな変動を経て、政権が変わる瞬間は、権力の移行過程で、極めて危険な状況が起きてくる。今のアフガニスタンがそうだ。しかも新たに登場する支配勢力が、イスラム系とか、タリバン系とか、一般の市民が、違和感を持つ生活習慣や宗教などの持ち主だと、ごたごたする可能性が出て来る。場合によっては、暴力沙汰になる可能性もある。アメリカとタリバン政権が、取り決めをした上での、政権移譲でも、問題が起き始めている。無駄な生命のやり取りなく、すべての人が、新しい生活圏に移れるように移動を完了すべきである。移動手段に空港などを使用する場合、航空機の利用権の問題で、トラブルが起きる可能性も考えられる。アメリカに統制権があるうちにすべて移行過程が平和裏に終了するのを願っている。
　日本ではパラリンピックが開催中である。体に不自由のある方々が世界的に移動中でもあるのだ。
　今日は、初めて、車椅子ラグビーの試合を観戦した。見ているうちにルールや得点などが理解できてきた。普通の体が普通と思って生きてきた僕には、中々本当の理解は出来ていないようだ。選手たちのここまでの苦労が分かって来なければ、本当には理解出来ないのかも知れない。

気を取り直したような晴天、しかし午後には、雲が空を覆う
　悦ちゃんから、見たこともないような地域の地図が届き、これから検討してみる。病気のせいか、記憶が殆ど消え去っている。これから残っている記憶をつなぎ合わせて、イメージを組み立ててみる。石屋さんの２階や玄関のイメージはかなり残っているのだが、途中の道の記憶が薄くなってしまっている。「実際に行けば思いだすよ」と、和子は気軽だが、僕は不安だ。
　今は、僕が強くコロナに終止符を打ちたい。オリンピックがらみのしがらみが無くなった所で、日本の国を総揚げして、コロナに立ち向かおう。1、医学的に科学的に疫病学を極めよう。２、ワクチンの疑問点を整理しよう。　イ）調製過程で、何故不純物が混入する可能性が出るのか。原因の徹底的な調査。ロ）細菌の成長過程と、感染力の増加に関する関係をもっと厳密に調査すること。３、ワクチン投与と安全性に関する正しい知識を広める。特に妊婦に対する危険性を徹底的に調べる。医学の専門家の知識すら怪しいと言うことが多すぎる。４、伝染病が広がった時の、医療体制があまりに貧弱なのは何故か、を徹底的に詰めておく。担当能力のある専門家の人数の不足、平時と非常時の人的移動や施設の一時的変更のテクニックを体得しておく。５、医学関係者の教育組織と教育の内容の確立、特に、６、非常時に対応する政府と、疫病学者、医師、病院医療組織人による組織形態と役割分担。内閣だけに頼るのは無理。非常事態には、この組織の権限を強化する。以上、思いつくままに羅列したが、今回の経験で痛切に感じたことが契機になって居る。

どんよりとした曇り　日が射してくる可能性もある　気温は暑い
　オリンピックやパラリンピックの執行部の政治性に再考を願いたい。国際的運動競技会の権威を国家的危険の上に置くような運営は、やはりどう見ても独断としか思えない。競技場前で、デモ行進が起こるようなごり押しの強行は、避けて欲しい。ハンディがある人々の大事な人間表現の発表の場である事はわかるし、だれにもドラマの展開を期待する気持ちはあるが、伝染病にかかると言う不幸も重大な出来事だ。あくまでも国民的な同意を絆にして、ことを処して行くべきだ。今後のために、路線の在り方を再確認しておいてほしい。菅首相だけに責任を被せればそれでよい事ではない。選挙を控え、政治の在り方、政治家の行動し方を念入りに検討して欲しい。
　コロナによる欲求不満のせいか、子供の自殺、大人の異常な犯罪行為など、信じられないような現状が広がってきた。永くなって来ているから、誰にもこの上ない忍耐強さが求められている。支え合いの中で、不屈の精神力を鍛え、病魔の時代を切り抜けよう。さもなければ皆狂ってしまう。

曇り　雨の跡が見られる
　皆さん、お元気ですか？　思わず声をかけたい毎日が続く。コロナの季節は、人が恋しい。会えそうなチャンスも、警戒が先に立つ。出会いも刺し違えを呼び寄せる。感染者数が減ってきたように思っても、統計処理上は、そうは解釈されない。同じ曜日で見ると、逆に増大になっていたりする。見る人が見ないと本当の所は分からない。生活上の人間の習性も結構複雑なのだ。欲望の波の変化にも法則性があるのだろう。
　今、小松左京の才能が見直されている。H.Ｇ.ウエルズの作品とか、タイムマシンを扱った作品など、科学的空想小説というのは、僕も子供の頃よく読んだ。大人になってからは、専ら彼の作品を読んでいた。『日本沈没』などは、夢中で読んだ。映画も観た。科学と空想との境を彷徨う楽しさがある。科学と空想との落差が、小松の場合、現実の方が、作品に近付いている、と言われている。つまり彼の空想性は、リアルな科学に基づいていたと言う事になる。さあ、もう一度読み直してみよう。

曇り　南の島方面台風接近中　ここでも小雨が降り出している
　一度降り出した雨も、夕方には陽射しに変わった。今日、仮の仏壇を取り壊し、写真類を、また元の僕の書棚に常時飾ってある神棚に戻した。家が狭いので少しでも空間が欲しい。恒ちゃんお疲れさまでした。狭くて窮屈だったろう。ごめんね。
　悦ちゃんから、メールが入り、10月２日の納骨式のやり方で、相談が入った。まだ先だが、早目に多喜子と相談して意見を出すことにする。納骨の前にする法要の問題のようだ。僕らが参加するなら松戸で式を済ませてから、お墓で納骨になるようだ。納骨だけでは、事務的になり過ぎないか。久が原の方々や潤は21日に参加しているから、充分だろうが、僕や和子それに多喜子も納骨だけでは、一寸という気持ちが残るのではないか。密を防ぐためには、余り時間を長引かせない方が良いだろうけれど・・・。僕らも体調が今よりは多少は良化して、乗り物酔いなどに注意すれば、何とかなるのではないか。まだ恒ちゃんに会いたい？ と言う気持ちには変わりはない。

曇り、時折雲の割れ目から陽射し
　恒ちゃんの命日が15日だと言うことを確認し、四十九日は10月２日になる。その日が納骨の日となる。恒ちゃんは、終戦記念日に亡くなったことになる。因縁というか、怨念というか、彼は戦争を憎んでいた。どんな理由からの戦争にしろ、戦争の一部を構成している人間は、もう狂っていて、判断が正常ではないと、断固、言い切っていた。戦争は全体として否定しなければ、意味がないと言い切っていた。だから彼は革命の正当化の議論になると不快感を感じるようであった。起きる状況であっても、戦争は起こさないようにすべきだ、と唇を噛んでいた。僕の方が、「場合によっては、・・・」と崩れる所があった。市民に銃を向ける軍隊の行動の評価などとも絡んでくるのかも知れない。その矛盾は中国などにも表れてきている。基本的に、人間は思想の自由を求め、その違いで生命まで保証されないという問題は、もっと基本的に争われるべきなのかもしれない。デモに対する警察権の乱用や、軍隊の銃器使用を境に、思想的な食い違いの処理方法をもっと分析して、「殴り合いの腕を抑えて、議論を続ける」事は可能なのか。理性の革命性というのは、不可能なのか。もう僕の生存中には出る答えではないだろう。人間が生存している形態を変えることは、単純な多数決では解決しないのは分かるが、国会の混乱の方が、原爆を落とし合うよりまだましだと思う。皆が平等になる方向は、これまで過大な財産を私有化していた階層は、手放す資財が出て来ることは確かだ。しかし、不平等性の限度を決めておくことくらいは可能だとも思える。それとも、貧乏は無能力の結果だと決めてかかり、変革は、悪平等の結果だと、拒否するのが正しいのか。どちらの側も、人殺しの欲望を捨てて話し合う気は持てないものか。恒ちゃんは戦争が嫌いだった。その恒ちゃんを、僕は一生尊敬しているだろう。今日仮の仏壇を取り壊し、また元の僕の書棚神棚に写真を戻すつもりだ。恒ちゃんお疲れさん。

久が原では恒ちゃんの家族葬　潤ちゃんに出席して貰って居る
　体調が悪く、久が原の家族葬に参加できず残念。家で仮仏壇で参加する。昨日はしげりちゃんから電話が入り、結構長く話した。電話は、良く聞こえないので、折り返しメールで補足したが、これが不配達で、届かなかった。アドレスが変わっているのではないか。序の節に確かめておきたい。
　悦ちゃんからメールが入り、潤ちゃんも参加して、無事恒ちゃんの告別式が終了したと報告が入った。８月に入って、入間市の僕ら二人の体調が良くない。車でも、電車でも、久が原までの無事な往復はとても無理だ。また、狭山中央病院へ出かけた時の様な吐き気を催しては、迷惑をかけることになる。そこで、潤に代表して出席してもらい、お香典も届けてもらった。感謝している。一人では何も出来なくなっている自分が情けない。何でも和子の介添えなしにはやれないのかと思うと、悔しい。和子の調子が悪ければ、僕は何も出来なくなる。もう一度、一人歩きが出来るようになりたい。
　納骨は、10月２日になりそうだ。丁度その日が四十九日になる。それより延びるのを忌む習慣があるようだ。

晴、久し振りの快晴　明日、久が原で、恒ちゃんの供養　お骨は、10月10日（結婚記念日）に、八柱霊園で納骨する　安らかにお休み下さい

　弄り回しているうちに、何とか恒兄の仮仏壇の撮影に成功した。余り明瞭ではないが、大きい写真の上部が兄弟、恒と健二人。下のグループ写真が、僕の親戚一同。前列左から、恒兄、中央の光ってしまったのが残念だが、妹の多喜子。その右が和子。後列左が妹の亭主。その右が松子義姉。その横が、僕の妹の娘、右端が僕です。右の黒白写真（幼い頃の）は、左のアブちゃんが、まだ未就学の僕。右が恒兄貴。
　これが「たそがれ」に送れたら、恒兄の仮仏壇を皆さんにも見て貰えることになる。何ともぼんやり映像で御免なさい。僕も三途の川近くまで同行したような気分だ。右の湯飲み茶碗が馬鹿に大きく映っているが、実は普通の湯飲みだ。入っているのは番茶。ローソクやお線香の小道具が内にはない。これから仕入れてこようと思っている。兄は当年91歳、僕は88歳です。何とも見えにくい写真でごめんなさい。内々のことでご容赦を！　久が原では、本家の後を取っているので、もっと立派な仏前になって居る筈。恒兄の冥福を祈りたい。　　　

限りなく晴に近い曇り、　小切れのような青空でも恋しくなって来た
　朝の目覚めが不規則になって困る。起きてしまうせいか、換気の時刻が崩れ始めて、朝のやるべき仕事が乱れがちになって居る。早く目覚めても、床を離れない方が、日程がきちんと進むのかも知れない。
　またボケが始まったのか、送ったつもりの昨日の記録が、「たそがれ」に載っていない。送らなかったのかも知れない。最近は、独りよがりの思い込みというか、やってないのにやったと思い込んでしまう時が良くある。その現象が時々現れる。困ったものだ。
　そのせいか、画像の処理が上手く行かなくなった。過去の作品をずらりと並べて、いつでも好きなものを選んでプリントにすることが出来ていたのだが、撮ったカメラから、パソコンに保存することも上手く行かなくなった。方法を忘れてしまうらしいのだ。時々思い出すこともあるのだが、また忘れてしまう。

　若き日の　瑞々しさよ　もう一度

と、歌いたくなる。好奇心不足のせいなのかもしれない。情報の友にも、恒兄の仮仏壇を見て頂こうと思うのだが、なかなかうまく取り込めない。本人が、見られるのを嫌がっているのかも知れない。

晴　薄雲に覆われた青空　ホッとする　恒ちゃんのお骨が久が原に帰ってきた
　早めに目を覚まし、５時には起床。着替えて起きてしまう。６時まで、ゆっくりと朝の支度にかかり、手書きのカレンダーも書き直し、パソコンの支度も整える。換気も、時間を見計らって、開始し、終了を案配する。恒ちゃんが亡くなった後、久が原は、どうしているだろう。寂しくなってしまっただろうな。若い人達の集団になって、明るい声があちこちで響く雰囲気を取り戻したい。それがこれからの宿題だ。松ちゃんは現状が良く分からなくなっているようだ。彼女の言うことが分かっているように受け答えしてあげよう。僕と同じで、言ってもどうせ通じないと決めてかかられるより嬉しいものだ。明るい応答で会話を交そう。時期を見て、「恒ちゃんの思い出の会」をやろうね。まだ傍に居ると思えば寂しくない。
　今、悦ちゃんにメールを書いた。途中でまたメールの調子が悪くなり、分断したメールになってしまった。でもそのまま送っておいた。内容は分かって頂けると思う。兎に角心配な事ばかりでヤキモキしている。
　久が原に恒ちゃんのお骨が返って来た。21日（土）に久が原で、坊さんがお経をあげることになって居る。僕はこの間、狭山の病院へ、検診に行った時に、酷い車酔いになって、電車でも吐きそうになった。息子の潤に代理でお香典を届けてもらう。今日、久が原の悦ちゃんとメールの交換を行って、今後の行動を打ち合わせた。

曇り　雨は今は、上がっているが、良くなる見込みはない
　低気圧の進行状態に変化が出ているのではないか。まるで誰かに意図的に操縦されているのではないか、とさえ感ずるほどである。線状降水帯という言葉も僕には耳新しい。災害予防の意味でも、実態把握が是非とも必要だ。線状降水帯の生ずる予測も大切だし、出来る事ならその予防技術も開発したいものだ。
　アメリカが、アフガニスタンから、手を引いてしまった。タリバンという反政府軍が今なお存在していて、あっという間に反撃を開始し、全土を手中に占める勢いにある。アメリカの軍事力がなければ、主体的に戦い続ける力は政府側になかったことになる。アメリカは誰のために戦っていたのであろうか。ミャンマーなども、起きている現象だけで、判断して、軍事力を強国がつぎ込めば、解決する訳ではない。国民が何を望んでいるのか。現政府の政治的信念はどこにあるのか。政府に対する批判勢力は何を希望しているのか、を考えずに介入することは、当事者たちの利益になるとは限らない。そのためにも即時停戦、その後の話し合いの間に国連が立つという形を取るべきではないか。周りが騒ぐのではなく主体が考える事を、追求しなければならないのだ。
　テニスの女王をまた泣かせた記者が居る。大坂なおみを取り巻く、記者会見のジャーナリストだ。記者は情報を武器として誇りを持っているが、他社を抜こうとする余り、対象の人間に無神経な質問を浴びせることがある。立場を思いやる神経を大切に保有して貰いたい。そうでなければ、ジャーナリストは、無神経なならず者の集団になってしまう。真理追求とは心ある行為ではあっても、心無き虐めの行為では絶対にないのだ。

雨は止みかかっている　それとも停滞中の中休みか
　昨日は、長男の潤からの知らせで、恒兄がもうこの世には居ないことがはっきりした。無性に残念で、居ても立っても居られなくなり、仮仏壇を作り出した。内には正式な仏壇がない。公的には、後を継いでいる久が原で行事をやり、私的には、僕の本棚仏壇で、我が家のスナップ展のような「自作仏壇」を作り上げ、それで充分間に合ったし、それ以上の必要もなかった。今は、新しいティッシュペーパーの箱を幾つか積み重ねて固定し、居間の隅に空間を作り、恒ちゃんの写真を数種類選び、食べ物を運ぶお盆を橋渡しにして、急ごしらえの仏壇にした。お盆用のおはぎをお供えにして、お茶を添え、水も用意し、恒ちゃん好みの賑やかな写真を並べた。じっと頭を垂れて,昔を思い出したり、記憶に、長男の磐兄貴が出て来たりして、もっとああすべきだったと思ったり、こうすべきだったと反省したり、思慮の浅かったことばかりが、悔やまれる。高橋お爺ちゃん一家もこうして終末を迎える。文字通り、後悔先に立たず、だ。姪っ子悦（恒兄の長女）などの気持で、時期を見て、思い出の会を考えているらしいが、今まだコロナの盛り、充分警戒が必要だ。思い出の会でコロナを呼び寄せてしまっては大変だ。恒ちゃんは、ニヤニヤしながら待っててくれる。良き日を待とう。
　山田先生とニ村先生から、恒兄の訃報に対するお悔やみのメールをいただいた。お二人とも、僕がこれまでどれだけお世話になって来たか分からないほどの恩人だ。二村兄は、大泉高校での学友以来であり、山田兄は、大泉高校教諭以来の同僚であった。公私ともに親しくしていただいてきた。家族も良く存じ上げているお仲間だ。お二人には、この「たそがれ」の発行についても大変お世話になって居る。どうか読者の皆さんも、宜しくご記憶くださいますようお願い申し上げます。

今日も雨　停滞性の降雨帯が流行している　お陰で日本中ビシャビシャだ
　九州の方は大変だ。広島京都なども名所が多いだけに痛手だろう。確か山田御大の故郷が九州だったと思う。心配になって、メールを出してみた。メール所ではないかも知れない。今日も降雨帯の位置が変わって降り続けるのではないか。
　各地のお友達は大丈夫でしたか？気がかりです。今日も油断はできません。予報を確かめながら、毎日を過ごしましょう。
　特売日で、雨の中、リュックを背負って買い物に出かけた。リハビリのつもりで手伝っているが、未だ背負って歩くのは大丈夫そうだ。
　ここまで書いて、大きな出来事が起こった。一昨日13日金曜日に大きな出来事が起こっていたのだ。癌と闘病中だった久が原の恒兄貴が亡くなったのだ。余りに突然の訃報だったので、唖然としてしまった。彼の場合、癌であるのかそうでないのかが何度か疑われていての入院だったので、一時退院で帰った時には、本人も周りもホッとしていたのだが、再度癌が宣告されて闘病生活に入ったばかりの時期だったのだ。前回の東京オリンピックには彼が作った聖火台に火が灯されたのだが、今年の聖火はまだ燃えている。因縁の深い時期を選んだものだ。お燈明だと思ってお眠りください。しかし、コロナの蔓延する時期に出くわしていたので、落ち着けなかったと思う。どうか安らかにお休みください。読者の皆さんのご健康を祈ります。

雨　線状降水帯発生が増えると言う　継続降水時間によっては大問題になる
　昨夜も何度も目を覚まし、よく眠れなかった。僕にとって、質不良睡眠帯なる現象も敵だ。酷い時は５回ほど目を覚ます。明け方に近いほど再び寝付けなくなり、朝を迎えてしまう。こんな日は、気分が悪く、昼間も容易に寝付けない。睡眠不足は万事不快感のもとになる。Dr. Cosmoは、効果が出ていたのかも知れない。ひとみ講師が、また来てくれたら、是非もう一度お世話になりたい。
　日常生活の作業の一つ一つが、段々に辛くなる。和子もそうなのではないか。台所の作業や、洗濯の洗うのは機械だが、干したり取り込んだりする作業を見ていると、とても辛そうな時がある。気付いた時には、手を貸すことにしているが、こっちの体調もあるので、全面的に頼られては、こちらが参ってしまう。家の掃除などでも、昔のように三日にあげず掃除機を引っ張り回している訳にも行かなくなっている。体調の悪い時もある。倒れてしまっては大事なので、セイブしながらやっている。掃除は好きな方なので、昔は気軽にやったものだ。今は荷が重い。
　昨日のコロナ新感染者数は東京で5773人、神奈川で2281人、埼玉で1696人、千葉1089人、茨城でも335人となり、いずれも過去最多だった。お盆などの移動が引き金になって居るかもしれない。全国的にもコロナがチャンスを狙っている。偶には、小池さんの言うことを聞いて、人間移動の厚みを減らそうじゃないか。いやでも東京はその指標となって居る。何でももっとゆっくりやろう。先のない僕が言って居るのだ。若い諸君、気持ちは分かるが、堪える時は、ぐっと堪えよう。

雨　忌日につき要注意　各地荒れたらしいが、当地では大人しい雨降り
　昨夜は、目覚めることなく、熟睡。換気を済ませ、早朝体温は、35度９分、低体温に下がり切ってない所が、僕の体らしい。いつだって落ちきれず、引っかかっている。それが踏みとどまる力にもなって居る。宿命と考えるべきだろう。
　今日は、西日本と東北方面に停滞気味なくらいに、線形不連続線が発生し、長い大雨を降らせると言う予報が出て、川の氾濫などと結びつき、土石流など熱海型の災害などの可能性があるとの、特別警報が出ている。例の、命を一番大切と考え行動せよという、「とにかく逃げろ」的警報が出ている。九州、広島方面や、東北でも、青森、福島などで大雨の警報が出されている。
　現在広島方面では、かなり危険な状況になって来ているようだ。「線型不連続線」と書いたが、正しくは「線状降水帯」と言う言葉があるらしい。初めて聞く言葉だ。広島市では、江の川の川面がテレビに写り、岸辺に水が迫り、ごうごうと音を立てて雨が降り続いている様子が見られた。テレビで見ていても、これは危ないと言う光景だ。傘を差しては歩けない状況だと言う。大事にならなければ良いが。西欧の忌日であるだけに気になる所だ。
　ついに広島の江の川は、氾濫と見えたが、一時は保留して、その後、再度氾濫状態を発表した。まだ九州にも、広島方面にも線状降水帯が居座る地域はいくらも見られ、気象台は、その分析に追われている。これからは、地球環境学として、海の変化、気象の変化、生物の変化など、さらに、地球圏外の天体などを軍事目的なしに、地球と人間保護のために共同研究して行く必要がある。海面上昇などがおこり、国境の概念も変えて行かなければならない。人間は手を結び合わねばならない。

曇り、雨後の水滴が残っている　朝涼しそうだったが、酷暑再来
　最近また、夜中に目を覚ます。３回位だが、３時頃だともう眠れない。コスモの頃には一時消えていた癖だ。あの「コスモのお呪い」も効いていたのかも知れない。今ひとみ講師は自分の家での介護に大変だろう。復帰できるのだろうか。講師の心配をしているが、自分の良質の睡眠が取れないのが、不安だ。
　時おり外を歩いていて思うのだが、確かに脚力が衰えてきた。山歩きしていたので、足には自信があったが、こうなってしまうと、日ごとに足元が覚束なくなる。今は外は陽射しが強くて、とても出る気がしないが、このままで閉じこもっていると歩けなくなってしまいそうだ。早く９月に入れば、またリハビリとして頑張れるのだが、…。曇って居る日の朝でも、チャンスを見つけて、億劫がらずに歩くべきだ。家の中でも成るべくこまめに歩くようにしてはいるのだが。明日は、13日の金曜日、何事もない事を祈る。

早朝の空は真っ青だが、やがて薄雲が散らばる　綿雲をばらまいた夏空が今日も酷暑を宣言する　心臓が汗をかく　うちのプラスティックゴミを処分する
　パラ・オリンピックを残して、全種目が終わった所で、丸川委員長は、この会がコロナを広めたことは全くない、と言い切った。確信が真実とは限らない。自分に言い聞かせると言うこともある。コロナを広めてしまったかもしれないと言う方が余程正直だったかも知れない。そのせいとは言わないまでも、拡大は進行している。強がりの例はもう一つあった。コロナはそんなに怖がる病気ではなかった。伝染病第５列くらいの位置づけで十分だ。第５列というのはインフルエンザと同列だ。本当にそうなのか。そうだとしたら、もっと早くそんな考え方が出ていても良かったのではないか。パンデミックの出だしではなかったのか。言ってることにまるで知性を感じない。風邪の軽いのだったとか言うつもりか。志村（けん）さんも、岡江さんもこの病気で亡くなったんだよ。
　今ネットを見ていたら、歌手の森山直太朗もコロナに倒れた。酷い症状は出ていないが、熱が出始めているようだ。若い感染者の数も増え、症状も酷くなっているから、十分に注意して欲しい。彼も僕が好きな歌手の一人だ。頑張って欲しい。

早朝からほぼ完ぺきな快晴　台風２つを追いやって？ 真っ青な空
　暑い事は暑い。しかしここまで来ると、カンカン照りで、真夏そのもの。正真正銘の夏でござんす、とばかりの見事さに、シャッポを脱がざるを得ない。いくら病み上がりでも、立ち上がって構えたくなる。なんて強気を出してみたが、実に暑い。午後になって大分雲も広がってしまった。また、どんよりと暑い日に変わってしまった。
　オリンピックの開会式も、批判色が強かったが、閉会式はそれに輪をかけて、「かっけなされた」と言って良い。僕は運悪く見られなかったのだが、最低の評価が目立った。「これなーーに？」というような感想ばかりだった。となると、ますます観られなかったのが残念になる。バイデン大統領が謝意を表したが、やはりご苦労様の意味での「ご挨拶」だったのではないか。まだ、日本人の評価は聞いていない。
　しばらく、ビデオの操作を止めていたせいか、DVD-RAMを使って居た僕には、どんな種類のビデオ版があったのか、その扱い方がどう違うのか、分らなくなってしまった。記憶喪失のせいで、今はソフトを使って、せりふの声を音から字幕にも直せる様になっているようだ。耳の聞こえない僕が、そんな経験にも記憶がない。これから調べてみるより仕方がない。ご存じの方が居たら、お教え願いたい。

早朝からかなりの雲を残しながらも晴　今日も酷暑「確約」　長崎原爆の日
　朝、比較的ゆっくりと目を覚ました。換気の時間に丁度ぐらい。朝の空気にも、もう、熱気が感じられる。確実に今日も暑くなる。普通に暑いだけなら良いが、異変だけは御免だ。いろんな地球環境を見ていると、地球環境の大きな変化の時期に差し掛かっているように思う。動植物、気象、大気、海洋現象、火山活動、太陽系としての機能、など広い範囲で、密度の濃い変化が起こっている。早く気づいて、世界を挙げての防護活動に打ち込まなければ、役立つ地球の役割を短命にしてしまうだろう。一部の裕福な人間だけの施策は、地球を混乱に陥れる。今こそ英知の結集が必要だ。僕は、この事を何度でも繰り返したい。
　６日の広島被爆76周年に次いで、今日は長崎の被爆追悼の日だ。被災者に送る言葉として、印象に残ったのは、「もう〈核の傘〉という言葉は通用しない。〈核の無い傘〉の下で、人間の幸せを守ろう！」という呼びかけであった。人間が核兵器を作らなければ良いのだ。作る人は、大量殺人を認める人だ。地獄を作る人だ。作らないことを誓えない人は何時殺人鬼に変わるやもしれない。使うことは勿論拒否して、核兵器を作ることも、保持することも否定する条約が出来ている。しかし我が国も含めて、賛同しない国がある。一刻も早く、世界中の国家がこの条約を認め、参加することを切望したい。

雨のせいか珍しく涼しい　しかし、次第に暑くなって来た
　台風の９号、10号が、順序が逆になった感じで、列島に近付いている。今、関東地方に影響を与えているのが、10号で、九州に上陸しそうになって居るのが９号だ。マラソン男子の選手たちが、どうなるのか心配だ。スタートは、酷暑を少しでも避けて、早朝に早めたらしい。今はまだ問題はなさそうだ。上手く10号と９号のスキ間で競技終了になれば、ラッキーなのだが。…とここまで考えて、僕が思い違いしていたのに気づいた。当地の朝の雨が、10号のせいで、これから九州に上陸し、東進するのが９号なのだ。それと競技をする場所は、北海道なのだと言うことを忘れ、すべて東京だと勘違いしていた。
　すでに男子マラソンは決着がついて、日本からは６着に大迫君が入着している。第２グループで走り続け、途中から、下がって、６着でゴール。素晴らしい頑張りだった。今後どうするのか、コロナの方は依然膨張を続けている。身体にハンディのある人たちが、重い症状に苦しむのは、もっと大変なことだ。運営を担当している幹事の方々は十分な配慮をお願いしたい。

薄雲があちこちに浮かぶが、一応晴　台風10号接近の情報もある　午後、俄雨
　すさまじい暑さが続いており、僕も和子も参っている。和子は暑がりで寒がり。僕は足元がふら付く。早く過ごしやすい季節に近付いて欲しい。コスモが休みになったら、皮膚の痒いのがまた始まった。命を支えてくれるなら、何にでも縋りたい。午後のにわか雨の後も、雨は上がり、台風の影響は、明日以後になる様な予報を見た。
　核禁条約の会議に出ることも、本気で核を禁止することも、関係国との関わりで、問題が出て来ることを恐れて、式典で、飛ばし読みをするような総理をそのまま信認する訳には行かない。一国と言えども、核所有国をそのままにはしておけないのだ。一国を許せば他国が持つ根拠となる。被爆国日本がそんな姿勢で居れば、この運動は実現しない。菅総理の挨拶に固い決意は見いだせない。もう一度国民の総決起が必要だ。広島はその精神的拠り所とならなければならない。
　女子マラソンが今日終わり、明日男子の予定が組まれていると言う。オリンピックももう終盤に来たと言うことか。しかしまだパラの予定がある。コロナの方は、東京の状況は、今日の感染者4566人だと言う。大阪は、1123名に膨らんで来ている。このまま無事に進行できるのだろうか。

広島被曝76年　原爆健忘症を排す！
　核兵器の使用の禁止を心に誓おう。これから先、生き残れる時間も短くなり、最後に皆で約束したいこと、それは、核戦争を絶対に起こさないと言う約束を心に誓うことである。広島の地獄を人間の世界の上に二度ともたらすことを絶対に避けると世界中で誓い合いたい。人間は、未だに核兵器を保存し、戦争に使用しようとしている。世界大戦で、地獄を味わった日本人自身がその恐ろしさを忘れてしまいそうだ。広島長崎の経験をありとあらゆる手段で、もう一度皆に知らしめる運動を精力的にやって行きたい。外国人の手ですでにその仕事は着手されている。広島原爆記念館を皆で訪れ、広島がどんな地獄を経験したかを知る機会にしよう。関連するあらゆる写真、データ、絵画、作文、映画、文学に触れよう。恐ろしいことにまだ何万分の一も知られていないのだ。マッカーサー支配時代に押収されて、アメリカに保存されている筈の資料も自由に公開されるべきだ。すべてを裸にして、その恐ろしさを、理解し、二度と起こさないことをお互いに誓いあおう。
　教員在職中に、何度も生徒とともに広島を訪れ、展示を見て、被爆者とも話し合い、学校に戻ってからも、その印象を嫌というほど話し合ったものだった。学校行事になっていた「平和をテーマにした修学旅行」も数年後には、物見遊山に戻ってしまった。我々の努力が足りなかったのだろう。僕は大学に進学した年の夏、赤松敏子、丸木位里両画伯の作品「原爆の図」の移動展覧会を、大泉高校の友人たちとやった経験と、朝日グラフ「原爆特集」の写真説明の英訳と、「文通友達にも見てもらおう」の運動で、予想に反した反応に接して愕然としたのを覚えている。「反共」の影響が強く、「あなた方のしていることは共産主義者を助ける行動だと言う返事の多さに愕然としたものだった。一人一人のペンパルたちに悪意は全く感じていなかったのに、彼らを取り巻く環境のためだったのだろう。一方、戦後を苦労して生き抜いた被爆者たちも数少なくなり、被爆経験を広島を訪ねてくる人たちに生で語って聞かせてくれるいわゆる「語り部」の役割をしてくれる方が居なくなってしまった。この流れの中で、「平和憲法」の「改正」が語られるようになり、今日に至っている。
　昨日、東京のコロナ新感染者数は、5042人に跳ね上がった。医療体制の貧弱さを改善することなく、自宅療養と入院の手続き上の問題にしてしまって、総理は、反論を浴びている。

　過ちは繰り返さぬと彫り込みし
　　　　　碑の文字未だ鮮やかなるも

　胸痛む折り鶴の群れ風雨経て
　　　　　今や儀式の飾りとなりぬ

　　　　　　令和３年元旦　　　　健三

真っ青な空　ギラギラと強迫する太陽　めまいを誘発しそう
　「重大事報告」の張り紙をしたまま、主催者が顔を見せなくなった。代理人にははっきりしたことが掴めていないようだ。本人の病気なのか、家族が倒れたのか、突然の事なので誰にも分からない。会場に貼ってあった貼り紙だけは剥がされていた。「コロナじゃないだろうな」の声も聞こえた。可成り厳重な消毒はやっていたようだ。もしそうなら、引き続き関連患者が出るのが当然。僕らだって、勘ぐられる立場だ。早く事の真相を知りたいが、しばらくコスモ治療会は中止とのこと。会場を提供しているヨークマートからの正式な発表が行われるだろう。
　オリンピックは、コロナの拡大を道ずれに、進行している。昨日は、東京の新感染者は、4166名となって居る。更にパラリンピックへと引き継がれることになる。何故か、もう成り行き任せの状態だ。このまま成り行き任せになるんだろうか。パンデミックとオリンピックが競り合っているように見える。心は暗くなる一方だ。長くなったコロナ禍の全感染者数は２億人を超え、死者は、425万人になると、ある米大学の研究室で算出している。恐るべき数字だ。まだパンデミックが終わった訳ではない。対策は、世界の知識を結集して構築されるべきだ。
　恐ろしいのはパンデミックだけではない。明日は、広島の原爆被爆怨念の日だ。記念などと呼べるものではない。僕の人生上の憤怒と祈りのスタートに置かれている日と言っても良い。ところが、世界は、まだまだ同じことが起きかねない情勢である。核爆弾は、量産され、保存され、それを運ぶロケットは宇宙の夢と紛らわしく研究が進んでいる。核兵器使用禁止の条約には、参加の姿勢を示さない国もある。これはいざとなれば使うよという安易な認識なのであろう。これでは悲劇はなくならない。楽観してはいられないのだ。

夏雲があちこちに見られ、晴、また暑くなるだろう
　６時になるのを待ち構えて、早めの換気を終え、直ぐ冷房体制に入る。朝から熱暑に囲まれてしまう。昨夜のコスモ会は、ひとみさんがお休みで、重大事は不明のまま。ひとみさんの母親が、病気になったらしい。もう相当な歳だろう。大事にならなければ良いが…。今日も,一寸だけ顔を見せてみよう。
　調子の悪い年寄りの所帯になると、何でもなかった掃除一つが、とても億劫になり、それでいて埃っぽさは、２倍目について来る。埃を溜めずに、余り汚れないうちに、まめに掃除することに気を遣うのが一ばん良い。今日はそれを実行した。
　女子のスケボーの決勝を観た。やっているのは子供のような歳だが、まるでサーカスのような曲芸の連続だ。スポーツというより、サーカスのイメージに近い。綱渡りとか、皿回しのイメージに近い。長距離とか、水泳などの感覚でいると、感覚的にズレてしまいそうだ。
　夕方近くには、ヨットのレースを観戦。ヨットの操舵は忙しくて大変そうだ。英国が優勝したようだ。日本は、それでも7位に食い込んでいた。競技の場所は江の島のようだった。場所は、釣りなどで僕にも懐かしい名所だ。鎌倉にも良く足を延ばした。今は一人ではとても不安で出掛けられない。

快晴　朝から焼き付くような日照り　換気終了後、直ちに冷房開始
　ここ２日ばかり、理屈っぽくなってしまった。折角の各種競技が、重ったるくなってしまう。快活な選手たちが可哀相だ。もっと明るくしよう。昨日は久し振りに再開したコスモのひとみちゃんの声に元気づけられた。元気を出そうと思う。しかし、志村けんや、岡江さんで始まったコロナ禍は、未だ暴れまわっている。「しずちゃん」を２度も襲い、今度は、「陣内」まで倒した。芸能界は攻撃の的になって居る。
　オリンピック関連では、さらに、選手１人を含め、関係者18人が感染し、総計299人となった。さらに、東京都や北海道を中心に全国的に、拡大している。オリンピックは完全に非常事態宣言下で開会中である。
　余りにも暑くて、居眠りを始めた僕は飴のようにのたうちまわって、何もする気が起きない。もう少し経ったら、コスモ会場にでも、夕涼みを兼ねて逃亡しようかと思っている。何か重大事の発表があるとか、昨日前触れがあった。今和子に起こされたばかりだ。

薄ら雲広がる晴　じりじりと暑くなりそう
　「今日のコーラスはお休み」と和子が言う。ほっとしている顔色。疲れを残してはいけない。ぐっすりと眠って、人間は疲れから回復する。疲れの溜め込みは最も危険だ。注意しよう。今日からコスモ治療会が再開する。「しわとり水」のサービスがあると言う。講義のタイムテーブルが変更になって居る。確認が必要だ。最近、早朝体温を調べ始めたのだが、初め、36℃に届かなかったのが、最近36.1℃を示すようになった。もう少し様子を見たい。僕もコスモ党になって来たのか。今までは36℃が平熱、37℃になると微熱で、結核に注意。38℃、39℃は高熱で病院へ、というのが僕らの知識だった。今や、35℃は癌がひろがる体温、36℃、37℃は大人の平熱と考えるべきだと言う。更に疫病の世界はどうなって行くのだろう。ペストやコレラレベルのパンデミック再来はないのだろうか。パンデミックに対する防衛は、これからの人間に可能なのだろうか。今のコロナ騒ぎを見ていると、可成り絶望的だ。コロナの落着いて来た頃、徹底的な総括をして、あるべき道筋を、国民的に討論して、明らかにしておくべきだろう。

暑くて寝苦しい日が続く８月になる　梅雨の名残もなくなった
　昨日は、梅雨の終末の華・落雷の事故で半日がぶらぶらと過ぎ、鼻の調子も思わしくなく、ぐずぐずと寝たり起きたりで、一日が終わった。そんな関係で、今朝のスタートも歯切れが悪く、４時前に目を覚まし、寝直しが上手く行かず、４時半には起きてしまった。鼻血が出て、枕を汚したりして、寝ていられなくなった。和子も寝苦しそうで、居間で寝たり、ベッドに来たりと、落ち着かない。クーラーが居間にしかないせいか、扇風機も併用して、効率を高めている。健康上、寝室ではクーラーの使用を避けている。
　恒ちゃんの退院報告のメールが、迷惑メールに入っていた。27日の日付だ。一時は全く届かなかった時もある。早速返事を出した。奥さんのボケが、恒ちゃんにはたまらなく寂しいらしく、藁にもすがりたい心情が伝わって来る。助け合ってやってきた過去が、却ってつらい思い出になって居るのだろう。あれだけ良い奥さんで、自分のお花の大仕事もこなして来たのだから、立派だ。今は、伸び伸びさせてあげよう。夢のような境地なのかもしれない。恒ちゃんは、彼女が自分より若いのだから、もう一度良い嫁にしたいのだろう。家中では、良いお婆ちゃんで退院して貰いたいのかも知れない。そうしよう。松ちゃん、もう一度、元気なお婆ちゃんで、久が原へ凱旋しよう。恒ちゃん、元気で退院、おめでとう！
　国は、これまで推し進めて来たパンデミック対策の論理を失ってしまっている。国際オリンピック委員会の指導を絶対的な地位において身を引いたからだ。今オリンピックは、独りで空回りして、プロを進行させている。パンデミックの進行とは絡むことなく、放り出されている。どのような結果を引き起こそうと、無関係の顔で推し進められている。無責任と言う他はない。国際組織と、日本の実務運営組織が、相互機能をストップしている。しかも国民の了解なしのストップ状態だ。こんな危険な事が現実に起きているとは想像もできないことだ。お考えいただきたい。

昨日の朝と同じに残り雨、外の手すりに雫の行列　上は晴れかった空
　夜中にまた空襲でも始まった夢を見ていたのか、すさまじい爆発音を聞いたような記憶がある。窓からは点滅する閃光。またかよ、もう沢山だよ、と寝ぼけて遠のいて行く記憶。そのまま眠りに就いたらしいおぼろな記憶。それが夜中に起きた落雷の記憶のようだ。正確には何も覚えがない。
　今日は７月の最終日。明日から、８月に入る。いよいよ本格的な夏に入る。米寿を迎えて３か月目。病気をしてから、急に時間の経ち方が遅くなりながら、一日一日の終わり方が飛ぶように早くなる。
　今朝は、８時頃から、パソコンを弄り始めたが、不調。気が付くとインターネットの中間機器の電話ラインに赤灯がついている。和子は、「テレビが点かない」と大騒ぎしている。お向さんに問い合せると、昨夜５号棟に落雷があって、電話、テレビ、インターネットの回線は不通だと言う。早速、事務所に行って、様子を伺うと、まさにその通りで、業者には頼んだが、忙しくて、直るのは夕方かもという。５号棟だけ落雷にあったと言うのだ。地の利が悪いか、住人の根性が最悪か、どっちかだ。兎に角、気が狂いそうなほど、退屈だからと言い残して、帰って来た。この事情伺いが有効だったらしく、10時頃、修理車がやって来て、お昼には終了した。助かった。ごみ捨てに出た時、電気屋が帰る時で、機嫌よく有難うと声をかけておいた。車２台で４人も押しかけていた。５階建ての屋根の上の仕事で、アンテナと言っても可成り大型のものだから大仕事になったろう。とにかく早く終わって有りがとうと言いたい。
　事故発見直後に、ネットが使えないのに，Ｎ兄に出そうとしていたらしく、その後、修理終了後に、自動的に発送されてしまったらしい。夕方になって、彼から返信を頂き、そのことに気づいた。はた迷惑な対応をしてしまったようだ。７月が飛ぶように過ぎて行った。

残り雨　ベランダの手すりの雫の行列　まだ梅雨かと思う風情
　予定通りの朝の換気の終了。日課用掲示板の書き換え、お茶の支度完了。今朝の和子の寝ぼけ具合が面白かった。話してやろうと思ったが、聞きたく無さそうな素振りなので、やめておいた。久し振りに見る寝ぼけぶりであった。若い頃からの癖なのだ。
　オリンピックの役員たちのパンデミックに対する基本的な考えを疑いたくなる。発言を聞いていると「犠牲を払うのは当然」というように聞こえる発言がなされている。日本中にコロナが出ても競技会が続行されるのは当然と言う発言が、抵抗もなくなされると言うのは、犠牲者がどれだけ出ても、国際競技会は予定通りやるものだとでも思っているのだろうか。そんな非常識がオリンピックでは通用するのか。まるで平和時のファッショ的存在としか思えない。「仕事熱心のあまり」と言うには、余りにもヒューマニズムを外れている。不信任を出したい位だ。僕は競技の応援をしながら気が狂いそうな思いだ。スポーツって何なんだ。と怒鳴りたい。岡江さんや志村さんが泣いているだろう。

曇り、雨の跡も残る　８号の置き土産　暑くなりそう
　４時ごろから目が覚め、眠れなくなった。最近また、質の良くない睡眠になって居る。昨夜食べた土用の丑の日のウナギの威力も、余り効き目がないのか。稚魚の出来が悪く、高値を呼んでいるので、沢山は買えず、足りなかったのか。後から効いて来ることを期待して、様子を見よう。
　オリンピック競技は、昔ほどは夢中で見られなくなった。強くなって来る国家が、どんな印象の国だったかが気になったり、スポーツどころではないだろうと思うような国が、好感の持てる若い選手を送ってきたりしている。強さだけではなく、その国の日頃の印象が気になって来る。選手個人でも、話題の取り上げ方で、感じている人柄が、評価の大きな要素になって来た。日本も、水泳で名前を売ったり、体操で有名になったりしているが、対象にするスポーツが幅広くなってきて、一服付けたくなっている現状ではないか。でも、水泳、柔道、卓球などでは、これまで同様、メダルラッシュを期待できそうだ。そしてもっと幅広く、新種目で目を出してくるのではないか。今後を期待するにしても、幾つになるまで生きていられるのやら・・・。見ているだけで楽しいが、老体にはかなり疲れる。
　例によって、コロナ感染が頭にこびりついている。新感染者は、依然拡大しつつあるようだ。特にいろいろな変異株が生まれている中で、もし東京で、一層強力になった変異株が、影響力を持ち始めるとなると、恐ろしい事態になりかねない、という説もある。今日の東京の新感染者は、3865人に膨れ上がっていると報告された。都内の医療状況は、危機的な段階に近付いていると言う。これ以上の感染増大は危険だ。政府は真剣に考えるべきだ。軽口で、「競技の中止はあり得ない」などと口にするべきではない。

晴れ　台風一過か、通過の気配も知らず
　大坂なおみ選手が、３回戦で敗退していた。しかもかなり格下の対戦相手だ。この間、開会式の最後に、聖火台を上り詰めて行く時の背中が妙に寂しかったのを思い出す。まだ心の病気が治りきっていないのだろう。ゆっくり静養してはどうだろう。持ち前の燃えるような闘争心を持ち直して欲しい。
　オリンピックのプログラムはどんどん進むが、コロナの広がりも大変なものだ。観衆抜きの運営でもこの程度だから、まともに運営したらどうなったか分からない。どんな運営になっても、人間のドラマは続いて行く。誰にも泣き笑い人生は付きまとう。しかし命だけは大切にしよう。
　女子卓球シングルスの石川も敗退した。伊藤・水谷による、卓球王国・中国打倒の大仕事の他には、ソフトボールの投手上野の宿敵アメリカを退ける物語も完成したようだ。アメリカを抑えて、金を獲得、これもピカピカだろう。長期間越しの連勝とも呼ばれている。大橋悠依は女子400メートル・個人メドレーで金を獲得。順不同で書き並べたが、これからもゴールデンラッシュは続きそうだ。同時にコロナラッシュの拡大も気になる。埼玉、千葉なども、東京に合わせて、政府の緊急事態の発出を要請している。
　奇跡を願って、和子と出席を続けてきた「コスモ治療会」だが、一先ずこの27日で休憩に入る。28日から８月１日まで休み、２日から再開。新時間割で再出発する。いろんな顔ぶれの講師に出会ったが、担当責任者は大西ひとみ氏が続ける。和子は、引き続き顔を出したいらしいが、よく相談して決める。彼女はアレルギー性鼻炎や、筋肉痛、痺れ、低体温症、筋肉痙攣などがある。僕は脳梗塞の後遺症を持っており、血圧の調整や薬を飲んでいる。やたら薬を飲む病院的な治療には、批判もあるが、原始的な抵抗力だけに頼り、何とかこの力を利用しようとする方法論にも魅力と同時に限界を感じている。ただ、夫婦で支え合って健康のために努力を続けると言うことには、協力したい。勿論ただで治療器を利用できるのも魅力だ。高価な機械を買い込むほど、ゆとりはないから、宣伝の場を利用しているだけだ。それに、担当している人たちが気のいい人ばかりなのだ。

朝は静かに雨が降る、次第に日差しも多くなるが　台風８号の接近だと言う
　福島辺りに上陸するらしい。接近のルートがいつもと違うので、予想も当てにはならない。午後になって陽も射して来た。地震とダブったりすると、大変なことになる。大雨台風は夕方以降になるだろう。
　和子はコーラスの先生、末吉先生のリサイタルがあるとかで、午後から出かけることになって居る。それまでは、オリンピック競技に夢中になって居た。日本の若者も、新種目にも目を向けているので、珍しい種目に好成績が期待できるかもしれない。今までのお得意種目に加えて、サーフィンだとか、マウンテンバイクだとか、シューティングなどにも成果が出るかもしれない。デコちゃんの金メダルも、正確には新種目の卓球の混合ダブルスだった。そうした情報は、全部終了してからの分析にしたい。
　考えると、テレビを見るのも、昔ほどは体力がもたなくなった。情けないが率直に認めるしかない。しかし、わいわい騒ぎたくなる気持ちは十分にわかるし、大声もあげたくなる。
　今知ったのだが、今日、東京のコロナ感染者は2848人で、これまでの最多数に達したという。その前の最高値は、１月７日の2520人だった。

薄曇り　雲から陽射しが漏れる
　目覚め２回。すぐ眠れる。早めに換気完了。シャワーを浴びる。面倒くさいが、気持ちはいい。癖になりそう。昨日のコスモの会では、来月への延長実現が報告された。僕には殆んど聞こえないのだが、和子も一緒なので成るべく付き合ってやりたいと思っている。
　昨日見たオリンピックの競技で、阿部兄妹の柔道コンビの結果はもう出ていた。僕が、祈ったりしないうちに、揃って金を獲得していた。顔までそっくりな兄妹は、嬉しかったことだろう。他の競技は見てないが、水泳などでは、大分番狂わせも出ているようだ。コロナの感染状況が気になるが、五輪関係者では、132人がすでに感染している。昨日25日の東京の感染者数は1763人と、４桁の数字が続いており、日曜日での過去最多となった。今後の展開が、どうなるか、競技もコロナも気がかりだ。
　昼間は、女子テニスの大坂なおみの２回戦を観る。ゆとりある勝ちっぷり。開会式の聖火点火シーンで登場した彼女には、心の暗さは見られなかった。巨万の富を手にして、彼女はどんな道を歩むのだろう。最後まで、理想や悲しみを忘れずに進んで欲しい。中国では、日本のフィギュアスケートの王者・羽生結弦が大人気で、開会式に登場しなかったのが、ブーイングだったらしい。彼は冬スポ-ツだつたからだろう。生き死にの苦しみをしている人が居るのに、世界では、オリンピックに首ったけの人もいるのだ。自分が好きな事だけに夢中になるのも良いが、常に人の苦しみにも目を向けよう。

晴　今日も酷暑の予報あり　要注意
　暑さのせいか、夜中に３回ほど目を覚ます。コスモの恩恵が消えてしまった。特に、朝方２時ごろに眠れなくなってしまうのは辛い。下手をすると、そのまま換気の時間を迎えてしまうこともある。コスモの効果が消えてしまったのか。何が悪かったのか。通い始めて３か月近くなると言うのに。暑さのせいかも。
　開会式の感想がだんだん出始めた。僕なりの評価をしながら、これはいろいろ難しいぞ、と感じていた。批判も出るだろうと思ったが、新しい抽象化と、日本的なクラシカルな面の調和が、かなり難しい。そこが、あのたけしさんには、評価されなかったようだ。「税金を返せ」的な皮肉は酷いと思う。理解されにくい表現を一緒に苦しみたいと思った。兎に角、このコロナ受難のオリンピックだ。誰しも、困難だらけだったと思う。「作者への余計な同情は禁物」などと厳しい事を言う前に、やはり、良い点を探したくなる。次への発展のために。
　僕が愛称「デコちゃん」と呼んで、敬意を表明している女性卓球選手がいる。伊藤美誠さんだ。今日、ドイツの選手との混合ダブルスの準々決勝があった。両者共に譲らず、２点差決勝を五回繰り返し、準決勝に勝ち上がった。コンビはすでに有名な水谷選手。ドイツは、実に手強い相手で、固唾を飲んで見守っていた。素晴らしい準々決勝だった。勝ち上がった美誠選手は涙が止まらなかったようだ。準決勝出場が決まり、弾ける様な喜びだったに違いない。後、柔道の阿部一二三／詩兄妹が揃って、一本勝ちを決めた。これも二人共準決勝に勝ち上がる。幸運に恵まれれば、同じ日に兄妹揃って、それぞれのクラスの金に輝くかもしれない。実現するように祈りたい。

晴　かなりの雲が空を覆うが、陽射しには勢いがある
　６時前には、各部屋の換気開始。６時半には、終了し、ついでにパソコンの準備にかかる。ここで寝ぼけている自分に気付く。すべて閉まっている戸締りが不思議になり、もう７時になって居るのに気づく。６時少し前に起き、換気の準備を済ませ、６時半ごろ、当然閉めたはずなのだ。ところが、和子とのメモ代わりにしている「手書きカレンダー」の日にちを変更しに戻り、今日の日付に書き換えたのを思い出す。そうだ、換気は既に終了したのだ。こんなにはっきりした行動をすっかり忘れて、朝30分の行動の記憶が、どこかに飛んで行ってしまった。こんなにはっきりした「寝ぼけ」の経験は初めてだ。いよいよ本格的耄碌が始まったか。不覚にも物を落としたような気分。
　昨夜は遅くまでオリンピックの開会式が行われ、今朝はもうあちこちで、柔道や、開会式の裏話などが放映されている。町ではデモ隊が組織され、オリンピックの中止を呼び掛けている。開会式には、新しい試みや、コロナとの闘争を、描いた舞台も扱われ、各民族の平等を強調するような手法で、200を超す各国の行進が入場して来る。主催者側から、天皇の発言を要請したり、医療関係者の限りない献身に対する謝意も述べられ、スタッフの新鮮な努力も充分感じ取れた。しかし、今後、新患者が、多数報告され、重症者や死者が出るようになれば、行事続行は困難になる。こうなっては、犠牲を最小限に抑え、プログラムを少しでも進行させるより仕方なくなっている。残されているのは厳しい現実路線の選択しかないのではないか。

快晴　今日も猛暑が待ち構えているのか
　定期検診で、狭山中央病院を訪れた日から、車酔いやら、酷暑のために、波長が狂ってしまい、血圧を測ったり、記録にとどめたりするのが疎かになってしまった。記録表の空白は、何やら不気味だ。自分の怠慢さが、なんとも疎ましい。
　戦時中のユダヤ人大虐殺をネタに、お笑いコントを作った人が、オリンピック開会式の企画責任者になって居たことが発覚、解任された。SNS上でその動画が拡散し、海外メディアにも取り上げられ、アメリカのユダヤ人団体から非難声明が出されるという不祥事が起きた。橋本女史まで責任を取らされそうな雰囲気があったが、一先ず留まって後始末をしていると言う。ナチのユダヤ人迫害を、どう軽々しく扱ったと言うのだ。僕には想像もつかない。時代が大きく変わって来たのだろうか。ヒットラーなど、血相が変わることがあっても、お笑いの種にもならないはずだ。これ以上の場違いはない。非常識としか言いようがない場違いな代物ではないか。僕は現物を見ても読んでも居ないので、何とも申し上げようがない。僕は時代が変わってしまうことを心から恐れている。
　予想通りどんどん気温が上がり、夕方出かけるのが億劫になる様な気温になった。オリンピック関係の番組を拾って観ていた。卓球女子の伊藤美優や、男女それぞれのバドミントンダブルスの選手たちが、いかに不調を乗り越えて行くかのルポを見てしまった。彼らの苦しみが良く分かった。どんなスポーツでも選手たちの努力には大変なものがあるのだ。彼らはそれに賭けても居るのだろう。明日からどんな苦闘が続くのだろう。若者たちの喜びと苦悩の日が展開される。

快晴、雲は夏雲の形に変わって来た　動かない雲が猛暑を呼んでいる
　昨日は、異常なくらいに身体が消耗した。よく眠れはしたが、一日中ぐったりしていた。和子も例年になく消耗しているようだ。熱射病を呼び込みそうな、暑さに閉口している。和子も僕も暑さに耐えられなくなってきて居る。突然の猛暑襲来で、二人共、身体が対応しきれていないのかも知れない。早く抵抗力が出て来てほしい。
　オリンピックは明日開会式。ついに開会する。菅総理は、「止めてしまうのは簡単な事」と、日本流答弁を続けている。外国人参加者、関係者、これを迎える国民の中からも、次々と感染者が出ている。第３波を上回るスケールで、第５波となる確率は高い。外国の報道では、オリンピック中止の確率も充分に高いと、伝えている。

　日本のオリンピック関係者による不適切発言が繰り返し報道されている。人種差別的発言など、人間的品性がない発言が目立ち、大変恥ずかしい。選出段階で、評価がいい加減な知識で行われているのではないか。それは、日本人の常識的水準の低さでもある。大いに恥ずかしい。国民的反省が必要だ。

快晴　燃えだしそうな空　狭山中央病院へ定期検診　車酔いに苦しむ
　病院へ出かける前に、血圧測定だとか、排便を済ませるとか、ポリごみの処理とか、済まさなければいけないことが多く、気が急く。和子の方もしなければいけないことが多く大変なのだ。兎に角二人で出る時は、いつも大騒ぎの状態だ。新狭山から出る病院バスとの接続時間があるので、一分でも遅れる訳には行かない。セッツキ、セッツカレの戦争状態になる。それでいて、後で忘れ物があることに気づく。
　今日はツイてない。武蔵藤沢駅から電車に乗った後、急に気分が悪くなり、久し振りの車酔いにびっくりした。成るべく外の景色を見ないようにして、足元の床に視線を固定していた。今日は、医者と、血圧と測定器の話から、降圧剤について話した。病院で測った最高血圧は、150になって居た。自宅では見られない測定値だ。だから降圧剤の使用について、質問したのだ。医者としては、止めていいとは言えないと言う。しかし、使用を減らすことがあっても良い。という答えだった。自宅で使う血圧計と、病院のとでは、当然品質は違うだろうけど、数値がまるで違うと言うことは有り得るのだろうかと聞くと、言葉を濁してしまった。この間は、たしか「当然ありうる」という答えだったような気がする。しかし数値に大きな違いが出ることについては触れなかった。余り話し合いが好きな医者ではないようだ。少なくとも僕とは相性の良い方ではない。良く言えば無口な方。
　降圧剤で無理に下げてしまうのは、実際の気分の上でも、考え方としても、納得が行かない。ではどの位が許容範囲なのか、しかも現に下がり過ぎると、気分の不安定性も強まるのだ。今後も質問を継続する必要を感じている。
　余り気分の良い一日ではなかった。和子も疲れているようだった。

快晴　今日も照り付けるだろう
　山田兄から新聞切り抜き送付の予告があった、僕の持病の蓄膿症の記事が昨日着いた。まさにずばりの記事で、僕の症状にピタリだ。治り難さ、再発しやすさ、嗅覚障害までズバリ言い当てている。しかし、治癒し難さを言い当ててはあるが、ズバリの治療法は指摘がない。やはり匂いのないまま、あの世送りになるのだろう。しかし、匂いがしないのは、聞こえないほど寂しくはない。三途の川の渡しの櫓の音が聞こえない方が、よほど寂しそうだ。
　毎日暑い日が続き、買いたての冷房もいつの間にか、仲間に入ってしまった。しかし僕としては、暑さから逃れるだけでなく、もっと積極的な延命策を講じなければいけない。心臓を守るための意欲的な対策、つまり、リハビリの延長上にある生き延びる術を考える必要がある。そのために必要なことは何でも取り入れよう。栄養摂取、禁止事項の順守、体力保持の運動など、すべてに留意する必要がある。更に精神的な安定と、不安定にさせる要素との隔絶も必要になる。修業中の僧侶のように生活するのが良いのかも知れない。考えすぎると、僕には不可能な生活になりそうだ。考えるだけで、出来そうもないから、のんびりやろうなどと、昼寝の枕を探し始めそうだ。

快晴　連日猛暑
　選手村に滞在している外国人選手からもコロナ感染者が出ている。日本に向けての批判がだんだんに強まって来るのではないか。こちらの死に物狂いの苦労が分かっていないのだ。大会担当者の苦労など中々通じやしない。例えオリンピックであっても、看板と実態の乖離を恐れている。その中で、米国の報道では、無観客実施を失敗と報じて、コロナ蔓延の実情にひとかけらの同情も示さず、64年の実施の成功と比べて酷評しているだけだ。余りにも表面的だけではないか。当事者がどれだけ気を使って来たかは、ひとかけらも取り上げていない。これからのオリンピック運営は、もっと多彩な注意点が必要になって来る筈だ。只派手にやれば良いだけでは決してない。政策で利用するだけでなく、たくさんの国の政策を援助し、文化を広める機会に利用するよう企画されるべきだ。しかし、今年のオリンピックは、パンデミックの実演訓練だと考えるべきで、戦時中の実地防空演習のようなものだと心得るべきだろう。パンデミックとしては、まさに本番になって居るのだが。
　長男の潤から、思わぬ不幸の知らせがあった。素子の父親の志村さんが亡くなったという。潤から電話があったそうだ。僕が、疲れて眠っている時の電話で、潤も、僕が体調が悪い時なら「起こさないで良い」と、気配りの口止めがなされていたようだ。志村さんは、僕より一つ上の６月４日生まれで、偶然の一致に驚いたものだった。ご冥福を祈る。素子も悲しかったろうな。顔には余り出さない子であったが、実の親が亡くなるとなれば、過去の思い出が一気に噴出してくることだろう。ゆっくりお休みください。僕も間もなくご一緒します。お母さん、お悲しみでしょうが、元気を出して頑張りましょう。

快晴　急激に暑くなった　熱射病に注意
　朝からパソコンがおかしくなって、再起動を繰り返し、やっと使えるようになった。僕と同様、そろそろ寿命が近づいているのかも知れない。急激に暑くなったので、機械も狂いだしたのか。気象の変化にあれこれと異常現象が起きているのは確かだ。世界的な協力で、地球の変化ととらえ、早めに解明して置かなければならない。
　日本の太陽光発電の施設が、土石流で大きな被害を受けているようだ。エネルギー政策のためにも緊急調査が必要だ。発電所工事現場の選択に、ミスがあるのではないか。検討が必要だ。原発問題、温暖化対策として緊急に詰めておかなくてはならない問題だ。
　ブラウザーの問題で、どの種類で見るかで、ブログの印象がかなり違うので、Ｎ兄に相談したら、分り易い答えが返って来た。しかしその時には、もう両方のスタイルで自分のブログが見られるように回復していた。やはり活字の大きさ、フォントの種類によって、イメージの違いが出る。しかし、目も悪くなることだし、両方のブラウザーを使えるようにしておくことにする。
　コロナの拡大の中、オリンピックのプログラムが進んでゆく。楽しむ気持ちより、怖い気分が先に立つ。既に神頼みの気持である。あちこちに感染者が報告されている。外国人がかなり入っているので、何型が広がるか分からない怖さがある。

快晴　梅雨が終わったことを納得する空
　Ｓさんの写真展を観に行く予定だったが、会場が遠くなり、行ったことがない場所だったので、今年は止めておくことにした。彼女の写真は、今まで割に観ている方だ。和子はコーラスに出かけることになっている。僕はもっぱら孤独に耐える苦労が続いている。僕が集中するのは、「たそがれ」の下書きに向かう時、創作の真似事にかかる時、聞こえない話に耳だけ集中するのが、コスモの会。聞こえなくても、スポーツ中継。ドラマは、良く見えない目でせりふを読む。相撲は、今、白鵬と照ノ富士が関心の的。明日が全勝同士のぶつかり合いになる。結構楽しいではないか。でも何も聞こえない。

薄雲残るが、立派な晴れ、関東では去年より16日早い梅雨明け宣言
　昨日昼間寝たせいか、今朝は早めに目が覚めた。朝の仕事も早めに終了。和子は、気分が良かったのか、いつもになく、８時近くまで寝息を立てていたので、起こさずに寝かせておいた。大分早い梅雨明けが宣言された。いよいよ本格的な真夏日がやって来る。暑さとコロナの暴れそうな夏になりそうだ。いよいよ今年新設した冷房の活動が始まる。扇風機で間に合う時には、そちらで節約すると申し合わせてある。電気代の節約のためだ。しかし我慢して、熱中症にならないように注意しよう。高齢者二人の所帯だ。細く長く力を蓄えて前に進むのがモットーになって居る。コロナに負けず、暑さに負けず、老いにも負けず、病んでいる所は気を遣い合って、支え合うしか手はない。親戚関係何処でも同じことが行われている状況だ。

梅雨明けの声を聴いてから、ますます梅雨らしい雨と同時に雷雨
　梅雨が上がりそうな予報が出ては、また梅雨に戻ると言うような、じれったい気候が続いている。もうカラッと晴れて梅雨明けを迎えて良さそうなものだ。尤も、それも怒鳴り声のような雷が、何度轟いても、雨は繰り返し続いている。ムードも何もない気象変動が起こっている。中国やロシアまでが、お天気に関してだけは他国と連帯したがっているのも無理はない。複雑な気候になっているのだ。
　外国選手が次第に多くなり、合宿が始まり、あちこちに陽性反応が出始めては、あれこれ言う気もなくなってしまう。行きつく所まで行くしかなくなる。今となっては、オリンピック開催中止を要望する署名にも大義は認められていない。残されたのは、犠牲を最小限に抑える努力だけだ。

曇り
　６時前に起きてしまい、朝の仕事を始めてしまった。６時の換気はその後になった。天気は曇りだが、空は比較的明るい。
　昨日は、ヨークマートの１階の薬屋さんで、徹の嫁の憲子と、娘たち二人に、つまり僕の孫たちに出会った。永実も奈々も、立派に成長して、綺麗になって居た。大人になったせいか、前のようには、余りはしゃがない。爺としては、一人前になった孫娘に慣れていないのだ。コロナのために、近くにいるこの子たちにも、余り会っていない。昔は、出会っては、賑やかに声を掛け合っていたものだ。しょっちゅう我が家にもやって来て、大笑いして帰って行ったものだ。徹パパの仕事も介護の仕事で、とても大変そう。仕事柄、ワクチンは早くやって貰えたが、いつも感染の危険と背中合わせだ。車の事故も起こり易いし、生活も大変そうだ。いつの間にか徹パパもいい年になって居る。
　コスモ会の今後が、もう決まっていることだろう。早い時間の人達には結果が分かっているのだろう。一寸難しいかな、という想像もしている。もし継続が実現なら、無料も魅力で、僕ももう1期お世話になろうと言う気が起きている。
　しかし今また新しい発見をした。「 フィットット」という呼び方で、電子治療器の安売り活動が行われていると言う、情報をネットの中で見つけた。ひとみさんのやっているのはこの活動であろうと思われる。不当な商売とは思えないが、余り良い気分はしない。大きなお金が動く時には、いろんな動きが絡み合って動く。その中で儲かった人間も、損する人間も出て来る。こうした可能性も考えていたが、騙されるようなことがなければ、それで良いと思っていた。多少いい気持ちになったからと言って、100万もするものに手を出すほど金はない。コスモドクターと呼ばれる、既にこの器械を持っている人間がそれを一斉に手放し始めると言うのは何故か、医療価値が０になるような事件が起きたのだろうか。良く調べてみよう。

曇り　各地で天気急変との予報あり
　夜何度か目を覚ます。暑くて寝苦しいせいか。大して出ない小用のためにトイレに立つ。再びすぐに寝付ければ御の字。睡眠の質をよくすること、コスモの教えの一つだ。「よく眠り、よく遊べ」、おふくろが、いつも僕に言って居た言葉だ。「良く学べ」とは言って居ない。よく眠れた後の爽快感は格別だ。健康とは将に爽快感の事だろう。
　和子の体が痩せてしまって、心配している。沢田さんで、精密検診をしたりしているのだが、特に原因はないと言う。以前と変わった点と言えば、鼻がグシュグシュして、咽喉に回るので、口からそれを取り除くことが多くなっている、ということだ。僕も鼻が悪く、長いこと蓄膿だと言われている。一度は手術もしているが、何度も繰り返すのは、歳の関係もあって望ましくないと言われ、手術は諦めている。アレルギー性の鼻炎も同じような病気ではないか。僕はこのため嗅覚まで失っている。かなり前の話だ。和子の鼻の病状とは違うように思っている。しかし、原因は、未だに正確には掴めていない。2005年頃の和子の写真を見ると、顔色も良いし、ふくよかだ。老いて痩せる体質の人もいるようだが、原因が掴めないと、気になって仕方がない。

雲の多い晴　真夏日の蒸し暑さが続く　梅雨明けの声が聞こえ始めた
　昨夜は暑くて寝苦しかった。梅雨明けの声も聞こえる。そろそろ本格的な真夏日になるのか。僕は子供の頃から暑がりだった。と言って冷房はあまり好きではない。慣れと我慢で、これまで忍んできた。残り短い人生で、夏をあと何回過ごす事になるか。気象の変化も気になる。
　コスモの会を切り上げる決断は着いたのだが、今日明日の延命策が成功するか、今月で終わりになるかが気になる。僕には会員を増やすだけの体力的余力がない。お世話になりながら、何の力にもなれないのが心苦しい。和子にも続けたい気があるようなので、サポートだけはしてあげたい。一緒に辞めるのならばそれでも良い。
　コロナ問題も、衛生問題としての提言とか、ワクチンの分配とか、ワクチンの副作用とか、最近になって、コロナそのものの後遺症とかが、続々と問題になり、いずれも答えが得られていない。オリンピックの組織論と防疫上の措置が、すっきりした結合を観ずに進められてきた。オリンピックをどうするかという問題と、コロナ対策の基本線とが別々に進められてきたのが、間違いだったのではないか。国の保健衛生の問題を主に、国際的催事を副にして、結論を求めるべきだったのではないか。もう少し早い時期ならば、開催国辞退という選択肢も、規模を縮小して、記録会に変えることも可能だったろう。主催国を複数分散にする手もあっただろう。今になって観客の規模などで右往左往しているのでは、どうしようもない。やり方によっては、とっくに結論が出ていたのではないか。後遺症の問題にしても、症状からして、決して軽視できないものだ。
　久が原にメールを出してみたら、前回の診断はその後訂正され、悪性腫瘍再発生だと言う。本人は勿論の事、悦の心情的辛さを思うと、何も言えなくなってしまう。とに角、お大事に！

晴れ　午後の天気予報は関東地方の天気の急変を告げている
　昨夜はよく眠れた。朝の体温は36.3度。今朝は完璧。調子よく換気を済ませる。和子の方はやや低めだが、心配はいらない。しかしやはり肩に膏薬を貼った。痺れは、効果良好の兆候だと、ゆっきー（ひとみさんの助手）に言われたそうだ。早く治してやりたい。かなわぬ夢は僕の耳だけで沢山だ。
　３時過ぎ頃から、雷が鳴りだし、時折ザーッと降り出した。酷い雨なので、和子が買い物を躊躇していたが、今日は中止することにしたようだ。いろいろ買い込んであることだし、何とでもなる。いつ土砂降りになるか分からないのだから、止めておくに越したことはない。雷に弱い人でもあるし。
　昔見ていた競馬中継に目が行った。騎手の名前はまだ知っている人もいるが、馬の名前となると、もう全く世代が移っていた。知らない馬ばかりだ。思い入れが無いから、応援をしたい気力が出てこない。結局、落雷を警戒して、テレビもパソコンも切ることにした。

珍しく朝から晴れ空　やはり美しい　しかし西からは天候が変わって来る
　現在、九州地方が未曾有の大雨のため川が氾濫し、大変危険な状態に陥っている。鹿児島、熊本、宮崎各県では、「生命を守ることを第一に」とする《緊急安全確保》が出されている。道路も殆んど水面下にある非常事態に陥っている。例の「線状降水帯」による、大雨の被害が始まっている。町の様子が逐一テレビで放映されている。見ていると、犯罪でも犯しているような奇妙な切迫感にとらわれる。政府自身も、助けてやりたいが、どうしようもないんだよ、と、将にお手上げの状態。今にも逃げ出したくなるのに、足が痺れて起き上がれない感じ。じっと見ていると涙が浮かんでくるような切迫感。
　暢気にも和子は、友達のやっている、可成り警戒心の強いカラオケ屋に、用心深い友人と小グループで出かけて行った。ワクチンを打ってから、気が強くなったようだ。何もせず、病人の傍に居るのでは生きた心地がしないだろう、と、僕が外出をOKしてもいるのだ。生きるだけ生きたくて、人間はひとつづつ歳を取っている。これも一つの生き方だろう。同志、頑張ろうぜ！。

大雨を予告する重い雲　特に西の方は要注意
　この頃よく使う言葉に、「線状降水帯」というのがある。若いころにはこんな言葉を使ったことはない。降っても降ってもまだまだ続く雨域帯の事だ。だから当然水害の心配が出て来る。それが列島に沿って日本を覆う。日本の河川は堪ったものではない。日本の弱点を突いた降り方だ。今後大いに研究が必要だ。
　災害に関しては、地震の研究が絶対に必要だ。僕が高校生の頃、研究費の分割が不公平で、花形産業と結びつく領域の分野に研究費が回ると言う話を聞いたことがある。当時、地震や津波が軽く見られていると、地震科学者だった先生がこぼしていた。これからは大いに研究費を取って災害に備えて欲しい。
　Ｙ兄の「修正アドバイス」では、「連れ合いに励ましの声もかけられない」実態のリアルな状況を「声をかけた」ようにした方が、良いという意見をくださったが、励ましてくれたのだと取って、「声かけられず」と否定のままにすることにした。後に、彼から送られてきた修正作は、

　米寿坂　喘いで峠に辿り着き

　　　　連れを励ますかけ声も出ず
　　

とあった。成程、掛けたい声も出ないという感じが出ていて、一層よくなっている。
　７月の２日からの記述を、今日のコスモの会で、ひとみさんに手渡して読んで貰おうと思っている。１週間分まとめて渡す。読むのも面倒くさいだろうが、せめて、この８日の分だけでも読んで貰えたらと思っている。僕の参加も、もう数日で、終わりになる予定だ。良い勉強をさせて貰った。もし彼女がネットの愛好者なら、時にはアラを探して欲しい。取敢えず、90才を目指して頑張ろうと思っている。身内では次兄が、91歳で入退院を続けながらも、頑張っている。

曇り　道路は未だ湿っぽい
　昨日の七夕祭りの名残りを留めておこう。今週一杯部屋の隅で、我々を見守っているだろう。でも、今歳は、牽牛と織女も逢瀬の天の川は渡れなかった。

　天の川今日も渡れず恨み節　　牽牛

　彦星と織女に届けホームラン　大谷

　三振もホームランも俺のモノ　大谷

　遠くとも共に歩こう尾根の道　　コスモドクター

　いつまでも腰真直ぐに歩みたし　コスモ参加者

　直すより治る道ありコスモ会　　コスモドクター

　米寿坂　喘いで峠に辿り着き
　　　連れを励ます声かけられず　　健三

　和子の元気はまだ出てこない。もう昔とは違う。どこか力が抜けている。二人とも歳が歳だから仕方ないが、二人でしょげて居てはどうしようもない。一人でもおどけて見せて、元気を出そう。短冊もまだ部屋の隅で輝いている。
　昨日の疲れは異常なくらいだ。今日は、和子と耳鼻科に行って来たが、しばらく避けていたせいか治療が苦痛なくらい重荷だった。その後バス待ちの無駄な時間を過ごしたため倦怠の疲れが出て、帰って来たらたっぷりと２時間は眠り続けた。しかし頭はすっきりとしている。体には良かったのかも知れない。

曇り一時晴れ、再び曇って雨になりそう　七夕　笹の小枝にお飾りと俳句を飾る
　朝のうちに和子が笹の枝を入手する。今年は、句作が後になってしまった。手持ちはまだない。夜になってしまいそうだ。５時の「コスモ」に出て、ついでに折り紙を買ってこようと思う。乾きかけた笹の枝が待っているから、急がないと可哀相だ。昼間は、メジャーリーグの試合を見ていて、俳句の発想から離れていた。ホームランボールを取った奴がいて、そんなことが出来ることを僕は知らなかった。後ろのフェンスの前で、跳躍して球を掴む。素晴らしいジャンプキャッチだ。
　意味もなくはしゃいで、ナンセンス俳句を作る。七夕様もこれで迎えることが出来た。

曇り　荒れた雨の後もない　北にずれたか　明日は七夕、飾りの用意をしよう。
　コロナが邪魔をして、中々会えない工藤さんにメールを出した。この間、頂いたお茶の封を切ったので思いだし、美味しいお茶を頂いて、昔の友情を思い起こした。思えば僕は、嘱託になってまで、親友に恵まれていた。手元の写真が、楽しかった友情を思い起こさせてくれる。生きている限り、友人は大切にしたい。
　天災とは言い切れない、限りなく人災要素を含む大事故が起こった。現在いろんな角度から調査を進めているようだ。やや下のくぼ地に建物が見えたが、関係のある工事の施工者かどうかは分からない。テレビでも、土石流の起点で何が起きたのか、関心があるようだ。被害に遭った人の話も出て来ることもあるが、どうも全体像が把握しにくい。落ち着いて話せる条件にないのだろう。やれ３年前だとか、あれから１年経ったとか、日本は災害の歴史国の見本のようだ。
　ミャンマーでまた41人も市民が死んでいる。国際的な抑止力は働いていないようだ。クーデターの被害を受けている市民がテロリストのように扱われている。微力な反抗者の不幸とはとても思えない。国家的権力を握っていた勢力の圧政としか取りようがない。それを「内政不干渉」を理由に、だれも口を挟まないのだろうか。世界の良識？ とはそんな冷たいものか？
　進出してきた中国の動きは、これからの世界平和にとって、とても重要な立場になるが、米国への対抗意識とか、経済発展のための無理な姿勢とか、進出への思い上がりなどで、国民への甘さとか、他国への不遜さ、民族的な傲慢さが過ぎると、世界平和のバランスを乱すことになる。むしろ平和を進める温和なリ―ダーシップを取って欲しい。
　コスモ・ドクターの会からは、いろいろと学んだ。高体温の保持。35度台では低すぎる。36度台を保ちたい。昔は37度を少し出ると、微熱があると言われ、結核の初期の症状が疑われた。36度高めから、37度台にかかる位で良しとされる。35度台は、癌にとって快適な環境だと言う。所謂、薬は、根本的な原因を取り除いてはいない。痛み苦しみを、一旦は収めるが、本当の原因を取り除いてはいない。だから、治まっても繰り返し出て来る。血の流れが基本の原因で、動脈硬化が大元の原因になって居る。高齢になって、動脈硬化が起きると言われているが、実は若年から起きている。電子の流れが、自然な血液の流れを保ち、体温を高めに持続させ、内臓を正しく動かせ、皮膚に至るまで、好適な条件を保つ。理論的な骨組みは以上の通りだと思う。電子を通電された椅子（コスモドクターと呼ばれる）プラス圧縮酸素の吸入などで、その条件を長期間にわたり連続して使用することで、すべての条件がそろってくる。以上が、あの人たちの理論なのだ。講義は極めて明快、明るく、励ましに満ちている。治療椅子に座ったまま、この講義を繰り返し耳にする。耳の聞こえない僕でも、漏れ聞く声だけで、この位は理解する。今の僕はこれを実践している訳だ。偶然かも知れないが、髪に黒い艶が増し、ふくらはぎの硬直が治り、手の握りに力が入るようになった。勿論多少のフラツキなど、脳梗塞の後遺症は残っているが、解説責任者のひとみさんが、ある人は耳が聞こえるようになったと言う話も聞いている。もしかしたら夢でなくなるかもと、気分だけでも明るくなっている。
　今日もまた、この会に、和子と出かけて行くが、自分で自分に励ましを毎日与えている気分で続けている。新入会者が余り増えず、ひとみさんが配置転換になりそうな話もあったが、続いている限り顔を見せてやろうと思っている。
　先生は馬鹿になったのか、と思う人が居るかもしれないが、黒壁に立ちふさがれるまで、コスモ主義を続けてみようと思っている。

今夜もう一荒れ来そうだが、日本海側にずれ込むかもしれない　根性の悪い梅雨だ
　熱海の土石流事件は、人災的要素を含む災害のように思われる。高地に私有地がある場合、工事で出た土砂の処理をどうするか。その処理の仕方によって、土砂崩れを誘発する可能性も出て来る。大量の土砂の積まれる位置や、その量によっては、可成りの危険を誘発する。崩落状態にでもなれば、雪崩や土石流と同等な危険性を持つことになる。損害の補償や責任の問題も出て来る可能性がある。専門家の調査と分析が必要になるのではないか。
　耳が聞こえない状態が続くのに加えて、目もかなり酷くなって来ている。霞んで見えなくなってきていると言うより、文字などダブって見えたりするのだ。近視が進んだと言うよりは、乱視の度合いが進んだのかも知れない。もう高いお金をかけて正確な見え方を取り戻す気はあまりない。だからつい眼医者に頼るのも、検眼するのもサボってしまう。取敢えずは「聞こえる」ようにはなりたい。しかし、現代は、人工的に耳を回復するのが一番難しいのではないか。補聴器をしていた時期もあったが、ほとんど効果がないので返還してしまった。もっとお金持ちには方法があるのかも知れない。僕は柚子湯で、一息入れるので十分だ。柚子湯は普通冬至にたてるが、医学的にも体に良いと言う。僕は精神的にも落ち着きたい時には、柚子湯に入りたくなる。柚子さえある季節だったら、いつでも入りたいと思っている。

雨　アメリカ独立記念日　昨日熱海で土石流
　昨日の熱海で起きた土石流の事故の、悪夢のような光景が、頭にこびりついて離れない。無残だ。二人が亡くなっており、20人が安否不明。目下、自衛隊・警察・消防が捜索中とのこと。悪質な不連続線が、土足で別荘地に踏み込んで来るようになってしまった。想定される犠牲が、どんどん枠を広げて行くのか。同じ斜面でも、土石流が生じる土地ではなかったはずだ。まだ今日も降り続く。似たような条件にある斜面のある町は要注意である。地方を問わず総点検が必要だ。人命も財も守らねばならない。政府は環境の変化とも本気で戦わなければならない。
　コスモドクター・ヨークマート会のひとみさんが、配置転換されるようだ。昨日上役が来て、それを説明した。新会員・固定会員募集つまり口コミ宣伝の実績が伸びていないと言うことらしい。それは責任者のせいだけではなく、土地柄のせいもあるだろう。集まる人たち皆に、あんなに好かれ、一時は実績も可成り上がっていたのに、気の毒だ。実直で一生懸命やっていた。熱意と人柄が皆に好かれていた。僕が２か月も通ったのだから。非常に残念だ。会員の増減の理由は、複雑だ。彼女のせいだけにしてしまうのは気の毒だ。説明した上役も、挨拶の中で彼女の人柄の良さにも、仕事の実力にも触れていたではないか。厳しい現実に寂しさを感じている。

本格的な梅雨　洗濯物が乾かない、昨夜も夜間屋内に干す
　昨日も、コスモの会に参加。電子医療器に座って瞑想すること50分。何となく体が温んで、元気が出る。世話をしてくれるのは、僕たちの孫位の、大学出て間もない子たちである。その中の指導者として活躍しているのが、ひとみさんだ。一日喋り通し、良く咽喉が嗄れないものだ。体も良く動く。敏捷な運動をしているのに近い。参加者はじっと椅子に座って微動だにしない。電子が体に伝わって行くのを感じている。それが血流や内臓に良い影響を与えていると言う。しかし、コスモチェアの虜になってしまうようで、連続しての使用には、誰でもが向いているとは言えない。僕はただの病人だから、続けられるはずだが、僕は何かに縛られるのは苦手だ。リハビリ・ウオークもいい加減になって居る。目標が散らばるのも苦手だ。ひと月近く通ったので、そろそろ卒業させて貰おうと思っている。
　和子が作りたがっていた、特殊カレンダーは、僕が、耳が駄目になり、利用しようと思っていた「マジックボード」を使うのが一番簡単だ、という結論になった。筆談は、マメな人でないと面倒がる。宝の持ち腐れになって居たのが、利用できる。書棚のふちを利用して、設営した。どうせ和子は面倒がるから、僕が毎日書き換えることになるだろう。しかし、難しい工作をするよりずっと簡単だ。
　大雨が降り、静岡で土砂崩れのため20人ほどが流されて安否不明の状態のようだ。本州の南側、太平洋沿いで、集中豪雨が続き、関東東海地域一帯が危険な状態に晒されている。一時雨は弱まっているが、今後も続く模様だ。テレビは、大変危険な状況を伝えている。この辺はまだ大した雨にはなって居ない。その後の状態は悪化した。
　静岡熱海の市街地を貫いて流れ下った土石流は、物凄いド迫力で、視聴者に迫ったと思う。整備された町が、貫かれて行くのが見える。傍の道路を、消防車や消防夫が逃げまどっているコンクリの電柱がなぎ倒される。街中の斜面を、真っ黒い土砂が切り裂くように駆け下って行くのだ。以前、津波の押し寄せる姿を、避難地になる高台から撮影したのを見たが、この時にも増して恐怖を感じた。情報では、安否が気遣われたのは、20人ほどの市民と伝えられていたが、それ処ではなかったのではないか。現場に居合わせたような恐怖が残っている。雨はさらに続くようだ。今後も、充分な警戒を要する。

梅雨らしい雨　この夏初めて蚊に喰われた
　今年は蚊が出ないね、とこの間、言ったばかりだった。和子と二人で、蚊の姿も確認した。残念ながら、駆除することは出来なかった。追いかけて叩き潰すのが僕の趣味だ。掌が、自分の血で赤く染まるのを見るのが好きだ。蚊には悪いが、お前の血ではない。僕の血だ。盗られたものを取り返すだけだ。山では、ブユと呼ばれる蟲が、大敵だった。刺されると大きく赤く盛り上がるように腫れる。腫れ易いのは体質なのだ。その痒さはたまらない。蟲に弱い体質なため、どれだけ苦労して育って来たか、思い出すのもぞっとする。その蚊がついに今年も出現したのだ。また「ベープ」のご厄介になる。以前は、蚊取り線香に頼っていた。蚊取り線香の渦型の灰が残るのが、楽しかった。青みがかった「ベープ」は、使い切ると、白く涸れてしまう。ベープでももう古いのかも知れないが、それより新しい新兵器？は使っていない。
　昨夜は、遅くなって東京の感染者数を知り、慌てて、「たそがれ」の追加をお願いした。今の調子で進むと、４週間後には、東京の一日の新感染者数は1000人を超す予測になると言う。まさしくオリンピックに被さってしまう。東京オリンピックが、コロナオリンピックに化けてしまう。上手な運営で、乗り切る必要がありそうだ。せめて汚名は最小限にしたい。もちろん人の命は、日本人であろうと、外国人であろうと、一人として失わない決意が必要だ。
　原爆の悲惨さを知っている日本人にして見れば、核弾頭や、長距離ミサイルの製造競争など想像もしたくない。それが未だに行われていると聞くと、人間のやることかと思わざるを得ない。人間が少しでも神に近付くためには、何かを使えなくしなければならないとするなら、「頭脳」なのかもしれない。しかし、知力が無くなっても、相手を抹殺することを止めないなら、すべての存在を無にして貰わなければならない。神は、そっぽを向かれて、「好きなようになさい、同じことですよ」つまり人間たちは無に向かっていると言うことか。　

梅雨がやっと定着したか　７月に入った　たそがれは107号に
　Ｙ兄と、リオちゃんから、手紙が入った。リオちゃんは相変らず「さりげない哲学」で、何度も噛み締めて読む。表現の裏に重いものがある。Ｙ兄は葉書で、平櫛田中（107才）の写真と、「六十七十は　はなたれこぞう　おとこざかりは百から百から」という歌が書かれている。こんな度胸が欲しいが、僕には無理だ。子供の頃からおずおずと育った弱気男だった。でも今は未だ長生きはしたい。
　リオちゃんの手紙を読むうちに、その中に、近くに居たはずなのに、一度もあったことはないし、顔も見たこともない、家が近くにあるのに、出会ったこともないと言うようなことが書かれていて、同じ雪谷高校に身を置いたからと言って、そう簡単には知り合いになれるとは限らない。そんな記述に奇妙な国に迷い込んだような気分にさせられた。それと三浦君の園児の話、先生に好奇心の指先を丸められて、みんなの列に戻された子がどんな気持ちで、戻って行ったのかな、と気になった。そんな世界で一生を過ごしてしまったなと、妙におセンチになってしまった。皆に会いたい。重くなった口を開いてみたい。しかし、コロナが収まっても、もう集まる場所にも、人に迷惑かけずにたどり着けないだろう。目も耳も駄目、鼻呼吸も出来ず、２キロ歩くのがやっとではないか。亡くなった教え子も増えた。僕の生きてきた世界がぐるぐる回りながら遠のいて行く感じだ。しかし、安全に出歩ける時が来れば、和子の肩を借りても参加したい。しかし、現実は逆で、今日昨日の状況は、再拡大の可能性が強まって来て、東京は一寸ピンチだ。
　気持ちを抑えきれず、ワープロを使って私製葉書に文面を書き、リオちゃんに返事を書いた。彼女のような才気に満ちた文章はとても書けない。その後新しく読んだ本もない。兎に角返事が書きたかった。一生懸命細かな字で葉書を埋め、切手を70円貼って、ポストまで往復した。その後、和子と、コスモ治療会に出かけた。