高橋健三 「たそがれの記」(1-2)
2001.9.2〜12.29



「たそがれの記」総目次
はじめに 2001年3月20日 2001年4月1日 2001年5月1日 2001年6月3日
2001年7月1日 2001年8月1日 2001年9月1日 2001年10月1日 2001年11月1日
2001年12月29日 続き(1-3) 2002年1月2日 2002年2月1日 2002年3月1日 2002年4月1日
2002年5月1日 2002年6月1日 (2) 2003.6.27〜 (3) 2003.11.1〜 (4) 2003.2.1〜
(5) 2003.4.21〜 (6) 2003.7.1〜 (7) 2003.9.10〜 (8) 2003.11.27〜 (9) 2004.2.15〜
(10)2004.6.1〜 (11)2004.9.21〜 (12) 2005.1.1〜 (13) 2005.5.1〜 (14) 2005.7.29〜
(15) 2005.10.16〜 (16) 2006.1.1〜 (17) 2006.3.1〜 (18) 2006.5.1〜 (19) 2006.8.1〜




 12月29日(土)

晴れ
  突然、パソコンがクラッシュして、インターネットもメールも使えなくなった。
 これはADSLに切り替えるに際して、自力で作業を始めていた時に起きた事件だった。11月30日にADSLのモデムが送られてきて、開設予定日となった。早速接続を開始したが、LANボードのドライバーのインストール段階で、作業に梃子摺り、二週間近くボードを新しく買い換えたりして、懸命な努力を繰り返したが、それまでにかなりの容量のソフトを注ぎ込んでおり、CPUにも無理が来ていたらしく、遂にクラッシュしてしまった。この記録は11月27日で、途切れている。
  12月13日に、マツモト電器を仲介して、Aさんに来てもらった。彼も首を傾げていたが、メンテナンス不足でCPUが過剰な仕事に追い込まれての結果と読んで、出荷状態に一度戻す事になり、CPU本体を入院させる事になった。12月23日に退院してきた。ADSLが始めのボードで検知出きる様になり、無事開通。その代わり何故かプリンターが動かなくなり、一応SCSIボードも検知したようだという所で、夜中の12時過ぎまで粘ってくれたが、プリンターの件はお預けとなってしまった。年賀状の印刷が未完だったので、それに「鑑賞会」の展示用の写真100枚の印刷という大仕事も控えていたので、がっくりして、元気を消失していた。年賀状の残務は、Nagaの好意でプリンタを使わせてもらう事で危機を切り抜ける事が出来た。12月27日、Aさんに再訪問してもらい、彼の粘り強い思考と、経験で、6時頃からトラブルのポイントが見えてきて、6時半、遂に解決を見た。大掃除に取り掛かりながらの対応協力だったので、Aさんも仕事がやり辛かったと思うが、僕の方もベランダと部屋とを行ったり来たりで何とも落ち着かなかった。
  約一月の間、雪谷のML仲間の励ましが大いに力になった。やっと回復宣言が出来て、ほっとしている。


11月27日(火)

 晴れ
  今日は昼間はカミサンは留守で、富山の姉から送られてくる沢庵漬けの荷物を受け取る任務を仰せつかって荷物が着くまでは家で本を読んでいた。お昼過ぎに荷物が着き、直ぐに近くの図書館に本を返しに行ってきた。帰りには、さらに新しい小池作品を3冊、森村を2冊借りてきた。家に着くと丁度ペリカン便で、「マイブック」が届き、むしるようにして開いてみる。中々の出来。記念などにアルバムをつくってプレゼントするのには、好適のようだ。
  明日は、シナ研のグループで、やや遅くなった紅葉を観に山歩きをやる。下山後の計画も楽しそうだ。天気は絶好のようなので、期待できそう。早めにプカプカ風呂に入り、休むことにする。

11月26日(月) 晴れ時々曇り
  今朝は朝から忙しかった。不用意にも振込用の通帳を空にしてしまい、今日がその引き落とし日だった。9時に所沢に着くように、朝食も取らずに出かけ、野村で引出し、三井住友で入金、とあたふたと動いた。この後、山へ行く費用、観劇会会費納入、内野さんの会の会費、ADSLの工事費等々の支出も考え、手元にも置かねばならず、お金ってのは出たがりやで、困る。
  帰って来て見ると、今度は、支所へ行ってくれとカミサン。健康保険の保険料、和子の年金の保険料。5万円預かったが、お釣りは、12月分の演劇会費二人分と、序でに寄った病院での薬代で120円しか残らなかった。出たがり屋の金め。
  カンダハルでアメリカ空爆下、北部同盟側の総攻撃、アメリカ特殊部隊の大々的展開が行われている。ラディンの首狩りである。アメリカ国民へのブッシュの手土産である。また北海道で狂牛病の牛が見つかる。牛に牛の骨粉などを食わせたのは誰だったのか。科学との関係は?共食いの強制を牛に強いたのも、人間同士の殺し合いを演出しているのも、人間なのだ。そして人間のクローン胚が遂にアメリカで作られたようだ。今はクローン人間が、自分の敵になる可能性もあるので、権力者達は「道徳的」反対を唱えているが、自分のロボットとして使えることが分かるや、急遽秘密工場で量産体制に入るのではないだろうか。殺したり作ったり、ご苦労なこった。それが科学力というものなのか。人間を下りたくなって来る。

11月25日(日) 晴れ
  昨日のクロフネの興奮とハンディ戦の失敗とで、ジャパンカップを無視できなくなり、電話投票預金に残る僅か600円のために、馬仲間の家に出かけて、ギャーギャー言いながら、200円馬券を楽しんだ。僅かなポケットマネーで楽しむんだから、「ジャングルポケット」からが良い、と友人が勧めたが、オッズが低く、結局外国馬の1頭から流したが、結局ポケットとオペラオーで決着。僕はただただぼけっとしていた。昨日試作した大型コピーの作品を、この友人に鑑賞してもらう。今度は相手が唖然。かなり燃焼して帰宅。遅い夕食となった。

11月24日(土) 晴れ
  今日は、38回目の結婚記念日。カミサンは出かけて行ったが、夕方には帰って来て、近くのファミレスでつましい夕食を共にする事になっている。留守番の間は、京阪杯とジャパンカップ・ダートがあったが、やはりハンディ戦は予想が難しく軸を取り違えてパー。明日のジャパンカップ本番の軍資金は600円を残すだけとなった。ダートの方は、クロフネが素晴らしい強さを見せ圧勝。この分では、今度はドバイの土俵で4つに組めるかもしれない。デジ写真の大型の写真コピーをやって見たかったのだが、丁度絶好の作品が出来、実践にうつした。素晴らしい出来栄え。モデルも腕もプリンターの性能も。
  夕方から、近くの「若竹」でカミサンと夕食。空気のような存在になり始めた38年目。これもまた人生の一節。先の事は誰にも分からない。今を大事に老いをあしらいたいものだ。

11月23日(金) 晴れ
  昨夜KayoのメールでNagaのパソコンのディスプレイが真っ暗になったと知らされたが、今朝方理由もなく回復したと聞きホッとする。とにかくパソコンの故障はどうにも気になって堪らない。
  「観る会」の100回公演記念行事実行委員会に出席する。事務所の大掛かりな模様替え、写真展示の企画、井上ひさし氏の公演、演劇所縁のバス見学会、など計画されているが、上手く進んで行きそうだ。写真展示のパネルは、僕のプリンターが期待されているので、責任重大。光沢紙の大きさの関係で、A4にサイズを拡大した。用紙、インク代など目安を出してみなければならない。年賀状460枚の印刷も控えているので、少しばかりシンドイが、頑張りたい。気持にうっすら空虚を感じ、帰りにA類焼酎20度540円なりを購入してきた。A類は何年振りだろう。懐かしい感じだが乙類二階堂にはちょっぴり裏切りか。許せ。ヤマカケで一杯やる。

11月22日(木) 穏やかな秋空
  今週はジャパンカップを控え、朝日に多少の預金追加をしておいた。そのために住友の方には、預金不足が起き、新たに23000円(デジブック用、携帯用、CD-RW装置の支払)程入金しておく必要が出てきた。12月分の会費納入もあり、一寸キツイが何とかなるだろう。池袋で銀行をあちこちと歩きまわった。ハーさんのパソコンがMIDIファイルの再生不調になったらしいので資料を調べてアドバイスを送る。機能回復の報告あり。
  この所読書が余り進まないが、間もなく小池の「蜜月」を読み終わる。この作家のギリシャ的男性観が少し俗っぽい印象を与える。「美しい」「性的な魅力」を環という画家にイメージしているようだが、僕にとっては、むかっとするようなタイプに映る。この作品集以外では、あまり嫌味に感じなかったのだが、この手の男にひっかかる女達も愚かに見えてならない。女性の持つ「安定した優しい夫」と、恋人としての「美形不良願望」の矛盾した側面を描いている様だが、余りにも図式的だ。ストーリーも、そのためか通俗に走り過ぎる。

11月21日(水) 快晴
  良い天気が続く。連続秋晴れである。定例のシナ研。終了後の会食は牡蠣鍋の手料理と洒落込んだ。箱根のお土産の山葵漬けもつまみにして好評。デジカメの撮り方が話題となり、それぞれの経験を出し合って、風景、女性のポートレートなどのお手並みを実写を踏まえて意見交換。蔵衛門の「デジブック」も試してみようということになった。来週は天気なら紅葉を求めて低山歩きを計画することになった。

11月20日(火) 晴れ
  昨日歩いたせいか、足腰が痛い。あの程度でこんなに響くとは、日頃の歩き方が不足しているんだと痛感。でも翌日直ぐに痛みが出たことに少し安心している。これ、負け惜しみか。とにかく家中の掃除をするのも重いと感じた。
  パソコンでCD−Rの操作中に、注意書きを無視して操作していたために、大切なデータを、消失してしまったらしい。回復不能になってしまったようだ。でも殆どは、別の所への保存分で補えると思う。CD-RとCD-RWとの操作の違いをしっかり頭に入れなければいけない。
  渋谷の千登勢さんからパソコン入手のメールが入った。雪谷MLに箱根の写真を送ったら、カミサンのも送れとせがまれた。自分の女房をわざわざ人目に晒すなんて照れくさいではないか。
  七中演劇部にいた義見君の法事があることが、なんとカナダにいる穴井君から電話で知らされた。26日だというのだが、細かなことが何も分からない。近くにいる人との連絡が取れないとどうにも動きようがない。
  内野さんから電話があり、また内山さんからも葉書が来て、帰朝報告懇談会に出席できるかとの問い合わせ。12月8日は運営委員会の今年の総括兼忘年会と重なってしまったが、今回は内野さんの方に出ることにする。彼女のカナダでの健闘を祝福したい。

11月19日(月) 快晴
  大した計画も無しに箱根ツアーにカミサンと出かける。県人会の知り合いがくれた小田急の往復切符がきっかけになって、和子が行こうと言い出した。5時半頃バスに乗り、小田急は7時半発。
9時頃には湯本についているのだが、何度も行っている所というのは、却って月並みな動きしか出来ないようだ。豪遊する気は全く無いので、早雲山までは行ったものの、桃源台へ下りて船に乗るのも勿体無くて、周辺の紅葉を楽しみ、強羅を歩いて途中からバスに乗り、湯本に向かう。所が渋滞でバスが進まない。トイレには行きたくなるしで、一寸ハラハラ。無事に6時には新宿へ。紅葉はまあまあというところか。拾い物は、早雲山で食べた「黒ちゃん卵」とキノコスパゲッティ、新宿で食べた釜飯が、近来稀な美味。カミサンの提案で「いつも世話になってるシナ研のハーさんにお土産を買うことになり、湯本で山葵漬けを購入。水曜日に献上することにした。
  帰ってから、デジカメの作品をアルバムに入力。一巻の終わりとなる。

11月18日(日) 快晴
  家に居るのが勿体無いような良いお天気。それなのに僕は、カミサンには合唱祭参加で留守にされ、何故か少しのお酒でぐったりと酔ってしまい、とろとろと寝込んでしまったら、TVのマイルチャンピオンの実況もとっくに終わってしまい、また寝る時間になってしまった。日曜日は、ネテヨウビに化けてしまった様だ。明日は、カミサンのお伴で箱根まで日帰り旅行。朝4時半起きになる。

11月17日(土) 快晴、夕方木枯らし
  木枯らしに 抗して酒屋へ ひた走る
  そんな風景の中に自分が居た。
  NiftyのADSLの正式申し込みがやっとメールに入った。始めに送った文書は、エラーの警告で失敗。この所余りにも、どんな事が起きても利用者の負担で決着をつけるという調子の説明や契約書内容なので、「サービス」などという配慮も、技術に対する自信もないような企業との契約は止めようというような気になったが、これだけ正直に言うのだから、そこに乗っても良いのかなという気分になって申し込みを済ませた。本心は、ここまで来て今更鞍替えも面倒くさいし、他のプロバイダーがマシという保証もない。最初の失敗は、NTTの口座名義人の氏名が高橋健三ではなく高橋建三に間違えて登録されていたのを僕が申請をし直さなかったことが原因だった様だ。さすがコンピューター。入力した奴は人間だった。この分だと本当に開設できるのは、年内に発信できれば上等ということになりそうだ。もうのんびりやることに決めた。これで結局「お宅は駄目です」と言われて、工事費だけは払わされることもあるのだというのだから訳がわからないではないか。KURO君の質問が来た。早速返事を書く。やりたいこと、考えて見たいことが、目白押し。

11月16日(金) 快晴
  気温が急に下がったが、その分冬型の青空が。和子は書道で出かける。お昼前後にかけて、松本電器で学習。B5版の光沢紙が売っていない事、Mpegキャプチャーボードに関する知識、などについて店員に食い下がる。最後にCD-R10枚組、CD-RW一枚を買い、1,000円少し。MOに比べたら実に安い。同じ640MBなのだから。CLIPを使えば、FD並みの簡単利用。MPEGへの関心も強まってきた。MyBookを初めて注文して見た。果たしてどの程度の品質か、一寸楽しみ。ブロードバンドの本申し込みの通知はまだ来ない。
  午後は初めて、CDからのデジファイル化と取り組み成功。友人に詩メールに乗せて送って見た。どうやら上手く行ったみたいだ。CD-RWの使い勝手も少しずつ慣れて来た。
今日も1日パソコン学習で終わった。

11月14、15日(水、木) 両日とも晴れ
  今回のシナリオ研も泊り込みになった。ハーさんのパソコンの音が出なくなったりして、結局3人が止まり込んだ。キムチ鍋を作って大いに語る。翌日も食べ残しに材料を加え、作り直しにして、遅目の朝食にする。午後早めに帰宅。疲れが出て、5時間近くぐっすりと寝込んだ。
  カブールだけでなくカンダハルも制圧された模様。これからは特殊部隊による山狩りが行われてビンラディン、タリバンの幹部などが、殺害されるのではないか。多国籍軍の派遣が国連で決議された。「タリバン後」を意図的に作り出した外部の者たちが、新体制を作り上げようとしている。一国の破滅ではないか。北部同盟内部の分裂、同盟とアメリカの思惑のズレ、国連内部での見解のズレなどが今後どのように局面を変えて行くのか。テロそのものはどのような展開になるのだろうか。アメリカは、中東にもその根源を求めるだろうし、アフガン、パキスタンでの動きも、これで終結するとは思えない。東京新聞の夕刊に芥川賞作家、池澤夏樹が「新世紀へようこそ」というメールを配信し始めた。その中で、「テロと報復攻撃」の問題を取り上げて、なかなか的確な指摘を行っている。これも「特集」に紹介しておく方が良さそうだ。
  雪谷MLのHideの誕生日だというので、お祝いのメールが、飛び交っている。危うく間に合わない所だったが、Nagaに警告のメールを貰って、慌てて、恒例の詩作カードを送った。 

11月13日(火) 晴れ
  年賀状のデザインを考えたが、決定版がでない。色のコントラストが、モニターと印刷結果とでは違い過ぎる。だから文字色などの選択に迷ってしまうのだ。もう少し研究を要する。和子用は例によってリアルな画像より筆書きのようなお馬さんが良かろう。どうせ筆を加えて仕上げるのだろうから。
  NYの墜落は事故説が有力だが、アメリカにも面子があって、テロと認めるには抵抗もあるだろう。まだまだ真相はわからない。アフガンでは、一気に北部同盟がカブールを制圧したらしい。そのプロセスで恐れていた虐殺行為が在った事が報道され始めた。アメリカ経由のニュースだから、アメリカも複雑な思いがあるだろう。一国と言うより理解を超えた「他民族意識」が戦争の最中、敵味方という感覚を混濁させてしまうのだろう。軍隊という戦闘組織が日常化している殺人行為の中で、人間の極端な退廃状況が堆積し腐敗する。それが嵐のように通り過ぎて行くのだ。住民は行きずりの標的になってしまう。いつどんな戦争でも、軍隊と残虐行為とは切り離せない。自制力を謳われた中国の八路軍でさへ、強姦略奪などと全く無縁であった訳ではないと聞く。抑圧的要素の強いタリバンだって、制圧時には治安の保持に多いに役立ったと評価されていた。今度の揺れ返しで、北部同盟の自制力は最初から危ぶまれていたのだ。それが現実の問題になりつつある。アメリカの報復戦争も含めて、この退廃のムードが人間を蝕んで行く。これではいけない事が分かっているだけで、どうして成し得る術が何も見つからないのか。

11月12日(月) 小雨後曇り
  今日は、ごみ捨てと、予約しておいた450枚の年賀葉書を郵便局へ取りに行っただけで、後は1日家の中でパソコンを睨んでいた。でも富山から蟹が送られて来たので、僕の大好物だから、早速むしゃぶりついた。荒尾さんからだ。いつも季節になると送られてくる。大感謝である。真っ赤な甲羅。潮の香り。潮騒が聞こえてくるようなムードになる。浜茹での宅急便だから、無理もない。新しいCDのドライブの試用中にトラブルが発生したりして、どうも使い勝手に不安がある。当面使うソフトが、GOLDが良いのか、CLIPが良いのかも判断が難しい。
  アメリカ、ニューヨークでまた航空機の墜落が起き、4つのビルが炎上中というニュースをテレビが報じている。アフガンの戦況は、北部同盟が中部まで進出し、領土の50%をタリバン派から奪回したと新聞は報じていた。それと関りの在るテロなのだろうか。奇妙な戦争が拡大して行くのだろうか。テロ、報復戦争の悪循環が続いて行きそうだ。市民の犠牲が、アフガンでも、アメリカでも増えて行くのか。即刻全面的に戦争状態を終結する事を要求したい。それが平和への大前提だ。アメリカの歴史を血で彩る、白人とインディアンとの闘いのような、それの近代兵器版にしてはならないのだ。文明の衝突は、是非とも避けねばならない。日本がテロの標的になるのも時間の問題だろう。と言って、小泉内閣のようにアメリカと心中してテロと闘うほどお人よしにもなりたくない。状況はもっと普通の人間には、冷静に見えている筈。しかし日本の状況ファッショ化を恐れている。

11月11日(日) 快晴
  一夜明け、素晴らしい天気になった。京都競馬場で「エリザベス女王杯」(G1)がある。お腹の具合も大分良くなったので、気晴らしに、府中に出かけ、大画面でレースを眺めることにした。自分が選んだ馬は、いろいろな宿命的因縁を感じる「ローズバド」から行くことにした。この1頭に全てを賭けて、武の乗るドバイ帰りの古馬も省みず、単勝から全て3歳の若駒牝馬に流した。馬連もワイドも。結果は武が鼻差でバドの猛追を振り切った。残念な結果だった。後100メーターあれば、差しきっていたはず。負けはしたが素晴らしい勝負を見せてくれた。馬券代は鑑賞費と考えよう。僕の愛するバドは、思いっきり走ってくれた。信じた嬉しさが残る。楽しかった1日が終わる。

11月10日(土) 雨、1日びしょびしょ
  腹の方は、何とか治まってきたようだ。でも飲むのは止めている。新しいCD−ROMドライブを弄ったり、明日のエリザベス杯を考えたりして、気を紛らわせた。CD-ROMについて、何も知らなかったことが分かったり、やはり3強を超す馬は居ないと悟ったり、結構収穫はあったようだ。
  タリバンが北部の主要都市を奪われたと夕刊にトップ見出し。凄まじい空爆の写真が同じ欄に載って居る。瓦礫になった都市を取りっこしてもどうなるものか。武装都市の再構築か。北部同盟もアメリカに主導権を取られるのは困るらしい。以前タリバンに追放された元首相が、タリバンの側に付いて復帰を宣言。北部同盟にも働きかけて、祖国を破壊から救うという。実に複雑だが、自分の国を他国に蹂躙されたままで居るような人達は信用できない。先ずは、美しかった祖国の山河に思いを馳せよう。それをこそ誰からも守らねばならない。
  昼食も夕食も自分で作るほど元気になったので、明日はちょこっとお馬さんなど観て来たい。でも飲むのだけは止めておくつもり。

11月9日(金) 雨、1日どんより
  昨日は飲まずに帰るべきだったのかも知れない。一日お腹の具合が悪く、いつもだと直ぐ止まる下痢が夕方まで収まらなかった。何か食べ物が当たったのか。体も気だるく、予定の掃除も止めて1日ごろごろしていたら、少し楽になった。9時ごろ、温かな饂飩の煮込みを食べて、どうやら治まったようだ。出来たら14,15日に秋の山歩きでもと考えていたので、早く回復したい。急に寒さが増したのと、秋雨前線が、たびたび発生するので、天気が不安定。上手い日にぶつかるかどうか。11日の日曜日は「エリザベス杯」が京都であり、テイエムオーシャン、ローズバド、レディパステル、の3強牝馬が走るが、アメリカに居る武豊がわざわざ帰って来て乗るトゥザヴィクトリーが逃げ切る可能性もある。さらに3連勝しているタフネススター(ラグビーボールの仔)も恐い。僕としては、次第にオーシャンに肉薄しつつあるローズバド(バラの蕾)が距離的にも、僅かに上になっているように思える。バドから、オーシャン、パステル、ヴィクトリー、そして上がりタイムのべら棒に早いタフネスのごぼう抜きを楽しみに流してみたい。体の不調な時は、予想も不調。そうそうそんな時は買わずにおいた方がと、忠告してくれた人がいたっけ。

11月8日(木) 晴れ、夕方一時雨
  朝からのつもりで、遅くなり、結局昼からになったが、桜台の事務局で、会費受領の仕事をする。やりつけない仕事だから、偶にやる度にもたもたしてしまう。納めに来た人とゆっくり話したりする余裕などない。「どうもご苦労様」が精一杯。途中眠くなったり、疲れたりしたが、その内に、運営委員会のメンバーが集まってきた。7時過ぎから、会議を開く。例によって、項目は多いが、引っかかったのは、郵便振込による会費納入の件。提案者側の思惑も温度差が感じられ、広がる様なら納入方法として浮上してもいいという考えと、基本は事務所での接触をサークルとの接触として重視するという考えが、その温度差の源になっていると思われる。極めて少数の要望と見ていた筈なのに何で急にこのような提案が出てくるのか。とか、何故2ヶ月単位に区切るのか、毎月持参という基本線との絡みはどうなるのか、等、事務局側の抵抗感も強い。小数の高齢者対策としての条件を明確にして補助的方策の位置付けで実施と言う僕の考えだが、今日のうちの結論は無理だとの判断から、次回に結論を得ると言う事でお開きにしたが、提案者は、余り良い後味ではなかったようだ。養老で一服して帰宅。午前様。

11月7日(水) 晴れ、木枯らし吹き寒くなる
  ハーさんと辺見庸原作、今村昌平監督、役所公司主演「赤い橋の下のぬるい水」を観る。何とも言えない不思議なストーリー。役所を裸にしてふんだんにセックス場面を見せる日活ポルノまがいの画面だが、考え方には、もっとシリアスなものが含まれている。役所の相手は、実に可愛さのある「潮吹き女」。「水」が堪ると万引きをしたり、セックスを要求する。役所が相手をしてセックスが頂上まで高まり、大量の「水」を排出すると、その水は河にまで達し、魚達は満足げに泳ぎまわり、釣り人たちは魚釣りに興じる。その「水」の量が生半可なものではない。まるで鯨の潮吹きだ。しかも極めて爽快感を伴っている。地球上に廻り廻る水の輪廻の様でもあり、その中で、無邪気に生きている人間達を、愚かさに微笑を送りながら、じっと見詰めているような、実に不思議な作品。赤い橋の袂にある、けったいな叫び声をあげる派手な鳥と花盛りの桂の木がある、昔は流行っていた和菓子屋が、その家であり、二階の窓からは、赤い橋と立山連峰の雄大な景色が望める。その家に住むボケタと言われる老女とその「潮吹き女」とが住んでいる。その女は、いつも橋の色と同じ赤いセーターを着ている。橋の上をアフリカの青年マラソンランナーが、いつも監督に追っかけられながらも道草を食いつつ走りぬける。このランナーはいつもオリンピックに出てメダルを取って、大統領になりたいと思っている。「水」が溢れる、救援乞う」の知らせである鏡の反射光を見ると、役所は一目散に女の元へと走り始める。マラソンランナーを追い越して。
  初め、この映画のHP批評をNagaに頼もうと思っていたが、内容が内容だけに頼み難くなってしまった。

11月6日(火) 曇りがち
  今日は、沢山仕事が出来た。早朝KOROさんの返事を書き、高崎の報告の下書きを作り、その勢いで、CD-RWを組み込み、LANボードを取り付けた。ブロードバンドの方は、まだボードを付けただけだから何とも言えないが、CD-RWはソフト共々上手くインストールでき、記念に中央アジアの未開音楽のコピーを取って見た。しっかり入っているので嬉しくなった。しかし時間はかなり掛かる。でもゆっくりが音質に繋がるというから、暇な時にやれば良いと割り切れそう。一時メールが上手く送れなくなったので、心配したが、どうやら回線トラブルだったらしい。後はブロードバンドの実現を待つばかり。

11月5日(月) 曇り夕方から雨
  土曜日と同じような天気になった。新宿紀伊国屋サザンシアターからの帰りも土砂降りになった。今日の観劇は、例の喜劇をずっと追及しているテアトル・エコーで、演出熊倉、沖さんや雨蘭ちゃんなどが出演。「妻の名はモーリス」というフランス生まれのどたばためいた喜劇。動作や仕草が滑稽だから、時々は笑うが、台詞の面白さは、駄洒落の域を出ない。だから、笑いが途中で乾いて止まってしまう。涙が出るほど笑って、その後しんみりとなれる笑いではない。後が空しいのだ。品が悪い所もあるし、エロチックというよりは、グロテスクな場面が多い。「昨日までのベッド」ほどシリアスな後味もない。これからの若い人向けなのか、どうも僕にはぴんとこない。翻訳喜劇に対する僕の不信感は、遂に未だに氷解することがないのだ。
  Nagaの所で、今度はお兄さんが具合が悪く、入院するとか。彼女も巡り合わせの良くない人で気の毒。本人が倒れたりしたら大変だ。お兄さんには家族がついている筈だが、どうも今まで、お兄さんが妹をかなり精神的に頼っていたらしいので、病気の老母を抱えて、彼女の負担は一層重くなるだろう。皆で協力態勢が組めると良いのだが、心配だ。
  いろいろあって、KUROちゃんの英作の答を送れずに居る。今日は遅くなってしまったので、明日早朝に返事しよう。

11月4日(日) 快晴
  昨日夕方から降り始めた雨も朝方には上がり、高崎の空は真っ青。昨夜の悪夢を断ち切って、9時から分科会が再開。昨日感じていた気配が、多くの参加者の発言で、ますます強まる。東京と首都圏ブロックは、意気が上がらない。活動点検表の数字を見れば、前例会クリアというメジャーで見れば、怪気炎を上げる資格が無いからだ。実践報告の中には、肯けるものも多い。確かなのは、こんなにも大勢の人間が、自分たちの手で演劇を鑑賞するという線で、これだけの苦労をしながら、頑張っているということだ。これは当に観劇ではなく感激に値する事実である。このような分野での草の根的な運動は、唯一日本に存在するだけと言う。僕としては、いくつかのヒントを拾えた感じがするので、今後練馬に活かして行きたいと思っている。昼食後、平本とも別行動になり、新幹線で早めに東京へ。車中、淺川演劇を観る会の運営委員さんと同席になり、話しながら、東京に着いた。それこそ生の交流が出来、参考になる話しも聞けて楽しかった。早めの到着だったので、買物を済ませてから、ハーさん宅にお邪魔し、しばらく会の動きなども含め歓談し、気持を落ち着けてから、帰宅。余り疲れはない。

11月3日(土) 曇り後雨
  今日から明日に掛けて高崎。演劇鑑賞運動の全国交流会に参加した。9時10分に池袋集合。東京から新幹線で、あっという間に到着。汽車という旅実感はわかない。昼食に「サヤモール」という所にある洋食屋でオムライスを食べる。労使会館での全体会議から始まる。その後5つの分科会に分かれて討論。下敷きになっている方針「ブロックに結集して、会員増加を目指そう」というテーマで討論するのだが、ブロックと練馬との関係が、企画への関り以上には思い当たらないので、ブロックが、何故こんなに重視されるのか。会員を増やす事が緊急の問題である事も分かるが、それを着実に成し遂げてきた、九州と中国に学ぼうとか、そのためには自己変革が何より必要だ。変わるんだ、変わらねば、という宗教的にすら感じられる大袈裟な「思想化」は異様に映った。演劇を観るチャンスが、唯一鑑賞会だけというような条件下の九州、中国と、何でもありの大東京での運動のあり方が同じメジャーで計れるとはとても思えない。もっともっと、特殊性を分析した上での方針化が必要だと思う。それが出来ていない弱さから、あの伝統的「左翼精神主義」が染み出て来ているのではないか。でもこのような全国レベルでの討論には初めて参加するので、聞いている位しか出来ない。地域的実践の中味を廻っての対立もありそうなのだが、実態が全く僕にはわかって居ない。九州、中国、広島などが、いわゆる主流、北海道旭川、虹の会、長野などの問題提起にも身近さが感じられた。6時半で分散会終了。その後夕食を兼ねて、懇親会。3000円会費で白木屋での飲み放題食べ放題の宴会。その後は宿舎に買い込んだ飲み物で喋り足りない部分の発散。たまたま全国の事務局長関さんも顔を見せ、酔いもあって僕もかなり絡んでしまった様だ。松戸の小野さんあたりにも食って掛かった記憶がある。気分を静めるために、東京に電話。

11月2日(金) 晴れ
  今日も和子はコーラス仲間とのお付き合いで髪を染めて出かけた。午後松本電器に出向き、CD−RWの機能と値段の説明を店員から聞き、IO−DATAの製品に決定する。後はブロードバンドへ切り替える用意が必要になる。安株を手放したので、何とかまかなえそう。序でに図書館に寄り、本を交換、小池と清張を借りる。
  明日から、演劇鑑賞会全国経験交流会に参加する。開催地高崎。事務局長らと一泊して参加。身の回りのものを揃える。


11月1日(木) 

晴れ
  快適な気晴らしとなり、浦和を辞したのが夕方。帰宅してみると、和子はまだ帰宅して居らず、一人で食事。風呂を沸かし、のんびりと浸かる。今日は早く眠りに就く事にする。
  インドネシアのメガワティが、断食月前にアフガン空爆を止めるよう、要請声明を出したとテレビが報じていた。アメリカは無視するであろう。トルコが派兵を決めた。テロ問題を契機に、世界がイスラムという文化圏に関心を高めている傾向があるが、先ずは戦争状況を中止する事が先決だ。

10月31日(水) 晴れ
  事務局長からメールが入り、11月3,4日の鑑賞会全国経験交流会参加の準備ができた事、集合場所出発時間などの連絡あり。シナリオ研に出かける途中で、郵便局で年賀葉書パソコン用450枚注文。池袋で来年馬年用の年賀状作成の素材集(ディスク付き)を買う。研究会後は飲みながらのパソコン弄りとなった。またもや泊まり込み。

10月30日(火) 晴れ
  失業率5,3パーセント。テロと狂牛病による不況。僕の生活も不況。もう回復見込みのない塩付けになっている株から売ってしまうことにして、本当に久しぶりに野村の電子取引のアドレスを開く。正月を越す資金に仕方がないという結論が、カミサンとの間で確認。
  午後は、アフガンの「特集」に現在の自分の心境を書き足す。高橋明日香ちゃんから、HPに自分のメールが載ったことを喜ぶメールが届いた。
  Nagaの母親が、元の病院へ戻されるというメールが入った。病気の方が左程重くないということか。一先ずは彼女もほっとしたことだろう。でもこれからが大変だ。
  今日も、昨日と同じように、ぼーっと考え事をしたり、うつらうつらしたり、珍しく夜は、テレビを見る気になって、「霞夕子」検事の事件簿を見る。結構気が紛れる。

10月29日(月) 晴れ
  テロ対策の自衛隊海外派遣法(僕はこう呼ぶ)が国会を通過。自衛隊がいよいよ動き出す。同じアジアの中でも日本の立場は微妙な変化を東南アジアや中東に与える事になろう。これまでのNGOなどの努力が無にならないことを願う。
  いろんな不安が回りにあって、落ち着かない。今日のように自分がジットしている状況では、特に居場所がない感じで、そのいろいろな不安をじっと抱え込んで、蹲っているだけだ。
  事務局長から、アンケートがらみのメールが入った。

10月28日(日) 雨
  1日雨。焼酎を買いに出ただけで、家に閉じ篭り。Hideの「パリ2」を風船蟲に追加更新するために、ホームページ・ビルダーの使い勝手の不具合から、表示の重なりが生じて、これを調整するのに時間がかかってしまった。今は勘に頼った調整をしているが、やがては方式を考えねばならなくなりそうだ。今からHTML文書の基本からやり直すのも億劫な感じだ。Hideの息子さんのアドバイスが僕にどこまでこなせるか、が問題だ。序でに、一気にペチの米作りの記録写真を利用させて貰って、デジカメ展を更新した。
  天皇賞は、アグネスデジタルが、オペラオーとドトウを抑えて勝った。28倍近いオッズ。オペラオーから流せば、取れない馬券ではなかった。デジタルは、どうも裏切り馬の感がある。買うと来ない。買わないと来る。アグネススネタルと改名する方が良さそうだ。
  「ひるまの幻よるの夢」を読了。「欲望」に取りかかったら、これは読んだことがあるのに気付いた。主人公の女性の性への渇望が、肉体と精神とに分離して行く状況設定である。小池は、良くこのテーマを持ち出すが、男性である僕には、いまいち理解が届かない。

10月27日(土) 快晴
  午前中に歯医者。歯の抜けた後の処理は、もっと歯茎に肉が上がってからだ、と言って、別の個所をいじり出した。入歯の座りが少し良くなったが、少し時間をかけて、鑢をかけたり、レーザーをあてていたが、治療費は、2500円ばかりかかった。また来いと言うのだが、永遠なる治療、良く言えばお抱えメンテナンスと言った所だが、どうしようかなという気持になってくる。
  帰って来て、Hideの原稿をHP(風船蟲)に加えて、送ろうとしたが、どうしてもログインできない。プロバイダーの僕のフォルダーにアップロードできないのだ。いろいろやって見たが、骨折り損の電話代損。IDやパスワード、ホストのディレクトリーの確認もしたが、駄目。急に不通になってしまった。質問のメールを出したが、土日で、返事は月曜以降になるだろう。更新が遅れる。(と思っていたら、遅くなってパスワードの保存が上手くいってないのではないかと思い付き、風船蟲の登録パスワードを変更してみたらすんなり行くではないか。ホットしたが、あああしんどかった。)
  この所、飲み過ぎの傾向にあり、昨日はセーブできたが、飲んだ時の約束や受け渡しに不安を感じることが多い。少し控えめにしないと、人格問題に繋がる。要自戒。
  KUROちゃんから英作3題質問あり。返事を夜の内に仕上げる。

10月26日(金) 晴れ時々曇り
  西武球場の野球観戦の音頭を取ってくれている江平さんに感謝する会が池袋東武のスパイスの中華料理店であり、なかなか盛会だった。今日は、日頃仲間にも言われるし、しっかり食べて飲むを実践し様と努力。隣が原田さんだったのも良かったのか、いやいつも口煩い仲間達の恐い顔を思い浮かべたせいか、料理を完全に食べ尽くし、ビール、ショウコウ酒をタップリ飲んで、乱れる事も無く、2次会の誘惑を断ち切って、真っ直ぐ帰宅。「自分で自分を褒めてやりたい。」でもアキモリさんとアフガン問題で、やや意見を異にし、議論になるが、後は談笑で終わり。何で今回の問題は、良い人達が、「テロにも戦争にも反対」という一見平等な見解で終わってしまう。それは詰まりはアメリカの軍事報復を是とする現実的表現に終わる。「何故テロが生まれたか」を問うと、まるでテロを擁護しているように取られるという、この状況が問題なのだと思う。アメリカは分かっていて、それを西部劇的な単純な正義論にすりかえてしまっている。隣に居た原田さんに次ぎのようなメールを送った。今日の宴席で、メールアドレスを初めて教えてもらったのだ。

  「久しぶりに会って楽しかった。傍でアドバイスがあったので、実に健康な状態で帰れました。一次会の満腹と、満足感で帰路に着きました。アキモリさんと、アフガン問題で見解を異にし、一寸議論になったのですが、もう二人は大人、その後は笑顔で歓談、平和平和です。メールアドレス教えてもらってハッピーでした。僕のHP(2種類あります。たそがれは、上の方です。)も見て下さいね。「たそがれの記」の方に在るアフガン問題の特集など是非ご一読下さい。現地で長いこと張り付いていて、彼等の生活を見てきた記者のHPへのリンクなどもありますから、タリバンとかビルラディンとかレッテルを貼る前に、悪とか善とか決める前に、何故人間が鬼になるのかを考えて欲しい。裁き方は、いくらでも考えられる。しかし進んだ鬼が、送れた鬼を常識で裁いて私刑にしてしまっては、人間の歴史の尊厳など吹き飛んでしまいます。ここはしっかりと考えないと、細菌や核放射能やミサイルの中で人間の存在が滅びるでしょう。誰が悪かった等と言った所で始まらないのです。即時戦争行為の停止、国際法廷の設置、戦争の定義とテロの定義、そして双方の同義的非人間性の確認、そして強者が弱者を裁くのでは無い平等な、国際世界史的な立場での裁定。世界的な規模での貧富の差、飢餓の危機に対する、救済法の確立。国連のリーダーシップによる、実行権限と各国による支援の保証を僕は呼びかけます。
  原田さん、今は大変な時代だと思います。下手をすれば、人類滅亡です。もっと生きて居たいよね。孫のためにも、子供のためにも、まず自分のために。」


10月25日(木) 晴れ
  午後帰宅し、部屋全部の掃除にかかる。この頃は、夫婦二人だけの生活なので、掃除も週に1、2回で済ませている。相変わらず掃除機は壊れたままで使いにくいが、慣れてしまえば何とか使えるものだ。やはり夜更かしは、飲むせいもあって、疲れる。今夜は、ほんのチョビットで止め、ゆっくりと風呂に入って寝ることにする。KUROちゃんから送金あり。

10月24日(水) 晴れ
  シナリオ研で遅くなり、またハーさん泊まり。彼の個人的な悩み事などを聞く。人生いろいろだ。昨日の「イルマーレ」も話題となった。

10月23日(火) 快晴
  午後、打ち合わせに顔を出し、その後は、恒例の閑古との映画鑑賞に出かけた。今日のテーマは「イルマーレ」という韓国映画。海岸の何とも言えない寂しいそれでいて美しい家がポツンと立っている。一人ぼっちであんな所に住んでみたい、そんな絵に描いたような幻想的な家。そこからこの映画の詩的イマージュが繰広げられる。実に綺麗な画面だ。水墨画的な渋い色彩感覚で、キレのある画面さばき。若さ、孤独、心もとない求め合い、2年間時間のずれた超時間的愛の交流、不確かな故にピュアな愛。「BACK TO THE FUTURE」や「TIME MACHINE」などを連想するが、基本にある哲学が全く異なり東洋的な諦観が、即物的な西欧の超時の扱いをその純度の点で明らかに引き離していると言えよう。このストーリーはすべて作者が思い描く画像のためにのみ作られたかの様だ。絵の美しさだけで充分に満足できる。その後、初台のアート・ギャラリーで、「エゴフーガル」という映像のインスタレーションとでも言うような不思議な作品展を観る。様々な主張と技術が展開されている感じで、未開拓の領域という印象。大変神経が疲れた。それを癒そうと飲み過ぎてしまった様だ。
  帰って、MLを開くと、Nagaの看病生活に対する励ましと同情が、皆から寄せられていて、良い友達だなと痛感する。Nagaが、思い詰めて一人で背負い込まずに、息長く、ゆとりを持ちながら、上手に廻りの人を巻き込んでの看病態勢を作れることを願っている。仲間達もそれを願っているようだ。

10月22日(月) 雨
  和子は別に病気ではなかったみたいだ。今日はもう同期会の幹事会で、出かけて行った。歯の方が一段落したので、断っていた焼酎を飲んだ。その勢いでJRAの資料をダウンロードするためのブラウザーを取り寄せた。結構50分近くかかった。でも便利で使い心地は良さそうだ。月に1000円弱かかるようになるかも。
  Nagaと電話で話す。可哀相にしばらく彼女も看病に追われそうだ。

10月21日(日) 曇り 晩秋めく
  教え子の嗣永が体調を崩し6ヶ月も入院。自分も出家した後、同じく僧侶と結婚。平行して日本舞踊の名取り(松陰塾)となり、舞台でも活躍しているのだが、退院後初の発表会が今日あって、観に行って来た。すっかり元気になっているし、男踊りが持ち前なので、体力的には大変なものがあり、少し心配になった。「越後獅子」「鐘が岬」それに日舞の振り付けでプレスリーなど、あちら物まで冒険している。ボーイッシュな子だったのだが、なかなか女っぽい色気が出てきたようだ。勿論、体の割りには大きく見せる切れのいい動きは一段と磨きがかかってきたように思える。お母さんも元気そうだった。終わってから、スナップを一枚だけ撮って来た。今は弟も一緒にやっているとかで、彼も先生に嘱望されているという。先が楽しみだ。
  菊花賞は、気になっていたマンハッタンが来てしまった。しかも相手がさらに人気薄のマイネルデスポットだったので、馬連は460倍とか。ただただ沈黙するのみ。
  昨夜、遅くNagaのメールで、お母さん(老人病病院に入院中)が血を吐いて別の病院に入院したという知らせが入った。兄さんと二人で面倒を見ているというが、悪い病気でなければいいが。
  渋谷の映画館の上にある「三四味屋」というところでバイトをしている若い女性から、メールが入って、近くパソコンを譲ってもらうので、「風船蟲」が見られそう、という。真面目そうな女の子で、意欲的な姿勢が感じられる。返事に先日撮った写真を載せておいた。

10月20日(土) 快晴 冷え込む
  急に寒くなってきた。今朝、歯医者に消毒に行こうとしていた矢先、和子が突然目眩を訴えて、食べたものを吐き、夜具や衣類を汚した。気温の急変で、低血圧が起きたのか便秘のせいなのか、原因は不明だが、歯医者から戻る頃には落ち着いていた。出歩いているので疲れが溜まったのだろう。それにしても気温が急に下がったのには驚いた。でもまだ下着(クレープの半袖)は替えない。もう少し粘る。
  kuroから難問が二題送られて来た。さすがの彼も、誤りが目だった。少し時間をかけて検討。一応即答の原則は守った。
  アフガンは、既に酷い状況になっていると思う。吉良邸への討ち入り宜しく、アメリカが特殊部隊を送り込みビンラディンの首を狙っている。そのうち首を十字架に打ちつけて凱旋するつもりだろう。ミサイルも日本刀や槍も同じだろうが、無関係な市民には赤穂の浪士たちは危害を与えなかった。テロ行為を許容は出来ないが、戦争との区別が曖昧なままテロと報復とが繰り返されるなら、国際法や国連の存在価値がなくなるだろう。法律家の間にも新しい動きが起きているようだ。
  歯の痛みを紛らせるために菊花賞予想をやったが、どうも結論が難しい。やっぱり14番アグネスゴールドから、2番マンハッタンカフェ、7番サンライズペガサス、8番エアエミネム、11番ダンツフレーム、13番ジャングルポケットの5頭まで手を広げたくなる。ダンツを軸にするのが、武が帰国してまで乗る気なので、普通かとも思うが、追い切りの様子があまり良くないらしい。もう少し考える。

10月19日(金) 快晴
  予定通り、藤山歯科へ抜歯に出かける。順番が最初。椅子に座ると直ぐに大きな注射器のような麻酔の道具が、口から入って行き、やがて歯周病にやられてすっかり土台の骨から浮き上がった歯が簡単に抜けた。しかし医者の顔が歪む。「こういう歯は抜くのは簡単だが止血に梃子摺る」と呟いている。なかなか血が止まらず、何度も脱脂綿を噛んでは時間を置いて、交換する。レーザーで傷を焼くじーという音が伝わって沁みるように痛みを感じる。途中で止血剤を飲んだり、綿を噛んだまま電車に乗り、頭がふらついたので、歩くのは止めて、バスに乗る。家についてからも1時間はそのままにしていた。ふがふがしたまま電話をかけたり、玄関に接客に出たりで落ち着けなかった。今日は、酒も激しい動きも入浴も禁じられている。仕方なく菊花賞の予想を始めた。アグネスゴールドを穴馬にしてみたが、エアエミネム同様長距離の経験がない。しかし可能性はこちらの方が高いと踏むし、第一に人気薄である。軸には、ジャングルポケットよりダンツフレームの方が、確かなような気がする。MLには送らず、個人的立会人としてNagaにメールを送っておいた。一本に絞るなら、11−14で行きたい。長距離の特性では、2枠2番のマンハッタンカフェも気になる。不謹慎だが、テロがらみという因縁もあり得る。2−11も面白い。
  風呂にも入れず、温かい饂飩の煮込みを食べて寝る事にする。

10月18日(木) 雨後曇り
  台風は熱低に変わる。気温が下がる。和子は作品作りに熱中している。「ななかまど」の俳句を材料に作品化だという。書き溜めた徒然を書いたり、メディアプレアのバージョンアップをしたりしたが、どうも使い勝手があまりピンと来ない。事務局長から、高崎で開かれる全国交流会への誘いがあった。11月の3、4日の連休に泊りがけとなる。七中の同期会とぶつかっているが、これは担任のなかった時だと思う。事務局には明日にでも電話で返事をしなければならないだろう。
  夕方になって、近い方の図書館に行き、図書の返却。2冊だけ再借り出し。更に2冊を加えて、小池を読み進むつもり。既読作品がダブっている事が増えてきた。

10月17日(水) 時々小雨
  1時自宅に戻り、今夜の「観る会運営委員会」に提案する「2003年の企画」についてのアンケート実施の原案を作る。一寝入りしてから、委員会に出席。7時から10時までたっぷり三時間の会議。100回公演記念の行事計画など問題が山積。頭が疲れ、養老の滝で40分ほど話して、終電で帰宅。事務局長らを残して先に帰る。帰宅は完全に午前様。1:00を廻っていた。

10月16日(火) 曇り
  ハーさんを誘って、「ジョージ・シーガル展」をBUNKAMURA地下で観る。包帯を巻いた石膏というイメージで20年くらい前に観た事がある。この彫刻家は、去年の6月9日に肝臓癌で死んだ。50歳を越えた頃から、作風に変化が現れたらしい。リアルな石膏群像が焼き付いている。その後はレリーフ風に石膏の塊の間から埋もれたように体の部分をリアルに露出させる形の作品が目立つ。バックに赤レンガやタイルを置き、そこにレリーフのトルソー、体の部分腕、手、腿などが極めてリアルに描かれる。傍に椅子や木枠などが置かれているのは、昔の作風を思い出させる。それにかなり原色に近い色彩や黒の着色が目立つ。油絵がスタートだった彼には色彩に対する郷愁があったのかもしれない。死の一年前に書かれた「屠殺牛の肉」を描いたパステル画が、生々しい生への執着を感じさせた。
  渋谷に出た序でに、サービス葉書が来た「三四味屋」によって一杯やって帰る。4合ビン一本の日本酒がサービス。それを片付け、追加注文。結構酔ってしまう。生活費になる大金を下ろしたばかりだったので、彼が心配して彼の家にとまることになってしまった。

10月15日(月) 晴れ
  Nagaから送られて来た国連のアフガン救援関係の事務官山本芳幸さんの現地ルポの迫力に惹かれて全ての項目をダウンロードした。すべて長文なので、取りあえずカブール・ノートだけプリントして読み終わった。今までどうも釈然としなかったのが、大分霧が晴れて来たような気がする。善にも悪にも100%というものはない。現実の歴史の中で、特にソ連とアメリカという大国の軍事力に痛めつけられ、文化的経済的に圧力をかけられて、更に内戦の疲弊によって、全ての勢力に様々な歪みを生じながらも、一応の秩序をタリバンによって回復してきた所でのアメリカの攻撃である。アメリカのパキスタンを利用してのタリバンの軍事的育成の中で、大物に育ったカリスマ・ウサマ・ビンラディン。いつもアメリカの作り上げたものにアメリカ自身が攻められている状況がある。アメリカの武器、ソ連の武器、これこそが民族と宗教の武器になっている。遂には細菌戦の研究までが、テロに利用されている可能性もある。
  「観る会」の事務局長の娘、明日香ちゃんが、アフガン問題で、中学生らしい瑞々しいメールを送ってくれた。早速「特集」に載せた。
  現実の戦争状況の推移は、極めて悲劇的で、一方では再テロ・細菌テロなども伝えられて、テレビを見ていても、苛苛して、神経症的気分になってしまう。人間嫌いが進行してしまいそうだ。国会ではどうやら自民の単独で自衛隊の派兵を押し通してしまいそうだ。小泉は支持率の高さにアグラをかき、ファッショ性の強い本性を現してきた。「強持て」政治家の人気が、イポックを作り始めている。

10月14日(日) 晴れ
  小池の「美神」を読み終える。構成の上で非常に興味深い作品。ただモチーフから言うと、あのような近親相姦的心情と社会通念の狭間で個人の内的心的バランスを崩してしまう悲劇というのは、僕の持ち得ないものだ。次ぎの「命日」にかかる。
  この所、HPの訪問客が増えて、たそがれは3000を60以上も越え、風船蟲は4900に達しようとしている。関係のありそうなアフガン状況は、情報宣伝合戦になりつつある。戦争はいつもそうだ。正当の主張を廻りに押し付ける、もっと悪く言えば、殺人行為の正当化宣伝である。それによって犯罪者の統一戦線を計る訳だ。
  今週も忙しくなりそう。火曜「シーガル」展。水曜運営委員会。金曜と土曜歯医者で抜歯と後始末。21日は、嗣永の舞踊披露会と続く。 

10月13日(土) 快晴
  午前中から午後2時ごろまで、資料に基づく意見交流。遅目の昼食会。その後雑談。ハーさんのパソコンのインターネットの接続具合が悪くなり、点検して修正。いつもパソコンは人泣かせだと皆口口に愚痴る。5時頃解散。

10月12日(金) 晴れたり曇ったり
  シナ研、第1日。メンバーの作品を廻し読み。コンテ作品の用意のあるものは、スキャナーでカラーコピーを作り配布。各自質問意見のメモをまとめ、コピーを取って配布。明日の討論に備える。

10月11日(木) 曇り後晴れ
  猛烈な空爆が続く。アラブ向けのYV局にも圧力がかかってきた。アフガン全土が瓦礫になってしまうのではないか。一方で宣伝合戦。何が本当なのかは、さっぱり分からない。NGOで活躍している人が死んでいる。国の武力行使がNGOを軽視乃至無視している状態は許せない。人道に名を借りた戦争のカモフラージュ(食料、薬品投下など)は許せない。国家が個人を押しつぶしている典型だ。明日から、和子が一泊旅行に出る。
  今夜のポエムが書きたい感じ。

10月10日(水) 1日土砂降り
  いくら水曜日でも、これは降り過ぎ。でも雨の中、金土と続く「シナ研」の打ち合わせにハーさんと会う。大雨なので早々に切り上げた。それでも落雷で山手線が立ち往生。予定より時間が掛かってしまった。MLのアッチンから良いメールが入ったので、「たそがれ」の特集に載せた。事後承諾でお願いする。

10月9日(火) 曇り
  空爆第2弾がアフガンを襲う。タリバンの司令官が爆死。400ベッド規模の病院も破壊された。北部同盟が、空爆を援助に南下、カブールに迫る。カリフォルニアで肺炭疸病発生。死者1名。生物テロの疑いもあり。
  午前中、尿酸の薬を貰いに澤田さんへ。午後、所沢に出て、10日振り込みの用意。途中でLANカードとケーブルの実物を見ようと思ったが、カードは見当たらなかった。ケーブルは15m位は楽に入手できそう。所沢の西武のパソコンのフロアでは、自分で組立てるキットがズラリ並んでいて、僕でもやれそうな気分になった。CD-RWなんかも簡単に付けられそう。プラモデル程度に感じられた。その足で、東久留米の藤山歯医者へ。左下の歯が浮いていると言ったら、治療目標は、やおらそこに向かい、抜歯が必要と言われ、来週は2日続きで予約させられた。患者は市場で、それを抱えておいて、絶え間無く売り込みのチャンスを狙っているような感じで、良い気持はしない。
一人の患者の治療計画(カルテ)に従って、説明をしながら進めて行くという明朗さが感じられないのだ。痛み止めの薬まで出たが、痛いのは治療中だけで、必要なし。
  今朝方まで掛かって「たそがれ」にアフガン特集のコラムを作り、寄せられたメールなどを転載することにしたため寝不足で、今夜は早めに寝ることにする。明日はのんびり過ごしたい。

10月8日(月) 曇り後雨
  今日は何故か祭日の気がしない。だから病院へ薬を貰いに行こうと思っていて、出掛けになって気付いた。休診だと。それより今朝未明からアフガンでの戦争が始まった。早朝目覚めてTVで知った。十分予期はしていたが、やはり始まってしまうと新たなショックに見舞われる。近くの艦船からトマフォークが空爆、ミサイル50基が降り注いだ。軍民の区別は別として当然死者が出ている。またまたピンポイント空爆の技術を誇るような口調でワイドショウが喋っている。今日やり取りしたメール、僕の作品などを転載して、今日の気持を書き記しておく。やりきれない1日であった。

   (閑古からのメール)   テロと報復攻撃の連鎖は断ち切ることができないのでしょうか。 崩壊したビルの下に埋っている人達のことを思っても、アフガニスタンで食べるものも着るものもなく、戦争におびえている人達のことを思っても、これから始まる何かで命を落とす若者たちのことを思っても、やりきれない気持ちです。 報復攻撃でテロを封じ込めるのに反対する声は、いろいろなところであがっているのに、そんなことはまるで無視されて進んでいく世界の情勢に、なす術がない感じです。 「白か黒か」「善か悪か」の二元論が支配的なのにも唖然とします。 アメリカでは、ジョン=
レノンの「イマジン」とか「Give Peace a chance]などの歌が、自粛曲に指定されたという報道を聞き、人間は同じ過ちを何度でも繰り返し、やはり自らいずれは滅んでいく存在なのではないかと思ってしまいます。
  「近代化」ということが本当に、「正しい」こと、「歴史の流れとして」当然のことなのだろうかという、疑いが浮かんできます。 近代化されない世界で自然の一部として生きていた人間の方が、私たちの存るべき本来の姿で、近代の角を曲がったとき、人間は迷子になってしまったのではないでしょうか。
  学校現場でもやりきれないことが進行中です。 もう、お聞き及びのことでしょうが、主任制が旨く機能しないことに業を煮やした都教委が、また新たに、「主幹」なるものを発明し、都立高校には、校長、教頭の管理職のほかに6人の「主幹」を置き、「実践層」の指導にあたるという学校組織を考えだしました。 もちろんその組織図には「職員会議」は存りません。
もちろん給料も特別で、その財源をひねり出すためには、「実践層」は40代で頭打ちというひどい状況になりそうです。 都教委は学校現場を完全に破壊し、新たに何か奇怪なものを造り出すつもりのようです。 西、戸山、日比谷、八王子東が、進学校として特別に指定されたのも、なりふり構わずいったい何をしようとしているのでしょうか。 西高では、この夏休みに「研修」ということで、予備校の授業の見学に行った先生が何人もいるということです。この4校の受験科目の教員は公募制になるということで、書類と面接で選考されるのだそうです。 週休2日制もとんでもない展開になりそうです。 土曜日は学力向上のための補習をすることが奨励され、そのための予習に限って、半日研修が認められるのだそうです。 
  子供たちの置かれている状況も、学校現場がスムースに動くためには何が必要なのかも知らない人間が、どんな人間を育てるべきなのかという確かなヴィジョンもない人間が、個人的なセンチメンタルな思い込みで、勝手に引っ掻き回している。 石原都知事になってからの暴挙はそういわざるをえません。
  人間の「先頭」を走っている人達は、知っているのか知らないのかにかかわり無く、人類を自滅へのシナリオに導いているようです。 またもやメールは愚痴になりました。
  何か楽しいことはないかな。              閑古

  (Naga経由で入手したあるアピール)
テロリズムに対する報復が人権を踏みにじる
  ウィリアム・A.・シャバス
  アイルランド人権センター
  アイルランド、ゴールウェイ
  ブッシュ米大統領やブレア英首相らは、9月11日のテロリストの行為は、民主主義への攻撃と考えて当然と主張した。が、これにより脅かされたのは、民主主義ではなかった。民主主義体制は、はるかにきびしいところを生き延びてきた。
民主主義を滅ぼすのは、テロリズムに対する反動行為である。
     近代民主主義は、テロリストを処罰するに完ぺきな司法制度を備えている。この制度により、わたしたちは、かれらを見つけだし、捕らえ、裁判にかけ、至当な刑罰を課す。
  ロッカビー飛行機墜落事件、ナイロビ(ケニア)とダル・エス・サラーム(タンザニア)の大使館爆破事件の犯人たちに対し、アメリカ・イギリス政府はこのとおりの手順をもって対処した。(ロッカビー飛行機墜落事件とは、88年、スコットランドのロッカビーで、PAN AM機が爆破され墜落した事件。2人のリビア人が犯人とされた) 
     また、これは、国連が、前ユーゴスラビアとルワンダにおける大量虐殺と人道に対する罪で告発されている人々に対し、行っていることでもある。
  ミロシェビッチが国際法廷で裁かれるのと、巡航ミサイルで殺されるのと、どちらがまっとうといえるであろうか。ロッカビーの被告人2人についていうと、うち一人は、今年初め、スコットランドの判事により、無罪とされた。裁判において暗殺と即刻の処刑を主張する側が勝っていたら、テロリズムに対する民主主義の戦いの名のもとに罪なき人が殺されていたであろう。
     アメリカの政治家の中には、9月11日の事件は”戦争行為”であるとして、 刑事裁判は不適当であると主張しているものがいる。しかし、国際法にてらしていうと、まず、実行した「国家」が明らかにされなければならない。個人が構成する集団が、たとえ構成員が多数であっても、”戦争行為”を行うということはありえない。
     テロリストをかくまっている者たちについては、”戦争行為”における共犯者といいうるのではないか。しかし、もっとも近いところでこの大胆にも粗雑な主張がなされたときのことを思い出してみよう。1914年、セルビアのナショナリストがオーストリア皇太子を暗殺したとして、オーストリア・ハンガリーが、セルビアに宣戦布告したときのことである。これによって、NATO条約第5条に相当する当時の条項を根拠とする宣戦布告が待っていたかのように次々と堰をきって発せられた。
     応報の名において行われたテロリズムに対する過剰対応が、いかにしてヨーロッパの青年層まるごと一世代を殺りくしさった一連の歴史的事件を引き起こしたかを振り返ると、わたしたちは戦慄と驚きに捕らえられる。
     犠牲者とその家族の怒りと報復の念は、十分理解できる。しかし、市民を巻き込み、民間の施設を標的とする報復行為はいかなるものも、はっきりと国際法により禁じられている。これは戦争犯罪である。かりに報復が許容されるとして、それは、軍事施設のみを目標とする場合に限る。
     アメリカは、このたびの悲劇の数千の罪なき犠牲者に対する同情を得ようとし、現にそれを得た。遺族の苦しみを見るとき、人々に親しまれたビル群の一角が欠落しているのを見るとき、わたしたちの心は乱される。しかし、犯人を捕まえることにも、起こり得る戦争犯罪を防止することにもならないアメリカの政治プログラムを進めるための、国際的連帯となってはならない。
     さらに、民主主義を守るという旗のもとに策が講じられるなら、けっしてダブルスタンダードがあってはならない。ほんの2年前、現在とは違う状況下でだが、アメリカは、ベオグラードのある民間ビルを、中にテレビ局が入っているという理由で軍事目標であると主張した。アメリカは、この攻撃の犠牲となった民間会社の事務職員たちの死を”付随的被害”といって正当化した。
     もし、ワールド・トレード・センターを攻撃した犯人たちが裁判にかけられたなら、この先例を引き合いにだせばよい。ベオグラードにおける殺りくの規模は異なるものの、論理はほとんど同じである。
     何度であろうが、繰り返して言う。民間人はいかなる紛争においても犠牲とされてはならない。生きる権利は、数ある人権のうちでもっとも基本的なものである。ニューヨークとワシントンの罪なき数千の民間の人々の生きる権利は、踏みにじられた。しかし、ベオグラード、バグダッド、カブールの人々もまったく同じ権利をもつ。それには何の例外もない。
  (筆者は、国際人権法とそのカナダ憲章の作成にあたった。また、パレスチナ占領地
域へのイスラエルの植民を国際法に照らして違法とするすぐれた論考がある)

 (僕・森京介の詩)
薄明に
  薄明に人魂が飛ぶ
青い死者達の拒絶を引きずって
生きた汚い人間達の憎しみに誘導され
ミサイルとなって罪なき民の頭上に降りかかる
  バーチャルなスクリーンに乗って
その画像は全世界に配信されるが
真の悲しみと痛みと怒りまでは伝えようがない
摩天楼の死者達は新たな死者を生産することを
果たして彼らに委託したのだろうか
  何度繰り返すのか
死者の委託の捏造による
生き残るもののただただ素朴な復讐戦を
繰り返しませんと
繰り返した事実だけが墓標を積み上げる
  自らを恐れ心広き神仏を慕いながら
偏狭な私有物として矮小化し
自らの愚行を天命のように模造して
墓標の生産高を競うのだ
  今朝もまた薄明に人魂が飛ぶ
哀しい悲鳴の尾を引いて
石と砂の中の憐れな命達に
死への道連れを強要するのだ           (2001・10・8)


10月7日(日) 晴れ
  8MのADSLをNIFTYがキャンペーン募集している。。詳細をプリントアウトして研究して見たが、かなり割安になっていて、定額・無制限・常時接続・高速ブロードバンドというお墨付きで、月額費用3200円程度で、やれそう。初期費用が800円という。その代わりモデムはレンタルで月に500円かかる。(月額に含まれる。)接続まで自分でやれば、今より1200円程度の上乗せで、電話と平行使用も可能になる。NTT回線も含まれているから、若しかすると却って安くつくかもしれない。
LANカードとLANケーブルにどの位掛かるか、調べて見たくなった。
  久しぶりにTVで競馬を見る。また東京開催が始まる。今日は「毎日王冠」。エイシンプレストンが勝った。ロサードが2着で40倍も付いた。電話購入の通帳が空になっていたので、買えなかったが、予想は的中していた。
  質問箱のKUROちゃんからお礼のメールが来ていた。
  内野さんがカナダの30日留学から帰国したとの知らせが来た。凄く元気そう。想い出を一杯持って帰って来た模様。是非帰国報告会を開いて話を聞きたい。

10月6日(土) 快晴、暑いくらい
  徹のとこの永実の幼稚園の運動会。写真を撮ってくれと頼まれていたので、和子と一緒に出かける。徹も宿直明けで疲れているのだろうが、カメラとビデオを担いで現れた。自分の若い頃を思い出す。しかし何故か下の奈々のご機嫌がすこぶる悪くべそを掻き通しで、母親の憲子が手を焼いてややヒス気味。綺麗な手作りのお弁当をつまませて貰って、桜台の会議に臨む。和子は、憲子の応援ということで、奈々を団地の公園まで連れ出して子守り。それでやっと憲子も親子フォークダンスに参加できたとか。そうなんだ。大変な時期なんだ。亭主の徹も疲れた体で、気の利かない動きを見せていた。
  桜台は、「昨日までのベッド」のまとめの会。男女の性と社会的な風潮、性意識の変化、社会的な性差別の問題、など話題は広範囲に亙る。懐かしい武田さん、熊谷さん、なども来ていて、雄弁な折笠さんもなかなかの意見開陳。面白かった。終了後、2003年の企画に関するアンケート問題で事務局長と意見交換。直ぐに引き上げてきた。ワンカップ大関一本では足りなくて、ニ階堂を一本特別購入。「3日は持たせてよ。」と注文付き。
  KUROさんから英語の質問メールあり。

10月5日(金) 曇り
  昨日はパソコン弄りの後、しこたま飲み、二日酔いの感じで、歯医者の予約は取り消し、来週の火曜日5時半に変更。思いきり朝寝坊を楽しみ、昨日の復習をして、帰途につく。来週は、金土とまた泊り込み合宿を計画中。

10月4日(木) 曇り
  シナリオ研終了後、ハーさん宅で、音声付きの画像の送信を可能する作業をやり、結局遅くなって、泊りがけになった。和子も遅くなる予定があり、夕飯の支度が出来ず、気軽にOKが出た。

10月3日(水) 晴れ、風やや強く
  午前中、カウンター(再び1からの。それもこれは、同一回に再訪した場合、カウントしない。)
などを旧風船蟲にも加えるなど成功したが、「戻る」の操作の件は、そのままにしておこうと思っていた。余りにも時間がかかるからだ。しかし近い方の図書館で、本を再借り出し(殆ど読めなかったので)して、更に小池を2冊追加して借りた来た後、愛読者のメールに刺激を受け、やはり早く以前と同じ条件で読めるようにして上げなくてはと、気が変わり、急遽6時間近くかけてINDEXボタンのリンクの書き換えを行った。3時ごろから始めて、9時近くに完了した。終わって見れば、この方が気分がすっきりする。誰かが言ったように、どうやらこれが僕の気性のようだ。
  夜は「DEEP IMPACT」というTV映画を偶々見た。地球滅亡型のパニック物。こう言う時には、やはり極1部の選ばれたものが生きることになるらしい。良い人ばかり出て来て、人のために死んで行く。そして殆ど為す術もない大衆も。最後は大統領が生きて演説しているんだから嫌になる。沈んだ船の船長が大演説ぶってるようなものだ。

10月2日(火) 快晴
  例会第2日。運営委員の担当チームが今日は僕だけなので、早めに会場へ。いささかやきもきしたのは、昨日に比べて担当サークルの当日要員が12,3名と少ないこと。仕方なく一人3役くらいで協力してもらう。放送、花束、もぎりといった按配。昨日の夜は50人以上居たと思う。この落差はどこから来るのか。聞くところによると、この所何回かの実情らしい。原因を掴む必要がある。
  疲れてもいたし、仕事の分担だけで帰ろうと思っていたが、こんな具合なので、結局休憩時までいて、花束の一人を調整してから、3時頃会場を離れる。
  家に戻って、パソコンに向い、旧風船蟲へのリンクをほぼ完成させる。HTMLとHTMとプロバイダーにより受け入れの扱いが違うのを知った。取りあえずINDEXの拡張子だけは区別して送り込み、リンクは可能になったが、「旧」の中で戻るのマークが無効になってしまった。それで「ブラウザーのタスクバーの戻る」を使うように指示を付け加えた。そうしないと過去の全てのページのバックマークのリンクを修正しなければならなくなる。さらにカウンターも無効になったので、一先ず休止させ、表示を消した。いずれ工夫してみるつもり。難しいものだと痛感する。
  明日のシナリオ研は、木曜日に変更。200円のワンカップを自動販売機で買ってきて、山カケで食事前の一杯。今日は良く眠れそう。


 10月1日(月)

 1日中雨、一時激しく降る
  ねりま演劇を観る会例会第1日。仕事はいつも舞台装置の搬入から始まる。かなりの量の大道具。警戒していた音響のトランクが廻ってきた。昼食の仲間に入れてもらい、そのまま文化センターでアンケート投函のポスターなどを描き、担当サークルの集合時間を待つ。小林さんが世話人となり、かなり大勢の協力者を各仕事に振り分けた。今回のグループはいつも協力的で気持が良い。明日はこうは行かないと思う。
  地人会の「昨日までのベッド」は、好評だったようだ。何と言っても鳳蘭と北村総一朗の演技が受けていた。いつもの新劇っぽい暗さや理屈っぽさではなく、人間のサガとして業としての性の問題を極めて明るく正面から素直に取り上げているので、多少の気恥ずかしさはあっても、抵抗はなかったようだ。皆が思っていることが、歴史的にこんなにもタブー視されてきた領域はないのではないか。鳳と北村のあっけらかんとひょうきんさが、清潔感と人間の滑稽な真実とを充分に表現していた。
  終了後、久しぶりに劇評会。江平、高橋和、大内、広瀬、小沢、沼田、黒田、それに僕の8人。
ひとしきり談笑の後に、解散。疲れたが楽しい1日だった。
  ISWEBの承諾決定のメールが入っていた。いよいよ旧風船蟲もリンク出来そう。

9月30日(日) 曇り後雨
  カミサンをパーマへ追い出してから、家中の掃除。二人だけの生活でも、結構汚れるもんだ。おまけに掃除機が壊れかかっているので、扱いが難しい。下手をすると吸入管の繋ぎが分解してしまう。コツがいる。たかが掃除なのに、終わると汗が落ちる。
  HPの更新が終わったせいか、ほっとしてどこか疲れている。思い切って昼間2時間ほど眠ってしまった。最近、本もテレビも落ち着いて見なかった。少しのんびりしたいが、明日から「観る会」の
例会が始まる。2日間は文化センターに詰めることになる。今日の昼寝で大分すっきりしたので大丈夫だろう。

9月29日(土) 曇り
  今朝早く、変な時間に目を覚まし、またホームページビルダーでアクセスして見たら、上手く繋がった。昨夜のは何だったんだ。回線が混乱していたのかもしれない。すんなりとファイルが送れて新風船蟲も完成。早速メルトモ達にお披露目のメールを送る。後は、ISWebの承認が取れてから、10号までのファイルの送り込みをすれば、一応の決着となる。
  また、和子は仕事で1日留守。達成感で一人ぐずぐず家に閉じこもってる気にもならず、ハーさんに電話して、夕方一杯やる。疲れのせいか、一駅乗り過ごして逆戻り。時間は8時少し過ぎだったからゆうゆうとご帰還。まだ和子も戻らない。一人でウナタマを拵えて、切干大根と油上げの煮付けと一緒に食べる。良い味。眠くなって一寝入りして明け方になってから、これを記している。
  Hideが写真を入れ替えて欲しいと言って来た。腕が太く見えるという女心のようだ。修正はリアリティが薄れるよと返事は出したものの、早速写真を入れ替えておいた。

9月28日(金) 曇り
  松本電器にご招待の景品(お皿五枚)を貰いがてら、ジャストルッキングのショッピング。CD-RWの内蔵用デッキが魅力的。第1、ディスクがMOに比べてべら棒に安い。同じ640MB一枚で1000円と150円位の差がある。とにかく今は我慢我慢。
  朝から不規則な時間に寝たり起きたりしながら何とか新風船虫を送り込んだ。いまいちレイアウトが不安定なのだが、途中でFTPの調子がおかしくなり、リモートCPにコネクト出来なくなった。どうしても途中で拒否されてしまう。どうしたのか。530の作業の所でストップする。明日また駄目なら、専門家に聞かなければならない。一応は見られる状態になっているから、良いと言えば良いのだが、一寸癪。10号までのバックナンバーは新しく登録したインフォシーク系のEASYMLがISWEBと名を変えて、50メガの無料HPを使わせていることが分かったので、TRIPODを止めて、これに乗り返えてリンク用に使うことにする。手続きはすんなり行って、1週間以内に本登録許可が下りるらしい。今日は1日パソコンとお見合い。殺風景なこと。明日もまた一人の1日か。
  英語質問箱のお兄ちゃんが、また質問を送信してきた。明日の朝のうちに遣ってしまおう。

9月27日(木) 晴れ
  松本電器に行くのも忘れて、新HP準備に取り組む。表紙、旅、八丈、映画、デジカメまで作製、あとポエム、鳥、一言が出来れば、リンク作業で完成する。明日もう1日で出来るかどうか。10月には発足したい。
  昨日事務局から貰って来た座席シールを「一味」の会のメンバーに郵送。この事務に追われてHP作業は中断。午後2時の集配には間に合ったから、明日には着くのではないか。
  インフォシークMLに関して、一寸したトラブルがあって、そのついでに過去メールの保存と削除の手続きが終わってないことに気付き、早速詳細設定を済ませる。
  ニューヨークテロ問題で、CPIの声明文が送られて来た。良識的な長文である。以下にコピーしておきたい。

  アメリカにおけるハイジャック機による無差別殺戮事件と
準備中の「報復戦争」に関する声明
                                            2001年9月27日
    特定非営利活動法人
  日本国際ボランティアセンター
  アジア、中東、アフリカの現場で活動するNGOの立場から、今回アメリカで起こったハイジャック機による無差別殺戮事件に関して、またこの犯罪に対して「報復戦争」を準備しているアメリカ政府の対応と、アメリカ政府に対し「目に見える貢献」を準備して日本政府の対応に関して、意見を表明します。そして、アメリカ政府と日本政府に対して、断じて戦争による解決に走ることのないよう訴えます。
  今回の事件は、人道に対する冒涜であり、どのような意味においても決して許されるものではありません。私たちは、この犯罪によって罪のない人々の命が一瞬の内に失われ、家族や愛する人を失った方たちの心に癒えることのない深い傷を負わせてしまったことに、深い悲しみと強い憤りを感じます。犠牲になった方々のご冥福を、心よりお祈りします。
  この犯罪に対して、無差別の報復攻撃をもって報いようとすれば、この犯罪の犠牲者やの家族と同じように罪のない人々が犠牲となり、命を失い、家を失い、難民として逃惑うことになります。それは新たな憎悪を生み、その連鎖は止まることはないでしょ。あまつさえ内戦や干ばつによって疲弊したアフガニスタン国内では、500万人も人々が、食糧難に苦しんでいます。今回の事件の影響で援助機関の食料配給が滞っているために、その内の150万人以上の人々が、深刻な飢餓に直面することが懸念されいます。報復攻撃が始まれば、さらに多くの犠牲者を出すことになるでしょう。
  私たちは、紛争の犠牲者に対する緊急援助や開発協力の現場で活動する中で、不公正な発や急激な市場経済化が、紛争を生み出す大きな原因になっていることを見てきました。また、紛争や戦争によって最も被害をこうむるのは、常に武力対立とは直接関係のい一般の市民であることも目の当たりにしてきました。この犯罪の背後には、虐げられ、声を発することもできない人々の、絶望と憎悪の海が広がっていると考えられますそうした人々の感情を利用し、このような犯罪を企てる人間がいることを忘れてはなません。市民を巻き込む無差別の報復攻撃は、こうした犯罪の首謀者を利することにりこそすれ、犯罪の根を絶やすことにはなりません。
  国際社会が、この犯罪に対して決して許すべきではないとの意思を共有している今こそ国際的な協力のもとに犯人の捜査と証拠の特定をおこない、真相を究明した上で、国法に則った公正かつ合法的な処断をするべきです。そうすることが、このような事件の再発を予防することにもつながります。
  今、アメリカ政府や日本政府は、報復政策の一貫としてアフガニスタンの周辺国に対しアメリカ側に付くか否かの基準で、債務の繰り延べや援助を行おうとしています。私たちは、このように援助を政治的な武器として利用することに反対します。
  私たちは、日本政府のアメリカ政府に対する軍事的支援にも、大きな危惧を覚えます。アメリカ政府の要求に応えることを口実にして自衛隊による後方支援を急ぐことは、自衛隊の派兵に課せられた規制を、なし崩し的に有名無実化していくことになります。平憲法をもつ国としてなし得る外交的な努力を放棄して、アメリカ政府の軍事報復を支持し、協力することは、多様な平和への取り組みへの道を、自ら閉ざしてしまうことになるのです。それは、アメリカ政府の視点に立ち、国際社会を善悪の二項対立として捉える構造の中に足を踏み入れてしまうことになり、憲法が希求する「国際社会における名誉ある地位」を占めるために「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利」を実現していくことを自ら放棄することに他なりません。
  今、私たちに求められているのは、こうした犯罪の温床となっている、貧困、差別、環破壊、人権侵害を根絶するために、国際協力など武力以外の方法を積極的に示し、強していくことです。そして、こうした事件を再び起こさないためには、息の長い開発協力だけではなく、資源の占有や環境破壊を加速する無規制の市場経済化に歯止めをか、経済的に弱い立場にある人々の生活を守るための、多様な取り組みを進めることで。
  私たちは、紛争地を含む国際協力の現場で活動してきた経験から、憎悪と対立はコミュケーションが途絶えたところに生まれるということを学んできました。異なる文化、教、民族の間の対話を促進するとともに、対立を融和に変える非暴力による方法を生出し、積み重ねていくことが重要です。こうした対話の新たな文化を築いていくために、国際社会が協力する必要があります。今回の事件を「文明対非文明」という単純な対立で理解するのではなく、また自らを「文明社会」と誇り、うぬぼれることで独善的一つの価値観に閉じ込もるのではなく、虐げられた人々の声にならない声、言葉になない言葉に耳を傾け、平和のための対話を促進するよう市民として行動し、日本政府及び国際社会に働きかけていきます。
  以上 」

  とある。当にその通りなのだが、「森京介的」に言うなら、政治と言うのは、いつも理想を向いて出来ないことを呼びかけているか、真意でないことを懸命に言い含め様としていることが多い。それぞれの立場での愛ではなく、憎しみが現実を動かしているというのが、実態のように思える。とすれば「文明」の力の空虚さと「非文明」の魂の底意地との対決という「人類にとって危険な」観方も出来るのではないか。僕はかなりニヒルになっているのか。

9月26日(水) 晴れ、暑さぶり返す
  ビールス対策に就いて、ハーさんと相談。彼のはウィンドウズ98なので、IEをV.6までアップできる様だ。僕の95はあれで対策はOKなのだろうか。一寸心配になる。
  夕方から、桜台事務所で、「昨日までのベッド」の当日役割分担の打ち合わせ会があった。参加したサークル代表は、皆なかなか熱心。前回の座席分けの時の座談会と同様、活発に意見交流が行われた。会員の年齢構成のアンケート調べに関して、事務局の連中はNagaを30歳台と思っていたらしい。本人が知ったら、きゃーきゃー言う事だろう。

9月25日(火) 晴れ
  歯医者に行って、折れた歯のサシバを完成させてもらう。前回と今回で7000円近い治療費。それも保険の効く1番安いサシバで。心なしか医者の愛想が悪い。
  新風船蟲の表紙に当たるページのデザインに取りかかる。やや寒色が多いが、割りに綺麗にし上がった。寄稿も3本とも受信。後は細かな詰めでミスのないようにやりたい。

9月24日(月) 快晴、朝夕涼しい
  良い天気が続く。朝ゴミ捨てに出ただけで、どこにも出かけず、パソコンのヴィールス対策に専念。皆に教わった遣り方の中でウィンドウズ95に適応できるものは、IEとOutlookExpressのサービスパックを2Gradeまで、WindowsのHPからダウンロードすることだというので、遣って見た。SPの1と2とを2段階でダウンロードしたため、45分×2=100分近くかかってうんざりしたが、これが有効なら良しとせねばならない。
  HPの構造改革で、風船虫の書き手をお願いした所、「旅行記」「八丈島紹介」「映画評」などが可能となり、既に2本が送られて来た。従来の記事とのリンクをどうしようか迷っているのだが、早速にも新風船蟲を発足させたい。楽しみにしている。

9月23日(日) 快晴、朝涼しく、気温急激に上昇
  絶好の彼岸日和。恒例の墓参がこんなに好天に行えて嬉しい。気分やのおばあちゃんも満足だろう。
   最近の世界的に苛苛した状況と戦争寸前の危うさを感じるままにMLに書き送った。以下そのコピー。
 

 「皆さん、あんなに楽しかったオフ会。しばらくはその後味から抜け出られなかった僕も、今世界が置かれている状況を、今までにない危機感で見詰めています。
  あのニューヨークの大事件。それに対する報復ムードの国際的広がり。大統領の報復宣言。星条旗を散りばめた形での愛国心と国家への忠誠の沸騰的高まり。小泉首相の協力宣言。ヨーロッパ各国の反応。中東問題の尾を引く複雑なイスラム国家の歴史的な経緯。カリスマ的ムードを湛えるテロ容疑者の意外な温和な表情。アメリカ、西欧との戦争勃発の予告。テロリストが日本にも潜入した疑いもあるという報道。厚木基地では、ひっきりなしに戦闘機が飛び交っていると語る市民の顔にも不安が。世界中の繁栄と貧困が、国家の枠を越えて、宗教的色彩を添えて、姿の見えない対立に成長し、国際的なグループが各種の心情的支持を得ながら、権力を保持する国家中枢群との対決を進めて行くプロセスの中で、二つの世界戦争で得た筈の平和の教訓が微塵と砕かれてしまうのではないか、そんな不安で、いたたまれません。戦闘員も非戦闘員も赤十字も何もない殺し合い。国家的殺人行為=戦争、国家の承認抜きの殺人行為=テロ、と区分けして、テロ壊滅のため戦争は正義の手段である、という手法が続く中、暗殺までが合法とされてゆき、核兵器、化学兵器(サリン、細菌など)までが使われ始めたなら、人類自滅の世界3次大戦へと拡大するのではないか。
  それぞれの立場で、悲しみと怒りがあるのは良く分かります。しかし相互理解は歴史的な視点で対立を解明しないで、目には目、歯には歯、で対処した場合の悲劇は目に見えるようです。僕が幼い頃記憶のある、国家への忠誠心が、「非国民」という状態の人間を浮彫りにして行く、あの歴史的経験は、もう2度と見たくありません。アメリカでもアラブを見たら、イスラムを見たら、の発想が、あのマッカーシズムの赤狩り猛威のようになれば、自由の女神が自殺するでしょう。
  アメリカの基地が沢山ある日本は、同盟国として攻撃目標になってくるのは当然です。後方支援の論議が国会で為されるでしょうが、今の雰囲気で国会が国民の本当の不安を代弁できるでしょうか。昔ならデモが起きていて、僕が何をすべきなのかの判断の指針を与えてくれたでしょうが、今はただテレビのみがお喋りをしています。まるで危機感をただ呷るかのように。湾岸戦争の時の映像が、今度のツインタワーの崩壊にダブってきます。映像による洗脳は非常に速度が早く、広範囲でかっての戦争時にはなかったものです。どんな役割を果たすかは分かったものではありません。 いつ爆弾が降ってくるか分からない状況での生き方をまた強いられるのでしょうか。僕等の戦後民主主義が形骸に過ぎなかったとは思いたくありません。皆さん、真剣に考えておくべき時かもしれませんよ。
  HideのPCのヴィールス事件は、アメリカで事件後に起きているネット上の大混乱とは関係がないのだろうか。「進む」ほど「壊滅」し易くなるというのは、ゲリラ的発想の視点です。何が起こるか分かりません。大地震より人間のプライドと無知による災害の方がずっと起きる確率が高いでしょう。
  所詮僕達は、身近な愛を大切に守って行くしかないのかもしれないけれど、生を大切にするために死の形にもこだわる権利はあるはずです。そうですよね、皆さん。
  2001年9月20日の健より。」


9月19日(水) 晴れ暑い
  夏がぶり返した様。かなり強い陽射しの中、図書館に出かけ、本の返却、借り出しをする。遅めの昼食にレトルトパスタの新製品を試みる。自分でも作った事のあるようなキノコと野沢菜を具にしたもの。結構いける。その後は大分汚れた各部屋を全て掃除。今日は和子が朝から夜遅くまで留守のため、マイペースで働ける。こんな時は能率も良い。風呂を綺麗に洗い、湯を新しくする。夕食は、買ってあった鰻の蒲焼で簡単にと思っていたが、あるインスピレーションが働いて、ウナ卵丼を作ることにした。やっぱり手をかけると美味い。洗濯物を取り込み片付ける。全てトントンと進み、ついでに巨人戦まで快勝。
  一つだけ、この所の忙しさで今日予定されていた老人会の巾着田での芋煮会をすっかり失念していた。2,3日前に留守中、和子が受けたと言う電話がその確認だったのかも知れない。でも不参加のために体が随分休まった感じ。暢気な福会長さん。でも行けばまたへべれけだ。彼岸花は近く鑑賞に出かけたいものだ。

9月18日(火) 曇り蒸し暑い
  昨日歯医者の帰りに河辺にマンジュシャゲの花を見た。あちこちに数本ずつの群れを作って赤く輝いている。秋か。コスモスの季節でもある。この数日の豪華な若さに満ちた数日。慌しい忙しさ。賑やかな回想を廻るお喋り。時差ボケを感じさせるような目くるめく時間の経過。その反動でこの花がいかにも寂しげに見える。ポエム(23)を送信。
  今朝書いたように朝方仕上げた原稿を事務局に送信。クレームは何も来なかったので、どうやら通過した様だ。半徹夜も体に効くようになってしまったな、が実感。終日、半分眠くて、ボーとしていた。昼寝したら、酷いコムラガエシの痛みで目を覚ました。ふくらはぎの筋肉が堅くなっている。規則正しい歩行をこの所怠っているためだ。柔らかく毎日揉み解すように歩くこと。こんな状態では山に行け無くなるぞ。
  小池の短編集を読み終わる。明日は返却に図書館に出向く予定。

9月17日(月) 曇り暑い
  今日は、1日かかってフリーML版の登録を試したが、上手く行かず、その内にNagaから連絡があり、どうやら上手く行きそうだという。仲間が全て確認してくれないと登録完了と言うことにはならないので、彼女も気を使ってくたくたの様だ。夜になって、ほぼ確認を終了。旅行中の人を除いて全て確認を終了。どうやら新MLのスタートとなりそうだ。しかし大ちゃんが突然閉鎖を考えたのは何故なのだろう。依然謎のままだ。
  歯医者の予約が取ってあったので、午後東久留米に出かけた。大分時間をかけての治療。支払も多く、3000円取られた。帰って来てから、いよいよ原稿書きに取りかかるが、眠気に襲われ、一旦眠り、夜中2時に起きて本格的に取り組む。5時ごろからワープロ打ち込み、メールとファックスとで事務局に送信したのが、早朝7時20分頃。今火曜の朝になってこれを書いている。

9月16日(日) 曇り蒸し暑い
  昨日の後遺症がしっかり。久が原から家に帰ってもまだ夢を引きずっている様で、お土産に貰った焼酎を飲み続けた。Kayoが持ってきてくれた孫へのお土産を眺める。誰でも良いからお喋りの相手が欲しい気分。その後懸命に何故新MLの登録に失敗したかを考えた。結果、なんて事はない。酔っ払ってアドレスに脱字があり、拒否されていただけなのだ。これは完全に僕のミス。酔った時の間違いを酔って発見するという不甲斐なさ。とにかくインフォシーク版は完全に登録完了。フリーMLの方も写真を送る仲間が多いのだから是非登録しておきたい。こちらはNagaが管理人になって進めているが、なかなか完成しない。彼女も神経をすり減らしている様だ。「観る会」会報の原稿を作らなくてはならないのだが、その気が起こらない。まだ気分を変えたくないのだ。明日に伸ばす事にする。

9月15日(土) 晴れ暑くなった
  今日は待望のMLのオフ会がNaga宅で開かれた。11時頃から支度が始まった。僕が1番乗り。次いで留、Kayo、Hide、アッチン、ペチ、Qちゃんと姿を現し、段々に賑やかさを増した。留と準備中からビールを飲み出して、ゼリーを作り、焼き鳥を焼き上げるまでには、かなり出来上がってしまった。一回り近況報告の司会をやったが、一周したかどうかも怪しい。「へべれけ先生」の勲章を貰った。くれたのはHide。しかしみんな優しい連中。いろんなものを運んできて、一生懸命働いて、大いに食べ、飲み、喋る。飲んでばかりいたのは僕だけ。美味いビール、美味い冷酒、美味い焼酎、すべて素晴らしかった。しかし新しいMLのアドレス登録が、上手く決まらず、明日以降の課題となった。

9月14日(金) 小雨後薄曇り
  カミサンと共に出かけ、所沢までで別行動。桜台で、次号の「観る会会報」の編集打ち合わせ。その後、平本と練馬文化センターへ歩く。6サークル24名の参加で「運営担当サークル会」を司会する。今日は実に気持のよい人が多く、率直な発言、前向きな発言が多く、第1回例会からすべて観ていて数100人を会員に勧誘した古参の方から代表の代理で参加したという若い女性に至るまで和気藹々と笑いの内に会は進行。良い会だったな、という実感が残る。繋ぎの時間が少し半端だったがそのまま西武球場へ向う。電車の中で「殿下」に出会う。行く先は同じだった。球場前には5時に着いてしまい、いつもはした事のない球場周辺の散歩をしてみる。見た事のない角度からドームを見るのも良いものだ。改めて大きさを感じる。6時に参加者と落ち合ったが、和子が珍しく30分近く遅刻。今日は江平さんはサイクリング旅行に参加のため世話役が沼田さんに替わっていた。西武大勝の試合を見る。明日の行動を考え、早めに引き上げてきた。

9月13日(木) 終日小雨
  MLの大ちゃんの反応は、どうも管理人だけでなく、一時MLを抜けて様子を見てまた復帰させて欲しいという気持のようだ。皆も残念そうだが、仕方がない。15日のオフ会で、良く相談をして今後のことを決めて行くことになるだろう。ショックなのか、Naga始め、皆の反応が弱い。大ちゃんと仲が良かったペチや留のことも心配だ。連鎖反応を起こしたりしないことを願っている。大ちゃんは旧MLだけ残して、今の主たるMLは直ぐに廃棄してしまいそうだ。アッチン辺りがまた戸惑うと困るなと思っている。とにかく15日は楽しい会にして欲しいものだ。
  明日は1日忙しい。200円のワンカップ大関を自動販売機で買ってきて、飲みながら歩きまわる手順を考える。事務局(会報編集の打ち合わせ)、文化センター(運営担当サークル会の司会)、夕方から西武球場。
  質問箱の返事を書いた。英作の質問。なかなか良く勉強する学生だ。京大に受かってくれると良いのだが。

9月12日(水) 晴れたり曇ったり
  雪谷のMLオフ会が、15日に迫った。準備態勢でいろいろ話し合っているが、その最中、大ちゃんが管理人を降りたいとの申し出があった。発足以来いろいろ苦労かけてきたし、いつまで続けてもらう訳にもいかない。オフ会で相談することになるが、今のオフ会を存続したまま管理人が交代できるのか、新MLを誰かが管理人になって立ち上げねばならないのか、分からないので、大ちゃんにその旨問い合わせて見るつもり。それにしても大ちゃんには、1メンバーとしてMLに加わって欲しいと願っている。
  アメリカの事件後は、アラブへの疑惑に向っているようで、サウジアラビア出身のラディン氏が浮かび上がっている様だ。「報復」に対して小泉も積極的支持を表明している。事態は、予測通りに進みそうだ。日本の独自な国際感覚が確立していないのが歯がゆい。

9月11日(火) 午前中は、雨風が残ったが、午後は止む
  台風の影響が午前中に残ったので、薬もらいは午後にして、蔵衛門を使って、音声付きの画像送信をやって見た。音声が小さくて音質が悪いらしい。音声は、やや大きく出来たけれど、音質はどうやらマイクの性能が低いのではないかと思う。デジタル系のマイクのことが分からないので、改良の方法も分からない。ただ8ミリビデオの音声はもう少し良いのではないかと思う。金曜と土曜が予定が出来て、シナリオ研は今週は明日になった。
  夜遅くなって(アメリカ時間午前9時頃)、突然飛び込んだニュースで、アメリカで大テロ事件が起こった事を知る。経済がグローバル化し、国際的なピラミッドで産業政治活動が行われるようになると、一国の階級関係に似た対立関係が、世界的な規模で、構成され始めている。単に経済的な支配被支配だけでなく、民族、宗教、文化などでの抑圧被抑圧の関係も加わり、新たな複雑な拮抗関係が世界的な構造で広がりつつある。アメリカ資本だけでなく、世界の支配的な資本の象徴とも言える世界貿易センタービル、軍事的拠点のペンタゴン、などが狙われたのも故あることだ。アメリカは沢山の戦争(これも国家的テロ行為と言えるが)に関りを持ってきたが、1度も本土の非戦闘員を危険に晒した経験はない。彼らは戦争をしかけられたと、かなり狼狽するであろう。報復を正義の名に於いて始めるに違いない。当然中東関連でパレスチナ過激派あたりから犯人探しをするだろうが、日本の政府もそれに追随するであろう。センタービルには、日本の資本の事務所も沢山ある。見方を変えれば、日本もこの破壊行為の対象だったに違いないのだ。明日はわが身であるかもしれない。
  恐らく万を越す死者が出る悲惨な事件になるだろうが、広島や長崎への原爆はさら大きな殺戮行為だという認識を持たなくては、本当の平和の認識は持てないだろう。これはこの事件に万歳しているパレスチナの民衆にも言えることだ。空爆による被害に苦しんだ国民でも、この方法だけで復讐に成功したと考えるならば、永久に平和を手にする事は出来ないだろう。しかし、それぞれの国が、自分たちの矛盾を持ちながらも、それぞれにやっていた時代には、考えられない事件だと思う。世界の構造が、あの最先端の建物のように思えて来て、それが何とも脆く崩れてしまうものなのかと考えてしまう。今夜は寝られそうにも無いくらいのショックだ。

9月10日(月) 台風上陸、激しい雨と風
  朝から驟雨性の雨が断続的に降っていた。午前中澤田医院に薬を貰いに行こうと思っていたが、雨の中の歩きが憂鬱で明日に伸ばした。午後の予約の歯医者だけは、先延ばしがまずいので、無理やり出かけたが、1歩外に踏み出した時から、土砂降りになり、駅につく頃には、全身びしょびしょ。靴まで昆布のように柔らかくなってしまった。写真屋にも寄り、治療の間に出来上がってしまった。先日折れた歯の治療と、現在使用中の入歯との関連付けで、どういう処置を取るかを選択しなければならない。例によって歯医者は、まず高価な処置から提案してきた。現在ブリッジに使っている歯が頼りなくなっているので、やがて使えなくなることを予測しての処置らしいのだが、折れた歯の根っ子にマグネットを植え込んで、固定しようという考えだ。「ペースメーカー」を使っている人には使えないのだそうだ。所が費用は10万を越えると言う。おばあちゃんの「真黄色なセラミックの骨」を思い出して、簡単な処置でいいや、という気になりだして帰って来た。そしたら夕食後になって弄られた歯が浮いて痛みだし、バッファリンを飲んで1度寝てしまった。少し落ち着いたので、夜中に起きての記録である。おまけに「観る会」の鈴木さんから電話がかかってきて、「どうしたの、今日は定例の委員会だよ。」と言うではないか。前回の会に出席できなかったので、手帳に記入してなかったのだ。14日の運営担当サークル会だけが念頭にあり、ついつい失念していた。今日は、受難と大失敗の日となった。やっぱり低気圧による寅彦型現象であろうか。

9月9日(日) 台風の影響で雨
  今日は、雨で外にも出られず、動画の扱いの勉強で、パソコンにくっ付いたり離れたりして一日を過ごす。本も読まなかった。結果は余り進展無し。動画を扱えるカメラが何とか接続できるようになったが、やはりシリアルの上しか有効にならない。同時に2種のコードを付けっぱなしにしておく訳には行かないみたい。静止画に短い音声を付けて添付ファイルにすること、手短な動画を音声付きで取るコツなどが当面の目標。これは出来るだけ軽くすれば、メールにも利用できそう。

9月8日(土) 曇り一時雨
  借りたカメラの接続が、またまた上手く行かず、どうしてか上のシリアルポートしか有効にならない。どこかで設定ができるはずだが、良く分からない。今はポート1しか使えない状態だから、いちいちコードを付け替えてカメラを使わなければならない。一応動画は見られたが、本格的実験は明日やることにする。夕方に竹芝桟橋から出る納涼船に乗る企画を「観る会」で立てたので、それにカミサンと大内さん共々参加した。文化座のメンバー(青木、野村さん)や都演劇鑑賞会の事務局のメンバーなども参加。実に賑やかなメンバーとなって、大いに盛り上がりました。

9月5日(水) 薄曇
  今日は、和子の外出中、ずっと電話とパソコンに密着。「質問箱」への解答が2通。なかなか真面目そうな京大志望の受験生。英作文を中心に見て欲しいようだ。声援を送っておいた。MLでは動画の送信に火がついて、真っ先にこの僕が大騒ぎしてしまった。その結果、「クイック・ムーヴィ」というソフトをダウンロードして見たり、Nagaの送ったと言う重い動画を見ようとして、大ちゃんのHPにアクセスしようとしたが、40分ほど掛かってダウンロード終了寸前に、取り込みに失敗、打っちゃりに会ってしまった。いつもながらパソコンは意地悪だ。
  事務局長からメールが入り、昨日の会計関係の運営委員会の感想を求めてきた。とんでもない提案が飛び出さないかと、全員への感想提出は控えたと言う。早速長文のメールを返しておいた。何でも言わせ、皆で討論して内実を極める必要を述べた。その上で、パニック的不安を避け、前向きに会員の拡大と経費の縮小、帳簿の分かりやすさを結び付けて委員会に意欲を持たせること、委員全員による例会毎の収支の把握、単年度予算決算の黒字化、未払い金と借り入れ金との整理の見通しを確立することが必要と伝えておいた。もう少し委員会のメンバーに信頼感を持って欲しいと思う。事務局の熱意と誠意は皆も分かっているのだからと。

9月4日(火) 雨後曇り
  夜7時から会計処理に関する運営委員会。プロの公認会計士を講師に、財政的な状況判断、帳簿のつけ方の不備など、今後の留意点などを問題提起してもらい、討論をする。会員減少の分析、人件費、例会運営費、事務局費等の健全なバランス、借り入れ金の扱い、課税との関係など、多方面に渡る問題点が指摘され、意見交換をした。2年前に、僕が指摘していた点と重なるので、より組織的な手順で改革を進めることを提案する。以前の自分の思い付き的な方法の失敗から学んで欲しい。
  傘をどこかで置き忘れたようだ。
  「一味の会」14人分の会費納入を済ませる。
  
9月3日(月) 曇り時々小雨
  3時半から、歯の治療。先日折れた歯の周辺をガリガリと掻き回され不快。入歯は当たらなくなった。しんみりした気分と上潮気分混交で、「今夜のポエム(22)」を送信。良く眠れそう。

9月2日(日) 晴れたり曇ったり
  早朝、和子と大内さんを車で駅まで送り届ける。富山県県人会の日帰りツアーに参加のため。特に急ぐ仕事も無く、ハーさんと秋の山行きの話でもしようと出向く。例によって飲み始め、沈没。
 「タイタニック」後編を録画させて貰う。この人とは妙に気が合う。


  9月1日(土)

 曇りがち
  練馬文化センター和室にて、運営担当サークル会議。短時間息抜き。「タイタニック」前編を平本に渡す。




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