９月２０日（月）晴れ
連休の最後だが、特記すべきこともない。工事がないので静かだったな、ということだけ。工事の進行状態を見て廻ったが、これで進捗状態は順調なのだろうか。まだシーリングにはどこも着手していないようだ。来月の連絡会ではっきりするだろう。
ビデオに撮った「阿弥陀堂だより」は感銘した。生と死の意味を色彩で描き切っている。黒澤の「夢」を思い起こす。だが女医（香川京子）の方は生活実体が明瞭だが、それに対して男（寺尾聡）の方は「売れない作家」と言う事になっていて、あくまでも女医のそばでニコニコと支えになっているだけで、記録者としての視線だけを注いでいる。言ってみれば「知的ヒモ」みたいなものだ。生活実体を感じないと、一種の贅沢な宗教的生死論になってしまって、実は人間の生死にはもっと惨めな、救いのない実体が溢れているのだと思えてくる。ただ、この種のテーマは歳を取るほどに、体に染み込んで来るものの質が深化するように思える。
今週は忙しくなる。歯を抜いたり、「観る会」など、精一杯頑張らねば。
９月１９日（日）晴れ、陽射しは相変わらず強い
連休で、工事はなく依然鬱陶しいながらも静かな日が続く。思い出したように外に出した植木類に水をやりに行く。心なしかやややつれたような気もする。真夏日の史上タイ記録が出たらしい。兎に角暑い夏だった。菊花賞トライアル「セントライト記念」でコスモバルクが強い勝ち方をした。公営から中央での重賞制覇は夢であるに違いない。ローズＳの方は最後の直線で失速し、敗退。強くなってきた上昇馬にゴール前差された。
風呂の栓に付いているチェーンが大分前から切れたままになっているのが、気になり始め、ジャパンまで探しにいったら丁度良いのが見つかった。１メートル４８０円。早速古いのを捨てて、付替えた。ついでにタブを洗って、新しい風呂の用意をした。
今日は馬以外テレビを観る気が起きず、ＨＰたそがれ１１の編集に取りかかり、１０月から使う気だからまだ空なので、「工事中」と表示した。いざオーバーフロウした時では、慌ててしまうので間違いも多くなる。こうしておけば、いつでも引越できる。少し過去も振り返りたい気持が強まって、（１）から（１０）まで、期間表示を添えて、リークボタンを付けることにした。
珍しく飲み初めと同時に食事にしてしまったので、７時過ぎには一寝入りして、目を覚ましたのが１０過ぎ。水場を片付けて、ＰＣに向かう。
９月１８日（土）晴れ
桜台で葉書代の精算。武さんの話では、ピアフ・グループも第１回の通知は往復葉書にすると言っていたそうだ。ついでに結花ちゃんに届けもの。その後、池袋での集まりに出る。
一般的に言って、７０代に入った男たちは、どんな心境で毎日を生きているのだろうか。相変わらず仕事に精を出している人も居るだろう。引退した後は、家族との交流を楽しむのだろうか。趣味に明け暮れて、１日Ⅰ日が過ぎて行くのだろうか。若い頃のように何かに対して一途な気持を燃やし続ける、と言うような気持を維持している人も居るのだろうか。しかし歳は分別を増殖させているから出鱈目に向こう見ずになる事を許さない。自分も対象も破壊してしまうようなエネルギーはもうない。そうしたエネルギーの燃え滓は、イジイジとした思惑、遠まわしな遠慮、惚けた妄想による逡巡や疑惑などに歪んでしまう。そこには清水の流れのような一途な思い入れは名残だけになってしまうのだろうか。欲望の統御は、少年のような純粋な思い入れを一層遠ざけてしまうものなのか。秋になって、自分の毎日の行為の質をしみじみと考える季節になったのか。外でも帰ってからも、いつもよりかなり量の多い「純」を飲み、竜のように眠る。
９月１７日（金）晴れ
映画評を完成させて、公表の前に友人に見てもらったが、一部僕の記憶違いが在り、指摘された。その部分を訂正して、書き直す。再度見てもらう。今日は「洗濯情報」も○で、ベランダも使え、工事音なし。シートですっぽり覆われており薄暗いので気分は憂鬱。イライラが募って来る。
１１月の藤の台祭で、各参加単位サークルの間で準備への動員の事で揉めている。みどり会へも働き手の要請が来ているが、テントの設営などの力仕事まで動員がかかりそうで、自治会の一部としての老人会も、元気なサークルと同じに動員に応じなければならないのか、という点が論議された。自治活動やサークル活動が重荷になるのでは、「止める」などという強い反発もある。
イライラしていると、凄く僻みっぽくなる自分を発見。想像力も度を越すと自分を滅ぼすのではないかと不安になる。工事の雰囲気もあるが、僕の性癖でもある。圧縮された意識が体を抜け出て、自在に自分を料理して、操り人形のように日常の判断を奪ってしまう傾向は、晩年の狂気に繋がるのではないかと不安になる。今日もその片鱗が垣間見えて自己嫌悪を感じる。
９月１６日（木）晴れ
今日は工事の音も余り聞こえず、静かな昼間だった。その間、プリンターの調子が悪く、悪戦苦闘して、「いのちぼうにふろう物語」担当サークル会の２回目のお知らせ葉書を何とか印刷し、投函を済ませた。ほっとする。さて今日は大泉高校の旧職員会の幹事会が母校で持たれる。大泉の線路沿いに歩いていると、後から「高橋さーーーん」という声が聞こえた。Ｓさんだった。この前家に遊びに来た時以来だ。正門から左右に続く桜並木は一層立派になった。老木の風格が出て、下を通る僕など恥ずかしくなるほどだ。会議は校長室の隣の会議室が使われ、既にＯさん初め４人の方が来ておられた。Ｏさんの司会で、当日の役割分担、準備の手筈などが話し合われた。歴代の校長の写真が見守る中、いろんな想い出が頭の中を走る。思えばエピソードの山である。校長とのやり取りまで思い出せるから不思議だ。会議終了後、食事つきだということで、ビルディで軽く乾杯と食事を済ませた。同期･同級のＡさんのご主人ＯＺさんとも初めて親しく話が出来た。Ｙさんは一寸太った感じだが、元気そうだ。ヘビースモーカーのＯさんはタバコはドクターストップだそうだ。当日の役割は閉会の辞と会場係、２次会の準備などが僕の仕事。
懐かしの「厚岸」に誘ったが、明日忙しい方が多く、止めて帰る事にする。ＯＺさんが丁寧に電車まで見送ってくれた。９時近くに帰宅。程なく和子も帰宅。早速「純」で仕上げだ。でも映画評のまとめをしておきたくて、ＰＣに向かう。時々チャットに応じながら、原稿を書き進めた。
９月１５日（水）
晴れ、陽射しが強烈
和子がティアラ江東まで出かけるというので、僕もプリンターでも見に行こうかなと思っていたら、シミズビルケアから電話があり、タイルの状況を調べたいという。勿論大歓迎なので、早速来てもらった。１０時少し過ぎだった。病院で脚気を調べるピカピカの「金槌」で表面を叩き、下のコンクリートとの剥離状態を調べた。建物の駆体の継ぎ目の周辺だけが浮いた反応を示したが大部分はコツコツとしっかりした密着度を示していた。結果、どうやら駆体修理の影響がある程度の剥離を生じさせるかもしれないが、タイルを活かした処理をしてくれるらしい。上から「撥水性塗装」をするとか。防水塗装までは行かないが、水の染み込みをコントロールできるという。北側の方は継ぎ目がないのでばっちりと密着している。３０年近く前のあのお爺さん職人の腕は大したものだ。良い仕事を残してくれていた訳だ。ますます大切にして上げたくなった。「資産価値」とは決して「物」だけではなく、こうした受け継がれて来たものでもある筈だ。工事で傷んだ所が出れば、僕が自分でタイルを求め、セメントを練って、修理しようと思っている。修繕委員会の一人として僕が不当な我が侭を通そうとしているというのであれば、僕はいつでも辞任するつもりだ。
その後、池袋のビックカメラを訪れ、さらに新宿サクラヤまで足を伸ばす。新宿の街は久し振りだったので、サクラヤだけでなく、西口の損保ビル、東郷青児美術館周辺を散歩。今「ピカソ展」をやっている。東口では、伊勢丹から映画街を通り、カンヌ映画祭で評判となった「誰も知らない」の看板を眺め、散歩がてら歌舞伎町を巡って駅に戻って来た。途中腹が減り、小さな狭い店で４９０円の「ずけ丼」を食べる。これが何とも美味で、印象に残った。
９月１４日（火）晴れ
高圧洗浄は北側の外壁に廻った。相変わらず凄い音と水飛沫。
観る会の仕事の事でどうしても「ワード」が使えなくて不便なので、事務所に行って、Ｏｆｆｉｃｅ２０００を借りて来た。これでＹさんのアピール原稿に手を加えて完成させ、桜台にメールの添付で送る。まだ使い勝手が分からず時々トラブルも起きるが、何とか使える。さらに『筆自慢』もプリンターとの関連でうまく動かなくなる。用紙を「普通紙」に設定しないと、例の赤い線で汚れてしまう。葉書の紙質が良くなっているのに勿体無いが、今回はこれで間に合わせよう。
朝１０時に歯医者に行ったが、今日は消毒だけで費用は５０円だけ。次回は、大分先になって２１日（火）になった。その時にはまた抜歯だ。義歯が仕上がるのは１０月の半ばか末になってしまうのかもしれない。歯医者は兎に角時間がかかるのだ。年寄りだと１度に何本も抜歯はやらない。
物でごったがし、汚くなった部屋に掃除機をかける。今日はまた真夏日で一寸体を動かすと汗だくになる。夕方から純を軽くやる。眠くなる。夜のサスペンスがまたもや朧おぼろ。
９月１３日（月）晴れ
５号棟の高圧洗浄が始まり、朝から高圧放水車が道端に止まっている。その前を通って、近くの歯医者「上藤沢歯科」へ行った。欠けた歯が舌にあたって、我慢が出来ないほど痛い。食事もままならないので、意を決して治療に踏み切った。９時開院かと思って出かけたが、１０時からだったので、出直し。小さいが明るくてこじんまりしていて、感じがいい。小児歯科が専門のようだが、が、老人も小児みたいなもの。却っていいかも。先生は物静かで、説明は明解。例の憎っくきトンガリ歯を抜歯してくれたが、麻酔も極めて要領良く、細やかで無痛。しかも顎の痺れはそれほどでもない。これからの治療方針を、惨めガタガタの口腔レントゲン写真を示しながら説明する。３，４本もう宙に浮いているような歯を抜歯して、義歯を作り直す事にした。問診表に保険の範囲でやるか、それ以上の配慮も欲しいか、とあるので、安心して「保険範囲」に丸をつけた。高い入歯を勧めて断ると不機嫌になる歯医者が居たが、これならフェアだ。化膿止め、痛み止めの頓服、ガーゼの替え、診察券を貰って、お昼頃帰宅。兎に角近いので助かる。徒歩５分が魅力。麻酔が切れても痛みは左程感じない。出血も酷くならない。昼飯はそのまま食べたが、夕方にはもうガーゼを取ってしまった。
英語質問箱でＳさんからはこの所質問がないが、新たにＫさんという若い方からの質問が届いた。丁度パソコン不調の時で、返事が遅れてしまったが、今日になってやっとお返事を書く。力不足でだんだん質問について行けなくなっているのかもしれないが、出来るだけ努力したい。
テレビを観ていたら、ベランダで凄い音を立てて洗浄作業が始まった。水圧で植木鉢のトレイが吹っ飛んで来た。プランターにのせたままになっていたものだ。数分で隣に移っていった。
酒も飲まないのに痛みが安らいだせいか、朝からの片付け仕事で疲れたのか、眠くなり、ベッドで横山秀夫のサスペンスでも観ようと横になったが、いくらも観ないうちに不覚にも眠りに落ちた。目が覚めたら２時半だった。起きて、放り出してあった片付けものを済ませ、風呂から出ると、もう３時。それから書き物を始めた。
この１０日ほど僕の内面は小さな台風に遭遇していた。でも老いてなお不確かなるものが、透けて見えるような境地になり、凄い疲労の後の筋肉が安らいで行くような立ち直りと、滝にでも打たれた後の爽快感、甦生感を感じている。喪失感ではなく、明らかに甦生感なのだ。信ずるものを信じ、愛するものを愛し続けたい。
９月１２日（日）曇りがち、やや秋めく
最近は毎日が工事音に包まれていてどこか落ち着かないが、日曜になるとほっとする。明日からは高圧洗浄が始まるので、ベランダは完全に空にする。サッシュも締め切り鍵を掛け、水の浸入を防ぐためにレール沿いに雑巾などを置く。7時半前に準備する必要がある。今日は打ち合わせなど会議が2つあり、飛び回って帰って来た。顔見知りの方の好意に甘えて、慰労の乾杯をありがたく受けた。帰りは9時少し前だった。
1日１日がそれぞれの人の事情の歯車で廻っている。心の触れ合いや行為が織物の糸のように、様々な色合い、彩りを添えて、何枚もの布を織り上げて行く。美しい模様が浮かび上がる時もあれば、糸の固さや太さが織りむらの原因になる事もある。複数の布が組み合わされる場合には、しっとりとした調和も生まれれば、どうも噛み合わない違和感も生じる。時間がその不揃いの布たちを宥め宥め、全体としての風景を整えて行く。人間の世界の摂理。神秘とも言える。
９月１１日（土）晴れたり曇ったり
昨日の罰か、なかなか目が開かず、遅く起きたせいか、朝の行事を済ませるともう１０時近く、「出来たら持ってくるよ」と言っておいた「小巻さん交流会」のスナップをプリントアウトする時間はなく、練馬で銀行に寄るつもりもあって、１１時少し過ぎにあたふたと家を飛び出した。所が時間の読み過ぎで、光が丘の駅には３０分も早く着いてしまった。トイレに行ったり地図を眺めたりして時間を過ごした。Ａさんには会ったが、他は待てども姿を見せない。結局Ａさんに先に会場に行ってもらい、１時４５分になって、仕方なく僕も会場に向かう。何の事はない他の皆は、地元に近く、歩いて来たリ、自転車で来たりで、もうぼつぼつ集まって来ていたのだ。「入会説明会」であった筈なのに蓋を開けて見たら、地元の熱心な会員さんの集まりになってしまい、光が丘の住民にもっと会の存在を知らせるにはどうしたら良いかの意見交流会になってしまった。それなりに有意義な会とはなったが、瓢箪から駒の感じ。絨毯を敷いてある部屋では一切飲み食いは駄目と分かって、買って行ったお菓子もお茶すら飲めない事が分かりがっかりしたが、３５０枚程度のチラシをポストに投函した後、近くの公園に出て、亭風の場所で、屋外ティーパーティと相成った。蚊にさされながらお菓子を摘み、お茶を飲んだ。これまでの例会の写真を眺めもした。皆陽気だった。この陽気さが力になるのだな、と思いながら、電車で帰るのは僕とＩさんの二人になった。練馬からは、下りは僕だけとなり、また独りでいろいろ考えながら、帰途についた。ちらっと寂しさを感じる。
９月１０日（金）曇りがち、一時小雨
どうもＰＣのご機嫌が悪く、何とかいなしいなし使っているが、何度も再起動をさせられるのでお手上げだ。葉書印刷の足りなかった分が何とか刷れた。Ｗさん用だ。ワードは相変わらず使えない。午前中に出かける和子の替わりに澤田さんへ薬を取りに行く。今日のサークル会の準備が終わってないので、落ちつかない状態で帰って来ると、工事の業者からのチラシが入っていた。何と月曜からの高圧洗浄にあたってベランダに出ているものの片付け、戸別の特殊条件などについて書きこみが入っている。これに就いては、事前に話し合いを持つ事になっていて、先日も日時を約束したにもかかわらず、すっぽかされた件である。勝手にタイル除去の費用七万円が記入されている。頭に血が登って、事務所のＯさんと共に工事事務所に赴き抗議した。すぐに状況を見に来るというので、家で待っていたら、作業員が二人でやってきた。特別委員会から要請が出ていた内容より厳しい話だった。全面的にタイルは自己負担で剥がしてもらうのが原則。ただ一階に就いては下への影響がないので、手を付けない、で防水保証から外すという方法も考えられる。ただし建物の駆体としてのコンクリート部分には、修繕を施すから、その影響タイルの破損・汚染等が起きる可能性があるが、これに対する保証はできない。という内容のものだった。和子の意向もあり、「除外」の方向で妥協するしか無さそうだ。Ｓさんの言っていた透明防水塗装では、今回の一般防水塗装とは保証期間も異なり、上下で異なる保証という矛盾が起きてしまうので難しいというのだ。分譲とは言え共同住宅の限界を感じて、あともう僅かな「終の棲家」にトンだトラブルが起きたもんだ。まあ、委員の辞任が必要なら、それも仕方ないだろう。共同性と画一性が事実上無害でまだ充分に装飾価値のある資材を除去させることになるのだ。
そんなこんなで時間が経ち、充分な勉強が出来ぬうちに「いのちぼうにふろう物語」担当サークル会の第１回目に出かけて行った。練馬文化センター３階の展示室である。生憎雨となり往復葉書の参加予定者数よりも減ってしまったが、いつもの並べ方では座りきれないので、複数のテーブルを囲むという形で座席設定をした。４８人は座れる。事務局から「サークル会と観賞運動」の話をしてもらい、今回のアンケートの回答内容についてＷさんに纏めをやってもらい、武さんの話との関連で、各サークルの状況を話してもらった。機械的な自己紹介は止めにした。こちらからのサークル紹介の形を取った。割に発言もあり、良い雰囲気で話し合えたと思う。その後、無名塾からは呼べなかったので、僕の俄仕込みの知識と台本や資料の一部の朗読などで、どんなお芝居か、原作者、周五郎と戯曲家、隆巴と主演者仲代との結び付きで出来あがった由来などを述べて、何とか取り繕った。上手く言ったのかどうかは他の人のみぞ知るである。その後当面必要なスタッフも何とか立候補で順調に決った。８時半終了。
帰りに事務局とＷさんと４人で「華の舞い」で軽く咽喉を潤す。ＷさんにもＰＣによる作業を覚えないかと進言しておいた。ネット、メール、各種の印刷物への対応等々を多くの人に覚えて欲しい。帰宅は１１時過ぎになってしまった。和子もほんの少し前に帰った所だという。
９月９日（木）晴れたり曇ったり
今日は朝からワードが使えなくなっているのに気付いた。事務局に原稿を送ろうとして気付いた。その後だんだんいろんなトラブルに気付いた。直ぐに「メモリー不足で作業が出来ません」のメッセージが出てしまう。一度にほんの僅かな仕事しか出来ない。再起動する度に長い時間が掛かり、これでは使い物にならない。このHPビルダーも、翌朝になってやっと動いてくれている。いつ駄目になるかわからない。本当は「たそがれ１１」を作る予定だったが、それどこではなくなった。今もスペース・キーを使っても文字がずれてくれない。昔こんな経験があったような気がするが、どうやって直したか思い出せない。明日の担当サークル会を控えて、やりたいことが何も出来ないのだ。あちこちへの連絡さえ不安だ。土曜日は「入会説明会」、日曜日も会が予定されている。来週月曜日からは外壁の高圧洗浄が始る。忙しい中、大事な道具が動いてくれない。無駄に弄りまわしているだけのようだ。これもページ保存が有効になるかどうかわからない。夜遅くまで修理に関わったが、余り前進は見られなかった。「質問箱」にまた別の人から質問が寄せられた。アウトルックの動きも鈍く対応できるかどうか心配だ。
９月８日（水）晴れ後曇り、風やや残る
Ｏさん宅より、傘を借りて朝帰りしたが、途中で空は真っ青に晴れた。５時半に出て、家には７時半過ぎに着いた。和子は「朝帰りする歳ではないでしょう」と一言なじったが、それ以上は言わなかった。
今日はベランダ改修の下調べに来る約束をしていたので、５時近くまで待ちに待ったがすっぽかされた。あの現場監督は信用できない。連絡会で抗議するつもりだ。
５時頃、観る会のチーム会と、運営委員会に出席。今日のテーマで一番揉めたのが、代替会場に関して、会員に協力要請をするための「お願い」の内容と手段の設定だ。会報を使う、例会を使う、会費納入時を利用する、会員全員にアピールをだす、など手段と、内容の具体的な作製手順が、なかなか見えて来ない。発言が散らばり、他人への要請の形での発言が多いため、なかなか議論に節目が付いて来ない。僕の進行の手際の悪さもあるのだろうが。何とか決着がついたのが９時過ぎになってしまった。Ｙ子さんに起草を依頼し、事務局と相談して具体化することに決定。結局、総会の委任状問題、担当サークル会の流れの件は次回に廻され、それぞれ文書化して持ち寄ることになった。今夜は飲まずに帰宅。１０時半帰着。軽く飲んで、直ぐに食事を済ませ、ＰＣに向う。「いのちの・・・」の資料と、此間の小巻さんの「ピアフ」交流会の写真を事務局に送るのを忘れていた。今日はもう遅いので、明朝早く送ることにする。
９月７日（火）晴れ後、台風の気配近づく、時々驟雨
１８号も日本海を北上、北海道へ。明日のＮ関係打ち合わせを今日に繰り上げてしまった。終了後、しっかりと飲んでしまって、おまけに台風の悪天候。帰宅できなくなった。Ｏさんのお宅に泊めてもらう。
９月６日（月）曇り、18号、19号接近中
朝はビン・缶ゴミ、ペットボトル類を大量に捨てる。近くベランダ調査の段階に入るので、ゴミはなるべく残さない様にしているこの頃、台風は発生後西寄りに進路を取り、九州辺りに上陸し、そのまま北上せず、廻りこんで列島にからみながら日本海に出て、縦断気味に進み、北海道に再上陸するというパターンが目立つ。例年とは違う傾向の様に思える。１８号もそうだ。明日から影響を受け始め、明後日にまで続きそう。この時期に出かける予定があり、余り暴れないで欲しい。
ＭＬのＫが診察にいった様だが、途中で病院を変えたせいもあって、医者の頭に「検査」の予定が設定されていない様で、本人も検査は改めて設定し直するつもりだとメールが来た。病院はこれまでの便秘･下痢の症状に対応するような処置をしているらしい。検査は早めの方がいいと思い始めている様だ。仲間たちも心配している。
8日頃からベランダ状況調査に入るので、2枚を残して網戸を外した。立て付けが悪くなっていて、なかなか外れない所が多かった。
たそがれ１０の書き込みがきつくなって来ている。 ３ヶ月以上になっているので、そろそろＮｏ１１を新設した方が良さそうだ。
９月５日（日）小雨降ったり止んだり
日曜なので工事もお休み。外は静かな１日だった。予想をしておきながら、テレビを見るのすっかり忘れてしまった。結果は昨日のと合わせて３戦２勝。２歳戦は勝ちっぷりを見ないと参考にならないが、そのうち各競馬場の分を纏めて見られるだろう。
１日文章書きと思索に耽る。人の心の揺れ動きについて、その優しさ、その脆さ、善意と欲望との葛藤、孤独、夢への渇望、現在の空しさなど、いつまでも振り切れない人間の業、その中で独り独りが求めて行くもの、物語は読むだけでなく、自らがその中を生きて行かねばならない。その重さ、その大切さ。Ｋが明日検査入院を視野に入れた診察を受けるという。
二日ほどの不眠で頭がくらくらしていた。５時頃、「純」の大パックを３本纏め買いして、２００円割引の恩恵を受けた。３杯ほどを飲みながら、パソコンの通信を続けているうちに凄まじい眠気に襲われ、夜１０時まで死んだように眠る。目覚めて、夕立の後のような爽やかさを感じたが、同時に重い、重い宿題を自覚する。人が生きるという絵の暗さ。懸命に明るい色彩を選択して、カンバスに塗りたくる眼差しと眼光。
９月４日（土）晴れ後曇り、小雨あり、雷鳴聞こえる
寝坊して起きたのは８時２０分。良く眠れず、明け方大地震に巻き込まれた夢を見る。「やっぱり来たな」と呟く自分を鮮やかに覚えている。浅間山噴火のためか、ロシア部隊による人質を取って立て篭もったゲリラへの実力行使のせいか。今朝の新聞を見ると２００人は殺されたとある。５００名以上の怪我人。自爆テロの女性は、チェチェンでロシアの部隊に夫を殺された未亡人達が志願したといわれている。痛ましい大国の面子と少数民族の怨念がぶつかっている。
朝のうちに古いリンゴの木箱と椅子を一脚ばらして、燃えるゴミに変え処理する。午後三時半から、大修繕特別委員会が開かれ業者と細部打ち合わせ。この会は工事中毎月第１土曜日に開かれ進行中の工事をチェックして行く。今日もかなり厳しく業者への要望が出された。
本日の札幌エルムＳは見事的中。予想は１レースのみ。明日は新潟と小倉の２歳Ｓがある。また若駒へと時代は動いて行く。
パソコンでいくつか大切なテキストファイルを書き上げた。送ったり保存したり、自分の心の中に刻んだり、それぞれ処理する。昨日の句に下の句をつけて下手な短歌にした。
一筋の道そこで尽きななかまど その奥に誘う赤のいや増す
９月３日（金）晴れ、やや過ごしいい
朝、危険物として沢山のゴミを処理する。この所連日ゴミ屋だ。工事は本格化して大量の資材が車で運び込まれ、あちこちに積み上げられている。５号棟はほぼ足場を組み終わって、次の段階に入りそうだ。明日は特別委と業者の間で連絡会が持たれる。うちのベランダもまずまず片付いて全面的にタイルの面が姿を見せた。さてこれの扱いが気になる所だ。片付けには徹が助っ人にやってきた。
僕のパソコンでもＵＳＢが使えることが判明した。Ｋのカメラで実験したのだが、どうやらウィンドウズＭｅにグレードアップした事で、前面にあるＵＳＢポートが使用可能になっているようだ。プリンターが、標準紙では問題ないのにフォトカードなどにカラーで印刷すると細かな赤い線が無数にプリントされてしまう。これももう寿命なのだろうか。買い換えのトップはプリンターになりそうだ。
浅間山が噴火続く。ロシアでチェチェンのゲリラによる人質の大量殺傷が行われた。大悲劇になっている。この日僕にも忘れ得ぬ出来事が・・・。ずっと前に作った俳句が、風呂の湯気の中で記憶に甦った。
一筋の道そこで尽きななかまど
強さの裏に脆さありを自分では食い止めようがなかった。非力なり。徳もなし。
９月２日（木）晴れ、暑い
今日も洗濯ものは×。皆さん困るだろうな。ただ内は出かけてしまうので、影響なし。別の打ち合わせのために、予定していた観る会の事務所での打ち合わせは参加出来なかった。
自分の心の中、人の結び付きと細い管の部分の血流で何が起きているのか、自分でも分からなくなっている。温かさとそれを守る素振りの影、信じようとする気持とそれを突き崩そうとする衝動。独占を否定しながら、独占への欲望。自分の暗い影を無視した他人への要求。８０、９０を過ぎても人間は透明な境地には辿りつけないのかもしれない。
９月１日（水）
晴れ、また暑くなる、太陽がジリジリ
今日から９月。予定通り足場組みの工事が始まった。これで手摺越しに大きいプランターを運び出すのは無理となった。一つずつ玄関周りで運ぶことになる。でも床防水の段階までで良いだろう。洗濯物乾しには×の印が出た。足場の上を職人が歩き回って窓やサッシュ越しに目が合うので、何とも落ち着かない。この状況になれなければならない。夜の戸締りも神経を使う。
ニューヨークの共和党大会に、ブッシュに反旗を翻したムーアが乗り込んだ。参加者のブーイングに晒されたが、平然と笑みを浮かべながら主張を続けた。街頭には４０万人ものデモが行われ、ムーアやその同調者達は「ブッシュには金があるが、我々には一人一票の投票がある。草の根の力で我々の国を我々の手に取り戻そう」と叫び続けている。警官隊とのトラブルで１４００人が逮捕されたという。
異常に台風の縦断コースが目立つと思っていたら、今度は浅間山が噴火を始めた。
ＭＬではＯＰのパソコンのハードディスクの故障が伝えられている。仕事のファイルを再入力する破目になったという。経験があるので深く同情。Ｑちゃんなども力になっているようだ。
８月３１日（火）曇り後晴れ、風強く台風去る
道路から入り口は台風に吹き飛ばされた緑の木の葉が散乱。強風の跡であろう。昨日出したゴミの包みを所定の置場に運ぶ。工事に入るのでゴミの処理には神経を使っているが、ゴミの種類によって処理日が違うので、ベランダにはいつも何らかのゴミが置いたままになる。
片付けは一段落したので、今日は気を抜いて、パソコンを弄ったり、テレビをみたりとのんびりと過ごしていたが、夕方になり巨人戦を見ながら一杯飲み始めたら、急に疲れが出始めて、筋肉痛と眠気に襲われた。テレビドラマの筋も怪しげになり、眠りについた。
昼間は、このパソコンのＵＳＢポートの有効性のテストをやってみた。「ＵＳＢ対応」と銘打って売り出したウィンドウズ９５の頃のマシーンは、後から規格が変わって、実際には使えないとされ、憤激したのを覚えているのだが、その後ウィンドウズＭｅに自前でグレードアップした後、ボイスコーダーで接続を試みたらＯＫである事が分かった。ではカメラやその他の機器も接続が可能なのかどうかが知りたくなって、ＵＳＢ接続の機器を知人から借りて、試しているのだが、手違いが多くてなかなか本腰が入らない。いずれきちんと調べてみたい。
８月３０日（月）曇りがち、やや蒸す
今日はある程度決着をつけようと、１０過ぎからベランダの作業に没頭。午後４時まで飯も食わずに続ける。組み立て式の靴棚を水洗いで綺麗にしてから、玄関に持って行って利用することにする。土間には突っかけを２足くらい置くことにしてすっきりする。釣り用のクーラー大中小が３個も出て来たが、大型のものは、危険物として処理することにした。徹のスケボーは、まだ使えそうで、ボイラー室のスキーの横に取りあえず立てておく。家庭菜園をやっていた頃の、薬品、道具、軍手、土類などが出てきたが、保存の必要を考えていると分からなくなるので、使用に耐えるかどうかで選別して、また大量のゴミが出る。今では使用禁止になっている農薬の残りまでが出て来た。中味を地下に流して、ビンを洗って「ビン・カンゴミ」に纏める。時代の経過を感じる。冷暖房用の室外機はどうやらずらして処理できる類のものらしい。工事の業者に任せておいて良さそうだ。すっかり空の空間の広がった南のベランダを水を流して、土やゴミを流すと、まだまだ綺麗なタイルが顔を出し、汚したまま放置しておいた住人を責めて居るように見える。古い椅子はバラスか、室内で置き台に利用するかは、後で決めよう。大きめのゼラニュームのプランター３個は、明日にでも芝生の所定置場に運ぶ。こうして何とかベランダの準備は出来たが、果たしてタイル面に対してどのような対応をしてもらえるのか、それだけが気になる。
腰はめりめり、体は疲れ、握力が甘くなって限界。腹も減ったので、取りあえずインスタントの焼き蕎麦で空腹を紛らし、風呂を沸かして飛び込む。腰をマッサージして、少し長めに入る。「純」をロックにして２，３杯飲みながら、モニターに向かうが、直ぐ疲れてベッドで仮寝。7時の「子連れ」のホウズキの色の良さがテーマピタリで、感激。大五郎の成長が目立って、表情に豊かさが見えるようになった。
和子が帰宅後、得意の「ウナ玉丼」を作る羽目になり、今日は自らの勤労感謝デーとは相成った。何故か味付けも上出来。使われるように仕組まれた1日であった。
８月２９日（日）朝から小雨、台風西日本へ
和子は恒例の五反田のＴＯＣ。馴染みのメンバーで出かける。雨の日曜日なので、ベランダもお休み。工事関係者の姿も見えない。静かに新潟記念を観戦。予想はちょい外れ。今１０月から発売になる「３連単」が話題になっている。高配当必至というのはスリルだろうが、１，２，３着をすべて順序通りにピタリ当てるのは至難の技。４頭選んでボックスにして２４通りだというから、宝籤だと１００枚買うとか２００枚買うというような感覚になって来るだろう。宝籤でも１枚買って祈っているような僕にとっては、丸一日考えて１通りの結論を出し、１００円買って祈るような気持で観戦して、やっぱり駄目ということの繰り返しになるだろう。それでいい。当てるのではなく、「当たる」のだ。その心境が大事。
昨日図書館から返却の督促を受けてしまった。出かける前だったので慌しい中、吉本の「老いの流儀」を探し回った。読んでどこに置いたのか分からなくなり、いろんな所に電話して置き忘れてないかを確認したりした後、裏側にずり落ちて姿を隠しているのを発見。即返しに行って来たのだが、ボケの証拠を見せてしまったように「ボケで、こんな名前の本を忘れたのではシャレにもなりませんよね」と係の女の子に言ったら笑われてしまった。
自分のパソコンでＵＳＢの接点が使用可能な機器が一部あるので、その範囲を確かめたいと思ってデジカメを借りて来たのだが、ソフトとＵＳＢコードの不備でまだ確認できないでいる。これが使えるとなると、蛸足を付けて、幅広い機器の使用が出来るようになるんだが・・・？
８月２８日（土）曇り、時々粉糠雨
工事が始まるという意識が強く、可燃ゴミといえども神経質に根こそぎ捨てる。脇の下にも入りこみそうな陰湿な粉糠雨。傘を差しても濡れそうだ。南側の植木の一部を、芝生の「所定の置場」に移す。昨日の「解放の酒」が一寸キツイ。でも既に「足場組み」のチラシが配布された。いよいよ大修繕が始まる。来週の水曜日には本格的にスタートする。今日も３時半池袋集合で、Ｉさん、Ａさんが音頭を取る「ピアフ」担当サークル交流パーティなるものに参加予定なので、ベランダ作業に没頭は出来ない。
珍しく５人割り当ての所７人が会員さんから集まり、定員制だったので事務局はオミットされてしまったようだ。良かったのかどうか。しかし、集まった会員さんの乗りは上々で、本当に良い会だった。劇団側の対応も素晴らしく好意的で、栗原小巻さん、南風洋子さんなど大スターが親しく皆に接してくれたので、首都圏９団体プラス２団体は目を輝かしての参加となった。一緒に語り、写真を撮り、ユーモアを楽しみ、美味しいお料理を食べて、楽しく過ごす。小巻さんが心持痩せたかなという感じがしたが、お話はとても元気そうだった。いつものように弟さんの加来さんがしっかりと傍に付いておられた。最後まで会員さん達と歓談していただき、感謝この上なし。武が来なかったお陰で練馬の代表挨拶をさせられる。一言も漏らさず聞いてくださるような小巻さんの表情が印象的。老酒の程よい酔いを纏って散会する。帰宅は１０時過ぎだった。
８月２７日（金）鬱陶しい曇りがち
山積みの危険物ゴミを捨てる。北側ベランダはほぼ空になる。タイルも全貌を見せる。今日は一休みしたくなって、池袋で打ち合わせ会もあるので、思い切ってベランダの作業を諦めて外に出ることにした。気持の疲れから解放したかったのか、本当に気持良く酒を飲んだ。心のマッサージみたいなもの。自分が今何を考え、何に向かって行きたいのか、それをしっかりと掴んで生きていることが、真の意味で自分を解放していることになるのだなと痛感する。和子の帰りも遅かったので、僕の方が早く帰着。一度寝てしまって、彼女の帰宅で起こされる。記録は夜中。いつものこと。
８月２６日（木）晴れ後曇り、大型台風北上中
昨日の続きで１日中ベランダの片付け。朝のゴミ捨てから始まって、北側にあるボイラー室を整理し中を利用出来る様にしてから、北ベランダを空にしようと頑張った。「危険物」が山ほど出て、明日の朝早く処理する。各家庭も同じようにやっていると思われるので、明日のゴミ置場は大変だろう。物置にしていた朽ちたテーブルも綺麗にして部屋に入れ、一時的な植木台に利用することにした。北ベランダのブルーのタイルが見えるようになったのはもう３時近く。置いてある物は生ゴミいれのバケツと、明朝捨てる危険物だけになった。そうしておいて南ベランダに舞台を移した。スキーの板を粗大ゴミとして有料処理場に運んでもらおうと思ったが、徹の体があいてないようだ。懐かしくもあるので、ボイラー室の奥の隅に立てた。次いで手広く家庭菜園をやっていた頃の鉄の支柱が５０本程錆びもせず残っていたので、もう使わないと思いながらも綺麗に拭いて束ねて、スキー板の横に立てた。小物置に使っていたポリの棚は明日綺麗にして一時的に玄関に置き、靴置場に利用するつもり。いずれはもう廃棄していい代物だ。植木台になっていた古い椅子は部屋に入れて、植木の避難場所に利用する。これで右隅は空になる。左手は冷暖房の室外機があり、これはどうやら動かせそうな作りなので、そのままにする。その周辺に積んである空の石油用ポリタンクは、ボイラー室の火元から遠い位置に積み、その他のガラクタは明日選別して処理する。ダンボールなどは既に束ねて指定日に捨てられるようになっている。明日の午前中には南ベランダも薄みどりのタイルが現れるまでに片付けが進むだろう。これを土曜まで伸ばせなくもないのだが、ここで一気にやってしまうのと、途中で一息入れるのとどちらがいいかを考えている。昨日今日で大分体が疲れている。今日当たりは途中で斑ボケ状態になり、実際には１０分ほどだったらしいのに５，６時間は２０年ほど前の意識に戻っていたような錯覚に陥った。恐らくスキーや、農機具など、過去の思いの虜になり、その頃の仲間達の顔まで見えて来たのだから、覚醒してからはしばらくは唖然とした気持でぼんやりとしていた。５時過ぎに仕事を止め、風呂に入って、「純」３杯をひっかけて、３時間ほど眠りこけた。９時近くなって和子に起こされた。巨人が高橋で大勝して、中日に勝ち越し、ゲーム差３，５まで接近したというのだ。起きたら試合はほぼ終了していた。それから遅い夕食を食べて、寝直そうと思ったが今度は眠れず起きて来て、パソコンに向かう。記録がまだだったことに気付き、書き始める。台風は日曜頃に西日本上陸か。夜中のテレビが呟いている。
８月２５日（水）曇り、また台風接近
月末には建物の廻りに足場が組まれので、それまでには南北のベランダを空にしなければならない。そのためゴミは決まり通りにきちんと処理しないといけない。今日はポリ類だが、金曜の危険物が山場になりそうだ。明日はかなり予定を進めなければならない。
午前中に沢田医院へ薬の補充に行って来た。勿論診察を受けたが、血圧は１３０の７３と適正。打診聴診はいつもより少し時間をかけていたが、「大丈夫です」で終わった。尿酸の薬を貰って帰る。午後３時頃までベランダの大まかな整理をし、飛び出して行って、ユナイテッド･シネマ入間でムーアの「華氏９１１」を観る。
一昨日観た「日本の戦争」シリーズに触発されて、早くム－アの作品を観たくなっていた。事前に聞いていた批判的な意見としては、「ドキュメント」作品なら、作者と対象との葛藤の中でアウフヘーベンされるものが、不足しているという手法的なもの、小泉のような政治的偏向説、作者が政治的な場で動き過ぎるという批判、何故パレスティナとイスラエル問題を避けているのか、というような指摘があるようだ。僕には、一言で言うと「ドキュメンタリーフラッシュ映像のコラージュ的な手法による政治論」とでも言うようなもので、いわゆる「ドキュメント」とは視点を変えて創ってある作品で、作者の姿勢は非常に真面目な風刺的衝動が熱を帯びていて、好感が持てた。ブッシュにとっては、観客数が動員されるにつれて不気味な威力となるだろう。日本での観客動員も進むにつれて小泉の風貌には影が深まる筈だ。ただ、日本では「政治の嘘」と「現実の悲劇」とを早口風に重ね合わせるユーモアから、どこまで作者の真意である深刻な怒りを炙り出せるかが少し心配である。ムーアの視点はあくまでも個人の「生」から照射されており、戦争を行う国家が、いかに実体のない「正義」や「幻想」で弱く貧しい個人を騙し、釣り上げて行くかを、バックに蠢く石油や軍需の資本の巨大な利益を置いて、浮き彫りにさせている。韓国併合から始まり、満州を植民地化する日本という国家の動きまでと良く似ている。広島・長崎で終わる日本帝国主義の末路をまだアメリカは知らずに居るのだ。この作品がブッシュ批判をパレスティナ問題まで手を広げなかったのは、イスラエルの存在があるためにアメリカの位置関係が、イラク問題とは相似ではあっても位相にズレが在るためだと思われる。湾岸戦争以来のアフガン、イラクをフォーカスし、そして歴史的には朝鮮・ベトナムを据えるに留めたのではないか。ムーアのような自浄作用を促す「獅子身中の蟲」の存在が、まだアメリカを救っているのだろう。
今日は、夜のサスペンスを一つだけ観て、飲まずに早く寝ることにする。
８月２４日（火）晴れ
昨夜の疲れが多少残っていて、ベランダの片付けはシンドイ。明日に廻す。イメージトレーニングだけはやっている。スキーを捨てる。農業用の支柱を束ねて、ボイラー室の隅に片付ける。棚を水洗いして、室内のどこかに置く。冷暖房の室外機の廻りの物を整理して、捨てるものと片付けるものとに分ける。網戸がすべて外せるかどうか確かめる。これで後は植木類で室内のどこに置くかを見当をつける。外の指定地に置くものを梱包する。これで何とか行くんじゃないかな。
何だか、オリンピックも飽きて来た。巨人は今日から中日戦で直接対決。５，５ゲーム差も開くとどうなるのか。昨日撮ったＢＳのビデオを観る。子供だましのような話しだが、気持が幼稚になっているので、他愛もなく終わりまで観てしまった。ＭＬに昨日の映画会のことを少し書いた。昨日書いたものの付け足しだ。「ポエム」にも手を出そうとしたが、挫折。もっと落ち着いてからにしよう。夕食で二階堂に手を付け過ぎて和子と言い合いが点火。何故か今夜は止めどなく遣り合って、寝てしまった。夜中に起きて流しの片付けをやり風呂に入り、１日の記録の席につく。だんだん歳で体力にゆとりがないので、飲んだりするとイラツキが出て、攻め合いになる。みっともないけど、ついついそうなる。酒ぐらいゆっくり飲みたいのだ。
８月２３日（月）曇り後雨
今日はＫの診察日。ボー先生が車で送ってくれるそうだ。朝から落ち着かない雰囲気のチャットのやり取り。気になりながら僕は午後から桜台事務所に寄り、８月分の会費を納める。大分遅くなってしまった。武さん、結花ちゃんともに元気そう。その足で大井町の映画会「日本の戦争」シリーズを観に出かける。戦争というものがどのようにして起きるのか、国家の欲望と堕落と破滅の構図を追及する力作である。こうした観方が学校や社会から影を潜め始めている現在、多くの集まりが学習会に利用できる作品である。現代の現地の風景ともう老人になった当事者たちの証言が、当時のフィルムと構成されていて、力強く訴えかけてくる。朝鮮併合から日清日露の戦争、そして世界大戦、原爆による破滅に至るまで、歴史の捉え方もしっかりしている。今のイラク戦争とアメリカの関係をも髣髴させるような描き方だ。監督はアッチンの友人のご主人だと知った。
終了したのが９時１５分頃で雨が降り始めていた。事務所に傘を忘れて出たために、駅まで小走り。武蔵藤沢からは歩くのは止めて終バスに乗る。バス停から家まで再び小走り。傘忘れが多くボケの進行を証明している。アッチンと、ご主人同行のＨｉｄｅに久し振りに会えたが、終わったのが遅く、短い休憩時間以外は話する間もなく、先に会館を出た。３人は夕食を共にしたと、後のメールで知った。二人とも元気そうで、特にアッチンはひところより顔付きも健康に見えた。
８月２２日（日）晴れ
朝方、お馬さんのデータを取り寄せ、予想を済ませる。結果は３勝２敗で、土日の成果は、楽々プラスとなった。実際には買わないのだから、プラスもマイナスもないのだが。
それよりも今日の大事件は、徹の所の永実が駅前留学ならぬ団地内留学で泊まりに来るという。連れて買いものに出たり、ジャスコのレストランで食事をしたり、パズルを付き合ったり、国語の教科書の読みの練習で発音矯正をしたり、風呂に入れたり（男の子しかいなかった僕にとっては女の子供を風呂に入れるのは始めての経験だ）、寝物語をしたりで、まさに「爺親体験学習」と相成った。
ＭＬでは、アッチンがインドネシアから帰国して報告（これが生き生きした文章で印象的。インドネシア通のＫがこれに注釈を加える）。さらにＫが明日の「病院検査宣言」をしたりで、時ならぬ賑わい。皆元気でそれぞれの行き方を追って欲しい。
８月２１日（土）晴れ、風やや強し
旅行の後は疲れているし、眠い。恒例の予想は一応済ませたが、一向に焦点が絞れず、午前中漠然と出馬表を眺めながら居眠りをして、結果は完敗。どうにもならない。ただ途中で変更した予想の中に何と万馬券が含まれていた。どうせ買わないのだから収支には関係ないが、替えた事に対する自己嫌悪が芽生える。テレビもオリンピックばかりで、その隙間を縫って、イラクの情報が入ってくる。サマーワの状況の悪化を自衛隊自身が認め始めた。しかし結論は「活動に支障はない」として、後続の部隊の交代を進めるようだ。オランダが反米勢力の攻撃対象となり始めたようだ。アメリカとの戦闘で相当の死者が出ている。
日本中が「金メダル」の歓声に埋め尽くされている。急に涼しくなって、千葉方面に小さな地震が頻発している。秋は駆け足でやってくるとか。
公民館でこの地区の合同のお祭り。太鼓が鳴り、ざわめきが風に乗って来る。旅行の幹事の会計報告が届き、宿泊費、バス代、高速料金込みで６０００円からお釣りが来た事になる。昼食代はそれぞれの支払いだったが。それにしても効率のよい旅行だったと言えよう。MLにメールを書く。Kの健康の事、OPの心境のことなど。
８月１９日（木）、８月２０日（金）両日とも晴れ時々曇り
今日はここの老人会「みどり会」の有志の旅行で鬼怒川温泉へ。台風は日本海に出て、縦断、青森に再上陸。西日本と東北に被害を出している。僕らの行動範囲には特に大きな影響はなし。午前８時に団地公園前に集合。すでにバスは来ていて顔ぶれも揃い、予定時刻には出発。今回のグループは「グランド・ゴルフ」のグループが主体。僕たち夫婦やTさんは便乗組である。送り迎えのバスつき。５０００円前後の宿泊費。食事だってまあまあ。渋滞も大した事はなく、１１時頃にホテルの近くの湯葉料理屋さんで軽い昼食。「グランド・ゴルフ」場へ。３人はそのままホテルに直行。１２時頃だったが、すぐにチェックイン出来て、近くの渓谷で写真など撮る。ゴルフから戻った一行を２時半頃出迎えて、ホテル前で記念撮影。元気なお年寄りたちも、カンカン照りの中のプレイでややお疲れの様子。僕は一足先に温泉に浸かり、冷蔵庫からビールや日本酒を引き出して、渓谷美を眺めながら、独りで飲み始めた。途中からTKさん、TDさん、TMさん達も加わり、僕自身はいい気になって飲みつづけ、夕食の頃には出来上がっていた。夕食でも食事に手が着かず、飲み続ける。カラオケ付だったが、歌わなかった。陶然とした気分で部屋に戻り、一寝入りしてから、また温泉に浸かる。湯の温度がやや低い。もう少し高い方が僕の好みだ。でも水道水ではないと信じて幸せになる。浴槽がやや古いのも費用の安さを考えれば十分幸せだ。
翌朝は５時に目が覚めた。朝の渓谷は昼間とは違う相貌を見せている。日差しが強まるに連れて、彫りが深くなる。昨日も川下りの舟が３艘づつ下って行った。頭上に盾岩が聳え立っている。８時に朝食。朝はほぼすべて食べる。９時半にバスが来て、チェックアウト。途中のフラワーパーク「花いちもんめ」で１時間ほど見学。見事な花たちを写真に収める。今回はデジカメをを使わず、しばらく見放していた昔愛用のニコンでのフィルム撮影に徹した。一眼レフのパシャリという音が心地よく懐かしい。途中昼飯を済ませ、お土産やで「ろばた漬け」などを買い、一路帰途につく。出発地点と同じ公園前には３時少し過ぎに到着、解散。幹事さん、お世話になりました。ご苦労さまでした。少しバス酔い気味だったので、焼酎を一杯飲んで寝てしまった。水上に続いての温泉第２弾。無事に終了しました。
８月１８日（水）晴れ、蒸し暑い
明日、明後日のみどり会有志の１泊旅行を控えて、余り体調が思わしくない。鼻風邪の兆候や夏負けが出始めたのか、疲れやすく食欲がない。昼間少しベッドで横になったが、あまり変わらない。夕方、買物と、６６通の往復葉書を投函しに行った時には、むっとする暑さと体のだるさに参ってしまった。兎に角明日朝８時に公園前からバスに乗り込んでしまえば、後は座っているだけだ。
Mが付き添ってKは診察を受けたようだ。心配も残るが、後は精密な検査と対応に配慮するだけだ。しょげた感じが伝わって来るが、元気を出して乗り切って欲しい。早めに就寝。
８月１７日（火）曇り一時雨、台風接近で大雨予報
午前中から和子はコーラスへ。昨日購入したヘッドフォン･マイクのテストしたが、どうやらOK。耳にかけたまま使えるので、今までより便利。顔の向きもモニターに向かったままで大丈夫。それにヘッドフォン式になったので、スピーカーを点けずに済むので、音が自分だけという利点もある。いろんなソフトを音無しで使っていたので、音が出ると別のソフトのように感じる。良い買物をしたと思う。オリンピックは男子体操の団体が２８年ぶりに金メダルというんで、大騒ぎである。塚原親子は特に印象的。この所涼しい夜があったりまた暑くなったりで、鼻風邪を引いた感じで、木曜日からのみどり会の旅行が気になる。今日は早めに伸び過ぎた髪を切ってもらって、早めに寝ることにする。そのため、もうバスタブを磨いて、湯を溜め始めた。夜は巨人戦と福原愛ちゃんの卓球が観たい。北島の２００平はまた２着で通過して、決勝で頑張るつもりだろう。タイムの勝利感より、ゴールにトップで飛び込みたい性質のようだ。「灰とダイヤモンド」やサスペンスも観たいがあれもこれもは無理。
８月１６日（月）晴れ、陽射しは暑いが空には鰯雲
１０時半過ぎ、グランドゴルフの人たちの練習が終わって、そのまま集会所で木、金の１泊旅行の打ち合わせ。泊まる旅館のサービスへの懸念も出されたが、安い事やバスによる送り迎えつきということで総勢１８名（男子７名、女子１１名）が参加する。
午後は和子の「読売書法展」を見に行く。書の優劣は全く分からないが、出品者の数の多い事には驚く。パンフレットによると今年は筆の流れの優雅さだけでなく、読みやすいもの、意味の分かるものを意図した「調和体」という傾向の作品が多いとの事。書を楽しむ人が増えた結果であろう。サンシャインの建物は構造が複雑で、いつも迷ってしまう。帰りは別行動の予定だったが、上野の方は休館だというので、行動を共にすることになったが、１時間ほどの自由行動で、和子はデパート、僕はビックカメラと分かれる。今までのマイクが使いにくいのと、どうも音声が途切れるので、ヘッドフォン式でマイクのついたものにした。使用感は明日確かめる。
暑い中での街歩きは、お盆休みのせいか一層疲れる。街は人でごった返していた。何かの宣伝のために街に立つ黒人が多いのが目立った。池袋も変化している。
８月１５日（日）
昼間は雨がち、終戦記念日
和子は書道関係で留守。雨は少しずつ上がる。１９４５年８月１５日は僕にとって一生の方向を決めたスタートのような日だった。集団疎開地の妙義山麓で天皇の言葉を音の悪いラジオで聞き、訳の分からない放送なのに、「負けた」ということは肌で感じた。体が崩れて行く様に感じた。日本も崩れて行く様に感じた。しかしそれが新しい日本への手掛かりとなった筈だった。広島、長崎、終戦という一連の出来事がゴールでありスタートであった筈だ。しかし今そのスタートで見えていた方向がきな臭い霧で包まれ始めている。「戦後派」に自信がなくなって来た。「やっぱり駄目だった」という新たな敗北感が濃厚になりつつある。「人間」の負けであるような気もする。あらゆる理想の実験の失敗の歴史でもあった。今は、人間を諦めない事、理想を砂上ではなく現実にも建設出来るように、自分たちの内部を徹底的に検証する事が僕等に与えられた仕事であろう。
昨日の飲み過ぎも、良く寝たせいか、余り残っていない。結構体も動かしたくなる。でも１日家で留守番をしていた。今日の予想はズバリ的中で、あんなに展開まで予想通り、しかも４０倍前後のオッズという成果は珍しい。勿論馬券は買ってないから収入には無関係。想像力の快感だけである。これからは外れ始めるという予兆でもある。
オリンピックの競技が進んで、結果が見え始めた。アテネ開会式のイメージは見ていて不思議な印象を与えた。古代のイメージが少しずつ変化する立体的なパレードで繰広げられ、染色体のイメージがデザインされ、妊婦のお腹が光り輝き、星空へと未来を託す。続々と詰掛ける選手団はいつも通り寂しいグループ、圧倒的な集団、いずれも民族・国家を鼓舞する雰囲気で国旗がなびいている。やはり「民族国家の祭典」なのだ。「参加することに意義がある」個人の競技会ではないのだ。現実には戦争の中で苦しんでいる国家、大量破壊兵器を非難しながら、大量破壊兵器で殺戮を続ける大国、自爆テロで抵抗する小国。分裂している同じ民族がここだけは統一旗のもとに行進している。にこやかに入場する若者達の心には様々な複雑な苦しみがあるに違いない。ギリシャの芸術家達が水と空に描き上げたイメージは、「生」を称える構図でありながら、何やら染色体の再編、強きサラーブレッドの育成にも似た人間の構図をダブルイメージさせ、「弱き人間を忘れた強き人間の祭典」に通じないことを願う暗い気持がふっと頭を過る。しかし「やわらチャン」「北島君」「野村君」「ナガシマジャパンの野球」が次々と成果を上げているのは素晴らしい事だ。何よりも自分に勝つという偉業を遂げた人たちに敬意を表したい。
優しいMが病院嫌いのKを診察に連れて行ってくれるらしい。異常なしの朗報を期待している。MLの友情よ、永遠に！
８月１４日（土）晴れ
今日は潤の家族が来訪、奏の成長振りを見る。お昼頃に揃ってやって来た。初めは都合が悪かった徹一家も都合がついて全員集合となる。孫が３人寄るとそれは賑やかになる。ご馳走は寿司やから揚げなどを用意したが爺自らのディッシュは恒例の「茄子の冷製」。味が辛すぎたかと思ったが、どうやら成功。孫達の様子、学校や保育園の事など話題となったが、それぞれ子供で手一杯の様子で、改めて子育ての大変さを感じる。それぞれが気になる問題を抱えているようだ。
僕は料理が終わったら一息付いて、ビールで乾杯の後、「純」をロックでぐびぐびやってるうちに前後不覚。気付いたらズボンを脱ぎかかった状態でベッドに倒れていた。孫と遊ぶのも忘れて眠ってしまったらしい。和子がジャスコに連れて行ったり、サービスしていた様だ。孫受けの悪い爺の実態を見せつけてしまった。
MLに僕の二面性が現れているという指摘があった。それは仕方ない。自分の見詰め方にいつも同じ姿勢を取っていては草臥れてしまう。攻めたり息を抜いたりは許してもらわぬと。若い人は元気なんだな。Kが医者になかなか行かないので、Mにメールで応援を頼んだが、今度もどうなるか分からない。本当に「神経」のせいだけならいいのだが。
８月１３日（金）晴れ、まだまだ暑い
今日は１３日の金曜日。明日は潤や徹が孫どもを連れてやって来るので、朝から家中の大掃除だ。少しでも綺麗なところを嫁達に見せたいのだろうが、一度にやるのは大変だ。水場廻りを和子に任せ、部屋の掃除とベランダの続きを担当する。ベランダの方は大分片付いて、やっとタイルが本来の姿を見せ始めた。孫たちのプレゼントにTシャツを用意すると言うので、一緒にジャスコまで足を伸ばす。ついでに夏向きの座布団カバーや、先日捨てた折れたアイロン台の替わりを購入。よっこらしょと運んでくる。明日は賑やかになるぞ。例によって「茄子の冷製」の注文も出そうだ。
奏は本当に１年ぶりだ。大きくなっただろう。
「いのちぼうにふろう物語」の資料として、当時の地図と現代の地図を並べてみたら、なかなか面白いので、プリントして付け加えることにした。今の千石あたりがこのドラマの舞台の様だ。木場の現代美術館の東側あたりになりそうだ。
お馬さんの出馬表も打ち出しておく。予想体操の準備だ。
８月１２日（木）晴れ
昨日作った往復葉書の「出番です」のお知らせを印刷。プリンターの調子が悪く、今日も始めやや汚れが出たが、間もなく消えた。所が設定の機能が鈍くなったり、ストップしたりで、梃子摺る。郵便局で６７枚の往復葉書を購入。早速印刷に掛かった。無駄の出ないように往信面は、１枚ずつプリントしたが、ミスで途切れた時に２枚のロスが出てしまった。午後３時頃には完成。投函は１８日頃で良さそう。
その後、伸ばし伸ばしして来たベランダに溜まっていた砂、砂利、鉢の残土をベランダの下に敷き詰める様に処理する土方を一気にやってしまった。僕が外に出て、徹に上から入れ物ごと渡してもらう形にしたので、案ずるより楽に終わった。下の窪地がほぼ平らにならされた。後はまだ置かれているものの片付けと工事期間中の置き場所の工夫が必要となる。
SさんとFさん他に「観る会」の会費納入袋を配布。今回は夏フェスなどの影響で遅くなってしまった。夕方になると、少しだけ涼しくなった感じ。ほんの僅かだが。酒とシャワーで活き返る毎日が続いている。
夜は正真正銘1杯だけの「純」で巨人戦を観る。２連敗していて中日と５ゲーム差と引き離された巨人が３対１で辛勝。小久保の活躍が目立つ。ゆっくり風呂に入りたい。
８月１１日（水）晴れ
昨日の打ち合わせに従って作った原稿で、第１回運営サークル会に向けて案内状を入力。全体の日程を知らせる葉書である。今回は往復葉書にして、アンケートを添えた。往復葉書の作業はややソフトの使い勝手が違って、手間取った。何とか出来あがったがプリントは明日にする。
昨夜の養老のお化けか、朝の内だけだがやはり下痢気味。土いじりは明日に廻す。そのくせ夕方になると、また飲みたくなって、割引券の有効期間が迫っているので、「純」のデカパックを２本ジャスコで購入。今度は３本買えば２００円引きという割引券が付いて来た。どこまでも売らんかなの商法。人参で誘われる馬のように意地汚い僕もつられるのだろうか。
軽く飲んでMLを書いたが、泣き言になってしまう。医者嫌いのKがまた大不調に陥っているらしい。
8月１０日（火）晴れ
夜の緒会議の前に、池袋で別の打ち合わせ会に顔を出し、その後友人と話し込む。あまり元気がない。夏負けか。
夕方から、「いのちぼうにふろう物語」のチーム会を開いた。Wさん、Yさんが熱心に参加してくれた。往復葉書の通知の内容を決める。それから引き続き開かれる運営委員会に報告する内容の確認。運営委員会は珍しく全員参加で９時過ぎまで熱心に討議が続いた。運営サークル会の運営上の問題、入会説明会の件、「いのち」の取り組み、定期総会の仕組みの検討、今年の総会で出された問題（IMAホールのステージ数、観劇会毎の経費の公開）の検討、紙折り機購入の件などを次々と討議する。終了後、「養老」で一息入れる。久し振りに８人の顔が揃った。11時過ぎに帰宅。疲れがドット出る。
８月９日（月）晴れ、長崎･原爆記念日
５時起きして３日分の記録を書いた。そしてまた２時間ほど寝直す。朝食になってどうも腹の調子がおかしく、下痢気味。今日は１日柔らかなものを食べ、禁酒。でも夕方にはもうガスも通り、やはり一過性だった。長崎発信の平和アピールの中には、アメリカ市民に呼びかける部分が入っており、ユニークだ。それだけアメリカの進む方向が平和を大きく左右するということだろう。一国主義を抜け出て、真の意味での「平和グローバリズム」へ転進して欲しい。
昨日来ていた質問箱のSさんの質問に答えなければと、質問を読み返した。asの用法なんだけど、どうやら語法と品詞の関係が文法的に未開拓部分が多く、答えきれそうにもない。ただ今まで余り文法的には考えなかっただけで、いざ説明するとなると幾通りにも考えられるような感じになって来る。どだい言葉の表現には曖昧さが付き纏うので、文法できちっと割り切れる場合ばかりではないと思うのだが、そんな気持も含めて一応説明した。でもとても細やかな分析力のある方なので、満足はしていただけないと思っている。教えるというより一緒に考えてみることにするつもりだ。
午後には、次回鑑賞会「いのちぼうにふろう物語」（山本周五郎原作）の資料をプリントアウトした。時代的背景と作者についての2本、それぞれ3ページずつ。これは第1回の担当サークル会で利用するつもり。さらに明日の運営委員会に向けて、チームの方針を説明する資料も印刷した。どうもプリンターの調子が良くないが、何とかまとめた。
体調不調なのでベランダの土方は控えておいた。水、木に頑張るつもり。お腹も治まったので、「子連れ」を久し振りに見る。新しいバージョンなので、大五郎がやや大人っぽくなったように思える。加藤剛の検事ものは持ち味は活かしているが、ストーリーの展開はおとなし過ぎる。
８月７，８日（土、日）晴れ、鑑賞会夏フェス参加
早めに着いたが、バスには板橋、城北の後から乗車した。事務局の顔が見えたのが集合時間ぎりぎりで、要領がはっきりしていなかったためだ。ねりまからは結局１３名の参加となった。８時頃出発したが、かなりの渋滞で、水上の旅館までゆうに４時間かかり１２時頃到着。到着直前に大雷雨に襲われ、ホテルの玄関で一人転倒する状態だった。列車を利用した他の鑑賞会には到着に遅れた人たちも出たようだ。昼の弁当はバスの中で済ませていたので、早速開村式。前年とは逆にこの時に劇団紹介・宣伝が組まれていた。それが終わると、すぐに各分科会に分かれてワークショップが始まる。我々は文学座の川辺久三氏、山崎さんによる「朗読・女の一生」に出席したが、企画や座席作りそのものに不手際を感じた。講演風な会場作りをしたので３０人程度の会なのに後の人には朗読者の表情が見えず、興味が半減。観客との質疑も声が後には通らず、発言の理解が出来ない。それに「朋友」で教えてもらった「朗読」の概念とは違って、立ち稽古寸前の「本読み」という印象で朗読者は立ち上がってセリフを読んだり、実際にお茶を飲んで話したり、という感じで、西海さんの地の文と言葉の部分の読み分けの方向とは違っていた。いわゆる「朗読」と言うのは、西海流が正統派ではないだろうか。昔、樫村さんのラジオの朗読以来の流れだろうと思う。それと「ワークショップ」と呼びながら、参加者は聞くだけというのも物足りない。その後成果発表会というのがあって、各分科会の様子が報告された。講演以外は、ワークショップの名に相応しく参加者体を使っての参加という企画が多かった様だ。ゲーム的な表現のためのトレ－ニングとかコンニャク体操など。
夕食に入って、Aさんと武さんの間に入って、燗酒を飲む。でもこの晩は、僕としては珍しく食事を殆ど食べてしまったので、お酒は進まなくなった。食事はなかなか美味しい。 その後劇団「１９８０」（俗にハチマルと呼ぶ）によるデモンストレーション、風変わりな演技のついた河内節など、太鼓の音も勇ましく、熱を帯びた舞台。その後は同じ会場で多くのテーブルに分かれて、創作団体との交流会。ここでも飲み物が高くて、Hさんの２０度の「純」を水でまぶしてちびちびやっていた。
部屋に戻り、サッカーの対中国戦を観たが、日本の勝利が見えてきたので、途中で温泉に出かけ、ゆっくりと浸かった。前日までの「土方」でしこった肩や背中を湯が気持良く包んでくれる。
部屋へ帰るとサッカーは結局３対１で日本が勝利したという。アジア代表決定である。ベッドが二つ、あとの６人は畳に布団という構成だったので、ベッドに寝かせてもらった。横のベッドには「さいたま」のHさんが寝た。
翌朝は、６時に目が覚めた。朝食は７時からバイキング。適量を盛り付け、全部平らげた。しかし総量は巨漢のIさんの半分以下かもしれない。９時から劇団関係者のバンド演奏。今年も結花ちゃんがキーボードを演奏していた。彼女は東京でこの演奏の練習に駆り出されている時に自宅に空き巣に入られ、現金すべて、デジカメ、買ったばかりの時計を取られ、バスの中の事故紹介では「ブルーなんです。」と元気がなかった。でも大役を何とかこなしていたようだ。
その後は「村の解散式」となり、来年はこの計画を見合わせて、存続か否かをゆっくり検討することになっている、という。
解散後は、バス毎に行動。ねりま、板橋、城北のバスは「工の里」という所へ行き、希望に応じたコースに分かれて行動。紙漉きは前にやったし、ということで、今年は「ガラス絵」に挑戦しようと思ったが、その教室がかなり遠くに引っ越してしまったというので、急遽変更して「七宝焼き」の教室に参加した。僕は初めての経験で、小さな地金に色を塗りつけ、銀箔を施し、さらに上塗りをかけ、焼いてもらうのだが、仕上がった物は結構見られる作品となる。しかし作った作品はブローチなので、結局かみさんが「私が使う」と断言した。帰りのバスの中で、各コースでの様子が報告された。サイクリングで野仏めぐりとか、草鞋作りとか、ドライフラワー・アレンジメントとかがあったようだ。「わらじ」のグループは、「ガラス」と同様遠くて教室に辿りつくまでに疲れてしまい、自分では作る気力がなくなって買ってきたという人達もいたようだった。
東京へは、往路とは違って渋滞もなく、早目に到着。池袋までは行かずに練馬で下車し、帰宅した。武さんに池袋まで行って打ち上げでもと誘われたが、疲れていたし、明日からの「土方」もあるので、練馬のメンバーと一緒に練馬で降りた。板橋のAさんとか劇団の方々とはもっと話したかったが、またの機会とする。
パソコンを開けると、留守にした間に１５０以上のメールが来ていた。その中にSさんの質問２番手が入っていた。asに関する質問だ。これまた文法的には極めて難問だ。英文法学者でもいろんな立場で答えが出てくるだろう。良く考えてから自分の考えを纏めたい。
８月６日（金）晴れ、広島の原爆記念日
中東に核兵器技術が流れ、アメリカは公然と「実用的」核兵器（抑止力としてだけでなく、実際に使用可能なの意）作製の予算を計上する動きが公然となされ、北朝鮮も不気味さを払拭させようとはしない。今年の広島での宣言には「痛ましい歴史を背負っている都市としては、この核兵器の公然化への抗議が盛り込まれるようだ。日本と言う国自身が重い歴史を軽視するようになり、軍隊の公然化を始めているのだから、平和発信地としての広島・長崎の意味はますます重要なものになって行くだろう。
午後みどり会のカラオケサークルの会に顔を出す。今日は人数が揃っていて、時間たっぷり歌えて皆満足そうだった。１９日からの１泊旅行の話も出ていた。
明日から「鑑賞会」の夏フェスに参加するので、荷物を纏めるなど、忙しい。池袋７時５０分集合なので早めに寝なければならない。和子は５時起きだと騒いでいる。
８月５日（木）曇り後晴れ
さすがに昨日の今日で体がだるい。一寸ハードな肉体労働が辛くなっている。動き始めが遅くなった。午前中から「土方」にかかろうと思ったが、朝飯は遅くなり、結局午後になった。明日の危険物デーに合わせて廃棄するポリの植木鉢を残土を捨てて、袋詰めした。最終的には、残土の処理がキーポイントになるだろう。後１０日位が山だ。万年青を育てていた関係で、砂、砂利（これは教え子のY君が運んでくれたものなのだが）の処理が一番気を遣う。
区切りが付いた所で、昨日撮ったビデオ「さとうきび畑の唄」を２時間以上に亙って、鑑賞した。黒木瞳とさんまが熱演している。暗くなりがちな沖縄戦ものを現代に明るさで結び付けて演出したのだろうが、一応は成功していると言えるだろう。ただ無理に明るさを演出してリアリティを薄くしてしまったとも言える。人間を信じるとリアリティが薄くなるというのは、悲しい現実を反映しているように思う。でも充分に制作関係者の努力は買いたいと思う。
買物に誘われ、重い荷物だけを持って先に帰って来る。巨人戦が進んでいた。飲みながら観ていたが、未だに延長戦で１２回に入っているようだ。後はネットにニフティで結果を追ってみる。
８月４日（水）晴れ
夏空。また暑さの予言。今日で史上２位タイ記録との事。しかし僕は余り暑さを感じなくなっている。慣れて来たのか。今日はベランダの土方をやろうと思った。今まではゴミ捨ての大きくなった程度で、「ドロ」に向かう決心が足りなかった。植木鉢の残土がかなり残っていて、これを南側ベランダ下の地上に廃棄する必要がある。しかしベランダには３８年のゴミが累積しており、どれが土やらどれが棄てられるゴミやらが分からずにタイル上を塞げている。その種類を確認して処理の仕方を決めた上で分類して行く仕事が大変だ。それもまだ手始めなのだ。明日は午前中から取りかかろう。今日は２時間で腰が痛くなった。少しずつアップして、体を慣らして行かないと、持たない。
２時頃から体を休めて仮眠。目覚めてから、鑑賞会の「いのちぼうにふろう物語」チームの報告書を作る。１０日の運営委員会への資料だ。土日と夏フェス、それが終わると直ぐに委員会になるので、後が詰まると辛くなる。それに１回目の担当サークル会に劇団側が不参加となる、独自の資料も必要になる。時代背景、作者の紹介なども過去の資料をコピーして用意する。入力だけにしてプリントアウトは明日にする。
例年通り８月になると敗戦時に係わる番組がラジオでもテレビでも放送される。今日は「さとうきび畑の唄」完全版が放送される。これはビデオに、１２チャンのサスペンスもビデオに、そしてNHKのルポルタージュを生で観たが大した事はなかった。取材されている人にとっては大変な事だと思うが、視聴者はそれを大した番組だと思わない事はよくあることだ。期待感がもっと大きいのだ。「新情報入手」というのは余り当てにならない。「さとうきび」だけは、明日のうちに観ておきたい。戦争が背後霊の様に付き纏った世代なのだから、それを甘受して生き続けたい。NHKの放送の中に、質問箱の方と同じ「城間」という家族の話が出て来たが、同じ重い歴史を背負っておられるに違いない。
８月３日（火）晴れ
全く普通に１日が始まる。生ゴミ捨てからスタート。この日常から「詩」が生まれないようではいけないのだ。でもそれ以外今日は１日外に出ずじまい。昨日と同じに「橋爪」「３時」とテレビに浸かる。裏番組もビデオに撮る。これがSF風でしかも常套手段から外れた傑作。UFOらしきものに迷い込んである種の教育を受けた子供が「ナビゲーター」と名づけられ、元の家に帰って見ると、家を出た時１２歳であり、戻った時は２０歳の筈なのだが一向に歳を取っておらず、弟が年上になっていた。２時間程の時間の推移が８年かかっていたのだ。国は国家機密として少年をNasaが調査し始めるが、少年は再びUFOに呼び戻され、モニター画面と指令鏡のような機械と友好関係が成立し、この進んだマシーンは少年の心情も理解出来る様になり、やがて自分でUFOを操縦して、我が家に辿りつく。いつも異星人を敵と見なし、戦争が始まる話ではなく、むしろ現体制の国家が少年を危険視し、むしろ地球外存在と友情を結ぶという「時間･空間」を超えた「インターナショナル」が実に見事に美少年を通して表現されている。この手のものは割りに僕の好みだが、話の荒唐無稽さに自然に嵌まっている自分を知って驚いた。少年のキャラクターが実に愛らしい。
質問箱のSから再質問が来る。やはり懸念した通り「文副詞」を説明に絡めたので混乱したようだ。もう一度説明をし直したが、「補語」の説明にはいつも梃子摺っているので、すっきりは理解してもらえないのではないか。スタートから自分の非力を感じる。
アッチンの知り合いの作った映画を見に行く旨、MLに書く。２３日のことだ。明日からまたベランダの片付けを再会の予定。
８月２日（月）晴れ
ゆっくり起きてのんびりと過ごす。テレビを覗いたり昨日の予想の復習をしたり、昼寝をしたりでゆったりとしていると気持も体も楽に伸び伸びとなる。夕方軽く一杯飲んで、駅の近くまで散歩に出る。和子の帰りは１１時前後になりそうだ。遅くなって入浴、就寝。
８月１日（日）
晴れ、風が爽やか
もう８月に入ってしまった。和子の留守中冷蔵庫の残りものを傷めないように、タラコ、シラス、冷え飯などを先に食べるようにする。馬の予想を昨日に続いてやって見たが、結果は同じようなもの。４時から大修繕の委員会があるため中継はゆっくり見られないので、別のドラマを見始め、途中で集会所へ。「ベランダに置かれたもの」を中心に、工事過程での協力要請の内容を細かく詰める。タイル、人工芝などの個別的対応も業者と相談の上、決めることにする。８月中頃には、必要な経費なども見積を出す予定。
スーパーでいろんなものを買いこんだ。ご馳走が食べたくなり、刺身、西瓜、桃なども買い込む。リッチな気分で夕食にしたが、やはり残っていた日本酒、焼酎などを飲み尽くしてしまい、食事は長いこと続いた。夜は静かに深けて行く。今夜はパソコンも無視。
７月３１日（土）晴れ、一時大雨、暑い
朝、和子を送り出した後、部屋を片付けてから出かけたが、出がけに凄まじい雷雨。携帯用の傘は持っていたが、それでは心許ない感じだったので、大きな傘を持って出る。駅に着く頃には雨は上がり、太陽がギラギラ。これは下手をすると傘を忘れるぞと一瞬思ったが、予感通り、池袋で傘を車中に置いたまま下車してしまった。気付いたのが遅くなってからだったので、届けてはいない。帰りは１１時近くになった。
７月３０日（金）曇りがち、台風は西へ、むっとした暑さ
朝方、不要な植木鉢を危険物として棄てる。かなり棄てたが、まだ残っている。お陰で本来の「危険物」を棄て忘れた。
メールを点検していたら、Sさんからの「質問」を発見。補語として使われている形容詞の用法に関するもの。分かりにくい、説明し難い問題だ。何とか回答をまとめてみる。適切な用例がなく上手く説明できなかったように思う。この所質問者が少なかったので、感覚が錆びているのかも。直ぐに送信した。
新しいソフトの切れ味を試す意味で、今週のレースの分析をしてみた。一応の結論を出したが結果には信頼を置いていない。分析の要因の外にあるものにいつも振り回されるのが現実なのだ。
明日から、和子が帰省。一人所帯になる。「食べるための仕事」を頭に入れる。後はマイペースで動ける。ただ、日曜日の夕方に大修繕特別委が予定されている。
７月２９日（木）晴れ、やや過ごし易い、へそ曲り台風が発生
お酒が続いているせいか、お腹の調子が良くない。コントロール出来ないのは自分が悪いのだから自業自得。飲み出すと実に旨いのだ。話も弾む。時には弾み過ぎにもなるが。
ベランダの荷物を少なくするために、いろんな整理や廃棄処理に気を使っている。明日はもう少し要らなくなった鉢を棄てたい。８月１日の４時から特別委員会が開かれることになった。どうやら「ウォルター少年・・・」は３０日で終わりになるらしい。現在も１日一回上映になっていて、それが朝なのだ。ちょっと観るのは無理そうだ。週末のプランを立てたいが、気紛れ台風が発生して、八丈の方から西へと進んでいる。ニュースでは、四国か九州へ上陸か、とある。関東は大丈夫かもしれないが、どうも気候に大きな変化が起きていることは確かなようだ。
昼間「マスク」という映画をテレビで観たが、前に敬遠してゆっくり観なかったが、案外に面白い作品であることに気がついた。トリック撮影をふんだんに使っているのだが、ドタバタの筋書きの割にはユーモラスな上品さが出ていて好感が持てた。先入観で敬遠するのは良くないのか。
城間さんに、質問箱の件でOKの返事を出した。でもかなり力のある人らしく、お手伝いになるかどうか。こちらが勉強させて戴くつもりでやることにしよう。
今日はMLのアッチンの誕生日。早めにお祝いをメールする。皆からも次々と寄せられている。
７月２８日（水）晴れ、ぬっと暑い
観る会・夏フェスの参加費を事務局に持参する。会費納入は３１日から始まる。石井さんも参加出来るようになったらしい。出ついでに夏の予定の打ち合わせなど数件の用向きを済ませる。最後に流れた所で暑気払をしようということで、また一杯。「今日は控えめにしておこう」という気持も飲むほどに薄れ、いつのまにか大虎へと変身。楽しいのだから仕方ない。話題は次々と変わり、愚痴あり、悔やみあり、見栄あり、懺悔あり、すべてが肴となって、酒がどんどん進む。外に出るとぬっと暑い空気に取り巻かれる。帰りの電車の中は夢うつつ。
荻野さんから西武球場での写真がメールで届いた。僕の顔はすでにへろへろ振りが明か。これでは試合の経過も結果も怪しいものだ。
今回の「質問箱」の質問者は、立派な社会人。ボランティア活動に英語をという志向の方。いろいろと苦労を重ねて来た方のようだ。英語力も僕などより上のようで、力になれるかどうか分からないが、お受けしようと思っている。
７月２７日（火）晴れ、暑さが舞い戻る
西武球場の会があって、夕方から出かける。バス停から積乱雲を見る。雷雨があるかもしれない。隆さんも新しい住処に移って、顔を出せなくなり、石井さん、アキモリ氏なども欠席で、やや寂しい。駅前で１リーグ制反対の署名運動をしていたので、署名し、紙コップを買って、球場に入る。今晩はビールは止めて、いきなり日本酒にした。いつのパックとT氏持参の「如水」の両方を味わう。
結構いい気分になって、主に隣に座った荻野氏と喋った。殿下の奥様は退院できたとの事。きっと嬉しかったのだろう、報告する彼のほっとした表情が明るかった。
７月２６日（月）晴れ、涼しい風が時たま立つ
朝９時までぐっすり寝込む。昨夜の祭後の日本酒が効いたのか、久し振りに良く眠れた。公園の祭の跡はすっかり片付いて、舞台だけがひっそりと残っていた。大変な人の力が働いたのだと実感する。自分は今年は何もしていないのが恥ずかしい。
新ソフト「e-typist」を試してみた。材料には「いのちぼうにふろう物語」のパンフレットの文章を、担当サークル会で利用させてもらおうと、テキストファイル化してみた。数年前の読み取り能力とは全く違って、先ず完全に読みとって、画像ファイルをテキストファイルに直してしまう。つまり入力する手間が完全に省ける訳だ。完全にワード文書に出来た時には、凄い発明に革めて驚嘆してしまった。これはいろんな所で有力な道具となる。あり難いことだ。早速「周五郎の人と作品」と「深川安楽亭」の時代背景の二つの文章をコピーした。次の担当サークル会に役立つだろう。
夜になって「シロマ」という、自称「中高年の大人」から「英語質問箱」を利用したいとの申し込みがあった。どうせ錆びる寸前の英語力、使っても貰えるにこしたことはないので、OKの返事を送った。これも一つの出会い。一期一会の哲学通り、良いお付き合いになればと願っている。
７月２５日（日）曇りがち、多少風が涼しい
昨夜の前夜祭に続いて、今日は本祭。今回はお手伝いもなく、茶話会に顔を出すくらいだな、と思い、データ入れの仕上げを急いだ。午前中ですべて組みこみを完了した。思えば長い作業であった。お昼になって公民館の茶話会に出かけてみたら、何と出席者名簿に僕の名が載っていない。これでは弁当も割り当てが無かろうと出席を辞退する事にして帰って来た。どうやら２度ほど参加者の希望調査をしていたようだから、最初には記名したが、２度目のには「既に申し込まれた方は記名は不要」とあったので、その通りにした。この辺りに名簿整理でミスが起きたのではなかろうか。３時過ぎになって、係の責任者と協力者のSさんが我が家までご挨拶に見えた。お土産まで戴き、恐縮の極み。却って迷惑をかけてしまったようだ。
すっかり整備されたソフトを利用して「函館記念」他、数レースを予想したが、最終結果は全敗。軸馬が３着になったケースが多く、２着になった場合は相手がずれてしまった。３着になったのは印通りだと人気通りで面白くなく、中穴狙いにして結論を出したためにこうなったのではないか。とすれば、この３着には意味があると言える。これからはレースを絞って、様々な角度で検討する時間を作り、自分なりの方法論を考えてみたいと思っている。テレビで「データだけで予想が当たれば、我々が苦労はしませんよ。」とHRという評論家が大口を叩いていた。そう言う彼も左程当たって居るわけではないのだから、そう「奥の深い」世界なのだ。
巨人が横浜と大接戦を繰広げ、延長戦１１回まで縺れ込んだが、最後に敗れた。巨人の弱点は明らかにピッチャーにある。古い功労者に頼り過ぎてきたこのチームは、若い新人を育てたり、スランプに落ちこんだ選手からもう一度力を引き出す指導力がないのが特徴だ。金にまかせてホームランバッターばかり揃えても、派手にはなるが粘り強いチームは出来て来ない。ピッチャー強化をいいながら、いざシーズンが来ると一向に改善されていないということを繰り返しているのは何故なのか。
祭の抽選会で４９９番という番号で１０００円の商品券が当たった。この番号を「ヨクナイン」と読んで悲観的だったのは僕。「ヨククウ」と読んで強気だったのが和子。因みにこれは４等であった。
７月２４日（土）晴れ、また蒸し暑くなる
遅い時間になって生ゴミをだし、ついでに昨日かいた「ベランダ問題」の「お願い」を事務所に持って行き、Oさんに渡して帰って来た。もう公園は提灯の飾りが出来上がっていて、すっかりお祭ムード。何も手伝っていないのが気になるが、だんだん若手が動いてくれなくては困るし、古株は厄介がられるようになる。ふたたびパソコンと睨めっこ。パソコンがお腹一杯になった頃、再起動をして、メモリーを空にして、そのついでに急ぐ仕事を入れてしまう。そしてまたデータを食わせる。そんな役割が続いている。
明日は団地のお祭だが、老人対象の茶話会（昼食会らしい）によばれているだけで、今年は夜の抽選会にでも顔を出すだけにして、せいぜい模擬店で焼き鳥とビールでも飲んで終わりになりそうだ。吉本も進まない。予想は五分五分の成績。
７月２３日（金）晴れ、やや凌ぎ易い。
やはり昨夜は落ち着いて眠れなかった。夜中に何度か目を覚ましてパソコンの前に行って見た。どうやらトラブルはなく、組み込みは継続していた。そのため４つのデータグループのうち３つは３時頃までに終了した。途中みどり会の集まりに一時間ほど参加。作業が残っているので、途中で帰宅した。「たそがれ」も書かず、K君への礼状メールも送れていないし、ベランダのタイル問題での私見を原稿にして事務所に提出する予定でいるので、区切り目で再起動して、これらの用件を先に片付けることにした。
和子は書道と新宿の事務所行き。その留守に、部屋の掃除も含め仕事を進めた。ベランダの片付けは気になっているだけ。恒松さんから綺麗な暑中見舞いを戴く。桑の実の写真が見事な紫。疎開を思い出す。新しい高齢者医療保険証が届く。８月から更新される。カラオケの望月さんが曲目索引を新しく綺麗にプリント、製本して皆に配ってくれた。和子が喜ぶだろう。
今夜もパソコンは眠らせないぞ。
７月２２日（木）晴れ、相変わらず暑い
今日は、下の図書館のある支所のホールで、地区労連ならぬ地区老連の芸能大会があり、うちのみどり会も４種目参加で、フラダンス、舞踊、カラオケ、コーラスの４つの個人及びグループが舞台に上った。午前中からカメラによる記録を兼ねて客席に陣取った。会長のKさんは裏方で忙しそうだった。２時過ぎには終了したので、図書館にも立ち寄って、吉本隆明の最近の本を見付けたので、借りて来た。「老いの流儀」という喋った内容を文章に直し、本人が手を入れて出版したものらしい。水泳中の事故で溺れそうになり、それ以来体が大分不自由になったようだ。彼のものは久し振りなのだが、妙に惹かれて、手が出てしまった。
家ではその間ずっとパソコンが働いていて、データ組み込みをやっていたので、３ブロックの重要なデータを一気に入れてしまいたくて、今日も夜通し続ける事にした。いざ始めて見ると、一つ一つのファイルの件数が多くて、１ブロックのデータだけで何十万という件数になる。このパソコンは旧式で動きが遅いから、特に時間が掛かって、他の仕事や連絡に差し支える。もう一息だから頑張ることにする。夜中になったが、いれっぱなしで寝ることにした。途中で別の操作を平行してやるとどうもトラブルの原因になり易いようなので、寝てしまうか、テレビを見るか、読書するかいずれしかない。寝不足気味なので、今夜は寝ることにする。どうも中途になっていると良く眠れないのだ。早く完成させてしまいたい。大騒ぎをしているが、なんてことはない、お馬さんの能力比較のために必要なデータなのだ。つまりお遊びの道具なのだ。
７月２１日（水）晴れ、暑い
大変な暑い夏の記録らしい。今日の夜の温度でまたまた新記録になるとか。そんな暑さの中のせいか、僕はイライラしている。データの組み込みが1歩前進2歩後退だからだ。これは明かにソフトの組み込みプログラムの脆弱性によるものだろう。これではいくら繰り返しても前進しない。初めはチャットなどと平行して組み込むことの非かとも思ったが、そんな不便さがあることも変だ。もともと超長時間に亙る作業と銘打っているのだから、しばらく静観しようと思う。バージョンの古い方では既に完了しているのだから、それを使えばいいのだが、動きが遅いのだ。まあ、焦ることもあるまい。イライラしていると、あちこちに飛び火する。当馬君はIDとパスワードを送ってきたので、これでこの種のソフトの登録は完了。Targetのデータ組み込み完了だけが望まれる。
明日、明後日は老人会の地区会がある。少し涼しい所でゆっくり眠りたい。
恒ちゃんの贈り物は無事インストール完了。後は具体的な利用で操作を覚えるだけ。スキャナーを使ってコピーし保存したテキストをどうやってWordのファイルに変換するか。凄く便利になると思う。近々実用化させる。今夜は良く眠りたい。
7月20日（火）晴れ、飛び切り暑く感じる
和子はご招待でお台場までバスで。有吉久美子の講演と昼食会だとか。こちらは「スーパー当馬くん」の登録料を銀行から送ったり、図書館に行ったり、パソコンを作動させたまま動き廻った。でもこのパソコンは、傍に付いていないとすぐ臍を曲げ、サボり出す。結局データの組み込みは進んでいなかった。凄い暑さが続いている。新潟や福井では集中豪雨、明かに異常気象だ。「デイ・アフター・トウモロウ」を思い出す。「ワンタンスープ」「他人丼」「葱ミジン詰めオコンコン様」を作って「純」で一杯やる。暑さ凌ぎはこれしかない。
７月19日（月）晴れ、暑い
朝のゴミ処理と「純」を買いに行くのにだけ外出。後は外に出る気にならなかった。今日は、MLのペチ君に誕生祝のメールを出し、映画「ブラザーフッド」のお勧めの言を一言書いておいた。
後は主としてTargetのデータの取り込みの続きをやった。これって根気の要る仕事で、まだ数日は掛かりそう。前に一度完了したのだが、バージョンアップをした時にへまをやって、組み込み済みのものを活かせなくなってしまったのだ。我ながら大変な無駄をしている。昼寝をしたりして体調を整えた。暑さだけが耐えがたく辛い。昼間「ジュラシックパーク」をテレビで見たが、またもや居眠りしてしまい、良く分からなくなった。トリックだけが目立つ作品なのか。
７月１８日（日）晴れ、依然として暑い
朝起きた時に既に暑さが予告されている。じわりと汗が皮膚に滲む。日曜日というと今でも余り有意義には過ごさない癖がついているのか、たるむ快感が習慣となっている。遅れ馳せながらのお馬さんの予想。「北九州記念」で久し振りに４７，８倍を的中。勿論馬券は買ってない。「いのちぼう・・・」の連絡用の往復葉書をレイアウトする。今回は相方向性を大事にして、アンケート形式を併用して参加姿勢を強めてもらう試みにした。細かな点はもう少し考える。大まかなレイアウトだけ用意して保存した。
今日もまた気にしていた「ブラザーフッド」がもうレイトショー１回になってしまった事を知り、やがて上映を終わるのを恐れて、７時１５分からのレイトショーに飛び込んだ。終わったのは１０過ぎ。約３時間近い長編である。しかし素晴らしい作品で感動性に富む。基本的には家族愛、その中の兄弟愛が、南北に引き千切られた朝鮮の内戦で無残にも砕け散って行くというストーリーだが、いろんな感慨を持って映画館を出た。先ず日本人の監督だったら、あれだけの戦闘場面をこれでもかこれでもかと描写できなかったであろう。戦闘場面などという月並みなものではないのだ。人の殺し合いを刻銘に残虐なまでに描くのである。兵士達の体の損傷状態をその生死の区別なく逐一かなりのアップ度で映す。脚のもぎれ方、腕のもぎれ方、腹部の破れ方、その手当ての描写、血飛沫と塵埃の迸り方、死体の焼け焦げ状態、骨や頭蓋骨や遺品の発掘の様子、あらゆる破壊、殺戮の様子を凄まじくリアルに描き続ける。3時間近くの上映のうち４分の３はこうした場面が、極めてアップで映し出される。アメリカの南北戦争の映画でもそうであったが、歩兵の肉弾戦が多く、着剣した銃剣での刺し殺し合い、砲撃による肉体の砕け散る様子など、女性の中には目を背けている人もいた。兄は体の弱い、利発な弟を大学に入れ勉強させるのが念願で、家族の生活は、自分の労働で支えようと靴磨きから靴職人の手仕事を身に付けようとしていた。兄の願いは母親の夢でもあった。兄には間もなく結婚する優しい女性がいて、弟にも慕われていた。しかし突如始まる冷戦の象徴として38度線以南への北からの侵攻が始まった。南北の後ろ盾にはそれぞれアメリカとソ連･中国が控えていた。まるで国内での拉致さながらの兵隊集め、18歳以上は学生達も突然捕獲されて前線へと駆り出された。弟もその例外ではなかった。一家で一人をという原則があった様だが、弟を狙われたの知った兄は、弟の体と将来を守りたくて自ら徴兵の群れの中に身を投ずる。後は異常なまでの弟への献身と愛のために戦場でも常に影となり日向となって守り続ける。軍隊という所で、これがどれだけリアルであったのかはやや疑問だが、帝国陸軍の軍律とは事情が違ったかもしれない。やがて兄は手柄を立てて上部に認められ、功労と勲章で得た特権で、弟の除隊を実現させようとするようになる。この事が兄を戦争マシーンに追いこむ結果となり、それを目の当たりに見る弟は兄の残虐性に嫌悪と疑問を持つようになり、それが自分を庇うためと気付いて、自尊心を傷つけられ、反発するようになる。戦争の中で弟も自立的に強く成長したせいでもあるのだ。兄は弟を救うためならば立場を豹変させ、北に投降して南に銃を向ける強い部隊の指揮官にもなったし、弟と再会した後、弟を戦場から逃がすために今度は弟達に発砲する北の兵士達にも機関銃を浴びせるのであった。結果として既に死んだものと思っていた弟のイメージを胸に無残にも北の機関銃で蜂の巣にされ、多感な生に幕を下ろす。ストーリーのリアリティには部分的には問題が残るかもしれないが、弟のいわゆるヒューマニズムよりは、エゴイスティックな兄の生き様が妙に真に迫って来るのだ。個人が国家との矛盾で苦悩する図式が韓国らしく家庭そして兄弟という絆の形を取っているのが、印象的だ。熱くなる『性質』の兄がより大きく左右に振り回されて、本来の怒りが狂気と化してしまうのは、大きな悲劇である。反戦映画として若い人達に推奨したい。「海猿」程度の揺れ返しで、自己を『棄て』て欲しくはないのだ。
７月１７日（土）晴れ、猛暑
暑い一日だったが、会議を一つこなした後、久しぶりに会った友人と話す。「純」とお蕎麦と稲荷寿司が美味しい。お馬さんも走っていた。暑い夏にはもってこいの美味。何とか忙しい一週間を乗り切ってほっとする。来週は日程的には少し楽に出来るが、ベランダの片付け、２５日の団地祭、２７日西武球場、３１日からの和子の帰省、８月７日からの鑑賞会「夏フェス」、８月１０日運営委員会とチーム会２回目と続く。でも合間合間にお楽しみも入り、楽しい夏になるだろう。健康だけは気を付けないと。
池袋で山本周五郎の「深川安楽亭」を買う。「いのちぼうにふろう物語」の原作である。しばらくこの作品に立ち向かう事になる。
７月１６日（金）晴れ、一時雷雨、暑い
出掛けに澤田さんで薬を貰う。
２時からの民藝の俳優さん達による朗読劇「野火燃ゆる」を住吉の江東区市民ホールで観る。沖縄の悲劇の情報としては僕にとっては最新のものだ。沖縄の音楽グループの人達の参加もあって良い舞台となった。やはり日本の反戦平和の原点は「沖縄」にあると痛感する。いまだに掘り起こさぬままにある遺体や遺品の数々。米軍に帰ってもらって、すべての沖縄の過去が明らかにされて初めて本当の日本の戦後が来るのではないか。前にN達と観た朗読劇を思い出した。あれが僕の「とっとちゃん」の引き金となったのだった。望月さんはあのグループでは、リーダーとして参加している様子。静かに頑張っている。武さんと会場で一緒になる。
帰りに桜台に寄り、無名塾「いのちぼうにふろう物語」の最初のチーム会を開く。相棒のWさんと、次回のチーム予定のYさん、武さんを含め４人で、担当サークル会の日程、会場の確定などを済ませる。サークル代表への通知葉書の書式も、今回は「往復葉書」形式を採用してみることにした。初回の参加サークル見込みを３０サークル以上と想定した。問題点は無名塾の制作が８月で変わるため「第１回」の内容設定に難があること、あの劇団の特徴として、あまり依頼出来ないことなどがあり、こちら側での内容設定が必要かもしれない。山本周五郎の原作小説、映画、テレビ、二つの舞台公演などを辿って資料を纏める事に成るかもしれない。
会議が終わって、久し振りに武さんと養老で手短に飲む。９時頃帰宅。やはり疲れた。
７月１５日（木）
晴れ、午後雷雨
昨日の疲れで良く眠れた。しかし明日、明後日は予定があるので、今日のうちにこなしておかないといけない事が沢山ある。新人の名刺作成。簡単に終わると思っていたのに、プリンターが言うことを聞かず、赤い縞の汚れや名前の書体を決めるのに梃子摺る。何とか終えて、チームの予定表のプリント。枚数が多く、印刷速度の調整が上手く連動せずやたら動きが遅い。何とか３人分の７月から１０月までの分をプリント。直ぐに「いのちぼうにふろう物語」担当サークルの連絡用名簿を作成、入力。今回は６７サークル分なので、これまた入力に時間が掛かる。この仕事の途中で問題作「海猿」の上映が明日までなのに気付いて、「これはいかん！」と飛び出す様に入間シネマへ。３時半からのに辛うじて間に合った。所が、始まると間もなく２回も停電して中断。今までこんなことは一度もなかったので、テロでも起きたかと思ったが、落雷のためだった。外は雷雨で土砂降りだったのだ。密室だから全く気付かなかったのだ。「田舎の映画館」というイメージが甦って来た。何とか最後まで見終わったら、出口で「お詫びに」という事で、１回分無料の招待券が渡された。儲け！とばかりに外に出て歩き出したら、途中でまた降り出した。傘もなく仕方なく途中のレストランで雨宿り。ここで軽く飲みながら雨の止むのを待ったので、招待券の分くらいは散財。でも貰った券で「ブラザーフッド」を観ようと思っている。
さて今日の映画だが、はらはらと熱い涙を何度か流した。涙にもいろんな熱さがある。今日のは何だか今までのものとは異種のような感じがして考え込んだ。久し振りの感じと懐かしさが入り混じっている。許容と警戒心が同居している。どうやら同志愛的友情、戦争中だったらふんだんに存在した男くさいテーマ。海上保安庁の中に海難救助の仕事につくベテランの潜水夫部隊の養成という部門があるらしい。ここに志望して入って来た男たちの話なのだ。彼らは相互に命を助け合うため「バディ」（相棒）を組んで仕事につくことを徹底的に教え込まれ、訓練される。この相棒との同志愛と鬼のような教官との信頼感が描かれている。当然若い男たちの話だから、女も登場するがこちらは極くあっさりしたものだ。でもなかなか清々しい。戦後ここまで民主主義、個人主義で通して来ていると、若者の一部には、同志的連帯、危機感の中でのギリギリまでの自己追求や克己の精神などに飢えてくるのも不思議はないかもしれない。恐らくは「全体主義的」「軍国主義的」な匂いを批判されかねない心情への接近である。命令、服従の世界は、軍隊の象徴でもある。こうした世界への男の憧れも良く分かる。ボランティアなどで危険な戦場に出向く若者や壮年の男の理念や願望もイラクなどで良く見掛けるようになってる。そんなこれまでの盲点の中に置かれたテーマなのだろう。「私」を棄てるということの感動性に飢えているから、駅で転落をした人を救おうとして自ら犠牲になった外国人が話題になったりしたのだろう。「私」だらけになり過ぎた社会が、揺れ返しとして見舞われる反動なのかもしれない。
７月１４日（水）晴れ、かなり暑い
今日はお盆で久が原へ行き、迎え火を焚く。１２時半に久が原に着いた。駅前のサミットでお供物の果物を買い、富山から送られて来た女伝の蒲鉾と一緒に松ちゃんへ。すでにご馳走が出来ていて、早速ビールとなる。多喜子は３時半頃に到着、隣の孫たちも次々と帰って来て、賑やかになる。最後に悦も顔を見せ、参加予定の顔ぶれが揃う。その頃には日本酒も出て、話題もあれこれと花が咲く。恒ちゃんの作ったアニメも観賞する。実にいろんな事に手を出すお方だ。何でも雷にパソコンを壊されて修理に大分損失をしたとか。でもそのお陰で、松ちゃんと孫たち専用のパソコンが出来たようで、IDは「花子」というワンちゃんの名前で孫用が出来ているらしい。そういえば「花子」も猫の「ミュー」も元気に顔を見せた。
お土産に恒ちゃんから、貴重なソフトをいくつか譲りうけた。中でもスキャナーで撮った新聞や本の記事を文書ファイルに替えるソフトが大いに役立ちそうだ。
気分良く酔って、夜早めに帰宅。でも何も出来ずに就寝。
７月１３日（火）晴れ、再び猛暑
天候が乱れに乱れている。こちらはこんなにカンカン照りで猛暑なのに、新潟では中中豪雨で洪水が起きている。ヨーロッパも猛暑で３３人が死亡した。案外「デイ・アフター・トウモロウ」は近い将来に起こるかもしれない気分になって来る。
昼間は大事な打ち合わせに参加、その後桜台で観る会の運営委員会。なかなか出足が揃わず、新しい方たちの意気が上がらないのではないかと心配。８時頃にならないと大方の顔が揃わないようでは困るのだ。担当サークル会の「流れ」の中で第１回の劇団参加の企画を中心に意見が微妙に対立した。発言の姿勢が問題なので、考えて居ることはそう違わないと思うのだが、どっかギクシャクするところがある。入会説明会を代替会場近くの光が丘でやる件に付いては、「いのちぼうに・・」の担当サークル会の動きとは分けて考えることにし、責任者としてAさんがOKをしてくれたので、何とか方向が纏まる。副委員長はY子さんに何とかお願いする。光が丘での開演時間を３０分遅らせるという対策を講じる事で、「休会制度」といった特例は避ける方向で進める事にした。「いのちぼう・・」の最初のチーム会を金曜日の５時から設定した。新人３人の名刺作りとチームの活動票のプリントを木曜日には用意しなければならない。しかも金曜日まで上演されている望月さんたちの「野火燃ゆる」も観なければ。明日は久が原で「迎え火」を焚く。
７月１２日（月）曇りがち、夕方雨
またデータ･ダウンロードで苦労している。一定の段階まで進むとデータ組み込みが止まってしまう。このパソコンには合わないソフトなのか。それと無料の登録が上手く行かない。その時だけで、再起動するとまた未登録状態に戻ってしまう。当分気がかりなトライアルが続きそうだ。明日は委員会等で出かける予定だし、明後日はお盆で久が原に出向く。爺婆にお線香を上げて来る。条件が合えば兄弟たちとも話せるだろう。
チャットは大分慣れて来た。こちらが送る音声があまり質が良くないみたいだ。マイクロフォンが良くないのかも。今度電器屋に聞いてみよう。一般的なルームは程度が低く、話題を絞っても落ちて行く始末。やはり自分でプライベートに作った部屋に確かな友人を呼んで話すのが一番のようだ。また暑くなりそうで戦々恐々である。
７月１１日（日）朝から雷雨、一日雨っぽい
参院選投票日だが、朝から雷雨模様で出足を心配する。和子が大の雷嫌いで、少しでも静まった頃合を見計らって投票所へ出かける。開票は夜８時過ぎなので、それまでは手持ち無沙汰で過ごす。テレビで選挙関連、曽我さん関連、競馬中継などを観ながら、パソコンではソフトデータの長時間ダウンロードを監視する。８時になるとNHKを中心に開票速報を夜中まで見続ける。あまり期待は出来ないが、どッかで小泉不信任の判子を押したい気分なのだ。結果として、民主躍進、自民後退はしたが、小泉は国民の批判を無視、政見に居直る方針らしい。もっと決定的な完敗に追い込まなければならなかったのだろう。日本国民の政治的意識の希薄化・変質傾向がこの重要な状況にも拘わらず権力を追いこむ事に迫力を欠いた。今後「民主の躍進」が国会にどのような形で現れるのだろうか。なるべく早く有利な条件を作って解散・総選挙に持ち込んで欲しい。選挙区の共産党の阿倍さんは落選した。２大政党という宣伝で共産・社民が排除される傾向は問題だろう。今回の社民と共産の大敗は、今後の憲法問題、イラク問題に大きな不安を残す。テレビは選挙戦の地域別個人別の取り組みを伝えているが、それには殆ど関心がない。
Oさんから大きな西瓜を戴く。見事な甘い西瓜でしばらく楽しめそうだ。
７月１０日（土）曇り、夕方やや気温下がるが暑い
今日はやや気温が下がり過ごし易いとの予報だったが、ここでは雨も降らず、気温も夕方やや下がった程度で、かなりの暑さが続いた。でも横浜へ行った皆さんが降られはしなかったかと気がかりだった。明日が選挙だというのに、テレビでは選挙そのものや争点に敢えて触れないようにしているかのように、特集番組を組んだ局は少ない。相変わらず曽我さん一家の再会の映像が過剰なくらいに流されている。MLではSちゃんが選挙問題を書いて来たので、僕なりの考えを追加して送った。朝一度書き上げたが、データダウンロードをしながら作業をしていたら、途中でパソコンが固まってしまい、止む無くすべて消してやり直しとなった。変革途上での選挙という制度の位置付けが軽過ぎるように思ったからだが、実感としては彼の考えも良く分かる。これだけ状況は明確に動いているのに自民党は安泰という結果になっても不思議はないのだが、やはり不思議である。この「禅問答」が僕にも彼にも霧の中のように思える。
観る会のEさんから会費が送られてくる。記録を整理する。今日は休肝日。
なんて言うことなく、だらだらと一日が過ぎたが、体だけは楽になった様に思う。明日はもう少し涼しくなる事を祈っている。
７月９日（金）晴れ、猛暑続く
暑さでげんなりだ。外に一寸でも出ると、ムッとした生温い熱気に包まれる。閉め切ってクーラー入れて寝そべっていられる僕は幸せなもんだ。６０台の方や７０前後の人が屋外の労働中に熱中症で亡くなっている。急に気分が悪くなってそのままのようだ。何も働いていない僕も暑さで疲れ気味なので、今日の「小栗判官」のまとめの会・横浜行きは遠慮する事にした。計画したIさんには悪いのだが、その後予定が続くので不参にさせてもらう事にして、Iさんに電話を入れた。
試用中のソフトの登録をした。また少しお金がかかる。でも一部ヴァージョンアップという形で無償の物もあったので、救われる。またYahooのサービスの中に無償のチャットというのがあるので試して見た。音声や写真やビデオまで送れる。専用カメラを付ければテレビ電話になってしまうという。一般的なチャットルームは品が悪い会話や有閑オタクたちの悪ふざけで満ち満ちているが、プライベートにして、相手を招待して話す分には結構利用できそうだ。専用カメラまで凝るつもりはないが、仲間にYahoo登録を勧めてみるのも一考か。
７月８日（木）晴れ、連日の猛暑
各地で老人が倒れている猛烈な暑さ。街もテレビも１１日参院選の重大さを示す動きは感じられない。時折流れる政見放送もコーマーシャル並みの響き。家電製品の宣伝と並んで自民党が出たり民主党が出たりしている。どっちが安いのだろう。そんな気分。そこでMLに次のようなメールを送ったが、今回は余り反応なし。猛暑には不向きのテーマなのだろう。
七夕ごっこをMLに出したら、３人ほどが答えてくれた。感謝！セキュリティに関係があるなんて知らずに出してしまい、カヨちゃんには迷惑かけたかな。短冊に文字を入れる所までは無理で、Hideらしい高望み。でも自由に文字が入れられる雛型があってもいいね。
所で、今朝の新聞見たら、高畠通敏さんが亡くなったという。７０歳だった。６０年安保や「ベ平連」などで大きな働きをした「行動する市民派政治学者」の一人で、僕には大きな存在だった。何故か日本が大きく舵を曲げそうな時期に、同世代の仲間達が倒れて行くのを見るのは寂しいものです。
前回１１日の選挙の事を書いたけど、宮崎学という作家が面白い随想を載せていた。友人たちに「投票率を上げて民主主義を促進する」啓蒙運動に誘われるのだけれど、自分は断っているというのだ。投票率が１００％であっても、北朝鮮や旧フセインのイラクというような国家がある。投票率は「民主主義の成熟度」とは比例しないというのだ。選挙というシステムそのものが民主主義なのではないという訳だ。僕も常識的には、「棄権しないで投票の責任を果たそうよ」と廻りの人には言うけれど、運動として、仲間に加わるかどうかは？だなと思った。昔から投票率が高いと保守が勝ち、低いと革新に有利などと言われてきた。考えぬいた投票ではなく「動員された票」が「組織される」場合が左右の別なくあるのは確かだ。
それから僕が生きている間に一度くらいは、自分の投票が有効な結果に結び付く経験をしてみたいと書いたんだけど、宮崎さんは「よりマシな選択」という言葉で、２大政党制を含めてこう批判しているんだ。「しかし二大政党という体制は大きな差異がないということでもある。従って抜本的ではないが『よりマシな選択』となるのだろうが、『よりマシ』という程度ではこの国は変わらないという認識が私にはある。」と述べているのだ。かなり私に近い判断なのだが、戦争に近いか、遠いかという程度の選択だとしても、後での裏切りの可能性はあるにしても、その時点での相対的選択の意味はあるのではないかとも思うんだ。
年金、イラク問題、平和憲法、教育基本法と現場の思想統制など、重要な争点が目白押しなのに、選挙は妙な静かさの中で、曽我さんのジャカルタでの親子夫婦再会の話題ばかりが映像の世界を捉えている。「華氏９１１」のムーア監督が「ブッシュを追い出す」と吠えているアメリカの状況とは、何か質的な差異が感じられてならないんです。
死に直面していた高畠さんの脳裏には日本の現況はどう映っていたのでしょうか。僕は同じような重みを背負いながら、空しい一票を投函するのかも知れません。健。
夕方になっても熱気は減らない。割引券があったので、ジャスコまで行って、『純』の大瓶を買ってくる。暑気払が過ぎないようにリミットを設定。オンザロックで３杯まで。
７月７日（水）晴れ、猛暑の七夕
ゆっくり起きてポリゴミを処理。朝から猛暑の予感あり。暑くて何かする気持ちが萎える。疲れも残っているので、昼寝をしたり、３時のサスペンスを観たりで、だらだらと過ごす。丁度面白い七夕用の「踊る雛型」を見付けたので、MLにメールを書く。貰ったメールの図柄（笹の絵と、それを飾り付ける短冊や飾り道具）をマウスでドラッグして自分で自由な位置に置けるように出来ている。
夕方に和子の買物に同行。荷物運びである。重いものをまとめて買い込む。A4のパソコン用紙も切らしてしまったので購入。帰り掛けに徹の所の奈々ちゃんにお誕生日のお祝いを届ける。いつのまにかすっかりヤンチャになっていた。抱いてやるとずしりと重くなっている。永実も背が伸び、顔が丸くなってきた。
こう暑くてはと巨人戦を観ながら暑気払に「純」を少しやって、うたた寝。Eさんに西武球場の会の申しこみと、観る会の会費振り込みの番号を知らせる。
７月５日（月）、６日（火）共に真夏日、暑い
鑑賞会の例会「小栗判官照手姫」の公演である。この頃は例会は自虐的になる程、思いきり動く機会にしている。搬入や搬出の力仕事を含め、出来ることは何でもやり、打ち上げのビールを堪能する事になる。少ない運営委員さん達に目一杯動いて貰い、それを廻りから補佐し、自分の番の時は、チームと共に新しい試みに取り組みたいと思っている。今回は初めての「仮面劇」であり、説経節という表現形式を舞台にしているので、不安と期待で初日を迎えた。遠藤さんという指導者を中心に、横浜の海に浮かぶ中古の船をベース・シアターにして活動するグループ「横浜ボート･シアター」という創作集団である。１０日の「まとめの会」では、そのボート訪問も予定されている。初日は始まって間もなく目立つ程度の会員さんが席を立って帰ってしまったという話を聞いたので、二日目も心配していたが、昼も夜もそのようなこともなく、いずれも感動の幕切れを迎えた。確かに特殊な演出であり、始めは戸惑いや違和感を持つ会員もいるだろうが、初めての作家の作品に接して、文体に慣れて来るまでは、なかなかその世界が見えて来ず、その表現様式に馴染んでくると、しっかりとその内部世界までが見えて来ると言う事は良くあることだ。困惑が陶酔や感動に変わって行くそのプロセスそのものが「観賞」としての意味を持って来るのではないだろうか。テーマは貴種流離の説話で、小栗と照手の愛は極めてプラトニックである。貴種流離はシェクスピアでも王家の別離と再会の物語で取り上げられている。ここでは汚濁に満ちた人間の世界の中で生死を超越した愛を通じて、閻魔の世界と菩薩の世界を観、「一種の復活」を実現する物語となっている。能狂言でも歌舞伎でも地の文とセリフがあって、それが音楽の流れの中で語られて行くが、同じような構成になっている。音楽は超アジア的であり、楽器も独創的なもの。笛、鉦、シチリキ、ささら、太鼓などを想像すれば良いが、それも独自に作り上げた楽器ばかりで、適切な呼び名を知らない。道具の搬入搬出の時に持ち運びながら、日本的というよりは、アジア的というしかない不思議な楽器が多いと思った。音楽は一種癒しのリズムを刻んで、宗教的な雰囲気を盛り上げる。読経のような安心感がある。舞台構成としては僕は思わずシェクスピアを連想した。狂言廻しとでもいうか、道化の役割を果たす人物が居て、説明的な役割を受け持っている。それもしっかりしたキャラクターを担って生き生きと動いている。使われている言葉を聞いていて、映画「蓬野考」を思い出した。あれにも説経節の影があったのかも知れない。マスクは舞台を非現実的抽象的な雰囲気で包むのに絶大な効果を果たしている。多くは口から下の無いマスクだが、顔全体を包むものもあって、ややセリフはくぐもってしまう。それでなくてもセリフを全面的に聞き取るのは困難だが、全体の流れは充分理解できる。オペラのような感覚で作品が伝わって来るのだ。
猛烈な暑さの中で、二日間の感動が終わる。トリミキでのビールの上手さは格別なものがあった。
７月４日（日）晴れ
もう梅雨は明けたのだろうか。この頃は梅雨明け宣言がなくなったせいか無責任に夏がやってくる。勝手に「あ、明けた」と感じればいいのかな。
いよいよ「大修繕」の幕開けだ。今日は午前午後２回に分けて、説明会を開いた。それぞれ１００名以上の方々が集まり、４８％位の参加率。業者もびっくりしていた。１時間半みっちり意見交換をし、後は管理組合と特別委員会に任された。終始和気藹々と話し合われ、良い雰囲気だなと痛感する。さすがに疲れて、「純」買って来て、飲みながら、撮ったビデオを復習した。徹が一人前に発言していたのでびっくり。知り合いにも冷やかされた。明日から忙しくなるぞという気持からなのか、「純」も半分近く飲んでしまった。ゆっくり寝て、明日からに備えよう。
今日、MLのカヨの誕生日。アメリカ独立記念日。
７月３日（土）晴れ
今日はひょっとした事から、YahooのChatを経験した。一種の筆談なので、テンポはお喋りの様にはスピーディには行かないが、考える時間があるので、それなりの面白さがある。さらに音声を伴う「ボイスチャット」と言うのもあって電話のような声のやり取りも出来るのだ。でも音声の伝達に時間が掛かるのか、まるで外国での取材の画面の様に言葉のやり取りがややずれてしまう。このテンポに慣れないと、いささかじれったくて焦ってしまう。それに音質も上手くやらないと割れたりして聞き辛い。でも電話と違って無料という良さはあるから、慣れて実用性を身に付けると役に立つかもしれない。
「ある閉ざされた雪の別荘で」を読み終えた。作家の遊びに付き合わされた感あり。分け分からずに変な事が起きて、最後の１０数ページで辻褄を合わせる。東野にも悪い趣味がある。アガサクリスティーなど先輩の推理作家にからんで、パロディめいた作品のつもりなのかもしれないが、単純な読者には楽しさ半減である。一部のミステリー通には珍しがられるだろうが。次の「予知夢」に取りかかる。これはどんどん読めそうだ。
夕方近く管理事務所に顔を出して、Oさんに「ビデオ」の操作の復習の指導を頼んだ。明日の説明会の記録替わりの撮影である。午前１０時からと午後１時からの２回にわたって行われる。いろんな質問が出るのではないか。
夜は、蟹江さんの出る「おとり捜査官」のサスペンスを観る。犯罪心理の「共依存」の関係にある人間の異常性を扱ったものだというが、ストーリーにはやや無理を感じる。結構手堅く纏まっていて面白いのだが。
７月２日（金）晴れ
疲れていたのか、ぐっすりと寝こんで、起きたのは９時。来週は忙しくなるので、今のうちに話題の映画「世界の中心で愛をさけぶ」を観ておきたいと思って出かけた。暑い割には空気が乾いていて、梅雨明けを思わせるさっぱり感があった。
観てみて先ず僕は勘違いしていた事に気付いた。荻原朔太郎の話と思い込んでいたが、そうではなくて父親が朔太郎を好きで、息子に「朔太郎」と名前をつけた、その「朔太郎」という男の純愛物語だった。「サク」と呼ばれる男は、高校生の時から惹かれている女性がいる。深夜放送に投稿してどっちが採用されるかの競走をしていた。ある時「僕の好きな素敵な女子生徒アキが実は白血病であることを知りました」というようなショッキングな「創作」をして採用される事に成功したが、それが「嘘から出た真」になってしまい、アキの死を迎えるまでのサクの生き方と苦悩を描き切っている。片山恭一のベストセラーで同名の小説を映画化したものだったのだ。大人になった主人公サクは、前に観た「夏解」の主人公と同じ大沢たかおが演じている。「夏解」の時も新鮮味を感じたが、大きく成長して深みのある役者になった。小説は読んでないが、映画ではリツという小説には出て来ない女性が登場して、過去と現在の「生」を対比することに成功している。リツはアキが入院していた病院に入っていた少女で、病院のアキとサクとの愛のテープの橋渡しを勤めていた魅力的な女性だった。テープを持って行く途中で交通事故に遭い、成人してからのリツはいつもびっこを引いている。約束はしたものの遂にアキは行くことの出来なかったオーストラリアのアポリジニの聖地にサクはリツと訪れ、アキの遺灰を風に乗せて撒くのだった。
「夏解」の時にお寺の坊さんで、大学の教授が登場して、やがて視力を失う主人公と恋人の精神的な支えとなるが、このドラマでは、古色蒼然たる写真屋の主人「重爺」（山崎努）が３人の登場人物にとって重要な役割を果たしている。この二つの作品は大沢にとって生と死、光と盲目という、人間の生の条件の相克と人生での出会いの神秘性という点で、そして裏から光を与える老いた脇役の存在という点でも共通したものを持っている。
この歳で「純愛」なんてと照れるのが普通かもしれないが、この作品は素直に僕の心を洗い流してくれた。決してオセンチ物語ではない。少年少女の直向さというものは、大人になっても決して失われるものではない。埋れてはいるが状況次第で、何度でも火のつく埋れ火である。その埋れ火の存在に気付かせる作品である。今日あたりからテレビドラマも始まる様だが、この手の作品は連続ものではなくて、一気に見せる方が感動性は高まり、鑑賞者の心の奥を鏡で照らすようにして、過去のそして現在の「生」の意味を再考させるだろう。
疲れがあるのか食事を済ませると、しばらく寝込んでしまい、今明け方になってこれを書き始めた。MLには、何人かが書いている。Yasueからは個人メールが入り、君が代・日の丸問題のその後の組合の取り組みなど現場の状況を踏まえたご主人宏君の文章が送られて来た。悪状況の生々しい報告に唖然とする。
Nagaは、学校創設問題でインドネシアに出向く事になるかもしれないという。体調の好転を願うばかりだ。
７月１日（木）
曇り、台風洋上通過
和子は富山仲間と月末の帰省のために切符の確保に出かけた。僕の方も打ち合わせや会議、夜は観劇など目一杯に動き回る。思えばもう今日から７月に入る。どんどん時間が経つと言う感じ。７月に入ると、１０月例会「いのちぼうにふろう物語」の準備が始まる。今回の相棒はWさん。大いに活躍してもらいたい。それに８月には大修繕が始まるので、ベランダを本格的に片付けなければならない。出来るだけ危険物処理の日を利用して不要物を廃棄してしまいたい。タイル対策がはっきりしてないが、色彩的な価値は充分残っているので、上からの処理は自己負担でもあくまで透明防水の線を守りたい。廻りは冷たいだろうが、上からセメントを被せてしまうやり方では、顔に泥を塗られる思いだ。
夜は仲間と一緒に飲んで帰ったので、帰りは午前様となった。忙しかったが気分はすっきりで楽しい一日だった。
６月３０日（水）晴れ、暑い
和子の免許証更新。午後狭山ヶ丘の警察署まで出かけた。その留守に桜台事務所に電話して、気になっている退会者の動きについて様子を聞く。会員手帳の更新期でもないのに、数が気になるので、状況を聞いたのだがはっきりした必然性は掴めなかった。
午前中に団地関係の会員さんに「一味ニュース」の封筒を投函して歩く。これで連絡はすべて完了。例会までの会員数動向だけが心配。
朝から午後４時までニフティのメンテナンスで、昨日の分の「たそがれ」がアップロード出来ず、夕方になってやっと更新。それからML関係でインフォシークMLの方（緊急用）に未登録だった人たちのアドレスの登録を行った。アドレス変更があったのを、サボッテ未登録のままだった分だ。Hide、Yasue、Qちゃんの分。やり方を忘れて、パスワードから調べ直した。
軽い昼寝をする。夜は渡の「検事から弁護士に立場が変わっても、誰かを救うのに、誰かを不幸にして良いのか」「法が裁いても被災者の身内の恨みは終わらない」「許すということの意味」といった問題をテーマにしたドラマを観たが、今までに余りない視点なので考えさせられた。
東野は読み進んではいるが一向に面白くはならない。早く読んでしまおう。
６月２９日（火）曇り、日中蒸し暑く、夕方風が出る
早めに桜台事務所に赴き、会費納入、座席シール受領、それを「一味ニュース」に添付、座席記号を手帳にメモ、「小栗判官」の荒筋の付録と夏フェスの案内を追加同封して、Oさんが出す封筒も一緒に桜台駅の傍のポストに投函。４時５分の集配に間に合った筈。事務所に戻るとぼつぼつ４時からの学習会の参加者が集まり始めた。４時少し廻った所で会を始める。第１部は武さんから鑑賞会運動の歴史を話してもらう。全国の大きな流れに次いで練馬の会の創設から現在に至るまで、参加者には会員歴の長い方も居り、良く理解出来たようだ。第２部として結花から、例会が出来上がるまでの過程を、作品選択、アンケート、首都圏ブロックとの関連、そして担当サークル会と運営委員との関係などが語られた。こちらは実際に動きながら、理解してもらう事になる。
終ったのは６時４０分頃で、約２時間半熱心に取り組んで貰え、嬉しくなる。養老で軽く一杯やりながら、事務局とOさんとで話し、僕は一足早く帰る。帰宅は９時頃。４日振りにアルコールが入り、ぐったりしていたが、食事を済ませて横になったら、眠ってしまった。夜中の３時頃に目を覚まし、台所の片付け、途中で壁にゴキブリ発見、それを一刀両断で退治し紙に包んでポイ。生き返らないかと心配しながら、風呂に入る。そしていつもの様になかなか寝つけない寝直しに入る。
６月２８日（月）曇り、午後雷が鳴る
７月分の観る会会費が集まったので、明日納めに出かける。ついでに事務所で座席シールを付けた「一味ニュース」を封筒詰めして、郵送してしまう。４時からは「運営委員とは」という新委員中心の話し合い。出かける前に郵便局で、振り込み分の会費を下ろして、２０名分４万円として持参する。その手続きの書き込みなどを済ませた。合間を見て「雪の山荘」を読み進むが、どうも小手先のプロットという感じで、余り乗ってこない。ベランダの壊れた植木鉢などを始末して危険物の日に捨てる用意をする。
夜は大竹しのぶの「見当り捜査官」を観る。さすが演技者しのぶ、台本も良いせいか良い出来だった。それにしても同じ警察官でもいろんな仕事の分担があるのに驚く。「見当り」とは指名手配の容疑者の容貌を記憶していて、街を歩き回って確保する仕事だという。いわゆる「刑事課」の刑事には下に見られて居るようだ。オミヤサンの「資料課」を思い出す。
今日連続三日目の休肝日。
６月２７日（日）曇り、やや涼しい
宝塚記念を迎え、いよいよ本格的夏競馬へと舞台は移る。１番人気タップダンスシチーと上がり馬シルクフェイマスで決った。僕はローエングリンに期待したが、途中で失速してしまった。ペースが速くなったためだろう。これで競馬の予想もしばらくお休みである。２００４年春の成績は悲惨なものがある。馬券はお遊び程度の購入だから、心配は要らないが、予想そのものの不振が目立つ。また秋に入ってのお楽しみで、夏休みになる。利用ソフト等の検討も必要だ。
東野の「放課後」を読み終えた。「分身」「宿命」「嘘をもうひとつだけ」と読んで来たが、今回の作品は学校という舞台でのサスペンスなので、僕の経験からしっかりした描写上のリアリティは感じられた。しかしストーリー展開は、複雑さ、ドンデン返しなど知的な組み立てが、あまりすっきりと浮かび上がって来ない点が不満だった。一気に読めなかったのもそのせいがあるのでは。達者な作家である事は確実だが、筆運びに緩慢さが感じられる点が気になる。続いて「ある閉ざされた雪の山荘で」に取りかかる。そう長くもないし、軽快な書き出しで抵抗なく入り込めた。
管理事務所のOさんから電話が入り、７月４日の説明会でビデオ撮影を担当するよう依頼された。実は例会の通知が遅れているのが気になっているのだが。遅くとも２９日の事務局での会議前に投函を済ませないと拙い。その前に会費の納入が必要。
６月２６日（土）晴れたり曇ったり、蒸し暑い
昨日借りて来た有名な二つのソフトを使ってみようと思ったが、どうやら一つはこのPCには不適応らしく、諦めた。もう一つの方は、中味が入れ替わっていて、ムービーファイルが出て来て、これまた使用を諦める。その代わりに短いムービーを楽しむ。
午後和子は外出。その留守に、７月例会「小栗判官・照手姫」の「一味ニュース」を作成。封筒もプリントして用意を整える。一部封筒詰めも手をつけた。２８日に座席シールを受け取り次第、その日のうちに郵送する予定。今回は会費の未納があるので辛い。
巨人戦は中日に３連敗の後、上原の好投で大勝。今年は中日の優勝の色濃し。夜のサスペンスを観て、一日が終り。でも「放課後」を大分読み進んだが、まだ読了成らず。
６月２５日（金）薄曇、蒸し暑い
予定変更で、会議に参加する事になり、１０時頃から外出。ついでに電器屋廻りもして、特にデジカメとデジビデオカメラ兼用のキャノンの製品を調べてみた。これまた予定外で、夕方から飲まない筈のお酒を飲んでしまい、帰宅の催促を受けて、慌てて帰宅。早めに帰宅。
６月２４日（木）晴れ、蒸し暑い
この所映画づいているようだが、ポイントも貯まったので、今日も午後は「白いカラス」の観賞に決めた。観て良かったという良い作品だったので嬉しかった。振り帰ってみるとニコール・キッドマンの出演しているものが結構多いような気がする。個性的な女優だから、いつも好演してはいるが、登場人物によっては余り好感の持てない女性となって出て来る事もある。忘れないうちに書き残しておいたので、以下それを載せておく。
「白いカラス」評
ストーリーが始まると間もなく二台の車が正面衝突しそうになり、一方がハンドルを切り損なって谷底に転落して行く。その車にヒロイン、ニコール・キッドマンと老いた元教授・主人公アンソニー・ホプキンズがハンドルを前に重なる様に乗っていたのだ。物語の悲劇性が既に暗示されてしまう。
人種差別問題をテーマにドラマを創ると、政治的な角度から光を当てるために、平板な葛藤劇となり、内面の掘り下げが浅くなってしまいがちだが、この映画は、「白く生れついたカラスの人生の痛ましく悲しい挫折物語である。黒人家庭で白く生れついた主人公は非常に能力のある優秀なインテリに育って行き、意思も腕力も強固なボクサーでもある逞しい大学の教授となる。しかし差別社会の中で成功したいと思った主人公は、結婚する時にまで自分の血筋が「ブラック」であることを隠し、母も兄弟も無いことで通そうとする。これを知って深く傷ついた母親は、自分に黒い子供が出来た時には妻の不貞だというつもりなのかと迫るが、主人公コールマンは意思を変えようとはしない。母親は「雪のように白い肌を持ちながら奴隷の様に生きるというのね。」と言い放つ。やがて彼が妻も失い、自らの黒い血を呪う彼は、SPOOKという差別用語（黒人に対する蔑語）を使った事で職場を追われ、孤独な老教授は、３０台の美しい女性と出会う。彼女は金持ちのお嬢さんで育ったが、両親が離婚し、母に引き取られ、再婚した母の夫、つまり義父から猥褻行為を受け、傷つき、一人で都会に出て自活していた。その後、ベトナム戦帰りの男と結婚して二児をもうけていたが、心因性脅迫症に悩む夫の暴力に悩みながら耐えていたが、ある時にストーブが倒れるという事故で火災を引き起こし、二人の子供を焼死させていた。夫は「お前が子供を殺したのだ」と一層暴力を振るう事になり、彼女は夫から身を隠して生活していた。彼女はベッドの下に二人の子供の遺骨を置いて虚脱した生活を続けていた。手首には自殺未遂の傷跡が痛々しく残っていた。このヒロインを印象的な性格女優ニコール・キッドマンが演じている。この二人の出会いは、自己矛盾で自分の過去と現在を繋げ切れなくなった二人を奇妙な愛で繋げて行く。彼女は寂しさを癒すための素直な愛を拒絶して、あくまでもセックスだけの関係に拘り、心に振れそうになると狂気の行動をとり、優しさの中に自らも癒そうとしている教授の心を痛めつける。教授の廻りの人々は、彼女との別れを勧めるが、彼は怒り狂って忠告を遠ざけるのだった。二人は辿りつく所のない逢瀬を続けるが、一方で彼女の夫は執拗に彼女を取り戻そうとする。教授を老いぼれと罵って襲い、警察沙汰にもなった。その結果が冒頭に暗い予告として映した車の転落事故となったのだ。夫も教授も彼女も過去に傷め付けられ、それに対応できる現在を見つけ出せずに不幸の淵へと沈んで行くのである。
６月２３日（水）晴れたり曇ったり
昨夜はいろんな夢を見たような気持で目覚めたが、その内容は鮮明ではない。「広い海」が広がっていたような気がする。メールなどを開いて見る。桜台事務局に昨日の夕方大泉の教え子の畑さんが訪ねて来て、観る会のチラシを１０枚ほど持ち帰ってくれたと結花ちゃんからメールが入っていた。前に石神井公園で会って、話した子だと思う。同期会で紹介してくれるらしい。MLでは蚕の話、桑の実の話などで弾んでいる。結構養蚕の体験学習は広まっているらしい。妙義山麓の集団疎開の思い出が甦る。
今日は映画を観ることに決心して、午前中１０時からの「シルミド」を一人で観に行って、大感激。素晴らしい作品だ。朝鮮の南北間でまだ特殊部隊などを潜入させながら、武装闘争が行われていた頃、南に潜入した北の工作員を死刑に処したことにして籍を抹殺し、犯罪者部隊を特殊に編成し、「シルミ島」という島で地獄の特訓を行い「金日成の首を取る」目的で、最強の部隊を作り上げた。若い元気な兵士たちは強力な獣のように強くなる。銃、手榴弾、ナイフ、鉄条網を張り詰めた水中を泳ぎ、綱渡りに熟達し、強い強い殺し屋として鍛え上げられる。性欲は抑え切れない様に膨れ上がり、彼らを狂気の様に駆り立てる。南北の関係が緊張から緩和へと変化し始めると、中央情報局はこの作戦を中止させる。それも最初の出動の舟艇が出発した後を追った快速艇が作戦の中止命令を伝える。その日以後、訓練は軟化し、士気は落ち、待遇も悪化し、兵士たちは歪んで鍛えられた体を持て余し始める。軍規もたるむ。鬼のような指導担当の正規軍の兵士と、特殊部隊の要員とは、地獄の特訓の中で、戦友としての人間的な関係が部分的には育ち始めている。やがて情報局から特殊部隊の完全抹殺の命令が下る。しかし指導的立場にいた正規の軍人たちはこの命令に矛盾を感じ、判断が分裂する。この状況はやがて特殊部隊兵士たちの耳にも達する様になる。この情報部の裏切りに兵士たちには反乱の動きが広まって行く。神経はぴりぴりと荒み、兵士と上官との間にもトラブルが増え、処刑されるものも出てくる。北のゲリラだった兵士の口からは「赤旗の歌」（これが何と僕が歌った事のある懐かしいメーデー歌だった。）「民衆の旗 赤旗は戦士の屍を包む 屍固く冷えぬ間に 血潮は旗を染めぬ 高く立て赤旗を その影に死を誓う 卑怯者去らば去れ 我等は赤旗守る」少し歌詞の訳は違っていたが、紛れもなくあの歌だった。北に潜入後のカモフラージュのためか、北の工作隊員だった人間も居たからなのか、この辺はやや不明だが死を覚悟すると歌い出すシーンが繰り返された。もともと死刑囚であった人間の集団である。金日成の首を取るのに成功すれば英雄になれると信じているのだから、そのお役が御免となれば、行き場のなくなる人間たちだ。彼らは反乱軍として団結し、正規の指導兵士たちと対決する事を決心する。情報局は政治的局面の変化に伴って、このような野蛮な作戦を国際的に暴露される事は国益に反すると考えて、「無かったものにしよう」と企てたのである。兵隊など所詮は使い捨てである。しかも口をきく「ゴミ」は抹殺しなければならないのだ。シルミ島内で正規軍指導者達を制圧した６８４部隊の兵士達は、バスを奪ってソウルの大統領に訴えるべく官邸に向かう。途中で待ち受ける強大な正規軍の一斉射撃に遭い、もはやこれまでと人質の乗客を解放し、自ら手榴弾を床に放りだしその上に身を投げて、バスを木っ端微塵に吹き飛ばし、全員権力の前に死を選ぶのだった。観終って僕は戦慄を覚えた。「国益」の本質をここに見たからだ。小泉がいうイラクでの「国益」と同義の筈のこの言葉。国家はいつでも棄民する。民の中の権力関係は揺らぐ事もあるが、国家と個人との間には確固たる支配被支配があるだけだ。別の権力（これが武力であれ、国会であれ）によって立ち向かわない限り、国家にそれを断念させる事は先ず不可能に近い。この日、拉致されていた韓国の民間人の遺体が発見された。韓国軍の増派を巡って「テロと取引はしない」という発表がされた直後の処刑だったようだ。小泉も同じことをするだろう。「国益」とは「正義」でも「大義」でもない。政治と国の面子に過ぎない。
午後は、同じ韓国の映画だということで、和子も同行して、「スキャンダル」を観た。例の「ヨン様」が出るので、今日は水曜で「女性の日」でもあり、珍しく混んでいた。退廃の生活を続けている「領主様」が、純愛に生きて来た若い女性を「物にする」過程で、自分の内部の変化に気付き、非業の最後を遂げるまでの右往左往が描かれる。特に感銘は受けなかったので、売れるようになって来た韓国映画も、賢明な峻別が必要になって来たようだ。
「観る会」関係の仕事では、午後４時頃「小栗判官」の３回目の葉書を投函する。Iさんが千代紙など貼って、自分で裏面をレイアウトしてくれたので宛名だけで済んだ。ただ葉書が厚くなっているので、一枚ずつの印刷となった。さらに夜中になって、「改修工事ニュース」の原稿がまだだったので、遅くなって添付したメールを事務局宛送信した。
６月２２日（火）晴れ、暑い（台風一過）
１０時前に練馬の住友によってお金を下ろし、桜台の事務所まで歩く。先日の委員会の内容、今後の問題などを話し合う。武さんは４５歳の節目検診だとかで留守。結花ちゃんと話すが、電話だ来客だで、途切れ途切れとなった。その後午後の用向きを済ませ、夕方から新宿南口で「首都圏統一企画」の会に参加。観てない作品の品定めになってしまうので、僕としては発言のしようがない。事務局レベルの人たちの発言が主になっている。相変わらずの「千葉」不参が気になる。これまでの活動の評価を銘記するかどうかで釈然とした線が出されないのは、千葉への思惑があるからではないか。帰りはどこへも寄らず、Oさんと目白で別れ、一人池袋から電車に乗る。
最近アルコールが続くと、蕁麻疹が出るので気になっている。夏になると手の甲に「無汗腺症」のためという発疹が出て痒く、掻いていると皮膚が堅くなる。どちらも陰湿なカユミでイライラする。やはり飲むのは一日置き以下にした方が良さそうだ。
楽しい計画を企て、体調良く、快調に生きて行きたい。「放課後」は半分ほど読み進む。
６月２１日（月）時々強風、強雨
朝から大台風が四国に上陸。西日本は大荒れ。関東も影響を受けて次第に風も雨も強まった。この程度なら西武球場まで辿りつけそうだと言うことで、折角のEさんのご好意でもあるし、西日本の方々には気が引けるが、野球見物に参加する事にした。「子連れ」に始まり、部屋中の掃除をしながら、「斬り捨て」も観て、「安さん」「愛川」とすべてのカリキュラムをこなしてから、雨の中出動した。球場の中は、嵐の気配もなく、いつも通り飲みながらの観戦。今日は悪天候もあってかつまみなしだったので、会費の徴収もなく、家から持参したキュウリの漬物があっという間に姿を消した。結局帰りも左程の悪天候ではなく家に帰りつく。明日は忙しいので早めに床に就く。
６月２０日（日）曇りがち
昨夜の深酒で情けなや、午前中は辛かった。ベッドでゴロゴロしていて、午後になってからやっと起き出した。「たそがれ」を書き足したり、MLのオッポに誕生日のお祝いをだしたりした。桜台事務局にも「原稿」を送ったりした。少しずつ元気を取り戻した。本は読む気にもなれず、山口君から送って来た昨夜の写真や会計報告などを読み、夜になってからは、「チビマル子」と「サザエさん」を観ていた。難しい事を考えるのも嫌で、ただボーっとしていたみたいだ。和子は作品に先生からOKが出て、ほっとして、飯の支度も忘れて、ひたすら眠っている。まあ、いいか。
６月１９日（土）晴れ、大台風接近中、蒸し暑い
大きな台風が発生。接近中はこのような陽気が続くだろう。午前中は修繕委員会があり出席する。８月以降工事に入るが、その件での「説明会」の資料内容を検討する。自宅の問題としてタイルを張ったベランダ問題を提起したが、対応は難しそう。共同住宅の住み難さを痛感する。工事施設用の土地の実地見分を終わった時に、とにかく現状だけは見てもらった。その後、この問題で和子と大揉め。
午後４時近く、「松村君を偲ぶ会」に参加するため、朗読会に通った時の経路で、西荻窪に出る。吉祥寺の一つ先だ。中央線は気をつけないと目的の駅で降りられなくなるので注意する。土日の快速は停まらない駅がある。時間丁度に会場に着く。思ったよりこじんまりした店だった。同期の集まりかと思ったら、生徒会関係など、親しかった人たちの集まりだったので、一つ二つ下の学年まで参加していた。４５歳から４７歳位の人たちだ。みんな立派になっている。元気な松村も突然死には勝てなかった。心不全だったという。恐らくは「過労死」だったのではないか。病気持ちではなかったし、家族も突然の事で、信じられない様子だったという。まだこれからの人間が一人逝ってしまった。無念と言うしかない。日本酒の美味しい店だったので、思い出話をしながら、さくさくと飲み過ぎてしまった。久し振りの痛飲である。家には午前様で帰りつく。風呂にも入らず倒れ込むように寝てしまう。
６月１８日（金）晴れ
午前中から「放課後」を読み始める。読み易い。舞台が高校であり、主人公が高校の数学の先生。問題行動の生徒などが出て来て、自分の過去が再現するので懐かしさで読み進める。しかし３度も命が狙われるというのは只事ではない。途中で「子連れ」と「切り捨てご免」を観る。
午後になって、みどり会の「カラオケ」があり、顔を出す。８人ほどのメンバーがいい気分で歌っていた。「只歌っているだけでなく、指導書的MDを利用したらどうだ」という外からのアドバイスもあるようだが、自分流に楽しんで歌うのが良い雰囲気なので、皆には「これでいい」の気持が支配的。「勉強」はそれぞれでやれば充分ということなのだろう。リーダーのKさんもそれを了承している。夜は巨人戦。また首位を回復する。
MLの交流が寂しくなっていて、問題提起もあるのだが、細切れで終わってしまう事が多い。しかも難しい堅い話は、敬遠されがちな雰囲気なので、最近僕は書き辛くなっていたが、「どんどん書いて欲しい」という人も居るようなので、久し振りに「現社会状況」への感想を述べ、世代間の溝について、ML内の問題として提起してみた。誰も攻める気はない。攻めるとすれば、我が世代の責任のみだ。
今日まで断酒と言っていたが、３日ぶりに飲んでしまった。やはり旨い！
６月１７日（木）曇り、時々日が差す
夕方散歩に出ただけで、殆ど家にいて、テレビ、ビデオ、東野の小説に没頭した。特に一気に読む気の出た「宿命」をテレビの合間合間、巨人戦の合間合間に読み繋いで、読了した。
東野の「宿命」は長編、力作である。構成の緻密さには驚嘆する。年譜風の準備を３ヶ月かけて作り上げ、２ヶ月で書き上げたという。この作品から、それまでの作風とは変化が起きたと言われているらしいので、逆戻りになるが、次には「放課後」を読む予定。この作者は理科系に強いらしく、医者と企業とが脳神経外科的な手術を開発しようとして、生体実験という危険に踏み込むというストーリーに加えて、別々に育てられた双子の男性のめぐり合いの物語となっている。久し振りの長編だったので、途中まで少し時間の掛かり過ぎだったが、これでまた本来のペースに戻れそうだ。テレビでは、３時からのサスペンスが面白かった。夫婦の間の一寸した浮気と嫉妬と不信をバックにそれが拡大して行く過程での殺人事件であり、心理的な描写が小林稔侍と浅田美代子のさり気ない演技が見所。とくに小林の「大根」のように思えるぎこちない動きも次第に「味」を感じさせる。ホームドラマ仕立てになっているので、悲惨な結末ではないが、よく纏まっていた。
この所、蕁麻疹が出るので、昨日と今日、アルコールを止めた。土曜には飲まなければならないから、明日もう一日断酒の予定。
６月１６日（水）晴れ
朝、ポリゴミを捨てに行ったら、１６号棟の奥さんと出会い、「もう梅雨は終わったんでしょうか」と挨拶したら、「まさかね、変ですね」という声が返って来た。週末まで天気が続くのだとか。
和子の腰痛は、一過性のものだったようで、今日は買物などにも出歩いていた。中腰で書く書道のお化けなのではないかと思う。本当のぎっくり腰になったら動けなくなってしまう。手の痺れとか大分心配の種が出て来たので、かなり神経質になっているのだろう。
９時から１５時まで工事のための断水。朝のうちに水の汲み置きなどに気を配る。水洗トイレ用にバスタブにも水を溜める。テレビなど覗きながら、電話をしたり、本を読んだり、パソコンしたりで多角経営の一日だった。土曜日の松村君を偲ぶ会の会場を調べておいた。西荻窪の焼き鳥雅というお店。珍しい顔ぶれに会える事を期待している。
６月１５日（火）
晴れたり曇ったり
朝から和子が腰の痛みを訴える。ぎっくり腰のようだ。午後と夜に会議を控えていたので、参加を躊躇。何とか動ける程度には治まって来たが、展覧会の作品制作を控えて、本人も動揺している。夜の第１回運営委員会（桜台）の討議内容は、後日まとめて郵送する予定とのこと。
梅雨の切れ目なのか、この所気分の良い天気が続いている。
６月１４日（月）梅雨の中休みか、晴天
古新聞を二山束ねて捨てに出ると、珍しく晴天が気持良く広がっていた。午前中は昨日の飲み過ぎで一寸腹の具合が良くなかったが、いつも通り一過性。午後になると映画が見たくなり、何を観ようか迷ったが、上映期間の都合で「シルミド」は来週に廻し、今日は「デイ・アフター・トゥモロウ」を観ることにした。地球汚染による温暖化が進み、極地の氷が溶け、水面上昇、海水の温度上昇等により、極端な異常気象が始まる。科学的根拠はしっかりしたものだが、時期的に我々の世代に直ぐ振りかかって来るとは思えない。この映画の場合、最悪事態が６乃至８週間後にやってくるのだ。再三の科学者による警告を政治家が無視し、この現象が加速化する。ゴルフボール大の雹が東京にも降り始める。巨大なハリケーン、トルネードが起き、近代建築連なるニューヨークも強風と津波によって壊滅的になる。その上長雨は超低温により風雪と変わり、自由の女神も下半身を雪に埋めて、マンハッタンのビルの谷間に港に居た船舶が流れ込み、それもやがて氷に閉ざされてしまう。北半球はもう絶望的になり、アメリカ大陸も北部の救助は斬り捨てられ、南部の
住民の避難の指示が出される。移民は逆流し、アメリカ人がメキシコへと流出して行く。自分が助かりたいという意識から、身近な人を一人でも多く救おうという気持ちを強める人々の献身的な動きの中で、ある父息子の愛が感動的である。とにかくCGの技術の素晴らしさというか、迫力のある画面は驚きだった。ずっと先の話になるとしても、ここでの警告は真実である。人間の愚かさで現実にも、この事態が起こってしまうまで、戦争と「経済活動」が地球を汚染し続けて行くのであろう。そして次期氷河期の後に、生き延びた人間によって、化石化したこの映画のフィルムが発見されるのではなかろうか。
６月１３日（日）曇り
首都圏鑑賞会の活動交流会に参加した。朝１０時から中野ZERO西館で全体会。ここでは、武さんの鑑賞会の労演以来の歴史、運営サークルの位置付けの流れ、についての講演。ふなばしの「私生活」での活動記録も語られた。同じようなことをやっているのだけれど、何かが違う。どっかに若さがある。屈託のない若さと楽しんで奉仕する精神がある。階級が違うのではないかと思えるほどだ。ねりまは一人一人の殻が固すぎるのか。委員長としての自分が何をしなければならないかを考えてしまった。１５日に新体制の第１回委員会があるのだが・・・。昼飯が出て、午後からは８つの分散会に分かれ、１０数名ずつの討論。担当サークル活動のあり方について、語る。千葉のHさん、板橋のKさんなどが積極的に語る。ふなばしの発言は実践に重みがあるだけに、説得力がある。３時半過ぎから、分散会の様子の報告会。４時半過ぎに散会。かなり疲れた。解散後近くの飲み屋で疲れ休め。疲れを倍化する「疲れ休め」で遅くなり、帰宅後何もせずに就寝。
MLではKの誕生日カードがQを最後に出揃った。全員が書く義務がある訳ではないが、何故かほっとする。オッポも「鬱」や不眠で悩んだことがあるそうだ。Kもそのうち完治するだろう。
６月１２日（土）曇り
たそがれの記９が容量が一杯になり、（１０）を新設する。６月１日以降をこれに移す。
今日は和子の誕生日。午後になって、部屋が大分汚れているので、居間のホットカーペットを外して、掃除機をかける。和子の展覧会用の作品が仕上がるまでは戦争状態が続く。夕方から、近くのイタ飯屋「モダン・パスタ」で食事。ワインを一本飲んだ。彼女も６６歳。その差は永遠に５歳。飲みながら喋っていると、昔話になったりして、際どく諍いを誘発するので、慎重に会話を進める。とにかく目出度く乾杯を終える。巨人戦はまた逆転勝。
ポエム６０を仕上げる。メールで「シルミド」（韓国映画）が話題になった。近く観て来たい。
６月１１日（金）びしょびしょ雨
一日雨。こんな日になってしまったので、「小栗判官」の会はIさんに任せて休ませてもらった。先日の予定変更について武さんからメールが入った。やはり、会場受付では多少のもたつきがあったようだ。高橋が二人いることもこういう場合には紛らわしいのだろう。
MLは、Kの誕生日で賑わっているが、不眠で悩みながらもご活躍の様子。施政演説？はまだない。明日ゆっくりでもいい訳だ。慌ててバッテン印を送らない方が良いだろう。
東野を再び読み出したら、面白さが甦って来た。「嘘をもうひとつ」の斜め読みで彼の文体を思いだし、「宿命」に取りかかった。
YUMEさんからメールが入り、「花がきの会」は面子が揃わず中止とのこと。来週１８、１９日と会が続く予定だったのが少し楽になった。
「純」がなくなり、雨の中ジャスコまで買いに行く。この頃歩く道がふと現実の世界でないような錯覚に陥ることがある。夜などは「ブレードランナー」の画面の中に居るような気分になるのだ。時間があったので、明日の馬のパソコン予想だけやってみた。大きなレースはない。
６月１０日（木）曇り、蒸し暑い
ゆっくり起きて朝のうちに未記録の書き込みなどを済ませる。本４冊を下の図書館に返却。今回は手ぶらで帰って来た。借りた本や買った本のうちまだ読んでないものを見直して、読書計画を立て直すつもり。東野の作品でもまだ読んでないものがある。その辺から手を付ける。この所読書欲が落ちていたのでまた盛り返さないと。
Eさんから電話があって、次の西武球場は２１日（月）だということ、それに観劇は７月６日（火）の夜を希望とのこと。またみどり会では、会報の未配布があったと聞いたので、明日にでも担当に連絡しておこう。明日は１１日でKの誕生日。またMLには「オメデトウ」が降り注ぐだろう。どんな趣向を用意しようか、考え中。
事務局にはメールを入れて、昨日の予定変更を詫びる。
６月９日（水）どんよりとして霧雨、夜強く降る<BR>
久し振りに外出。行動予定に変更もあり、疲れて帰宅。帰りの駅からの徒歩が遠く感じられ、一息つく間もなく、寝てしまった。でも心地よく朝まで熟睡。記録は朝になってから。
６月８日（火）朝のうちだけ陽射し
本も読めない、ものも書けない、そんな状態で一日が冗漫に流れて行く。沢田医院に行き薬を貰う。和子の体調もすぐれず、手の痺れなどを訴えるので、つれて行く。初診扱いになる。結果は、血圧が高くなっていることを注意され、薬を貰った。僕の方はいつも通り正常値。テレビのお気に入りを観ているうちに一日が終ってしまう日が続いている。夜も巨人戦とサスペンスで早めに寝てしまい、夜中に目覚めて、パソコンに向かい、風呂に入って、寝直しという感じで、フォーカスのない日々が続いている。
明日は会議と観劇で、久し振りの外出。帰りは遅くなりそう。
６月７日（月）梅雨空に一時青空
朝からビンカン・ペット集め。これを逃すと大変だ。空は暗い。市民清掃デーで草むしりのせいか、手の握力が甘くなっている。腰やアバラのあちこちも僅かだが痛む。起きて動き始めたら感じなくなった。
今日はいろんな事を考えながら、痛む体を休めたり、浅い眠りを楽しんだり、体に優しく過ごしてしまった。こんな日もないといけない。恥じる事ではない。
年金の現況報告書を投函。Sさんから会費の納入あり。
６月６日（日）梅雨入り、曇り後小雨
関東もいよいよ梅雨入り。これからは鬱陶しくなりそう。僕の嫌いな季節ではあるが、意外に美しい風情もあるので、捨て切れぬものがある。陽射しさえあった朝だが、直ぐに曇ってしまい雨になった。市の清掃デーが終わった頃から、降り出したので丁度良かった。午後は老人会の「お茶の会」に１時間程顔を見せ、予想はしなかったが、府中最後のレースなので、安田記念のマイル戦を観に、帰宅した。
雨で巨人戦もなかったので、朗読の会の記録ビデオを始めて観た。懐かしい顔ぶれが次々と現れるので、楽しかった。先日、事務局の方へ手紙が来たというKさんの顔も確認した。発表会終了後名刺交換した人だった。今観ると、僕の歯の欠陥が発音の息漏れの原因になっていることが明白で、やはりきちんとした入歯を入れた上でもう一度挑戦してみたいと思った。先生に言われた「授業調」などよりはこの是正こそ「聞ける朗読」の条件だと悟った。聞かせる朗読、聞きたくなる朗読、声質、リズム、会話と地の文との融合、情感、表現力、描写力など、肉体を改良した上でもう一度挑戦してみたい。Kさんとも連絡して連携して行きたい。
MLのNが不眠で苦しんでいるようだ。周期的に訪れる不調と何とか闘って欲しい。将来の夢のためにも是非とも克服して欲しい。一人で頑張るのだから大変だろうが、誰だって最後は一人なんだから。でも考え方によっては決して一人ではないとも言える。
６月５日（土）一日見事な快晴
「小栗判官・・・」の担当サークル会の葉書通知（２）の原稿が遅れていて気になっていたが、どうやら昨夜石井さんがここまで訪ねてくれた様だ。どうやら外食している時間帯だったらしい。その原稿を朝のうちに入力した。事務所から入手したアドレスの変更も同時に訂正。午後３時過ぎには、プリントもすべて終了。土日に入るので、月曜の一番で投函するつもり。事務連絡で事務局に連絡したら、朗読の会に知り合ったNさんという女性から事務所宛に封書が来ているという。電話で開封を依頼し読んでもらったが、どうやら自分の関係の朗読会へのご招待の様だ。先の話なので、９日の観劇の時に実物をもらう事にした。
来週はいろいろと予定が入るので、夕方急に「トロイ」を観てしまおうと言う事になり、出かけた。戦闘場面には目を見張ったが、作品的には左程感激はなかった。トロイの時代でも、イラクの現代でも、所詮戦争は殺戮と略奪の歴史であることは明瞭になるが、それに愛が絡もうが、どうしようがどうということはないのだ。ブラピが話題になっているが、僕には特に関心はない。前回観た「オーシャン・オブ・ファイア」の方をずっと評価したい。帰ってお茶付で夕飯を済ませ、パソコンに取りかかる。
６月４日（金）晴れ時々曇り<BR>
危険ゴミを捨てる日。一番分別が難しい日なので、ゴミ置場に行って見ると、案の定ダンボールやペットボトルなどが出ている。それを隅に退けて,散らばるゴミを掃いて始末し、近くの立ち木に留まるカラスに睨みを効かせる。今日着く約束の「小栗判官・・・」の原稿が来ないので、老人会のカラオケに顔を見せ、新しい方が二人ほど加わり賑やかになる。４ラウンドほどで時間が来てKさんが僕の誕生日にと、皆で「ハッピーバースデイ・トウ・ケンチャン」と歌ってくれた。MLとは違った感慨が走る。新しく加えたレパートリーはすべて失敗、途中で立ち往生。家に帰ってからは、MLのメールを一つ一つ噛み締めて味わった。一人一人がそれぞれ苦労して５５歳くらいを迎える時だから、僕のような爺さんの誕生日に左程の感慨があるわけはないと思うが、皆一生懸命書いてくれる。大ちゃんの奥さんも詳しいことは分からないが、手術をして退院された様だ。一先ずは安心か。予後を充分気を付けて欲しい。
誕生日なので外食しようかと言う事になり、近くの安レストランで食事。軽く一杯飲んで帰り、早めに一度一眠り。MLが出揃わないので、３時近くに起きて、お礼の返事を書く。ついでに未記入のHPや掲示板などにも手を入れる。もう一寝入りしようと布団に潜り込む。<BR>
リオちゃんの手紙も念入りに読む。M君のことや、他の雪ベ仲間の近況に触れながら、出版関係の知人のことなど文芸批評風にまとめた長文の手紙である。僕と飲む会のことも書かれていたが、チンペイ君とM君との折り合いも気にして、苦労しているらしい。そんな事どうでもいいから仲良くして欲しい。M君の携帯のアドレスも知らせてくれたが、余りご無沙汰なので、メールの糸口が見付けにくい。そのうち入れて見るつもり。
６月３日（木）晴れ
溜まっていた生ゴミを捨てる。湿度の少ないカラッとした晴れ日になりそうだ。朝から気分がいい。
眠る時間が少なくても、睡眠深度が問題なのかもしれない。
今日は桜台事務所が留守になるので、留守番役を買って出た。１２時半から５時半過ぎに武さんにバトンタッチするまでのお勤めだ。少しだけお勤めをしていた現役時代を思い出した。帰りの電車では、お勤め帰りの会社員や学校帰りの学生たちで一杯の電車だった。疲れていたので飲みたくなり、スーパーで「純」を一本買って帰る。家には切れていた筈。もう巨人戦をやっていて、この所馬鹿付きで、安心して観られるし、逆転勝も多く、気分直しには充分だ。今日も逆転勝で、これで８連勝で、完全にトップに躍り出た。清原が２０００本安打達成間近というので、張り切っている。あと一本だ。飲んでいたら和子が買物から帰って来た。雪谷のリオちゃんから長文の手紙を受け取った。いつもの様に大作である。読むのは明日にする。野球が終わり、もの思いに耽りながら、３杯で止める。７０歳も今日で終わりだ。７合目を登り始める。
６月２日（水）晴れ、湿度低く爽やか
３時過ぎに目を覚ましてしまい、起きてHPや個人掲示板に書き込み。ついでに昨日の宿題となったCD-Rへの書き込みについて調べるとWindows XPの場合は、CDドライバーはすべてCD-RWドライバーとなっていて、別にソフトを使わなくても書き込みが可能であることを知った。僕のはMeだから、B'ｓ Clipのようなソフトを使っているが、XPの場合は、その機能を始めから備えているようだ。その使い方を調べプリントアウトしておいて、昨日のOさんに電話で教えた。ウィールスの影響で、リカヴァリーをしないと駄目らしいので、その準備のために、データをCDに入れておきたいらしい。
寝不足でどっか眠いのだが、神経が覚めていて眠りがやって来ない。そのまま一日が終ってしまった。朗読の会の記録ビデオが送られて来ていたのを、今日始めて観て見た。充分観られる作品に仕上がっていた。自分の朗読を改めて聞いてみて、一人で照れた。
図書館に返すビデオが在ったので、近くの図書館に出向く。その前に郵便局に寄り、６月分の会費納入に備え、お金を下ろす。うちのサークルのメンバーの出入りの整理もあり、手帳の返還、新手帳の発行なども明日の「事務所の留守番」で済ませる。明日は１２時までに事務所へ行く。図書館では新しく２冊の本を借りて来た。「風の盆恋歌」を書いた高橋治の作品「女たち」と「秘伝」。選択基準は気紛れ。
巨人が強くなったのか、今夜も逆転勝利。これで６連勝か。睡眠時間がおかしくなっており、早朝から眠れなくなる夜が目立つ。アルコールの量に注意して、ぐっすりと眠りたい。
６月１日（火）
雨後曇り
朝起きたら雨だった。仕方なくバスで出かける。O氏のPCは何とか復旧したが、CDコピー関係で未だ問題が残っている。今日はその後に修繕委員会の会議が残っているので、５時過ぎに終了して帰宅。会議の始まる時間に１５分前に帰着という際どさ。飯を食べる間もなく駈け付ける。コンサルタントのTさんを中心に今後の活動のポイントを押える。７月４日に住民説明会を開くために、６月２０日過ぎに資料を揃え、検討することになる。ベランダ問題が大きなポイントになりそうだ。
CDコピーのソフトをもう少し検討してみたい。それも早急に。
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